ドイツ語質問箱

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ドイツ社会に於ける丁寧な言い方等について 引用
  2010/6/17 (木) 10:26:48 - 悠平 - <メール送信> - No.1276738008
以前「(名詞の)文法上の性別の決定」について御回答頂きまして、随分と役にたって
おります。習った単語の語尾を一覧表にして見ていますが、傾向があるものから無いも
のまでありますね。特に語尾がtで終わるものは良くわかりません。今日ご質問したい
のはこの事ではありません。ドイツ語会話を習っていると、いろいろな言い回しがあり
ややっこしく感じます(一つにしてくれればいいのに)。例えば
@Darf ich Sie etwas fragen? 質問していいですか(許
可)
AKann ich Sie etwas fragen? 質問していいですか(可
能性) 
BIch möchte Sie etwas fragen. 私は質問したい(要
望)
CIch habe eine Frage.私は一つ質問がある→相手はbitte
と答える。
DKönnen Sie mir bitte auf eine Frage ant
worten? 質問に答えて頂けますか。
EKönnten Sie mir bitte auf eine Frage an
tworten? (申し訳ないんですが)質問に答えて頂けませんでしょうか。
FBitte antworten Sie mir eine Frage どう
か、質問に答えて
BCは遠まわしに言う言い方、、遠慮した言い方、謙虚な言い方、奥ゆかしい言い方
(相手は、心を読んでbitteと答えている)?
D更にEは丁寧な言い方ですね。相手を見て言い方を変えるという事になります。英会
話を習った事はありませんが、アメリカもこの程度はあると考えていいのでしょうか。
日本には社会規範として、尊敬語、謙譲語、へりくだる(デススカウント)などややこしくあ
りますが、ドイツ社会にも歴史的にあると考えていいのでしょうか。
@でのSieとdichの違いは相手との親しさにあるという説明はわかります。相手
との距離感で言い方が異なるという事なのでしょうか。

返信1 返信-1
 2010/6/20 (日) 23:47:51 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1276738008.1
こんにちは。返信が遅くなってしまいました。

> いろいろな言い回し
> @ Darf ich Sie etwas fragen? 質問していいですか(許可)
> A Kann ich Sie etwas fragen? 質問していいですか(可能性) 
> B Ich möchte Sie etwas fragen. 私は質問したい(要望)
> C Ich habe eine Frage. 私は一つ質問がある→相手は bitte と答える。
> D Können Sie mir bitte auf eine Frage antworten? 質問に答えて頂けますか。
> E Könnten Sie mir bitte auf eine Frage antworten? (申し訳ないんですが)
> _________________質問に答えて頂けませんでしょうか。
> F Bitte antworten Sie mir eine Frage. どうか、質問に答えて

> BCは遠まわしに言う言い方、、遠慮した言い方、謙虚な言い方、
> 奥ゆかしい言い方(相手は、心を読んでbitteと答えている)?
> D更にEは丁寧な言い方ですね。相手を見て言い方を変えるという事になります。

よく言われることに、「他人に依頼をする場合には、疑問文を用いて、決定権を相手(聞
き手)にゆだねる」というものがあります。その意味では、@やAも、直接「質問がありま
す」(=C)と言うよりはいくらか丁寧さがあります。Cは、Ich hätte eine Frage. とす
ると、《接続法U式》という間接依頼の話法にできますので、丁寧さ・謙虚さ・遠回しの依
頼がよりよく表せます。C(直説法)は一番、文字通り直接的な発話です。もちろん、Fの
ように、命令法(《接続法T式》)で依頼するのは、最も直接的ともいえます。

依頼の間接性を出すために、(a)疑問文の形にする(その場合、話法の助動詞を用い
る)か、(b)接続法U式(《非現実話法》)を用いて、婉曲的な依頼表現をする・・・こ
とで、依頼の重みを和らげることができます。

(a)のように話法の助動詞を用いた疑問文にして、決定権を相手にゆだねる形にする場
合にも、@Aのように依頼者自身(ich)を主語にするか、DEのように聞き手(Sie/du)を
主語にするかで、またその効果は変わってくるのだろうと推測できます。普通、主語を一
人称にすると、依頼者(話し手)自身の気持ち(「話法」=「話し手の心的態度」)がど
うしても全面に出てきます。その点、主語を二人称にして疑問文にすると、その部分は緩
和されます。さらに言えば、主語を三人称(es)にしてしまって、Ist es möglich, dass
ich Sie eine Frage stelle? などとすると、さらに婉曲性(遠回しな依頼のニュアン
ス)が高まるかもしれません。

(b)については、《非現実話法》を用いることで、【仮定(もしも)のはなし】として依
頼表現を行います。「もし可能でしたら・・・(嬉しいのですが)」といったニュアンス
ですね。

> 英会話を習った事はありませんが、アメリカもこの程度はあると考えていいの
> でしょうか。

英語や米語にも、直説法(I have a question, please. や I want to ask you a
question, please.)や話法の助動詞を用いた疑問文(May I have a question,
please?)もあれば、仮定法を用いたもの(I would like to ask you a question,
please. や Could you tell me ...., please? など)もあります。ドイツ語も英語も、
助動詞を用いないレベル→助動詞を用いることで(本動詞だけでは出せない)依頼の丁寧
さを出すレベル→話法を変えて依頼の婉曲性を出すレベル・・・と階層性はありそうですね。

