ドイツ語質問箱

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ページ 56 (551〜560)
初めまして★ 引用
  2008/4/15 (火) 09:16:14 - そら - <メール送信> - No.1208218575
サイトで検索して見つけました。そらです。
つい最近ドイツ語の勉強を始めました。
近くに先生がいないので、誰にも質問できず困っています。お願いします。

<<複数形>>
Die kirche ist alt. → Die kirchen hier sind alt.

と、テキストに載っていました。
どうして複数形になると、hierがつくのですか??
また、必ずつくのでしょうか??

宜しくお願いしますっ

返信1 返信-1
 2008/4/15 (火) 17:14:06 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1208218575.1
こんにちは。ご質問ありがとうございました。

> Die kirche ist alt. → Die kirchen hier sind alt.
> と、テキストに載っていました。
> どうして複数形になると、hierがつくのですか??

名詞の複数形の文法としては、hier が付く・付かないは直接関係してきません。複数形
は、Kirche → Kirchen という部分で明示されています。

hier が付いているのは、複数形では(当然ですが)指示対象(どの教会を指しているの
か)が複数個あります。教会は世界中に多数あるわけですから、Die Kirchen sind alt.
だけでは、「そりゃ、世界は広いんだから、古い教会もあれば、新しい教会もあるだろ
う」ということになってしまい、あまり(文脈的に)意味をなしません(わかりきってい
ることを述べているだけ)。また、聞き手も、複数形で指された教会がどことどことどこ
のものなのか、話し手の意図をつかみきれません。
そこで、hier を添えてやることで、ここ(話し手と聞き手が立っている場所を中心とし
た一定の区域)に存在する教会は古いものばかりだということが明確になります。

なお、定冠詞がついた単数形は、それ自体ですでにどの教会を指しているのか特定されて
いますので、hier を添えなくても指示対象がわかります(逆にいうと、話し手がどの教
会を指しているのかが聞き手がわからない状況では、話し手は定冠詞つきの die Kirche
とは言えないということでもあります)。

> また、必ずつくのでしょうか??

上述のように、hier などの副詞を添えるのは、指示対象が複数個にわたってしまうもの
をある程度範囲を狭めて指し示すためですので、なにも hier だけが望ましいわけではあ
りません。dort でも in Nagasaki でも in Berlin und in Paris でも、指示対象を狭め
る(定義する)ことができる副詞を添えれば、それだけで良いのです。ですから、もちろ
ん文脈によってはこのような副詞がなくても問題ありません。

参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2008/4/16 (水) 01:05:20 - そら - <メール送信> - No.1208218575.2
ありがとうございますっ!!
とても詳しく教えて頂いて、よく分かりました。

やはり独学だと、あやふやな部分が沢山でてきてしまいます・・・。
なので、またお世話になるかもしれません。
宜しくお願いしますっ

固有名詞を説明する場合の関係代名詞 引用
  2008/3/23 (日) 8:52:54 - ふじい - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1206264214
田中先生、また質問させていただきます。

@関係代名詞は通常男性名詞を説明する場合は、derという風にその名詞によって決まっ
 てきますが、固有名詞の場合はどうなるのでしょうか。例えば、会話の中で話す場合
 Die Gustloff, die im Dritte Reich gebaut wurde, ist 1945 in die Ostsee
 gesunken.(又は auf den Boden der Ostsee.) 本来 das Schiff なのでdasなので
 しょうが…
A沈没はuntergehen又はsinkenを使用していいのでしょうか。又その場合に使用する
 前置詞は同じでしょうか。
B避難民という単語でFlüchtlingという単語がありますがFlüchteteと全く同じなのでし
 ょうか。単に動詞が「…民」という風に名詞化されているだけでしょうか。
これは先日ZDFで放送されていた、1945年1月末にソビエト軍に包囲された東プロイセンの
ケーニヒスベルクからの脱出映画を見て質問です。単に沈没による犠牲者が9000人超とい
う数字だけの問題ではなく、歴史・社会的背景を考える上で興味深い番組でした。

返信1 返信-1
 2008/3/23 (日) 18:25:35 - 田中雅敏 - <deutsch@deutsch-aktiv.info> - No.1206264214.1
こんにちは。

