ドイツ語質問箱

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ページ 52 (511〜520)
ありがとうございました 引用
  2011/5/2 (月) 00:38:32 - くるま - No.1304264317
田中先生 ご回答、ご教授、有り難うございました。

>das Lampenleben は「ランプの寿命」とも読めます。
>im Laufe eines Lampenlebens で「ランプの寿命が経過する中で」

ランプの"寿命"ですか・・簡単な単語になればなったで訳を大きく
とりちがえてしまいます。前後の文脈で捉えても、、難しいです。

>ここでは Energiesparlampen を目的語にして Energiesparlampen sparen(「省
>エネ型電灯を節約する」?)というように使われているのでしょうか。その場合、
>おそらくは「電灯をむやみに使用するのではなく、節約の観点から使用する本数
>を制限する」ということになるのでしょうね。

>そうすると、im Laufe eines solchen Lampenlebens(「そのような電灯の寿命
>が経過する中で」)というのは、使用年数が経過すると省エネ効果も落ちてくる
>ことから、そのような使用年数を重ねた電灯の使用は制限されるということが言
>われているのかもしれません。

"使用年数が経過すると省エネ効果も落ちてくることから"→
どうしても自力ではこの解釈にいきつけませんでした。目的語として捉える場所も
あやふやなばかりにそれほど難解な単語や文法でないにもかかわらず
ドイツ語訳の難しさを感じます。

>ただし、この rund eine Enegiesparlampen のところは、よくわかりません。
>eine という冠詞がありますので女性名詞単数の名詞が想定されますが、実際に
>は Energiesparlampen は複数形です。"rund eine" のところがよくわかりませ
>んでした。動詞(sollten)の形が複数形主語に対応していますので
>Energiesparlampen が複数形名詞であるということ自体は整合性があります。

rundは、"およそ"(about)という意味にとらえていました。が、
意味は把握できずすみません。

>sparen は「〜を節約する」というものですが、誰が節約するのかという
>主体を明確にしない(不特定の主体を考える)ために受動態を使うことがありま
>す。受動態を使うことで、実際の動作主を伏せることができるのです。

> ※solltenになる効果と意味

>sollte(n) になるのは,文法的には接続法U式というものですが、
>用法としては「非現実話法」の一部です。ここでは「外交話法」とも呼ばれてい
>るようなもので、現実とは切り離して「想定上の話」として述べるときなどに使
>われます(他人に提案や助言をする場合によく使われます)。

>「省エネタイプの電灯は、その使用年数が経過するなかで、電気代を節約すると
>いう観点から、徐々にその使用は制限されるべきである。(という助言・忠告)」

わかりやすいご説明ありがとうございました。理解出来ました。
外交話法は、ドイツ社会の広報や伝達場面で頻繁に使われているようです。

>前置詞 fuer には「〜のため(有利)になる、〜に賛成する」というような意味
>もあります。ここでは es は具体的に何を指しているのかわかりませんが(漠然
>と「当時の状況」を指しているかもしれません)、「その調達(そのような省エ
>ネ型電灯の調達でしょうか?)に有利になる材料ばかりが当時は示されていた。」
>という意味になるでしょう。

>続く文は、「いや、すでに当時から、100%賛成ということはなかった…」という
>ようにすぐに前言を(一部)訂正しているのではないでしょうか。schon の意味
>は「すでに」ですから、「現在そうであるような事態が当時においてすでにその
>傾向が見られた」というようなニュアンスが読み取れます。

fuerの意味を確認しました。これほど多くの意味があると訳し方によって
意味が違ってくるので、ここでも前述と同じ意味で訳の限界を感じます。

> Bedenklischer war, was unter Umweltbewussten und Klimaschützern
> gar nicht laut gesagt werden durfte:  続く。。。
> 「心配される事は、環境意識と環境保護が大きく言及されては
> いけなかった事です。」

>この文を読みますと、「当時」は環境保護について積極的に賛同するにはなにか
>逆風のようなものがあったというようなことですので、上の文は、「当時から、
>省エネに貢献するような電灯の積極的な購入については、完全に有利となる材料
>ばかりがあったわけでもない」というようなことかなと一応の確認ができます。

的確な御翻訳だと思います。意味が通じました。

>「当時(damals)」の回想ですから、過去のことが言われて
>いる過去形だと思います。文意も「禁止文」で良いはずです。

>bedenklicher は bedenklich の比較級(「さらに憂慮されるべき〜」)、
>Unweltbewussten と Umweltschützern はいずれも「人」を表しています(「環
>境について意識の高い人々」「気候保全推進者」)。

>文の意味は、
>「さらに憂慮されるべきは、当時、環境について意識の高い人々や環境保護推進
>者の人々の間で、決して大きな声では口にすることが許されなかった事柄の中身
>である。それは…(以下つづく)」
>断片的にはそれぞれの文章は以上のような感じにとらえることができると思いま
>すが、これが文脈全体で矛盾のないものになっているかどうかは、文脈全体を見
>てみないとわかりませんので、何かお気づきのことがあればご指摘ください。

durfteは外交話法ではなく、過去文としての形ですか。難しく考えすぎてしまいました。
この記事は、エネルギーランプ中の水銀の毒性についての記事でした。
まだこの記事のレベルにはドイツ語力が及ばず、100%正しく理解するには
時間がかかりそうです。先生のご回答為になる手がかりとなりました。有り難うございま
した。