> 日本には社会規範として、尊敬語、謙譲語、へりくだる(デススカウント)など
> ややこしくありますが、ドイツ社会にも歴史的にあると考えていいのでしょうか。

日本語の敬語表現は、動詞の活用表現の中に尊敬語や謙譲語があって、同じ《相手を高め
る(敬う)》のに、相手を高める(尊敬語)こともあれば、自分を下げて相対的に相手を
高める(謙譲語)手法も用意されています。ドイツ語では、語彙(動詞の活用)自体にそ
のような仕組みはなく、せいぜい助動詞を補足的に使うか、文タイプを疑問文にするか、
あるいは話法を変えるという、文の構造的な変化を使うといえそうです。これが《敬語表
現》の一種なのか、丁寧さの度合いに関わるものなのか、断言的には申し上げられません
が、おそらくは後者(丁寧さ)なのだと思います。könnten にしろ möchten にしろ、そ
のような接続法U式を使うことで ich を下げたり、Sie を高めたりしているわけではな
く、依頼の実現可能性を直接的/間接的に表現することで、「(自分の依頼を受けてもら
うことによる)相手の負担(心理的・物理的負担)を軽減する」という「相手への思いや
り」が表されます。

ドイツ語にも「相手(の事情)を立てる」「負担を押し付けない」といった社会規範は同
じようにあるでしょうね。

> @でのSieとdichの違いは相手との親しさにあるという説明はわかります。
> 相手との距離感で言い方が異なるという事なのでしょうか。

そうですね。du と Sie の使いわけは、相手との心理的距離・親しさの度合いなどによっ
て変わってきます。Sie は社交上のものですので、こちらのほうがより一般的に用いられ
ます。Sie でやり取りしていたふたりが du に切り替えましょうというときには、どちら
かが「du を使いましょうか」と提案します。相手が受諾することではじめて du を用い
られます。そうすると、一度 du になったふたりは、いかなるときも Sie に戻ることは
ありません。日本の社会ですと、私生活ではくだけた話かたのできる相手でも、ビジネス
上の場面では同じ人に敬語で話しかけるのが(場合によりけりですが)社交的とされてい
ますが、ドイツではそのような場面で du や Sie を使い分けるのではなく、いわば個人
どうしの“契約”として、一度 du を使うことにすれば、ビジネスシーンでも du のままで
大丈夫です。

以上、ご質問にきちんとお答えできているかわかりませんが、参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2010/6/22 (火) 15:01:10 - 悠平 - <メール送信> - No.1276738008.2
田中先生
ご回答ありがとう御座いました。
”質問していいですか”を独訳しなさいといったとき、いろいろな文章が出てきて、い
らいらしておりました。
ご回答の中に《接続法U式》という間接依頼の話法、接続法U式(《非現実話法》)と
いった言葉が出てきておりますが、今まで習ったことがありませんでした。文法の本に
載っていましたので勉強してみようと思います。
私はドイツ人会ったこともありませんが、厳格であり柔軟性に欠ける印象を持っていま
すが、やはりいろいろ相手を見て言い方を変えて話しているのだなと思いました。
このように文章にして説明戴くと良く分かるようになります。ここで私なりに、少し考
察してみましたので、紹介したいと思います。
田中先生が記されている、丁寧さとは”相手の負担(心理的・物理的負担)を軽減す
る」という「相手への思いやり」が表されます。”は深い洞察でなるほどと思いまし
た。質問に答えてください→質問していいですか→申し訳ないんですが、質問に答えて
頂けませんでしょうか。の言い方によって、相手に与える心理的負担は随分違ってくる
という事なんでしょうね。又上品、紳士的といった感じも与えます。
これに対し敬語、謙譲とは、例えば上司が横にあった椅子を取って渡してくれれば、”
すいません”と言うし、部下が取って渡してくれれば”有難う”と言います。これを逆
にいうとややこしくなりますね。
敬語は何も相手を敬っているから使うのでなく、日本が縦社会だからで、このような社
会規範を例えば親が子供に教え、コミュニケーションをうまく取っていくようにしてい
ます。従って日本にはあるが、ドイツ、米英にはないと言えるという事でしょう。
−私はこれを否定的に考えておらず、規範に合った言葉使いをしていれば容易に、楽に
過ごせます。(アメリカでは挨拶に”Good morning”だけでは駄目で、ジ
ョークや豊かな表現が必要といっているのを聞いたことがあります。大変ですね)
今回のちょっとしたわだかまりからの質問で、予想外に、実は分かっていなかった「丁
寧さ」と「尊敬、謙譲」の違いが明確化出来、良かったと思います。有難うございまし
た。

ウムラウト等の代替表記の根拠について 引用
  2010/6/8 (火) 17:27:47 - Opa - <メール送信> - No.1275985667
ä=ae などとする代替表記を当たり前のように使ってきました。 昨今はPCで
も簡単にウムラウトが入力できますが時には代替表記に頼らざるを得ない場
合があります。
人に教える必要に迫られ、Duden : Rechtschreibung や ドイツ語新正書法
ルールブック:郁文堂、などに当たった所、Regel には見当りませんでした。
ßをssとするのはR121にあるようですが、ウムラウトの伝統的な代替表記を可
とする根拠は何だろうか、と知りたくて質問させて戴きました。
詳解ドイツ大文法には明記されていますし、ドイツ人にも通じますのでまんざら
でたらめとは思えませんが、単なる慣行なのでしょうか。

返信1 返信-1
 2010/6/10 (木) 12:10:08 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1275985667.1
こんにちは。ご質問ありがとうございます。

ß を ss とするのは《代替表記》というよりは《表記の使い分け》というところでしょうか。
標準ドイツ語では ß と ss は母音の長短に関連して使い分けますが(ss は子音2つ、ß
は単独で子音1つ扱い)、スイスではそもそも ß は使わず、ss を統一的に使うことが知
られています。