> @関係代名詞は通常男性名詞を説明する場合は、derという風にその名詞によって
> 決まってきますが、固有名詞の場合はどうなるのでしょうか。
> Die Gustloff, die im Dritte Reich gebaut wurde, ist 1945 in die Ostsee
> gesunken.(又は auf den Boden der Ostsee.)
> 本来 das Schiff なのでdasなのでしょうが…

船の名前は、日本では「□□丸」のように男性を連想させる名前を付けるのが常になってい
ますが、欧米では Queen Elisabeth II 号や Santa Maria 号のように女性の名前をつけ
る習慣があります。ですから、船を名前を固有名詞で使う場合、形容詞や関係代名詞で修
飾したければ定冠詞を付けますが、そのときは女性名詞扱いにします。これは「船」とい
う一般名詞が中性名詞 (das Schiff) であるのとは別の話です。
 同様に、都市名も、「都市/町」という一般名詞は女性名詞 (die Stadt) ですが、固有
名詞で都市名を使う場合で形容詞などで修飾する場合には、たいてい中性名詞扱いになり
ます (例: das kalte Berlin)。これは国名にも共通しますが、ほとんどの都市・国名は
中性名詞です (das alte Japan, das warme Hamburg など)。Hamburg は、Burg (女性名
詞) を形態に持ちますが、それでも中性名詞扱いです。通常、これらの固有名詞は無冠詞
で使いますが、無冠詞で使う都市・国名は中性名詞だと考えることもできます。そうすれ
ば、逆に、中性名詞ではない都市・国名だけ常に定冠詞を付けて使用する (例: der
Iran, die Türkei, die Schweiz ...) とも考えることができます。

> A沈没はuntergehen又はsinkenを使用していいのでしょうか。又その場合に使用する
> 前置詞は同じでしょうか。

独独辞典の定義によれば (以下、参照)、untergehen は sinken よりもより広い意味で
「沈む」という意味合いで使えるようです。sinken を「沈む」という意味で使うときに
は「自らの力によらず、ゆっくりと下に位置を変えていくこと」という意味で、
untergehen は、反対にたとえば潜水艦のように自らの動力で海面下に沈むときにも使い
ます。ただ、untergehen は広い意味で (動力の有無に関わらず) 沈むことを表せますの
で、その意味ではどちらを使うこともできます。
 また、そのときに使用する前置詞についてですが、一般的には untergehen のときには
前置詞句を使用せずに、単純な自動詞で表すことが多いです (Das Schiff geht
unter.)。他方、sinken は前置詞句 (auf, unter, in など) を伴います (Das Schiff
sinkt unter die Wasseroberfläche.)。

--- 参考 (aus: BERTELSMANN Wörterbuch) ---
un|ter|ge|hen 1 unter den Horizont sinken; die Sonne geht unter
2 unter die Wasseroberfläche sinken; ein Schiff, ein Ertrinkender geht unter
3 getötet, vernichtet, zerstört werden; ein Volk, eine Kultur, ein Reich
geht unter
4 verhallen; sein Ruf ging im Lärm der Flugzeuge unter; seine Rede ging
in der allgemeinen Unruhe unter

sin|ken 1 sich ohne eigene Kraft nach unten bewegen, nach unten
gleiten, langsam fallen; zu Boden s.; in die Knie s. sich langsam auf die Knie
niederlassen; das Schiff ist gesunken; die Sonne sinkt die Sonne nähert sich
dem Horizont; auf einen Sessel s.; jmdm. in die Arme s.; ich sinke abends ins
Bett ich gehe abends sehr erschöpft zu Bett; moralisch s. in zunehmendem Maße
sich moralisch nicht einwandfrei verhalten
2 geringer werden; sein Ansehen ist gesunken; die Preise s.; der Wert
des Geldes sinkt; sein Fieber ist endlich gesunken
3 niedriger werden; der Wasserstand sinkt
4 einen niedrigeren Stand anzeigen; das Barometer, Thermometer sinkt
-------------------------------------------------

> B避難民という単語でFlüchtlingという単語がありますがFlüchteteと全く同じなので
> しょうか。単に動詞が「…民」という風に名詞化されているだけでしょうか。