返信1 返信-1
 2011/5/2 (月) 03:13:41 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1304264317.1
なるほど「水銀中毒」の記事ですか。省エネ型ランプにとっての“向かい風”となるような
ものがあったのですね。
拝見した段落ごとに思うところを述べてみましたが、テキスト(文脈)の前後関係のつな
がりなどによっては的外れなことを申しているかもしれません。全体をご覧になって、辻
褄が合わないようなところがあればご教示ください。

Gerade の意味としてeven (英)の訳語適用の可否 引用
  2011/4/28 (木) 15:19:23 - Opa - <メール送信> - No.1303971563
田中先生 (連休時期なので御回答は後日で結構です)

Gerade die Tapfersten und Kriegslustigsten rühren sich nicht.  Die
Sorge für Huas, und Feld bleibt den Frauen, ... überlassen. という文。
(Deutsche Geschichte, Manfred Mai, Belz und Gelbergペーパーバック
版のP.12冒頭)

前後の関係から、(男達は戦に出ない時はノラクラして過す)(勇猛な戦士
達)「でさえ」 とか 「(戦では勇猛な男達)「なのに」・・家屋敷の世話は
女達にお任せだ、といった理解をしています。

しかし、小学館独和やクラウン(第4版)には、「でさえ」とか「なのに」といっ
た訳が見つかりません。 Oxford独英には、even という訳語が「数学用語
」として載っています。(小学館では「偶数」という訳が相当しそうです)
数学用語という制約を外すと英語の even には私が適用したい一般的な
意味がいくつもあります。

独語 gerade に英語 even の(「....さえ」、とか、「.... ですら」、という)訳語
を適用することは的外れでしょうか。

返信1 返信-1
 2011/4/30 (土) 01:15:08 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1303971563.1
こんばんは。

> Gerade die Tapfersten und Kriegslustigsten rühren sich nicht.
> Die Sorge für Huas, und Feld bleibt den Frauen, ... überlassen.

> 独語 gerade に英語 even の(「....さえ」、とか、「.... ですら」、という)
> 訳語を適用することは的外れでしょうか。

DUDEN Deutsches Universalwörterbuch には、副詞の用法の中に "drückt eine
Verstärkung aus, weist mit Nachdruck auf etwas hin" という説明が載っています。用
例としては "Warum ich gerade?"(「よりによってなんで私が?」)などが載っています。

同様に、今回引用してくださっている Gerade die Tapfersten und Kriegslustigsten も
「(もっとも)勇敢で好戦的な[男たち]」を gerade が強調していることになります。
[男たち]というのは、前後の文脈からそうなるというご指摘に基づいています。そうし
ますと、たしかに「屋敷内のことについては男たちは動かない」ということを対比的に強
調するために、「外では勇敢な男たち(といえど)も…」というニュアンスになっている
と理解できそうですね。

ですから、英語の対応語がどうなるのかは別にして、gerade に副詞的な用法の一つとし
て、日本語で「〜でさえ」や「〜ですら」「〜も」などと対応できるということはいえる
と思います。そこには、話し手や書き手の「皮肉」や「不満」といった気持ち(心情)が
反映されているわけです。

> 前後の関係から、(男達は戦に出ない時はノラクラして過す)(勇猛な戦士達)
> 「でさえ」 とか 「(戦では勇猛な男達)「なのに」・・家屋敷の世話は女達に
> お任せだ、といった理解をしています。

外では勇ましい男たちも、屋敷内ではまことに頼りない…というような書き手の心情(諦
め・不満など)が含まれているなどと考えられるわけです。この文の出典が歴史の本との
ことですので、実際にはどのような書き手の心情が考えられるかにつきましては、その時
代ごとの男女の役割のありかたなどが反映されていると思いますので、ここでは判断でき
ませんが、現代であれば「外では偉そうにしている男たちも、家事のひとつもできないよ
うであれば、まことに情けないことだ」といった声が聞こえて(?)きそうです。

なお、英語の対応語としては、数学用語としては「偶数の」という意味で even があたっ
ているようですが、もちろん話し手や書き手の心情を反映した用法としての意味でも
even はじゅうぶんに相当すると思います。また、用例によっては just なども対応する
でしょうし、ほかにも対応する語はあると思います。

返信2 返信-2
 2011/4/30 (土) 07:34:11 - Opa - <メール送信> - No.1303971563.2
田中先生

いつも分かりやすい懇切な御説明を有り難うございます。

文法 引用
  2011/4/23 (土) 19:09:51 - くるま - No.1303553392
エネルギー削減ランプについての記事です。
自力で訳しました。以下のドイツ語訳は正しいでしょうか?

Rund eine Energiesparlampen sollten im Laufe eines solchen Lampenlebens an
Stromkosten gespart werden können.

「完全なエネルギーランプは、それらのランプ生活で電気料を節約する事が出来る。」
※solltenになる効果と意味、受動態でなければならないのはなぜでしょうか。
自分で、この内容をドイツ語文にするとき、どうしてもこの形が出て来ません。

Es sprach damals also alles für die Anschaffung. Nein, schon damals nicht ganz.
「かつて、皆さんとも買い入れについて話しました。いいえ、あの当時は全て話してませ
ん。」
※意味がわかりません。最後のshonの役割は・・。

Bedenklischer war, was unter Umweltbewussten und Klimaschützern gar nicht laut
gesagt werden durfte:  続く。。。

「心配される事は、環境意識と環境保護が大きく言及されてはいけなかった事です。」
※durfen の否定文で禁止文ですよね?しかし意味がつかめませんでした。
そして、durfteのにする意味は??単なる過去ですか?