それに対して、ä = ae という表記は、たしかに《代替表記》ですね。
しかし、もともとは、ウムラウト記号(¨)を用いた表記のほうが新しく、その前は
「ae」や「a の上に e」という表記を使っていました。“百聞は一見に如かず”ですので、
外部サイトへのリンクですが、以下の画像をご覧ください。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/33/Umlautpunkte.png

ドイツ語の古い筆記体で書かれた場合の e が、まず a の上に乗り、その e の書体が崩
れて(簡略化されて)現在の記号(¨)になったということのようです。あるいは、簡略
化という説明ではなく、先端を斜めに切ってある昔のペン先では細い線と太い線ができ、
太い線だけが残ったのが現在の記号である・・・という説(説明のしかた)もあります。

ですから、現代ドイツ語の世界では、ae は ä の《代替表記》なのですが、実は文字の起こ
りとしては ae こそがオリジナルであるということです。

ご質問への答えになっているかわかりませんが、参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2010/6/11 (金) 07:41:57 - Opa - <メール送信> - No.1275985667.2
田中先生

御回答ありがとうございました。 自分のドイツ語運用のためというより、他人
に教えるための根拠がほしい、というのが目的だったので、先生の御答えで充
分です。 有り難うございました。

ドイツ語検定疑問箇所 引用
  2010/6/9 (水) 23:14:37 - chie - <bemuhenneinumsonst03@hotmail.co.jp> - No.1276092877
Als ich klein war,gab es uberhaupt keine DVDs.
日本語訳とどうしてgabが入るのか?
Es ist sehr freundlich von Ihnen,dass Sie uns Hilfe angeboten haben.
日本語訳とどうしてangebotenがはいるのか?
Wie ist es moglich,mit dem Rauchen aufzuhoren?
日本語訳とどうしてaufzuhorenなのか?

返信1 返信-1
 2010/6/11 (金) 00:00:59 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1276092877.1
こんにちは。ドイツ語検定を受験されるための準備中でいらっしゃるのでしょうか。
試験日まであと少しですね。ご質問をありがとうございました。私からのコメントが少し
でもお役に立てば幸いです。

> Als ich klein war,gab es uberhaupt keine DVDs.
> 日本語訳とどうしてgabが入るのか?

まず、副文部分 als ich klein war については、「私が小さかったころは」という意味
ですので、それを受けて、主文は「その当時、DVDなんてものは(まだ)なかった」とい
う意味のことが述べられています。

主文のなかの überhaupt という副詞は横に置いておくと、es ( ) keine DVDs というの
が文の全体像になります。この場合、理屈のうえでは、文の主語が es (→その場合、自
動的に keine DVDs が目的語)か、主語が keine DVDs(→その結果、目的語が es)とい
うどちらかの解釈になりますが、《 es gibt 〜》という(一種の)構文がありますので
(「〜が存在する」)、es を主語としたうえで、動詞は geben の変化形(3人称単
数)、目的語が keine DVDs というのが最も自然であろう(文全体の意味を考えてもこ
れが自然)だとわかります。なお、いま書いたとおり、《 es gibt 〜》の「〜」相当部分
は4格目的語です。これはこの構文の特徴ですが、es を形式的な主語として立てている
以上、残すは目的語(動詞 geben の目的語)しか空きはありません。

あとは、文の時制が過去形(副文の動詞 war ← 動詞 sein の過去形)ですので(接続詞
als は過去のことにしか使えません)、主文のほう(動詞 geben)も過去形にしておけば
良いわけです。

◆ポイント: es gibt 〜(4格) 「〜が存在する」
◆日本語訳 「私が小さかったころには、(まだ)DVDというものなんてなかった」


> Es ist sehr freundlich von Ihnen, dass Sie uns Hilfe angeboten haben.
> 日本語訳とどうしてangebotenがはいるのか?

副文(dass...)を分かりやすくするために主文としてみてみると:
》Sie haben uns Hilfe (  ).
となり、この(  )に何が入るかということですね。

( )には、ある動詞の過去分詞が入ることまでは明らかでしょう(haben + 過去分
詞)。そして、その動詞は、uns (3格目的語; 間接目的語) と Hilfe (4格目的語; 直接
目的語) の2つの名詞句(目的語)を必要とする動詞だとわかります。
「あなたが私たちに手助け(協力)を・・・してくださった(ことは、ほんとうにご親切
なことでした)」
ここから、「協力を申し出る」という表現が使われている(使われているべき)とわかり
ます。anbieten は「…に〜(の提供)を申し出る」という動詞です。

◆日本語訳「協力をお申し出くださって、ほんとうにご親切にありがとうございました」


> Wie ist es moglich,mit dem Rauchen aufzuhoren?
> 日本語訳とどうしてaufzuhorenなのか?

mit dem Rauchen とありますので、mit 〜 という前置詞句を必要とする動詞が入ること
になります。理屈のうえでは mit dem Rauchen anfangen 「喫煙をはじめる(タバコを吸
いはじめる)」というのも可能です(→「どうやってすれば、タバコを吸いはじめること
ができるでしょうか?」)ので、mit 〜 aufhören を使うことはさらなる文脈があっては
じめてわかることかもしれません(とはいえ、一般的には、喫煙を人生ではじめて開始す
ることよりも、禁煙することのほうが難しいのでしょうから、そのコツを尋ねている文で
あろうと推測はじゅうぶんに可能です)。
使いたい動詞が aufhören(mit 〜 aufhören で「〜を止める・断念する」)であること
がわかったうえで、次のステップとしては、zu不定詞句にしなければならないことに気が
つく必要があります。zu不定詞句とは、動詞(句)をいわば《名詞的》に使うための手段
で、dass を用いて名詞的な副文を作るのと似ています(実際、当該文を Wie ist es
möglich, dass man mit dem Rauchen aufhört? と書き換えることが可能です)。zu不定
詞句の特徴は、「不定詞句」という名前からわかるとおり、主語が定まっていません。
もっというと、不定詞句には主語はありません(意味のうえではありますが、隠れている
イメージ)。ですから、mit dem Rauchen ( )に主語が見えていないという点でも、そ
してそれが名詞的に働いて、主文の es にかかるという意味でも、zu不定詞句を利用する
より他ないとわかるというわけです。