同じ意味を持ちえますが、"全く"同じではないと思います。Flüchtling には「避難・逃
亡中の人」及び「避難・逃亡してしまった人」のどちらも意味もあります (いわゆる、現
在分詞と過去分詞に対応)。これを分詞で表すと、前者(「避難・逃亡中の人」)は
Flüchtende であり、後者(「避難・逃亡してしまった人」)は Flüchtete です。つま
り、Flüchtete が指しているのは Flüchtling が持つ意味の一部にすぎません。

> これは先日ZDFで放送されていた、1945年1月末にソビエト軍に包囲された東プロイセン
> のケーニヒスベルクからの脱出映画を見て質問です。単に沈没による犠牲者が9000人
> 超という数字だけの問題ではなく、歴史・社会的背景を考える上で興味深い番組でした

これは、ZDF の Mediathek で配信されているものをご覧になったのでしょうか。それと
も、実際にテレビ放送 (またはその録画) をご覧になったのでしょうか。もし Mediathek
の配信なのでしたら、この Mediathek は本格的に番組を視聴することができるすごい
サービスですね。

返信2 返信-2
 2008/3/24 (月) 15:55:50 - ふじい - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1206264214.2
先生、早速の回答有難うございます。いつも非常に助かります。これもご指摘のとおり
Mediathekなのです。ただ、本国と全く同じ日に必ず見られるようになっていないのが残
念です。(つまり配信されない週もあります。)パソコンの回線も更に改良されなければ
ハイビジョン並にはなりませんし…話は変わりますがそろそろ独独辞典が必要かと思って
いますが、Langenscheid等が良いのでしょうか。お勧めのものがありましたらお教え下さ
いませ。

返信3 返信-3
 2008/3/25 (火) 01:34:11 - 田中雅敏 - <deutsch@deutsch-aktiv.info> - No.1206264214.3
こんにちは。

> これもご指摘のとおりMediathekなのです。

配信されない週もあるとのことですが、それでもこれほど充実したコンテンツを配信して
くれるサービスも珍しいですので、この Mediathek を利用しない手はないですね。

> そろそろ独独辞典が必要かと思っていますが、Langenscheid等が良いのでしょうか

そうですね、Langenscheid が有名ですね。
その他には、Max Hueber Wörterbuch Deutsch als Fremdsprache が、初級〜中級向けの
コンパクト辞典で、使い勝手が良いです。
あと、Duden Deutsches Universalwörterbuch というものあり、収録数が多く重宝します
が、旧正書法に触れられていませんので、正書法の観点で使用者によって好みが分かれる
ようです。

代名詞について… 引用
  2008/3/6 (木) 13:22:54 - らんらん - <メール送信> - No.1204777374 - 返信コールON
こんにちわ。
二度目の質問をさせていただきますが、またもや、何を今更…ということなのですが、ず
っとはっきりと理解できずに、気になっていることなのです。
 
例文を、辞書から書き出しますが、
Ein Brief für dich, er ist gerade gekommen.
この文では、ein Brief を er で受けていますが、 der で受ける文もありますよね。
例文のように、一つの文になっていなくて、二人の会話文、というような文章でも人称代
名詞、指示代名詞のどちらも使っている文を見かけます。この、er(人称代名詞)を使う
のか、der(指示代名詞)を使うのかは、どのように使い分ければいいのでしょうか?
はじめは強い意味を持たせるためかな?とか副文と単文の違いかな?とか思っていたの
が、全然当てはまらなくなってしまいました。
 
本当に初歩の初歩のつまらない質問かもしれませんが、参考書等で全く解決できないの
で、解説していただければ嬉しいです。よろしくお願いします!

