ドイツ語質問箱

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glaube, finde, denke, meine の使い方について 引用
  2014/8/18 (月) 04:55:35 - Kaninchen - No.1408305335
田中先生、おはようございます。
最近、マルセイユのメル友から以下の文章が届きました。
...Und es ist sehr wichtig, dass ich gut verstehe, wer Du gewesen bist und wer
Du heute bist !
Das ist nicht so leicht, dennoch schaffe ich es, glaube○ ich !^^
Ich finde ○ es wirklich wunderbar und äußerst wichtig, dass Du mir allmählich
all Deine Geschichte erzählst !
Ich denke○, dass es Dir vielleicht Gut tut, dies alles zu einer Person sagen
zu können, nicht wahr ?????
Also a bientot Kaninchen !
これら○○○、glaube,finde,denkeはそれぞれ使い分けする理由があるのでしょうか?
※ここにはありませんが、meineも合わせて、
先生のご解釈を教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2014/8/19 (火) 01:16:06 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1408305335.1
難しいですね。

glauben というのは、「〜を信じる」という意味がありますので、引用してくださってい
る例ですと、"dennoch schaffe ich es" (それができるだろう) という「可能性を信じ
る」というようなニュアンスがあるような気がします。denken では、その「自分なりに
自分の可能性を信じている」というような信念のようなものが出にくいのかもしれませ
ん。言い換えると、「可能性」をぼやかすことで、glauben は少し「自信がないこと」に
ついて述べるとか、そんなところにも通じるかもしれません。とはいえ、ここは denken
でも良いのだと思います。

denken は、まさしく「考える、思考する」ということで、Ich denke, also bin ich. と
いう場合の「思考すること」ということになるのだと思います。「自分がそのように思っ
ている」ということ(そのもの)について断定的に述べるような印象があります。

meinen も「思う」となりますが、名詞 Meinung (意見) の意味を考えてみても、どちら
かというと思っていることを言語化する(sagen と同じ)ことに重きがあるのかな、とい
う印象です。Was denken Sie? (どう思いますか?) というのもありますが、Was meinen
Sie? だと、「さあ、あなたは何と言う?」と、発言をとても期待しているようなニュア
ンスがあるような気がします。もっとも、では glauben や denken がまったく「心の
内」を外に表出しないかというとそうではありませんが。あと、「〜のことを意味する
(意図する)」というような使い方もありますね(Meinung の第二義「意図、指図」)。

finden は、様態を表す形容詞が来た場合に「〜と思う(評価する)」という意味にな
り、そうでなければ「〜を見つける」という意味ですので、これが glauben, denken,
meinen と違って dass文をとれない、という違いがあるような気がします。

私自身も、なにか明確な使い分けの基準を知っていて、使い分けられているわけではあり
ませんので、難しい問題です。

返信2 返信-2
 2014/8/19 (火) 19:23:01 - Kaninchen - No.1408305335.2
こんばんは、田中先生
このたびは早速の温かいお返事していただきありがとうございました。
不束な者ですが、今後も『ドイツ語道』を精進して参りたいと思っておりますので、
よろしくお願い致します。

Le Temps des Cerises wurde zum Symbol... 引用
  2014/8/1 (金) 21:49:37 - Kaninchen - No.1406897377
田中先生、お久しぶりです。
dochの訳し方を中心とした和訳の質問です。
1)Le Temps des Cerises wurde zum Symbol der gescheiterten,doch nicht für immer
verlorenen Revoltion.
訳:さくらんぼが実る頃は破綻したが、永久には忘れられなかった革命の象徴になっ
た。?
2)Und kommt sie zu euch, die Kirschenzeit,dann seid ihr,wie wir es
waren,bereit.
訳:そしてさくらんぼの季節が諸君のところにくると、諸君は、僕らがそうだった?よう
に、諸君は心構えができている。
Gewiss, doch, sie kommt, die Kirschenzeit,
wenn die Nachtigall klagt, die Spottdrossel singt
in das Lied der Commune.
訳:確かに、しかし、???さくらんぼの季節がやってくる、
ナイチンゲールが嘆き、マネシツグミが歌うと ?
コミューンの歌の中へ ?? 
singenとin das Lied。。。はどのように訳せばよろしいのでしょうか?
以上独文和訳のご添削をして頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

返信1 返信-1
 2014/8/12 (火) 09:51:01 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1406897377.1
> 1)Le Temps des Cerises wurde zum Symbol der gescheiterten,
> doch nicht für immer verlorenen Revoltion.
> 訳:さくらんぼが実る頃は破綻したが、永久には忘れられなかった革命の象徴になった。?