◆ポイント:zu不定詞句は、動詞句を名詞的に使うためのもの。
     zu不定詞句には(意味のうえでは存在するが)主語は見えていない
◆日本語訳 「どうやれば禁煙ができるのでしょうか」

deutsche Bahn の説明文 引用
  2010/6/3 (木) 03:00:52 - 海原 - No.1275501653
州チケット(5人まで乗車出来る)についての、犬の乗車の
説明です。「犬は、大人同様の人数として数えられます。」までは
訳せたのですが、Nemen Sie 以降がわかりづらいです。

Hunde werden für die Berechnung der Teilnehmerzahl wie ein Erwachsener
behandelt. Nehmen Sie mehr als zwei eigene Kinder/Enkel mit, kann nur ein
Erwachsener durch einen Hund ersetzt werden.

単語それぞれは簡単なのですが、どうも訳す時に意味が理解できなくなってしまうのが
悩みです。ドイツ語を訳す時、何かTippがあれば教えて頂けませんか。。



返信1 返信-1
 2010/6/4 (金) 02:54:50 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1275501653.1
Guten Tag!

こちらのご質問もありがとうございます。

> Hunde werden für die Berechnung der Teilnehmerzahl wie ein Erwachsener
> behandelt. Nehmen Sie mehr als zwei eigene Kinder/Enkel mit, kann nur ein
> Erwachsener durch einen Hund ersetzt werden.

> 州チケット(5人まで乗車出来る)についての、犬の乗車の
> 説明です。「犬は、大人同様の人数として数えられます。」までは
> 訳せたのですが、Nemen Sie 以降がわかりづらいです。

そうですね。前半は、「犬は大人1人として数えます」ということが書かれています。
後半(Nehmen Sie...)ですが、まず、疑問文や命令文ではないのに Nehmen Sie のよう
に動詞が主語よりも先に来ているのは、《接続詞 wenn の省略》と呼ばれるものです(「も
し〜ならば」)。つまり、ここは Wenn Sie mehr als ... mitnehmen, [...] とするのと
同義になります。
それから、mehr als zwei ... ですが、これは文字通りに「2よりも多い」ということで
すので、整数の場合には「3以上」を意味します。「以上」という言葉が「その数字を含
む」のに対し、「超」が「その数字を含まない」ということと関連します。つまりここは
「2名超」であり、それは「3人以上」を意味しています。

「あなたがご自身のお子さんやお孫さんを3名以上連れて乗車される場合・・・」

残りの部分は、このチケットが5名まで乗車可ということを考えると、子ども/孫を3名
連れた場合には、本人を合わせるとすでに4名であり、残すはあと1名の枠のみですの
で、犬の同伴は1頭(1匹)(=大人1人に換算)までが可能だ、ということが書かれて
います。

「犬1頭(1匹)までは大人1名と置き換えて数えることができます」

ただし、ここから先は分からないのですが、「(子ども・孫)3名以上」となっていて、
仮に4名とか5名の子どもを同伴するとき、それでもまだ犬1頭(1匹)の余地は残って
いるのかどうか、よくわかりません。子どもを3人で2人と数えるような何か別の規定が
あるのかもしれません。そうしないと mehr als zwei Kinder/Enkel というのが計算が合
わなくなります。

それから:

> 単語それぞれは簡単なのですが、どうも訳す時に意味が理解できなくなって
> しまうのが悩みです。ドイツ語を訳す時、何かTippがあれば教えて頂けませんか。。

こちらは、難しいポイントですね。単語それぞれの意味がわかったら、次はそれらの単語
をまとまりにしていって(たとえば動詞と目的語、そしてそこに副詞を合わせてい
く・・・など)意味を一定のかたまりで理解していきます。それが拡張していけば、ひと
つの文(単文)での意味がとれますが、さらには文は他の文と《接続》されて、さらに大き
なまとまり(文章)になっていきます。そのときの《接続》の方法にも、先のご質問のよう
な《逆接》もそのひとつですし、時間の前後関係(bevor, nachdem など)、あるいは因果
関係(weil, wenn など)もあります。あるいは、《接続》は接続詞でのみ行われるのでは
なく、副詞(dann, dagegen, dafür... など)もあります。
まずは単文の中で、動詞を中心に据えた構造を把握され、単文が理解できたら、次は文と
文のつながりを見ていけばよろしいのではないかと思います。

ご質問にお答えできているかどうかわかりませんが、以上、参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2010/6/8 (火) 18:42:44 - 海原 - No.1275501653.2
こちらもありがとうございました。

>ただし、ここから先は分からないのですが、「(子ども・孫)3名以上」となっていて、
>仮に4名とか5名の子どもを同伴するとき、それでもまだ犬1頭(1匹)の余地は残って
>いるのかどうか、よくわかりません。子どもを3人で2人と数えるような何か別の規定が
>あるのかもしれません。そうしないと mehr als zwei Kinder/Enkel というのが計算が合
>わなくなります。

そうなんです。
ここでひっかかっていました。ドイツ人の間で常識的な規定があるのかもしれません。

esとdasの違いは? 引用
  2010/5/16 (日) 11:20:08 - Sternchen - <メール送信> - No.1273976408 - 返信コールON
はじめまして。
短大1年でドイツ語を第二外国語として勉強している者です。
3年ほど前からNHKラジオ講座を聞いていましたが、文法についてはあまり勉強してこな
かったので本当に初心者です。


今月号のNHKラジオ「まいにちドイツ語」のUebungからの質問なのですが、

<b>「きみはどうしてそれを勉強しなければいけないの?」</b>
解答が Warum musst du das lernen? なのですが、
    Warum musst du es lernen? ではだめですか?