宜しくご指導お願い致します。


返信1 返信-1
 2011/4/26 (火) 15:43:05 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1303553392.1
こんばんは。ドイツ語質問箱の管理人です。コメントが遅くなりました。

> Rund eine Energiesparlampen sollten im Laufe eines solchen Lampenlebens
> an Stromkosten gespart werden können.

>「完全なエネルギーランプは、それらのランプ生活で電気料を節約する事が出来る。」

das Lampenleben は「ランプの寿命」とも読めます。
im Laufe eines Lampenlebens で「ランプの寿命が経過する中で」

ここでは Energiesparlampen を目的語にして Energiesparlampen sparen(「省
エネ型電灯を節約する」?)というように使われているのでしょうか。その場合、
おそらくは「電灯をむやみに使用するのではなく、節約の観点から使用する本数
を制限する」ということになるのでしょうね。

そうすると、im Laufe eines solchen Lampenlebens(「そのような電灯の寿命
が経過する中で」)というのは、使用年数が経過すると省エネ効果も落ちてくる
ことから、そのような使用年数を重ねた電灯の使用は制限されるということが言
われているのかもしれません。

ただし、この rund eine Enegiesparlampen のところは、よくわかりません。
eine という冠詞がありますので女性名詞単数の名詞が想定されますが、実際に
は Energiesparlampen は複数形です。"rund eine" のところがよくわかりませ
んでした。動詞(sollten)の形が複数形主語に対応していますので
Energiesparlampen が複数形名詞であるということ自体は整合性があります。

なお、

> 受動態でなければならないのはなぜでしょうか

sparen は「〜を節約する」というものですが、誰が節約するのかという
主体を明確にしない(不特定の主体を考える)ために受動態を使うことがありま
す。受動態を使うことで、実際の動作主を伏せることができるのです。

> ※solltenになる効果と意味

sollte(n) になるのは,文法的には接続法U式というものですが、
用法としては「非現実話法」の一部です。ここでは「外交話法」とも呼ばれてい
るようなもので、現実とは切り離して「想定上の話」として述べるときなどに使
われます(他人に提案や助言をする場合によく使われます)。

「省エネタイプの電灯は、その使用年数が経過するなかで、電気代を節約すると
いう観点から、徐々にその使用は制限されるべきである。(という助言・忠告)」


> Es sprach damals also alles für die Anschaffung.
> Nein, schon damals nicht ganz.
> 「かつて、皆さんとも買い入れについて話しました。
> いいえ、あの当時は全て話してません。」

前置詞 fuer には「〜のため(有利)になる、〜に賛成する」というような意味
もあります。ここでは es は具体的に何を指しているのかわかりませんが(漠然
と「当時の状況」を指しているかもしれません)、「その調達(そのような省エ
ネ型電灯の調達でしょうか?)に有利になる材料ばかりが当時は示されていた。」
という意味になるでしょう。

続く文は、「いや、すでに当時から、100%賛成ということはなかった…」という
ようにすぐに前言を(一部)訂正しているのではないでしょうか。schon の意味
は「すでに」ですから、「現在そうであるような事態が当時においてすでにその
傾向が見られた」というようなニュアンスが読み取れます。


> Bedenklischer war, was unter Umweltbewussten und Klimaschützern
> gar nicht laut gesagt werden durfte:  続く。。。
> 「心配される事は、環境意識と環境保護が大きく言及されては
> いけなかった事です。」

この文を読みますと、「当時」は環境保護について積極的に賛同するにはなにか
逆風のようなものがあったというようなことですので、上の文は、「当時から、
省エネに貢献するような電灯の積極的な購入については、完全に有利となる材料
ばかりがあったわけでもない」というようなことかなと一応の確認ができます。

> ※durfen の否定文で禁止文ですよね?
> そして、durfteのにする意味は??単なる過去ですか?

はい、そうですね。「当時(damals)」の回想ですから、過去のことが言われて
いる過去形だと思います。文意も「禁止文」で良いはずです。

bedenklicher は bedenklich の比較級(「さらに憂慮されるべき〜」)、
Unweltbewussten と Umweltschützern はいずれも「人」を表しています(「環
境について意識の高い人々」「気候保全推進者」)。

文の意味は、

「さらに憂慮されるべきは、当時、環境について意識の高い人々や環境保護推進
者の人々の間で、決して大きな声では口にすることが許されなかった事柄の中身
である。それは…(以下つづく)」

となります。その内容は「:」の後ろに書いてあるはずです。

断片的にはそれぞれの文章は以上のような感じにとらえることができると思いま
すが、これが文脈全体で矛盾のないものになっているかどうかは、文脈全体を見
てみないとわかりませんので、何かお気づきのことがあればご指摘ください。

Dipl.-lingについて 引用
  2011/4/15 (金) 13:52:43 - 宮原綾子 - <メール送信> - No.1302843163 - 返信コールON
はじめまして。

ドイツの外資系企業で働いております。

クリスマスカードをドイツ本社に送ることがあるのですが、名刺にDipl.-lingという肩
書?かなにかを記載してある方が多いのですが、その方にカードを送る際の封筒の宛名の
書き方は
"Dipl.-ling Mr.Sommer"という書き方で宜しいのでしょうか?
恐れ入りますがご教示頂けます様お願い致します。

返信1 返信-1
 2011/4/15 (金) 18:38:12 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1302843163.1
こんにちは。

> クリスマスカードをドイツ本社に送ることがあるのですが、
> 名刺にDipl.-lingという肩書

Dipl. は Diplom (学士号) 、Ing は Ingenieur (工学) のことです。一語で書くと
Diplomingenieur (工学士) で、略記すると Dipl.-Ing. となります。