"Le Temps des Cerises" というのは、フランス語ですが、これはドイツ語の文の中にそ
のまま入ってきていますが、どういうことでしょうか(引用符などが付いていないでしょ
うか?)。「さくらんぼの実る頃」というのは、1860年代に発表されたシャンソンの題名
でもあるようで、またこの時期はパリ・コミューンによる「革命」(1870年代)とも時期
が重なります。

このシャンソンとパリ・コミューンをつなげることが書かれているとしましたら、「さく
らんぼの実る頃」を二重カッコ(『』)で括って、「『さくらんぼの実る頃』は、失敗に
終わったが、しかし永久に失われたわけではなく革命(パリ・コミューン)の象徴となっ
た。」という感じになるのではないかと思います。

> 2)Und kommt sie zu euch, die Kirschenzeit, dann seid ihr,
> wie wir es waren, bereit.
> 訳:そしてさくらんぼの季節が諸君のところにくると、諸君は、僕らがそうだった?
> ように、諸君は心構えができている。

「僕らがそうだったように」というのが具体的に(wir が誰を指して、ihr は誰を指すの
でしょうか?)どのような状態を表しているのかはわかりませんが(パリ・コミューンの
時代のこと?)、訳すとすれば、訳されているものでよろしいのではないかと思います。

> Gewiss, doch, sie kommt, die Kirschenzeit, wenn die Nachtigall klagt,
> die Spottdrossel singt in das Lied der Commune.
> 訳:確かに、しかし、???さくらんぼの季節がやってくる、
> ナイチンゲールが嘆き、マネシツグミが歌うと ?
> コミューンの歌の中へ ??

gewiss は、doch を係り結びとなって、「確かに〜ではあるが、しかし…」という用法で
使われるもののように思われます。しかし、この場合、gewiss が何を「確かである」と
しているのか不明です。2)でご質問いただいた箇所を受けていると考えると、前後関係
がつながりませんので、もしかすると2)とこの gewiss の箇所の間には、まだ(今回は
触れられていない)テキストがあるでしょうか?
in das Lied のところは、「結果表現と用いる singen」というのがあり、たとえば "Ich
singe das Baby in den Schlaf." (子守唄を歌って、赤ちゃんを眠りに導く) といったよ
うなものがありますので、それからの類推ですと "die Drossel singt [uns] in das
Lied der Commune" (ツグミが歌うことによって、[私たちは] コミューンの歌へと誘われ
る) というような解釈が可能になるのかもしれません(uns が省略されている?)。

いま一つの可能性は、in das Lied の直前にコンマがあって、この in das Lied は
singt からは切り離されていて、die Kirschenzeit kommt ... in das Lied der Commune
となっているかもしれないということです。動詞 kommen が「行き先」となる句をとるこ
とは自然ですので、「コンマが落ちている」というようなことを想定してよろしければ、
このような解釈もできると思います。

ちなみに、この Commune はドイツ語では K- でつづりますが、これはタイポでしょう
か、あるいはこれは先のパリ・コミューンのことそのものを指しているために、"Le
Temps des Cerises" と同様にわざとフランス語が使われているのでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2014/8/13 (水) 20:23:22 - Kaninchen - No.1406897377.2
田中先生、こんばんは。

○はい、引用符はついておりません。
○はい、私が記載していないテキストがありました。
○いいえ、タイポではありません。
○はい、わざとです。
大変参考になりました。田中先生の無償のご教鞭を承り、私は宇宙一の果報者です。
今後もよろしくお願い致します。

esについて 引用
  2014/8/10 (日) 19:44:26 - ぼびこ - <mie@coffee.ocn.ne.jp> - No.1407667466 - 返信コールON
こんにちは。
久しぶりによろしくお願いします。
いまパウル・ツェランのエッセーを読んでいます。
ふつう翻訳のとき重要視されない指示代名詞をあえて訳す試みをしています。
以下の4つの質問ですが、どうぞ先生のお考えをお聞かせください。

@最初の太字のesですが、「diese Sprache言葉」の言い換えとみなし「es それ」が
「um  Präzision」にかかっていくとみることは可能でしょうか?
Aまた、ふたつめの太字の文のes が関係代名詞demによって、大文字のIchに置き換わ
 っていると仮定して、以下の訳のように読むことはできますか?
 もちろん、変な訳になりますが、es をフロイトのエスに近いものとして、主格になる
 ものとして読んでみています。
Bes とsie, またer は「それは」と同じく訳せますが、使い方に違いはありますか?