学校の先生に聞きましたが、よくわかりませんでした。
基本なのかもしれませんが、教えてください。よろしくお願いします。   

返信1 返信-1
 2010/5/17 (月) 23:33:40 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1273976408.1
はじめまして。
ご質問をありがとうございました。

>「きみはどうしてそれを勉強しなければいけないの?」
> 解答が Warum musst du das lernen? なのですが、
>     Warum musst du es lernen? ではだめですか?

 いえ、目的語が es でもダメなことはないのです。文法的に見て、動詞 lernen の目的
語が中性名詞の場合、それを人称代名詞 "es" で受けることができます。たとえば、das
Deutsche (ドイツ語) や das Programmieren (プログラミング) などです。その拡張とし
て、"es" に限らず、目的語が男性名詞であれば "ihn" を、また女性名詞であれば "sie"
も同じように使えます。
 また、今回の表現の発展形ですが、zu不定詞句を伴う場合には、形式的な目的語として
"es" が添えられます。このような形式的な用法は、"das" には認められないのが一般的
です。
例: Warum musst du es lernen, [mit der linken Hand zu essen]?
(「なぜ、左手で食べる練習をしなければならないの?」)

 他方、"das" は、指示性が高く、名詞以外にも、先行する文(または文脈)全体を指す
こともできます。例: "Mein Sohn ist kaum vom PC weg. Das ist problematisch."
(「うちの息子はパソコンの前から離れられない。それが問題だ。」)

 "Warum musst du das lernen?" の "das" は、中性名詞を(指示代名詞として)指して
いる可能性は否定できませんが、同時に、文(文脈)の内容を指したり、指示対象物の性
別を超えて、高い指示性でもって何かを指している可能性も持ち合わせます。

結果的に、"Warum musst du das/es lernen?" はどちらでも適格なのですが、状況によりけ
りです。状況によっては、"das" が唯一の可能性ではなく、"es" も使用可能となるわけ
です。

昔、ドイツ語を第2外国語で勉強しましたが・・・。 引用
  2010/5/16 (日) 07:50:05 - 郡上経済学研究所 - <メール送信> - No.1273963805 - 返信コールON
今から25年以上前に、大学1年生の時、第2外国語として、文法とリーダーの2教科
を1年間履修しました。

1年間では、何も身につかなかったと言うか、全然、単語を読むことさえできません。

ちなみに、「Neue Deutsche Grammatik」という日本語に訳せ
ば「新しいドイツ語文法」という教科書(1979年、佑学社)を使っていました。

その中にexemplarische Lehmethodeの考え方を取り入れ、M
ut zur Lückeを抱いてみたと書かれていました。

独和辞典を引けば分かりそうな内容ですが、これってどういう意味ですか?

最後に、ニフティーのココログ広場に「ドイツ語」というコーナーを作りましたので、
気軽にツィッターでささやいていただけると幸いです。 

返信1 返信-1
 2010/5/17 (月) 14:19:38 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1273963805.1
こんにちは。ご質問ありがとうございました。
残念ながら手元に『 Neue Deutsche Grammatik 』(1979年, 佑学社)がありませんので、
どのような教材なのか確認できていません。ですから、以下、的外れ(実物の教科書の教
授メソッドに合致していない)かもしれませんが、予めご容赦ください。

さて、(1) exemplarische Leh[r]methode と (2) Mut zur Lücke についてです。これら
の意味(語句の意味)自体は、たしかに辞書をひけばわかるとは思いますが、それが果た
してどのようなものを指しているのかは、辞書には載っていないかもしれませんので、私
がわかる範囲で説明させていただきます。なお、私は「教授法」を専門としませんので、
理解の不足、誤り等があるかもしれません。願わくば、この「質問箱」をご覧の、教授法
専門家の方々からの補足コメントをお願いしたいところです。

今回ご紹介いただきました教科書の中の記述によると、(2) は (1) の結果として生ずる
というような主旨が読み取れます。(2) Mut zur Lücke とは、Mut: 勇気・英断, Lücke:
空白・空所 という単語から、「空白に対する勇気」と直訳できます。これは、教授法の
領域では、「(教科書等で)扱わない領域・項目を生じさせてしまう(=これが空白)こ
とに対して、敢えてそれを恐れない(=勇気)」ということを指すようです。これは、教
科書や参考書を編纂する場合、もちろんありとあらゆるドイツ語文法項目を盛りこみたい
のは山々なのですが、紙幅の都合や、あるいはその教材が対象としている学習者層の水準
にあわせて、敢えて扱わない項目を生み出す(たとえば、登場させる語彙数を予め200
語とか500語とかに制限してしまうと避けられないことです)・・・ということは、必
ず検討されるところです。
 (1) は、「より具体的な例示、生きた表現データ」などを指すものと思われます。
authentisch (実録データなどの“本物の言語データ”)という概念と(同じではないにせ
よ)近いのではないかという印象があります。つまり、教科書に掲載する例文や表現集
は、できるだけ学習者が早かれ遅かれドイツ語圏に行ったときに実際に体験するであろう
状況を想定したものや、あるいはもっといえば実際に著者がドイツで録音・収集した言語
データを掲載している、など、いろいろ考えられますが、生きたコミュニケーションに根
差した教科書編纂を目指したというような意味合いが考えられるのではないでしょうか。
コミュニカティブに根差しているため、副次的に、扱うことを泣く泣く見送った文法項目
がある(=(2))という方向性のことが述べられているのではないかと思います。文法運用
能力を重視するか、コミュニケーション能力を重視するか、もちろんその両者をバランス
よく重視するのが理想的ですが、実際には文字通り「バランス」ですので、どちらかに傾
くことは避けられません。