返信1 返信-1
 2008/3/8 (土) 10:42:15 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1204777374.1
こんにちは。
今回ご質問の【人称代名詞】と【指示代名詞】の使い分けについてですが、どちらも「代
名詞」という共通点がある以上、使える状況に重なる点が多く、使い分けのポイントが難
しいですね。【指示代名詞】は、【人称代名詞】に「指示性」が加わったものと考えるこ
とができます。「指示性」の部分は d- という形態で表されています。次の (1a-b) のよ
うに、定冠詞(ここでいう指示性をもったもの)が前置詞と融合するかどうかで、指示性
が変わってくるのもそのためです:

(1) a. Ich gehe gern ins Kino. 「映画館に行くのが好きだ(=どの映画館でもよく、
映画を見られればよい)」
b. Ich gehe gern in das Kino. 「この(あの)映画館に行くのが好きだ(特別に気
に入っている映画館がある)」

逆に言うと、指示性を消したい (軽減したい) ときに前置詞と定冠詞の融合形を使うとも
いえます。

では、この「指示性」とは何なのでしょうか。大まかに言うと、次のように言うことがで
きます:

(2) 指示性(指し示す)とは、いろんな対象物の中から特定のひとつを取り出すことである

日常生活レベルでは、たとえばケーキ屋さんでショーケースにたくさん並んでいるケーキ
の中から、欲しいものを指し示して、店員さんに箱に詰めてもらう。駐車場でどれがあな
たの車ですかと聞かれて、たくさんある車の中からこれがそうだと自分の車を指し示
す。。。などです。いずれも、指し示す対象は1つ(繰り返し指し示す場合も1つずつ)
であることに注意してください。これは、そもそも【定冠詞】の機能そのものでもありま
す。【不定冠詞】がついた名詞は集合の中の(どれでも良い)1つであるのに対し、【定
冠詞】がついた名詞は集合の中でその場の状況や文脈に応じて選ばれたただひとつの対象
物です。序数で修飾された名詞(句)や最上級の形容詞で修飾された名詞(句)、または関係
代名詞(制限的用法)で修飾された名詞(句)が定冠詞を伴うのも同じ理由からですね。
【指示代名詞】は【定冠詞】のもっているこの「(状況などに応じて)ただ一つのものに
定める機能」をより強調したものです。発音するさい、定冠詞を【指示代名詞】として使
う場合には明確な強勢(アクセント)を置きますね。

以上のことからわかることは、指示性を表示された対象物の影に他の比較対象物の存在も
あるということです。上で書いたように、【指示】とは、集合の中から特定のひとつを取
り出す機能ですので、当然そこには当該の集合のほかの対象物(コントラストをなす対象
物)もあるわけです。一般的な【人称代名詞】の機能には、このようなコントラスト機能
はありません。単に、直前の場面・文脈で登場した名詞(句)の代わりをするだけですね。

では、例示いただいた文を見てみます。(なお、この例文は「二人の会話」というよりは
一人の発話(つまり一つの文)と解釈するので良いと思います。先に "ein Brief für
dich" と言っておいて、それをもう一度 er で受けなおして文を続けている。文法用語上
は【左方転移】と呼ばれる構文)

> Ein Brief für dich, er ist gerade gekommen. ・・・(3)

ここでは、人称代名詞の er が使われていますので、er = [ein Brief für dich] という
だけで、それ以上の複雑な機能はありません。しかし、er を der に変えると、

(4) Ein Brief für dich, der ist gerade gekommen.

[der (= ein Brief für dich) ist gerade gekommen] の“裏”にはコントラストをなす他
の対象物の存在があります。たとえば、2人の人がそれぞれ手紙を待っていて、一人の人
に宛てられた手紙は届いた、しかしもう一人の人に宛てられたものはまだ届いていな
い、、、といった状況を思い浮かべることができるでしょう (=(5))。実際、(5') のよう
にすると(人称代名詞を使うと)ちょっと変です。等位接続詞の "aber" がコントラスト
性を強調しているので、接続詞を "und" に変えると良くなります (=(6))。

(5) Ein Brief für dich, der ist gerade gekommen aber ein Brief für mich,
der ist noch nicht gekommen.

(5') ?Ein Brief für dich, er ist gerade gekommen aber ein Brief für mich,
er ist noch nicht gekommen.
(6) Ein Brief für dich, er ist gerade gekommen und ein Brief für mich,
er ist noch nicht gekommen.

または、"ein Brief für dich" に対する "ein Brief für mich" のコントラストを強調
するために、片方だけを指示代名詞にしてもOKでしょう:

(7) Ein Brief für dich, er ist gerade gekommen aber ein Brief für mich,
der ist noch nicht gekommen.