<b>Diese Sprache geht es</b>,bei aller unabdingbaren Vielstelligkeit des
Ausdrucks, um Präzision. Sie verklärt nicht,《poetisiert》nicht,sie nennt und
setzt, sie versucht, den Bereich des Gegebenen und des Möglichen auszumessen.
Freilich ist hier niemals die Sprache selbst, die Sprache schlechthin am Wwrk,
sondern immer nur ein unter dem besonderen Neigungswinkel seiner Existenz
sprechendes<b> Ich,dem es um Kontur und Orientierung geht</b>. Wirklichkeit ist
nicht, Wirklichkeit will gesucht und gewonnen sein.

この言葉(エス)は、精確さに関わっています、どんなに表現の多義性がなくてはならな
いものであったとしても。それは、美化せず、「詩化」せず、それは名づけ、定めます、
それはあたえられたものと可能なものの領域を測ろうと試みます。もちろん、ここでは言
葉自身、正真正銘の言葉が働いているのではなく、<b>輪郭づけと方向づけに関わるエ
ス、お
のれの存在の特別な傾斜角のもとで語る「わたし」</b>が関わっているのです。現実は存
在し
ません、現実は探しもとめられ、獲得されるのです。

C下の文に出てくるesはすべて同じものと考えてよいでしょうか?
 また、Sie sehen es は「おわかりですね」くらいなのかもしれませんが、「あなたは
それが見えます」とするのは文法的にムリでしょうか?

<b>Es</b> war,<b> Sie sehen es</b>, Ereignis, Bewegung, Unterwegssein,<b> es
</b>war der Versuch, Richtung zu gewinnen.Und wenn ich <b>es</b> nach seinem
Sinn befrage, so glaube ich, mir sagen zu müssen, daß in dieser Frage auch die
Frage nach dem Uhrzeigersinn mitspricht.

語るため、自分を位置づけるため、自分を見出すため、そして自分を方向づけるため、自
分に現実を投げるために。
あなたはそれが見えます、それは、出来事、身振り、どこかへ行く途上にあること、でし
た、それは方向を得るための試みでした。そして、もしその意味について問うならば、そ
の問いのなかには時計の針の意味のそれも答えなくてはならないと思います。

いろいろもうしわけありません。
よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2014/8/12 (火) 10:30:21 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1407667466.1
ご質問の@とAにあります es は、"es geht 〜(3格) um ...(4格)." という表現で、「〜
にとっては...が問題である」と訳される(ことが多い)ものです。

なお、@でご指摘の箇所の "diese Sprache" は "dieser Sprache" ではないでしょうか?
この文の主語は es で、定動詞が geht です。gehen は自動詞ですから、diese Sprache
ですと文法的に合いません(es が主語ですから、diese Sprache が1格であることはな
く、また、自動詞は4格目的語をとりませんので diese Sprache が4格である可能性もあ
りません)。

> @最初の太字のesですが、「diese Sprache言葉」の言い換えとみなし「es それ」が
> 「um  Präzision」にかかっていくとみることは可能でしょうか?