肩書ですので、姓の直前に肩書を書いておいて、さらに Mr. をつける(Mr. Dipl.-Ing.
Sommer とする)のが一般的だと思います。

1 Pfd. sind 500 gramm. か  ist か 引用
  2011/3/16 (水) 10:44:52 - Opa - <メール送信> - No.1300239892
田中先生 よろしくお願いします。
数(詞)には一生悩まされそうですが、一つづつ覚えて行きたいと思います。

時たま参照するサイト、mein-deutschbuch.de の Grammatik の
Zahlwörter で色んな読みがあり、その中に 1 Pfd. sind 500 gramm
und .... とあります。

sind が気になって独和にあたりましたが sind / ist を使った用例がなかっ
たので、"1 Pfd. * 500 gramm." と、sind / ist をワイルドカードにして
Google検索をやってみました。 結果は、sind を使った例が6件、 ist を
使った例が0件で、必ずしも sind が決定的に正しく、ist が誤り、とも確認
できませんでした。
「ドイツ語の疑問に答える201章」でもずばりの解答はありませんでした。

Pfund に限らず、数詞 1 を付けて使う場合の、動詞が sind か ist か御教
示戴けると幸いです。 (過去に質問したような記憶もありますが控えを見
る限り、見当りません。 繰り返しであればお許しください)

返信1 返信-1
 2011/3/16 (水) 16:13:13 - 田中雅敏 - <mail@x-seminar.net> - No.1300239892.1
こんにちは。この度の震災ではお怪我等ありませんでしたでしょうか。

> 1 Pfd. sind 500 gramm und .... とあります。
> ...
> sind を使った例が6件、 ist を使った例が0件

数量の問題は、ドイツ語母語話者の間でも解釈の個人差があること、あるいは、その文の
焦点がどこにあるのかによって、動詞の単数・複数変化が「揺れる」ことが知られていま
す。そこから、これが確定的という答えは今のところ無いということになります。

まず、解釈の個人差につきましては「口語表現・会話調」で動詞が複数形になりやすいと
いうことが報告されています。これは、ein Pfund のほか、eine Dutzend などに顕著な
のですが、これらの数量を表す名詞は文法上は単数形でも、実際に意味している内容は
「500g」だったり「12個」だったりしますので、そこから複数を読み取られることが多い
ということです。特に eine Dutzend Stifte のように、使われる名詞が実際に可算名詞
であれば Stifte のように名詞が複数形で現れますので、その傾向は強まります。他方、
ein Pfund Fleisch のように物質名詞(不可算名詞)では、数えられないのだから単数形
とする話者と、やはりそこにある一定量を読み取り複数形にする話者があることになります。

焦点の在処という点では、たとえば

a) In einem Liter sind 340 Gramm Salz gelöst.
b) 150 Gramm Salz wird zuerst ins heiße Wasser ...

を比べてみますと、a) では「1リットル中に塩が溶けるのは340グラムである(330グラ
ムでもなければ350グラムでもない)」というように数量に焦点がおかれており、焦点が
「340」という複数なので動詞が複数形の活用をし、b) では「沸騰したお湯に最初に投入
するのは塩であり(砂糖でもなければ油でもない)その分量が150グラムである」という
「塩」に焦点が置かれていて、その結果、単数(不可算)名詞を主語とし、動詞が単数活
用であるという解釈になります。

今回ご指摘の表現

c) 1 Pfd. sind 500 Gramm.
d) 1 Pfd. ist 500 Gramm.

では、単位表現(度量衡)のみで Salz, Zucker, Fleisch といった物質名詞は添えられ
ていませんが、「1 Pfund」をそれ自体で「500グラム」という一定の大きさを持ったもの
と解釈されれば c) のように複数形、あるいは、文の焦点が「500グラムをあわせて 1
Pfund という」というように焦点が 500 Gramm にあれば複数形ということがいえるかも
しれません。

対して、あくまでも文法に忠実に ein Pfund は単数形なので動詞も単数形の人称変化に
なるとすれば d) のようになるのではないでしょうか。特に、口語では c) のように言う
人でも書き言葉ではより文法性が重視され d) の表現を使う(使い分ける)という人もあ
るかもしれません。

少なくとも、ein/eine ... の単位表現では、文法に忠実にあれば動詞は単数形の人称変
化をすることで間違いないと思われます(あとは「揺れ」の問題)。

返信2 返信-2
 2011/3/17 (木) 10:11:24 - Opa - <メール送信> - No.1300239892.2
田中先生

御回答ありがとうございました。(先に私の方が地震被害の有無をお訊ね
すべき所を逆に気遣い戴き恐縮です。 幸い身内も含めて無事でした)

さて、御説明を読ませて戴き、改めてコトバは文法家や学者のためにある
ものではない、という当たり前のことを再認識致しました。

実際に意味している内容は「500g」だったり「12個」だったりしますので、そ
こから複数を読み取られることが多い

という御説明は、mädchen を受ける代名詞が es か sie か、というテーマ
の説明と似通ったものを感じました。
アマチュア独語サークルで知ったかぶりの説明をして次週訂正、という事
がよくあります。 参考書やネットで上滑りの知識を振り回さぬよう自戒を
せねば、と思いました。  ありがとうございます。

はじめまして 引用
  2011/2/28 (月) 14:18:00 - Shiho - <メール送信> - No.1298870100
田中先生

はじめまして。ドイツ語で条約に関する専門書を読もうと頑張っている者です。
ドイツ語は文法が難しく、四苦八苦しておりまして、
もしご迷惑でなければ、教えて頂きたいことがありまして、質問させて頂きました。

Wurde kurz nach Inkrafttreten der Konvention noch vereinzelt die Auffassung
vertreten, dass Art 1 die Geltung der Konvention auf Territorium des
Vertragsstaats beschranken würden, so hat sich schon bald die Ansicht
surchgesetzt, dass eine Bindung an die Konvention auch bei der Ausübung von
Staatsgewalt außerhalb des Staatsgebiets vorliegen würde.