> この、er(人称代名詞)を使うのか、der(指示代名詞)を使うのかは、どのように使
い分ければいいのでしょうか?

以上のように、コントラストをなす他の対象物の中から特定のある一つに(物理的だけで
なく心理的でも)焦点をあてるときに指示代名詞を使うことができるということになると
思います。人称代名詞は対照的指示性を与えるのには適していません。

参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2008/3/10 (月) 00:42:27 - らんらん - No.1204777374.2
回答ありがとうございます!今回もわかりやすい解説で、長年の疑問が解決できて、すっ
きりしました!
いつも短い例文を見て、うーん?と悩んでいたのですが、それでは分からないのも当然で
したね。…まあ、長文を読んでいても、同じ疑問を持っていたかもしれませんが。ちゃん
とした文章も読み進めていかなければいけないな、と改めて思いました。ドイツ語学習、
頑張ります!

テレビ番組で出てくるこの表現は? 引用
  2008/3/2 (日) 15:15:14 - ふじい - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1204469637
先生、いつもお世話になっています。ZDFの刑事番組でSOKOというシリーズがたくさんあ
りますが、一般表現についてお教えください。(1)番組中で刑事が自分の身分証明を見
せてSOKOと言っていますがどういう略語なのでしょうか。(2)刑事が考えごとをしなが
ら、マン・マン・マンとつぶやくのはどういう状況をさすのでしょうか。(3)
genau,stimmt,exaktは類似した言葉ですが、全て同じと考えて良いのでしょうか。(4)
「ニクスト」と聞こえるのは、どんな意味ですか。

返信1 返信-1
 2008/3/2 (日) 23:58:09 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1204469637.1
こんにちは。
今回も興味深い質問をありがとうございました。

> (1)番組中で刑事が自分の身分証明を見せてSOKOと言っていますがどういう略語なの
でしょうか。

これは、"Sonderkommission" の略です。警察の組織のうち、特定の特殊な任務を受け持
つ委員会を指しています。

>(2)刑事が考えごとをしながら、マン・マン・マンとつぶやくのはどういう状況をさ
すのでしょうか。

これは "Mann!" という表現でしょうね。いらだちや怒り、困惑などを感じたときに口に
する口語表現です。日本語の「もうっ!!」というのと似たような状況で使います。同様
の表現に "Mensch!" というものもあります。「刑事が考えごとをしながら、マン・マ
ン・マンとつぶやく」場合は、たとえば捜査に行きづまってしまって困った気持ち、焦
り、いらだちが表現されていたり、思いがけない人が捜査線上に浮かんできて驚きを隠せ
ずにつぶやいたりしている、、、などが使用状況の一例になるでしょうか。

>(3)genau,stimmt,exaktは類似した言葉ですが、全て同じと考えて良いのでしょうか。

ほかにも eben や richtig, あるいは ja なども「肯定」の意味で使われますが、ニュア
ンスはやはり語ごとに重なる部分が大半ながら、細部で違ってくるのだと思います。この
辺は母語話者の直感の部分ですので、定義することは難しいです。
ただ、たとえば、genau や eben は相手が言ったことに対して自分も同意する、自分も同
意見だ、まさしく自分が言いたいことそのものだという場合に使うことが多いのに対し、
richtig や exakt は相手が言ったことを単に肯定するときに使うことが多く、stimmt
は、自分は最初は思っていなかったことが相手に言われてなるほど、その通りだねと思っ
たときなどに使うことが多いです。しかし、どの語も結局はいずれの状況でも使えるわけ
で、やはり最終的にはドイツ語に対する直感が母語話者にはかなわない外国人にとって、
これらの語の使い分けは難しいですね。この問いにつきましては、今のところはこの程度
の回答しかできません。すみません。