この場合の es は、上述のとおりの構文で用いられる、文法的には「非人称主語」と呼ば
れるものです。非人称というのは、何かの名詞句をうける代名詞になっているわけではな
いということを指します。つまり、diese Sprache (dieser Sprache でなければ文法的に
は合わないのですが) を es が受ける、ということは考えならないと思います。(「この
言語にとっては、精緻さが重要である。」)
また、女性名詞である Sprache が es で置き換えられるということも、文法的に言えば
不可能です。

> Aまた、ふたつめの太字の文のes が関係代名詞demによって、大文字のIchに置き換わって
> いると仮定して、以下の訳のように読むことはできますか?
> もちろん、変な訳になりますが、es をフロイトのエスに近いものとして、主格になる
> ものとして読んでみています。
> 輪郭づけと方向づけに関わるエス、おのれの存在の特別な傾斜角のもとで語る
> 「わたし」
が関わっているのです。

関係代名詞 dem が大文字の Ich を先行詞にとる、というのはそうなのですが、@のとこ
ろと同じ話として、Ich が es に置き換わっているというのは考えられません。もし es
が Ich の置き換えであるならば、dem (関係代名詞) も、また主語の es もいずれも Ich
を指すということになり、この場合、1格と3格が同一のものを指しますので、再帰構文に
なってしまうのではないでしょうか。

> Bes とsie, またer は「それは」と同じく訳せますが、使い方に違いはありますか?

es, sie, er は、それぞれ順に中性名詞、女性名詞、男性名詞を受ける代名詞ですので、
日本語の「それは」という表現に性別の情報を盛り込めない以上、表面上はいずれも「そ
れは」としかできませんので、ご指摘のとおりです。使い方の違いとしては、今書きまし
たように、受ける名詞の性別の違い、ということになります。(ご質問の主旨を正しく理
解できていないかもしれません。そのときはご指摘ください。)

> C下の文に出てくるesはすべて同じものと考えてよいでしょうか?
> また、Sie sehen es は「おわかりですね」くらいなのかもしれませんが、「あなたは
> それが見えます」とするのは文法的にムリでしょうか?

二回出てきます es war ... の es は非人称ではなく、中性名詞の代名詞かもしれませ
ん。もしも非人称主語であれば、 es waren Ereignis, Bewegung, Unterwegssein
などのように、補語が複数の場合、定動詞も複数形の人称変化をします。主語が非人称な
のですから、定動詞の人称変化には影響を及ぼさない、と考えれば良いです。

befragen の目的語の es は、befragen は他動詞ですので、4格目的語は「誰かに尋ね
る」というときの相手を意味します。そうしますと、es は「es に尋ねる」ということに
なりますので、(具体的に何を指すのかはわかりませんが)人称代名詞である可能性が高
いです。このことは、nach seinem Sinne とあることからも裏付けられます。es
が中性名詞を指す人称代名詞だからこそ、中性名詞の所有冠詞 sein- が用いられている
と考えられるからです。

最後に、Sie sehen es の es は、ご指摘のとおり、「おわかりですね」ぐらいの意味で
あれば非人称目的語ということになりますし、人称代名詞であれば「あなたにはそれが見
えます」と訳すことも可能になってきます。この箇所の es が人称代名詞なのかどうか
は、先行するテキストに es の先行詞があるのか、ないのか、を見ないとわからないよう
な気がします。

結論としましては、Sie sehen es の es が非人称目的語か人称代名詞かは不明ですが、
es war ... の es (2カ所) は非人称主語、Ich befrage es nach ... の es は人称代名
詞であろうと考えられますので、「すべて同じもの」ではない、というのが答えになります。

返信2 返信-2
 2014/8/12 (火) 10:43:52 - ぼびこ - <mie@coffee.ocn.ne.jp> - No.1407667466.2
明快なご説明、ほんとうにありがとうございます。
いつも変な質問ですみません。でもとても助かっています。
ご指摘いただいたことをふまえつつ、もう一度読んでみます。
また質問させていただくかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

主文の連続について 引用
  2014/8/1 (金) 10:01:04 - まれち - <メール送信> - No.1406854864 - 返信コールON
田中先生、はじめまして。
ドイツ語の文法について、質問させてください。

ドイツ広文典に次のような例文がありました。
Da kam eine Frau, die hatte eine Blume in der Hand.
(ひとりの婦人がやってきた。彼女は手に花をもっていた。)

これは以下の二つの場合と異なって、指示代名詞を用いることで、主文を連続させている
ように思えます。

Da kam eine Frau.Sie hatte eine Blume in der Hand.(二文に分けた場合)
Da kam eine Frau,die eine Blume in der Hand hatte.(関係代名詞を用いた場合)

しかし、どのドイツ語の参考書を見ても、指示代名詞を使えば、接続詞を用いずとも、
主文を結んで「並列の複合文」を作ることが可能になる等とは書いていません。

Es war einmal ein kleines süßes Mädchen, das hatte jedermann lieb, der sie nur
ansah...
といったケースを見ても、指示代名詞には、主文同士をつなぐ機能があるように思えてな
りません...