またdassはそれぞれAuffasungやansichtの内容を指していると今のところ理解していま
す。

**
@この文の前半部分は、主語がdie Auffassungなのかと思うのですが、そうすると
vertreten(他動詞)の目的語がなくなってしまいます。
この場合、目的語は省略されてしまったと理解すれば良いのでしょうか。

Aまた、文頭のWurdeにはウムラウトはついておらず、一見すると過去形のようです。
けれども、文頭にきているのでWennが省略されていると考えると、wurdenは接続法IIでな
ければいけないようにも思います。
この場合、過去形だけれども助動詞が文頭にくる場合とは、どういう場合が考えられるで
しょうか?

お忙しいところ大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。

返信1 返信-1
 2011/2/28 (月) 17:12:02 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298870100.1
はじめまして。こんにちは。
条約(法律の文章)は難しいですね…。私は法律学が専門ではないですが法学部に所属し
ていますので、いざというときのために『独和法律用語辞典[第2版]』(成文堂)なる
ものを購入しておりました。今までこの辞書を使う機会はありませんでしたが、今日は提
示いただきました文章を訳してみるのにあたり、初めて「いざ」この辞書を使ってみました。

さて、文の意味がつかめたところで、ご質問についてお答えします。

> Wurde kurz nach Inkrafttreten der Konvention noch vereinzelt die Auffassung
> vertreten, dass Art 1 die Geltung der Konvention auf Territorium des
> Vertragsstaats beschranken würden, so hat sich schon bald die Ansicht
> surchgesetzt, dass eine Bindung an die Konvention auch bei der Ausübung von
> Staatsgewalt außerhalb des Staatsgebiets vorliegen würde.

> またdassはそれぞれAuffasungやansichtの内容を指していると今のところ理解して
> います。

2箇所ある dass が指しているのは、ご指摘のとおりで良いと思います。

> @この文の前半部分は、主語がdie Auffassungなのかと思うのですが、そうすると
> vertreten(他動詞)の目的語がなくなってしまいます。
> この場合、目的語は省略されてしまったと理解すれば良いのでしょうか。

ここで使われている vertreten は過去分詞だと思います(形のうえでは原形と区別がつ
きませんが)。つまり、助動詞 wurde (< werden)がありますので受動態ということにな
ります。そうすると、文に目的語がなくても不自然ではありません。

> Aまた、文頭のWurdeにはウムラウトはついておらず、一見すると過去形のようです。
> けれども、文頭にきているのでWennが省略されていると考えると、wurdenは接続法II
> でなければいけないようにも思います。

そうですね…後ろに so がありますので、Wurde ではじまる文は wenn が省略された副文
(従属節)で良いはずです。そのうえで、wenn が「条件文」であれば、たしかに動詞は
接続法II式かせいぜい現在形(近い未来も表せる)でなければなりませんね。動詞が過去
形(つまり過去のことを述べる)で条件文というのは論理的に受け入れがたいですね。

しかし、wurde はどうみても過去形ですので、そうすると…

> この場合、過去形だけれども助動詞が文頭にくる場合とは、どういう場合が考え
> られるでしょうか?

動詞が先頭に来ている副文ということでは、ここに wenn が省略されていることはほぼ間
違いない(だから so で呼応している)ので、考えられるのは wenn の用法が「条件」で
はない…ということです。おそらくは「〜だけれども」という意味(ドイツ語文法では
「認容文」)だと思います。接続詞の obwohl でも置き換えられますが obwohl だと省略
はされないと思います。私の手元の辞書(『独和大辞典』(小学館))には wenn の項目
の中に「(前提となる事実を示して)事実……だけれども」というものが載っています。こ
れだと、「その協定が施行された直後は、事実、この協定の効力が締結国の領地
に限定されるかのような解釈が主張されたのだが、間もなくすると、国土の外で
国家権力を発動する際にもこの協定への拘束力は存在するという見解が通るようになって
きた。」という拙訳(専門外ですので見当はずれな訳でしたらすみません…)で下線部で
示したような意味合いが表されていると理解できそうです。

返信2 返信-2
 2011/3/1 (火) 17:20:31 - Shiho - <メール送信> - No.1298870100.2
田中先生

早速のお返事、ありがとうございます。
とても勉強になりました!
和訳して頂いた部分は、文献の前後の内容と照らし合わせましても、
正しく独文の文意を表現していると思います。
今までぼんやりと分かったような気でいましたが、
やっとピントがあったように感じました。

本当にありがとうございます。

返信3 返信-3
 2011/3/1 (火) 17:56:36 - Shiho - <メール送信> - No.1298870100.3
何度も申し訳ないです。

一点だけ、"Art1"の文法上の位置づけについて気になっております。
実は、この条約の1条は条約の適用範囲について定めています。
なので、1条の解釈として/について、die Geltung以下の見解が主張された、
という意味であろうことは大体想像がつきます。
Art(Artikel)に冠詞がないのは法律文書の特徴だと思うのですが、
それにしてもArt1は文から浮いているように見えます。
この場合、例えばin Art 1の"in"を省略していると考えればよろしいのでしょうか?