> 最後に、ニフティーのココログ広場に「ドイツ語」というコーナーを
> 作りましたので、気軽にツィッターでささやいていただけると幸いです。

「ツィッター」というのは、最近よく耳にしますが、どう利用するものかよくわからな
かったのですが、ココログ広場の「ドイツ語」コーナーは拝見しました。カテゴリーの
「語学」の中でドイツ語は1件だけ開設中でしたのですぐにわかりました。また読ませて
いただきますね。

以上、参考になれば幸いです。

in Brussel-er Krankenhaus eingeliefert (werden) 引用
  2010/5/10 (月) 16:57:13 - Opa - <メール送信> - No.1273478233
田中先生 しばらくぶりに質問させて戴きます。

Google News (DE) でショイブレ大臣が、「ブリュッセルの病院『へ』入院」と
いうニュースをいくつか眺めていたら何となく違和感を覚えました。

下記のような Schlagzeilen が目に留まりました。(類似文は少なくない)

Brüssel のウシロの -er という語尾が違和感の原因でした。
これは、Krankenhaus の四格語尾としては「ン、なんだ!」という気がする
のですが、無論メディア側に誤りはないと思いますので、文法的な御説明
を戴けると、また知恵が付く気がします。  宜しくお願い致します。

Schäuble in Brüsseler Krankenhaus eingeliefert
Spiegel Online - ‎Vor 15 Stunden‎

Schäuble ins Krankenhaus eingeliefert
Derwesten.de - ‎Vor 13 Stunden‎

Schäuble in Brüsseler Krankenhaus eingeliefert
tagesschau.de - ‎Vor 15 Stunden‎

(in Brüsseler Klinik eingeliefert という見出しに驚いて辞書を引いたりし
てGoogle News に戻ると、この見出しは消えていました)

返信1 返信-1
 2010/5/11 (火) 11:15:35 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1273478233.1
こんにちは。いつも貴重なご質問をありがとうございます。

> Schäuble in Brüsseler Krankenhaus eingeliefert

などにおける、"Brüsseler" に見られる語尾 -er についてですが、元来は、「地
名+er」でその土地の住民やその土地の出身者を表す表現から来ています。Brüsseler は
「ブリュッセルの人々」、他に Berliner (ベルリンっ子), Hamburger (ハンブルクっ子)
のように使います(なお、これは日本の地名にも使えます: Okonomiyaki der Osakaer
und Hiroshimaer Art... など、ウェブ検索してもいろいろ見つかると思います。ドイツ
の地名でも Jena のように -a で終わる地名がありますが、ここに -er がついても -er
自体が母音化していますので、発音は [je:na:] となります)。

さて、この Brüsseler のような「人」を表す表現を、変化語尾をつけないで形容詞的に
用いることができます。→ Brüsseler Krankenhaus, Kölner Dom, Hamburger Flughafen
などなど。。。これは、複数形2格の形を付加語的に用いているもので(「ブリュッセル
の人々の〜」→「ブリュッセルの〜」)、あくまでも由来は名詞句ですので、語尾変化は
しないというわけです。

返信2 返信-2
 2010/5/11 (火) 15:56:02 - Opa - <メール送信> - No.1273478233.2
田中先生

いつもの、素早く具体的な御回答感謝いたします。

Kölner Dom などの -er は男性一格語尾と思いこんでいました。


次の訳を教えて下さい。 引用
  2010/3/18 (木) 02:25:14 - ココナッツ - No.1268846715
Die westeuropäischen Regierungen sollten die Bedrohung durch den Kommunismus
nicht unterschätzen.

を、下記のように訳してみたのですが、合ってますでしょうか。

「西ヨーロッパ政府は共産主義を利用した(通った)脅迫を甘く見るべきではない。」

この場合の<b>duruchの訳が難しい</b>です。
あと、sollではなく、solltenにすることによって話し手の丁寧さが伺える
のでしょうか。<b>sollten にしなくてはいけない理由</b>も教えてください。


返信1 返信-1
 2010/3/22 (月) 12:39:10 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1268846715.1
Guten Tag!
返信が遅くなり申し訳ありません。

> Die westeuropäischen Regierungen sollten die Bedrohung
> durch den Kommunismus nicht unterschätzen.

> 「西ヨーロッパ政府は共産主義を利用した(通った)脅迫を
> 甘く見るべきではない。」

対応する日本語訳としては、これでほぼよろしいかと思います。ただし、「西ヨーロッパ
政府」ですと、「西ヨーロッパ」という国があってその政府のことを指しているような印
象を与えてしまっては困りますので「西ヨーロッパ諸国の政府は〜」とされると良いかも
しれません(原文の Regierungen は複数形です。日本語では「政府」に複数形はありま
せんので「政府」のままで良いでしょう(「諸政府」ともあまり言いませんね))。"die
Bedrohung durch Kommunismus" のところは「共産主義を盾にした脅迫」とか「共産主義
者たちによる脅迫」などと訳すと日本語としてしっくりくるかもしれません。

なお、"durch" へのご質問については:

> この場合のduruchの訳が難しい

(1) "Die Existenz der Printmedien ist durch die neuen Medien bedroht."
  「(紙媒体)印刷物の存在が新しいメディアによって脅かされている」

のように、受動文で durch を見かけることがあると思います。このような durch は、能
動態の文において本来主語になるようなものを、受動文で位置づけを換えて表現するとき
に使います。受動文では、対応する能動文の目的語が主語になりますので、対して、能動
文の主語はもはや受動文では主語のままではいられず、別の形で表されることになるとい
うわけです。例文 (1) ですと、対応する能動文としては

(1') "Die neuen Medien bedrohen die Existenz der Printmedien."