わたしに理解に間違いがないか、とても不安です。
どうかご教授の方、よろしくお願いします(_ _)

返信1 返信-1
 2014/8/3 (日) 01:07:57 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1406854864.1
ご質問をありがとうございました。

指示代名詞と関係代名詞は、相互に書き換えが可能な場合も、また、書き換えができない
場合もあります。例として挙げてくださっている文では、

> Da kam eine Frau.Sie hatte eine Blume in der Hand.(二文に分けた場合)
> Da kam eine Frau,die eine Blume in der Hand hatte.(関係代名詞を用いた場合)

書き換えが可能なように思われます。これは、いわゆる「関係代名詞の非制限用法」で、
関係代名詞が先行詞の指示対象を制限することなく、そのままを受け直すことができるた
め、指示代名詞でも言い換えられるわけです。
それに対して、

(参考 1)A ist die schönste Stadt, die ich je gesehen habe. (A は、今までに見
た中で一番美しい町だ。)

のような場合、先行詞 die schönste Stadt は、あくまでも「私が今までに自分の目で見
た中では〜」という制限を受けていますので「制限用法」です。このような場合に、指示
代名詞を使って

(参考 2)*A ist die schönste Stadt. Die habe ich je gesehen.

とした場合に、文(1)と(2)の意味は等価ではなくなります(文(2)では、「A
は、私がそこを訪れたことがあろうがなかろうが、世界で最も美しい町であり、同時に私
はそこを訪れたことがある」ということが言われています)。

ですから、指示代名詞が関係代名詞と大部分重なるところがあるとはいっても、完全に重
なるわけではないため、関係代名詞が「2つの文から複合文を作る」ことが真だとして
も、指示代名詞が「並列の複合文を作る」ことは必ずしも真にはならないため、参考書に
そのような記述が見当たらないのではないかと思いました。(上で挙げた、参考文2は、
制限用法の働きを失ってしまっている以上、「複合文を形成している」とはもはや言えな
いのではないか、ということです。)

もちろん、関係代名詞を用いた表現と「交替可能」な場合に限りましては、ご指摘のこと
は当たっているわけですが。

ご質問に対するお答えになっているかわかりませんが、思いつくところを書かせていただ
きました。参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2014/8/4 (月) 01:03:20 - まれち - No.1406854864.2
田中先生

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
先生のご回答で、指示代名詞と関係代名詞(と二文に分ける場合)の違いがよく分かりまし
た。

今回の教えを糧に、今後も精進していきたいと思います(_ _)

語順について 引用
  2014/7/25 (金) 11:58:08 - 初学者 - No.1406257088
和独問題並び替え問題で
彼はドイツ語を流暢にはなしますか? という日本文に対して
Sprecht er Deutsch fließend ? と解答したのですが、こたえをみたところ
Deutsch と fließend の順番が逆でした。
また、彼は食後1時間休憩する。という日本文に対しては
Er ruht nach dem Essen eine Stunde.
と解答し正解はしたのですが、nach dem Essen と eine Stunde の語順を逆にしても
正解なのかが判断できません。
このような語順の問題はどのように考えればよろしいのでしょうか?

返信1 返信-1
 2014/7/26 (土) 23:01:24 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1406257088.1
ドイツ語の(主文の)語順は、ご存知のように、動詞が主語の隣に置かれ、主語の人称・
数にあわせた人称変化をするため、「定動詞第2位」などと呼ばれています。
人称変化をしている形の動詞は「定動詞」ですが、人称変化する前の動詞は「不定詞」です。

今回のご質問は、この不定詞の並べ方と関係してきます。

不定詞(そのもの)は動詞で、そこに目的語などの必須成分が取り込まれ、「不定詞句」
となります。必須成分のほか、様態を表すような随意的な成分も来て、さらに句が拡張し
ていくことができます。たとえば、今回のご指摘の例文をお借りしますと、不定詞は
sprechen(「話す」)です。これは「何を話すの?」という必須成分としての目的語が必
要ですので、Deutsch(「ドイツ語」)が付け加えられ、Deutsch sprechen(「ドイツ語
を話す」)という不定詞句となります。また、随意的には、「流暢に」という様態
(fließend)が加わり、fließend Deutsch sprechen(「流暢にドイツ語を話す」)とな
ります。