どうぞよろしくお願い致します。

返信4 返信-4
 2011/3/1 (火) 20:59:10 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298870100.4
こんばんは。
ご返信ありがとうございました。

> "Art1"の文法上の位置づけについて気になっております。

…実は、私も先にお示しした訳例からは、敢えて外していました。
ちなみに、訳しませんでしたが、私がこうだろうと思ったのは "Art 1: die Geltung der
Konvention" とするというものです。

まず、ご指摘のとおり、"auf Territorium des Vertragsstaats beschränken"(「締結国
の領土に限定される」のは "die Geltung der Konvention"(「この協定の適用(範
囲)」)ですから、これが文の主語です。そうすると Art 1 は条項(この第1条)の見
出しにすぎないのではないかと思われます。もちろんご提案のように "in Art 1" とする
可能性もありますが、その場合「第1条の範囲内ではこの協定の適用範囲が〜に制限され
ている」という読みになる恐れがあり、屁理屈ですが、それでは第2条では違った適用範
囲が述べられるのか?(条項を追うごとに違った適用範囲が示される…?)ということに
なるかなと感じたのが私の直感です。

そこで思ったのが Art. 1 の見出しが "die Geltung der Konvention" となっているので
はないか、そこで「:」を補ってみれば "Art. 1: die Geltung der Konvention" となる
のではないかということです。もしくは "die Geltung der Konvention (Art. 1)" とし
ても同じだと思います。日本の法律の条文でも「第2条(適用の範囲)」のように見出し
が書かれているのをよく見かけます。

どうでしょう……

返信5 返信-5
 2011/3/2 (水) 16:06:53 - Shiho - <メール送信> - No.1298870100.5
田中先生、ご回答ありがとうございます。
実は、1条の見出しは(締約国の義務)となっていますので、
見出し=die Geltung der Konventionではなさそうです。
かといってinを補うのも難しそうですし、なんとも頭が痛いです…。

けれども、コロンが省略されていると理解する方法は、
位置づけが不明な部分を理解する上で役立ちそうです。
ありがとうございます。

返信6 返信-6
 2011/3/2 (水) 18:29:40 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298870100.6
> けれども、コロンが省略されていると理解する方法は、
> 位置づけが不明な部分を理解する上で役立ちそうです。

これという確定的なことは言えませんが、今のところこのコロンを補うというのが当たら
ずとも遠からずかなという気がしています。

ところで、いま気がついたのですが、いま議論している文のなかで、würden が複数形主
語に対応する形になっているのはどうしてでしょうかね。

die Auffassung [...], dass Art 1 die Geltung der Konvention auf Territorium
des Vertragsstaats beschränken würden, so [...]

この文の主語は die Geltung でしょうから単数形なのですが…。Art 1 が主語だとしても
やはり単数形ですよね。"Art 1 [und] die Geltung" ではなさそうですし。

何かお気づきの点はありますか?

鋳掛屋 引用
  2011/3/1 (火) 20:22:51 - schiri - No.1298978571
こんにちは、お久しぶりです。

またお尋ねしたい事がありまして、投稿させて頂きます。

タイトルに書いた「鋳掛屋」がキーポイントななっていると思うのですが。
2009年にアンゲラ・メルケエル首相が再任されました。その時の新聞記事です。

Grünen-Fraktionschef Jürgen Trittin meinte, Merkel habe gezeigt, dass sie die
Kanzlerin "der Koalition der Klientel der Kesselflicker" sei.

URL:http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4833560,00.html

という文章がありまして、どうも何を意味しているのかがわかりません、文脈から
批判・Spottの類だというのはわかるのですが、例えば、自分自身がメルケル首相だと
して、これを言われても、「何言ってるんだこの人」としか思えません。

まず私の疑問は、
wer ist Kesselflicker?
wer ist Klientel?
です。

同じ表現が他の報道機関の記事にありました、

南ドイツ新聞(記事の後半の方にあります)
:http://www.sueddeutsche.de/politik/bundestag-der-stille-protest-gegen-
kanzlerin-merkel-1.150870

フォーカス(記事のタイトル)
:http://www.focus.de/politik/deutschland/tid-17083/100-tage-bilanz-koalition-
der-kesselflicker_aid_476157.html


あともう一つありまして、やや簡単だと思うのですが、deutsche Welleの同一の文章内に
Noch heute werden in der ersten Kabinettssitzung die Weichen gestellt, dass wir
Vorfahrt für Wachstum bekommen.

というのがあります。このdass以下の文なんですが、恐らく要約してしまえば、
「我々は経済成長を優先する」で文全体としては
「我々は経済成長を優先するという方向性を、今日中に最初の閣議で定める」
だと思うのですが、何故ここでVorfahrtとという単語使うのかなと思っています。
これは自分たちの政策方針であるのにもかかわらず、Vorfahrt bekommenと書くと、
「誰かから、何かをもらう」みたいなん感じがして、変に感じています。
もし、私は上記に日本語で書いた意味合いで有っているのであれば、
Wert auf Wachstum legen が平易でわかりやすいなぁ、と思っているのですが。

すみません、また空きがある時に、教えて頂ければ、幸いです。



返信1 返信-1
 2011/3/1 (火) 22:12:15 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298978571.1
こんばんは。
ご投稿ありがとうございました。

…ドイツの政局について知識がついていっておらず、本当にお恥ずかしい限りです。
今回ご質問をいただきました記事につきましても、当時の状況がどうだったのか場面の前
後関係がうまく思い出せません。