となるでしょう。
 ところで、次の文を見てください。これらは『独和大辞典』の "durch"の項目の文中か
らの引用ですが、

(2) Er wurde durch eine begeisterte Menge aufgehalten.
 「熱狂した群衆のために彼は先に進めなかった」
(3) Er wurde von einer begeisterten Menge aufgehalten.
 「熱狂した群衆が、彼を捕えて先に進ませようとしなかった」

で、前置詞 durch と von が使い分けられているだけで、文の他の部分は同じです。意味
は違ってきます。一般的に、それ自体は意志を持たないもの、あるいは意図して何かをし
ようとしたのではないものを表現するときには durch を用い、意図的に何かをしようと
する行為者の場合には von という前置詞を使うことになっています。(2) では、「群
衆」は「彼」のことを通せんぼしようとする意図はまったくなかったにも関わらず、単に
結果として「彼」は足止めをくらったわけです。(3) では「群衆」に明らかな意図が見て
とれるというわけです。
 では、(1) の場合はどうかといいますと、「新興メディア」には、別に「(従来からあ
る)紙媒体印刷物」のことを脅かそうとする意志はないでしょう。ですから、ここは
"die Bedrohung von den neuen Medien" とはできないのです。durch と von を使いわけ
るときの「行為の原因」部分の意志の有無がポイントです。

では、今回挙げてくださっている文:

Die westeuropäischen Regierungen sollten die Bedrohung durch den Kommunismus
nicht unterschätzen.

ではどうでしょうか。厳密には Kommunismus は「主義」のひとつであり、それ自体には
「意志」はないと考えられます。そうだとすれば、「共産主義者」のように意味を拡大し
て理解するか、あるいは、Kommunismus を脅迫するときの道具立てとして解釈し、「脅か
す原因となるもの」を表現していると理解することができますね。

それから、sollten について:

> あと、sollではなく、solltenにすることによって話し手の丁寧さが伺える
> のでしょうか。sollten にしなくてはいけない理由も教えてください。

そうですね。「話し手の丁寧さ」ということで宜しいでしょう。これは sollen の接続法
U式です。接続法U式は「非現実話法」を表し、ここでは非現実という意味合いを「ある事
柄をはっきりと現実のものとして提示しない(つまり、婉曲的な表現)手法」として用い
ているわけです。以下、補足します。
 話法の助動詞 sollen は、意味合いそのものは müssen と重なる部分が大きいと言われ
ています(どちらも専門的にいえば「義務性」を表す)。実際、ドイツ語を母語としない
人が sollen を用いて表現するもののほとんどはドイツ語母語話者であれば müssen で表
現してしまうとも言われています。乱暴に言ってしまえば、「絶対に sollen を使わなく
てはいけない」という理由は積極的には存在しないことになります。でも、それではあま
りにも乱暴な言いかたすぎますので、sollen の本質を言いあらわすとすれば、sollen は
「他者の意図(wollen) を表す」ということです。それに対して、müssen は客観的な義務
性か、もしくは誰の意図かが見えない中立的な義務性です。
 今回の文では、誰か(=他者;たとえばこの文を書いたジャーナリスト)がそのように
すべきであると思っている(=意図)ということになります。
 ただし、sollen をそのまま使うのでは、明らかな意図の押し付けになり、丁寧さは損
なわれます。そこで婉曲的な表現にしてあるということです。

以上、お望みの回答ができているかわかりませんが、参考になれば幸いです。返信が遅く
なりましたが、これに懲りずまた投稿いただければと思います。

返信2 返信-2
 2010/3/27 (土) 21:31:50 - ココナッツ - No.1268846715.2
詳しく教えて頂き、ありがとうございました。ご説明の感覚をつかみ、使える様になるま
でたくさんの本を読まなくてはいけませんね。がんばります。

sich (方向を示す語句を伴う動詞と) 引用
  2010/3/19 (金) 11:22:11 - schiri - No.1268965331
こんにちは、

お久しぶりです。今は東京にいらっしゃるんですね。
早速質問させて頂きたいのですが、下記の記事にklicken Sie sich durch die Fotos!
という文があります:
http://www.bild.de/BILD/sport/2010/02/20/curling-andrea-sieht-aus-wie-oliver-
kahn/lustige-doppelgaenger-des-sports.html

辞書を引いてみると、タイトルに書いたように方向を示す語句と用いられるようです。
しかし疑問に思ったのですが、このsichには何の意味があるのでしょうか?
これを用いる事によって何かニュアンスが変わるのでしょうか?

辞書に掲載されていた例文としては、
sich durch die Gegend betteln
er hat sich damals durch das ganze Land gebettelt
sich nach Hause finden
がありましたが、いずれもsich 無しで文が成立すると思うのですが、sichを入れると何か
変わるのでしょうか?

それからDudenの方を見ますと
sich durch ein Menü klicken (über ein Menü das gesuchte Programm finden).
とあり「メニューを通して、探しているプログラムを見つける」と言うような意味になります
が、「sich durch ein Menü klicken」だけで見つけるというニュアンスが含まれているの
でしょうか? 