(4)「ニクスト」と聞こえるのは、どんな意味ですか。

どういう状況で発せられた語なのかがわからないと断言はできませんが、おそらく
nächst が発音されたものではないかと思います。この語は nah 「近い」という形容詞の
最上級の形であることから、形態的には näch-st と分解できます。途中に "c" が入って
いるのは変則的ですが、最上級形容詞の語尾 -st が派生的に付いていると考えるのが自
然です。そうすると、辞書にも載っているように、発音は(あえてカタカナで書くと)
「ネヒスト」という音に近い形で発音することになります(語の成り立ちを考えると、こ
れが標準なのはもっともです)。しかし、方言やあるいは話者ごとの変異として(いわゆ
る Dialekt や Idiolekt として)、語の成り立ちとは無関係に、出来上がった語
(nächst) の中に /chs/ という子音の連続体があることから、これを Dachs や sechs な
どと同様に「クス」と発音する場合も少なくありません。これが「ニクスト」に聞こえる
のではないかと思います。

以上、参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2008/3/4 (火) 23:40:38 - ふじい - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1204469637.2
今回も丁寧な説明ありがとうございます。ここまで、つっこんだ内容に的確にお答えい
ただきとても助かります。ドイツ語を学ぶ人も少なく、また、高度な内容まで知ってい
る人もまわりにいないもので…やってもやっても奥が深い。だから、好奇心を持てるの
かもしれません。いつも、いろんな質問に時間をさいていただき光栄です。今後ともよ
ろしくお願いします。

度々で申し訳ないですが… 引用
  2008/1/13 (日) 23:32:39 - maki - <メール送信> - No.1200234759
毎回丁寧に回答していただきありがとうございます。勉強していたらまた不確かな箇所
が出てきたので教えてください。

「私たちは東京から新幹線で出発しました」と言いたい場合、ドイツ語では
Wir sind mit dem "Shinkansen"-Zug von Tokio abgefahren.

また、「私は温泉に入りました」と言う場合は
Ich habe heißes Bad genommen.

というような表現で良いでしょうか?

返信1 返信-1
 2008/1/14 (月) 17:00:54 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1200234759.1
こんにちは。
今回もご質問ありがとうございました。

> 「私たちは東京から新幹線で出発しました」と言いたい場合、
> ドイツ語では Wir sind mit dem "Shinkansen"-Zug von Tokio abgefahren.

前回、前々回の回答でも少し話が登場しましたが、「動詞と密接な関係にあるものは、動
詞とかたまりを成して置かれる」という一般化があります。ここでは、「出発する(し
た)」というのが動詞ですね。
a) 「東京から出発する」というのが“かたまり”(主たる情報)の場合。その手段が新幹
線だという補足的な情報を添えて:
 Wir sind mit dem Shinkansen von Tokio abgefahren.
b) 東京から出発するのだが(補足情報)、その手段が他の交通機関ではなく「新幹線で
出発するのだ」という場合(主たる情報):
 Wir sind von Tokio mit dem Shinkansen abgefahren.

なお、上記 a) とか b) のような“かたまり”を特に意識せず、単に自然な形で表現したい
のだという場合には、a) の語順 "mit dem Shinkansen von Tokio abfahren" を使いま
す。これは ab|fahren という動詞がそもそも「〜から…へ向けて出発する」という情報を
内在的に持っており、交通手段がバスかタクシーか鉄道かなどというのは付け足しの情報
に過ぎないためです。必須情報ほど動詞に近く、付け足し情報ほど動詞から離れます。

ここでいう「動詞の位置」は、定動詞第二位の位置ではなく、動詞の基本位置である末尾
位置です。動詞の基本位置は、不定詞句に典型的に見られるように末尾です。たとえば不
定詞句なら von Tokio abfahren という順序でいいますし、zu不定詞句なら von Tokio
abzufahren となります。いずれも動詞が後ろにあります。定動詞第二位とは、その動詞
の基本位置である後ろの位置から、動詞だけを文の二番目の位置にもってきたものと捉え
ることができます。

i) von Tokio abfahren # 不定詞句
ii) ich ... von Tokio abfahren # 主語の導入
iii) ich fahre von Tokio ab[fahren]
 # 動詞のみ第二位へ。前つづりは残る(→枠構造)

現在完了形の場合は
i') von Tokio abgefahren sein # 不定詞句
ii') wir ... von Tokio abgefahren sein # 主語の導入
iii') wir sind von Tokio abgefahren [sein]
 # 助動詞のみ第二位へ。過去分詞は残る(→枠構造)

> また、「私は温泉に入りました」と言う場合は
> Ich habe heißes Bad genommen.