とりあえず単語としては、

> die Kanzlerin "der Koalition der Klientel der Kesselflicker"

Kesselflicker には「おしゃべり好きの人」という意味もあるようです。

記事を読みますと、メルケル首相が再選後、すぐに新政権としてどのような政策を打ち立
てていくのかという所信表明をするまでに、まずアメリカ合衆国に行き、オバマ大統領へ
の挨拶やアメリカ議会でのスピーチをする予定にしていることについての批判のようです
ので、内政よりも外交を先行させたことに対して「おしゃべり外交」とでも言いたいので
しょうか。

Klientel のほうは英語の client に対応する Klient の集合形のようです(「クライア
ント」「依頼者」)。直訳すると、「まるでおしゃべり軍団連合のリーダーのようだ」と
いうニュアンスでしょうか。。。この批判は野党からのものだと思いますので、連立政権
全体が「おしゃべり軍団」扱いされているということではないかという印象を受けまし
た。…これ以上の正確なことは勉強不足でちょっとわかりません。

あと、

> Noch heute werden in der ersten Kabinettssitzung die Weichen gestellt,
> dass wir Vorfahrt für Wachstum bekommen.

> 「我々は経済成長を優先する」

この解釈で良いのだと思います。Vorfahrt は「優先権」ということですから、他にも重
点的に取り組むべき課題はあるが、なかでも経済成長に最高位の優先順位をつける…とい
うことでしょう。
ご質問のポイントは、動詞として bekommen が使われているのがしっくりこないというこ
とだと思うのですが、直訳すると「〜を得る/もらう」ですから、「話し合いの結果、経
済成長に優先権を得るに至る」というような意味合いではないでしょうか。bekommen
が、意味として「受益」的な意味が大きいとすれば(もちろん不都合なものをもらう場合
もありますが)、この発言主の Volker Kauder さんはその結論を歓迎しているという気
持ちが表れているのかもしれません。

一見、主語がなさそうに見える文 引用
  2011/2/22 (火) 14:50:05 - Opa - <メール送信> - No.1298353805
田中先生  今年も何卒よろしくお願い致します。

„Eine kleine Kaffeepause“という本 (M.スタンツェライト:NHK出版)のP.56
に次のような個所があります。

In der Eisenbahn packten wir unsere Instrumente aus und begannen zu
spielen. Uns machte das Spiel in der Eisenbahn großen Spaß.
Außerdem wurde uns auf der mehrstündigen Fahrt nicht langweilig.

対訳では、「(僕たちは)列車の中で楽器を取り出しては、演奏し始めまし
た。 僕達にとって、列車の中での演奏はとても愉快なものでした。 それ
に数時間の移動でも退屈などしませんでした。」

疑問は最後の Außerdem 以下のパラグラフです。  意味はとれますが、
主語がないように思われます。 対訳邦文の主語になっている、 uns や 
(auf der mehrstündigen) Fahrt が主語でもなさそうですし、直前の文、uns
machte ....と構成が類似の文なので、続く文も主語は das Spiel が自明な
ので省略した、などと推測は致しますが正確なことを知りたくて、質問箱を
使わせて戴きました。

返信1 返信-1
 2011/2/22 (火) 18:51:42 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298353805.1
こんにちは。

ご紹介の本は面白そうですね。まだ手にしたことがありませんので、また書店で見てみよ
うと思います。

さて、

> In der Eisenbahn packten wir unsere Instrumente aus und begannen zu
> spielen. Uns machte das Spiel in der Eisenbahn großen Spaß.
> Außerdem wurde uns auf der mehrstündigen Fahrt nicht langweilig.

> 疑問は最後の Außerdem 以下のパラグラフです。  意味はとれますが、
> 主語がないように思われます。

そうですね。主語が省略されていますね。主語は、たしかに das Spiel とも言えます
し、もっと第1文〜第2文までの一連のことを指しているともいえます。ここで省略され
ているのは主語の es ですが、この es は形式的な主語(特に、非人称主語)の場合は省
略されることがあります。その意味では das Spiel という特定の名詞だけを受けている
のではなく、抽象的な内容(つまり先行する内容すべて)を指していると考えるほうがよ
いかもしれませんね。

このような es の省略は、Es ist mir kalt. = Mir ist [es] kalt. や Es friert mich.
= Mich friert [es]. や Es ist heute sonnig. = Heute ist [es] sonnig. のように天
候などの非人称構文にみられます(省略しなくても構いません)。また、Über das
Problem ist sehr lange diskutiert worden. のように自動詞の受動文でも es は省略さ
れます(es が文頭に来ない限りにおいては、むしろ省略されるほうがふつう)。

es が名詞(たとえば das Spiel)を指す場合には、【中性名詞・単数・1格】などの情
報を持っているために、省略は難しいですが、形式的な es の場合ですと文法的に主語を
立てるための働きしかないために(指し示す意味内容はない)、省略できるということだ
と思います。

ちなみに、

> 直前の文、uns machte ....と構成が類似の文なので、続く文も主語は
> das Spiel が自明なので省略した

この場合は、同じ主語の重複を避けるための省略ですので、事情が違いますね。

(参考)Uns machte das Spiel in der Eisenbahn großen Spaß und [das Spiel] wurde
uns außerdem auf der mehrstündigen Fahrt nicht langweilig.