さて、このときに、不定詞と必須成分がまずは隣接して結ばれていることに注意します。
言い方を換えると、不定詞とその必須成分の「間」に、随意的なもの(ここでは
fließend)が割って入るということはできない、ということです。また、不定詞の場所
は、日本語のそれと同じで末尾です。英語などが to speak German のように不定詞-目的
語(いわゆる VO型)となるのと反対で、OV型です。

ここで、最初に書いたように、不定詞は、人称変化の要請を満たすため、主語の隣に「移
動」します。ところが、移動するのは不定詞(sprechen →定動詞へと転じる)だけですの
で、必須成分としての目的語 Deutsch も、随意的な成分としての fließend も、配列は
そのままです。その結果、fließend と Deutsch の両者の配列は、fließend - Deutsch
という並びでなければならず、Deutsch の後ろには、本来は不定詞があったものの、そこ
が空白になっているというイメージになります。

図示すると、次の通りです:
不定詞句 fließend Deutsch sprechen
→ 定動詞移動 er spricht fließend Deutsch

ですから、Spricht er Deutsch fließend? では、英語式の VO型になってしまっており、
ドイツ語らしくなく、ドイツ語ではむしろ OV型ですので、Spricht er fließend
Deutsch? の並びのほうが自然である、ということになります。

もうひとつの
> 彼は食後1時間休憩する
> Er ruht nach dem Essen eine Stunde.

では、不定詞 ruhen は自動詞ですので、上の sprechen のように必須成分としての目的
語をとりませんので、ちょっと事情が違います。
nach dem Essen(食事の後で)と eine Stunde(一時間)は、いずれも随意的なものであ
るという点ではどちらも同じで、休憩するタイミング(nach dem Essen)と休憩の様態
(休憩をどれぐらいとるのか; eine Stunde)が示されています。上で説明しましたよう
に、必須成分と随意的な成分であれば、必須成分のほうが後ろに来る、つまり、元々不定
詞が置かれている場所に隣接する(上の図示を参照)わけですが、随意的な成分の中でも
一定の配列ルールがあります:

テカモロ配列 Te(mporal) - Ka(usal) - Mo(dal) - Lo(kal)

と呼ばれたりしますが、「時を表す修飾語」「原因・理由を表す修飾語」「様態を表す修
飾語」「場所を表す修飾語」は、この配列で並べられることが自然である、と言われてい
ます。「場所」は、gehen や fahren などの動詞で「行き先」が必須成分であることから
も、不定詞からの「近さ」で言えばきわめて近いことがわかります。次に、「それがどの
ようになされるのか」という様態も不定詞から見れば非常に近しいことになります。これ
らに比べて、「時」というのは、「ある事象が生じる場面」の設定とも言えますので、不
定詞に近いというよりは、文全体の場面設定として文頭に近いところに置かれるほうが好
ましい、というのがテカモロ配列のおおよその根拠となります。

今回の例ですと、nach dem Essen は Te(テ)、eine Stunde は Mo(モ)ですので、Te
> Mo、すなわち nach dem Essen eine Stunde の配列のほうが好ましいと言えます。

なお、ご質問にあります、この両者が入れ替わったらどうなるのか?につきましては、な
にか nach dem Essen(食事の後)というのに話者の強い意図(強調したい、などの気持
ち)が込められている、というように解釈を受けることができれば、「自然さ」は損なわ
れますが、可能です。「正解」かどうかは、文脈や状況の設定さえあれば、「正解」とな
りえますので、模範解答として提示されるのは「最も自然な文」ということで、Er ruht
nach dem Essen eine Stunde. ということになっているのだと思います。

返信2 返信-2
 2014/8/2 (土) 16:37:47 - 初学者 - No.1406257088.2
田中先生
ありがとうございました。
非常に詳しく説明して頂き大変勉強になりました。
英語の感覚で単語を並び替えて問題を解いていたのが問題だったとわかりました。
これからはOV型やテカモロ配列を意識して解きます。

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