もしそうであるとすると、
Klicken Sie sich durch die Fotos! は「写真を通して、探している者を見つけてください」
と言うような具合で訳せばいいのでしょうか?
それとも単に「クリックして写真を見て下さい」がいいのでしょうか?
この場合だと Klicken Sie auf die Fotos! がいいような気がするのですが。。。何故ここ
でdurchを使っているのかもよく分かりません。

また、お時間のある時にご回答頂ければと思います。
失礼致します。


返信1 返信-1
 2010/3/19 (金) 16:21:12 - schiri - No.1268965331.1
ひとつ質問し忘れました。

この場合のsichは対格が使われていると理解してよろしいのでしょうか?

返信2 返信-2
 2010/3/23 (火) 17:04:28 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1268965331.2
Guten Tag!
返信が遅くなりまして申し訳ありません。
はい、いまは都内の大学に所属変更となっております。引き続き、こちらの「質問箱」で
意見交換・情報交換ができますことを楽しみにしております。

さて、今回のご質問についてですが、とても貴重なデータをご紹介いただきました。
追加のご質問にあります

> この場合のsichは対格が使われていると理解してよろしいのでしょうか?

につきましては、与格 (Dativ) だと思います。この与格は【経験者の3格】などと呼ば
れるもので、具体例としては:

(1) Ich bin mir nicht sicher, dass [...]
(2) Mir gefällt in der Stadt nicht.
(3) Du musst dir sofort die Hände waschen.

などが挙げられます。一般的には「経験」というと何か自分から能動的に行動を起こして
の経験値のように使うかもしれませんが、ここでいう【経験】とは、心理的な経験をす
る、他者の行為による利害を受ける・・・などを指しています。ドイツ語では【経験者】
は "wahrnehmende Person" といい、「ある事柄を知覚・経験する人」を指します。【利
害の受け手】については "Benefizient" ともいいますが、"Nutznießer - vom Schaden
betroffene Person" ということです。例文 (3) の、いわゆる【身体の一部を指す3格】
も、広い意味では【経験者】といえるでしょう(「手を洗うという行為の体験者」)。

今回の興味深い文 "Klicken Sie sich ...!" は、主語が Sie ではなくて du の場合には
"Klick dir... !" となるようですから、3格で良いのだと思います。

もうひとつ、参考になるのが、

> それからDudenの方を見ますと
> sich durch ein Menü klicken (über ein Menü das gesuchte Programm finden).

です。こちらも、言い換え表現のほうを見ますと、「メニュー一覧を見ることによって、
探しているプログラムにたどり着く」ということですので、「探しているものが見つか
る」というのは、自分にとって「利益」でもあり、また「気づき」(wahrnehmen)でもあ
ります。
 ただし、このときの sich は省略可能です。動詞(klicken)にとっては、必ずしも必
要な項ではないからです。gefallen のように、必須項目として3格目的語を取るものは
別ですが、

(1)' Ich bin [mir] nicht sicher, [...]
(4) Klicken Sie [sich] durch die Fotos!

でも大丈夫です。ですから、

> この場合だと Klicken Sie auf die Fotos! がいいような気がするのですが。。。

これでも良いのですが、sich があると、「それを自分の知識として獲得する」という意
味合いがさらに明確になるのだと思います。Klicken Sie sich durch die Fotos! は
Schauen Sie sich die Fotos an! と類似しています。

なお、このことは、次のご質問に関係しているはずです:

> 「sich durch ein Menü klicken」だけで見つけるというニュアンスが
> 含まれているのでしょうか?

動詞 klicken だけでは、たしかに「マウスクリックする」という行為しか指さないかも
しれませんが、sich klicken と複合的にすることによって、klicken することによる
「経験・気づき・知覚」が加わりますので、「(マウスクリックすることによって)何か
らの情報を得る」というところまで読み込まれるのです。

最後に、

> 何故ここでdurchを使っているのかもよく分かりません。
> Klicken Sie sich durch die Fotos! は「写真を通して、探している者を見つけてく
ださい」
> と言うような具合で訳せばいいのでしょうか?
> それとも単に「クリックして写真を見て下さい」がいいのでしょうか?

「写真を見ることによって自分の目で確かめてください」というようなニュアンスになり
ますね。今回ご紹介いただいた参照先サイトは、「2人の人物がそっくりに見える」とい
うものですので、「百聞は一見に如かず」です、ということでしょうか。
前置詞に durch が使われているのは、たしかに auf den Fotos や an die Fotos と表現
することも可能でしょうが、durch ですと「次々に見てまわる」という意味合いがでるの
でしょうね。複数の写真があって、それらを「最初から最後まで通して見てみる」という
イメージでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。回答が大幅に遅くなりまして、失礼いたしました。

返信3 返信-3
 2010/3/23 (火) 18:02:56 - schiri - No.1268965331.3
ご説明ありがとうございます。

大変わかりやすかったです。

sich klicken のsich は自分もgoogle.deで 「klick dich」と「klick dir」の両方を打ち込ん
で調べたのですが、両方ヒットしてしまったので、わからず、辞書を引いていろいろ悩んだ
末に対格かなと思ったのですが、見当違いをしていたようです。

確かに説明を受けて、auf etwas klicken よりも durch etwas klicken の方が見るニュ
アンスを含んでいるなと感じることが出来ました。

取り敢えず、覚えるために
sich(Dativ) durch etwas klicken クリックして durch etwas を通して見る
という風にメモしておこうと思います。 文脈によって柔軟に考えていかなくてはいけない
と思いますが。

ありがとうございました。

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