のように und で続けて(文を切らないで)おく必要があると思います。

返信2 返信-2
 2011/2/23 (水) 07:36:28 - Opa - <メール送信> - No.1298353805.2
田中先生
御指導有り難うございました。 
(参考書のような規範的なものでなく)生きたドイツ語で中級者に扱えるものが
英語・仏語に比べて圧倒的に少ない独語の中で該書は参考書やネットニュー
スでは見かけなかった言い回しが沢山出てきて楽しめます。
そんな中のフト沸いたFrageでしたが、やはりお聞きしてよかったな、と思って
おります。 有り難うございました。

前回はどうもありがとうございました。 引用
  2011/2/21 (月) 23:37:42 - 辻中 仁士 - <メール送信> - No.1298299062
前回はどうもありがとうございました。
素早く丁寧なお返事をいただいたにもかかわらず、感謝の辞をお伝えしていなかったと思
います。
すいませんでした。そしてありがとうございました。

加えて厚かましくも新しいご質問をさせていただきたいと思います。

自分が出席していたドイツ語の授業で、難しい単語があると「was でどいてっと〜」と
いって先生が「〜」の部分がどういう意味かを解説している姿がよく見られました。
しかし、自分にはそれがどういう単語が使われ、どういう意味をしているのかさっぱりわ
かりませんでした。
それを教えていただきたいのです。
自分には「バスデドイテット〜」と聞こえるのですが、全然違う発音かもしれません。

こんなとらえどころのない質問で申し訳ありませんが、もしお分かりになりましたら教え
ていただければ幸いです。

返信1 返信-1
 2011/2/22 (火) 17:09:37 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1298299062.1
こんにちは。
先日のお答えの件、多少の参考になったようで幸いです。

さて、

>「was でどいてっと〜」といって先生が「〜」の部分がどういう意味かを
> 解説している姿がよく見られました。

おそらく(…状況のご説明を拝読する限りではほぼ確実かと思いますが)は bedeuten と
いう動詞が使われていますね。"X bedeutet Y."(「X は Y を意味する」)という動詞
で、Y の部分を尋ねるのが "Was bedeutet X?" です。

Was bedeutet Hornung? - Hornung bedeutet den zweiten Monat des Jahres, Februar.

などといった具合です。

トマトを「天国のリンゴ」という理由 引用
  2011/1/16 (日) 15:19:34 - 杉谷英昭 - <hide_cedardolina_75zec@yahoo.co.jp> - No.1295158774 - 返信コールON
こんにちは。初めてご質問させて頂きます。

ドイツ語でトマトの事を「天国のリンゴ」(ParadeiserまたはParadiesapfel)と表現す
ると聞いたのですが、この「天国の」という表現は、何に由来するものなのでしょうか。
トマトの形や色が美しい、もしくは味が素晴らしい事を讃えてそのように言うのでしょう
か?それとも、トマトがヨーロッパに入ってきた当初は有毒植物と考えられていた事か
ら、「食べると天国に行ってしまう」という発想から来ているのでしょうか?あるいは全
く別の由来があるのでしょうか…?

唐突な質問で大変恐縮ですが、ご回答頂けましたら幸甚に存じます。

返信1 返信-1
 2011/1/16 (日) 16:21:19 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1295158774.1
こんにちは。

語源辞典で "Paradiesapfel" を調べますと、「天国で誘惑するりんご」という意味合い
があることがわかりました。

《KLUGE Etymologisches Wörterbuch der deutschen Sprache (Walter de Gruyter
2002)》(p.680)
"schöner Apfel, Granatapfel" (mit dem Gedanken an den verführerischen Apfel im
Paradis). Nach Einführung der Tomaten wird die Bezeichnung im
bairisch-österreichischen Raum auf die neue Frucht übertragen.

なお、引用しましたが、元々は "Paradiesapfel" は柘榴(Granatapfel)を指していたよ
うです。それがトマトがヨーロッパに入って後、バイエルン地方やオーストリアでトマト
を指す語として転じていったとあります。

「転じた」のであれば、トマトが直接的に "der verführerische Apfel(誘惑のリン
ゴ)" を意味していたとは考えにくいのかもしれません(リンゴの紅色が柘榴の紅色を想
起させた)。ちなみに、柘榴は旧約聖書にもでてきますし、ヨーロッパにおけるその起源
は古代ギリシアにさかのぼるようですが、トマトがヨーロッパに伝えられたのは16世紀
ごろと言われているようですので、"Paradiesapfel" がトマトを指すようになったのは新
しいと言えそうです。

柘榴が誘惑の実というのは、旧約聖書のアダムとイヴの命の木の実(禁断の果実)が柘榴
であるという説(一般的にはリンゴ)があることからもわかりますし、ギリシア神話にも
でてきます。

"Paradies" には南国を象徴するイメージもあると思いますので、南米原産のこの果実が
太陽をいっぱい浴びて赤くなる様とつながったのかもしれません。

語源辞典からわかることは、柘榴→トマトの類推によるということです。これ以上の(確
実な)お答えができず申し訳ありません。

返信2 返信-2
 2011/1/16 (日) 16:54:56 - 杉谷英昭 - <hide_cedardolina_75zec@yahoo.co.jp> - No.1295158774.2
こんなに早く、しかも大変詳細なご回答を頂きまして、感激しております。
語源辞典からのご説明を賜り、スッキリと致しました。
元々"Paradiesapfel"は、アダムとイヴの禁断の果実である柘榴を指す言葉であったとの
お話は、大変興味深いです。また、"Paradies"の南国のイメージに真っ赤なトマトの実が
重なったという説にも、大変納得がいきました。
ご丁寧な解説を賜りまして、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

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