これでも「熱いお風呂に入った」という意味で「温泉」を意味できるかもしれませんが、
単に温泉ではない普通のお風呂で、湯温の高いお風呂に入ったという意味にも取られます
ので、たとえば

Ich habe ein Bad in einer heißen Quelle genommen.

とすると良いでしょう。"heiße Quelle" というのが「温泉」を意味します(文字通りに
は「熱い泉」)。

参考になれば幸いです。

ありがとうございました! 引用
  2008/1/12 (土) 11:24:43 - maki - <メール送信> - No.1200104683
丁寧にコメントしていただき、大変助かりました。ドイツ語を初めて一年足らずで、な
かなか伝えたいことが思うように表現できず困っていました^_^;
あと一つ追加でご質問させていただきたいです。

「私は英語が上手に話せ、ドイツ語は10か月勉強しています。」
この文章を独訳した場合、
Ich kann gut Englisch sprechen und Ich lerne schon 10(=zehn) Monaten Deutsch.
または
Ich kann gut Englisch sprechen und Ich lerne Deutsch schon 10(=zehn) Monaten.
のいずれが正しい語順でしょうか?Deutschの場所が気になります。


返信1 返信-1
 2008/1/13 (日) 07:06:03 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1200104683.1
こんにちは。再度ご質問ありがとうございました。

> 「私は英語が上手に話せ、ドイツ語は10か月勉強しています。」
> この文章を独訳した場合、
> Ich kann gut Englisch sprechen und Ich lerne schon 10(=zehn) Monaten Deutsch.
> または
> Ich kann gut Englisch sprechen und Ich lerne Deutsch schon 10(=zehn) Monaten.
> のいずれが正しい語順でしょうか?Deutschの場所が気になります。

「私は英語が上手に話せる」という文と「私はドイツ語を10ヶ月勉強しています」とい
う文をそれぞれドイツ語に直すならば、
(a) Ich kann gut Englisch sprechen.
(b) Ich lerne schon 10 Monate Deutsch.
という語順が正しくなります。Deutsch の場所が気になるとのことでしたが、この場合は
Deutsch sprechen 「ドイツ語を話す」というのが“ひとかたまり”ですので、これを分離
動詞のように配置します。“ひとかたまり”というのはここでは「目的語+動詞」の組み合
わせです。他動詞にとって目的語が必須の要素(無くてはならない要素)ですので、両者
は密接な結びつきがあります。それをここでは“ひとかたまり”と呼んでいますのでご注意
ください。

なお、気がついた点としては、
1) "ich" は文頭に立つとき以外は小文字で書く(英語の "I" とは違うので注意)
2) Monat の複数形は Monate(Monaten となるのは、複数3格のときのみ)

2) に関しては、たとえば上で書いた (b)文を次のように表現することもできます:
(b') Ich lerne schon seit 10 Monaten Deutsch.
# "seit" は3格支配の前置詞である
# 10ヶ月間 (10 Monate) と 10ヶ月前からずっと (seit 10 Monaten) というのはいずれ
も同じ意味を指します。

ところで、上記の日本語文は、さらに次のように表現することもできるのではないかと思
います(ただし、makiさんが意図されていることと同じかどうかはわかりません)。その
場合、英語とドイツ語の対比に着目します(→「私は、英語は上手に話せる。ドイツ語の
ほうは10ヶ月勉強しているところだ」)。つまり、「英語はもうかなりじょうずに話せる
のに対し、ドイツ語のほうは比較的最近になってはじめたばかりだ」というような対比で
す。この場合、

Englisch spreche ich schon gut und Deutsch lerne ich erst 10 Monate.

このように、対比的に比較されるものは、互いに文頭(ここでは2つの文が並列されてい
ますね)に置かれます。日本語の「英語は・・・、そしてドイツ語は・・・」というのと
対応しています。さらに、副詞 schon と erst でさらに対比が表されます(ひとつは
「すでに」、他方は「やっと」)。

最後のポイントは、参考までに書いたものですので、最初に作文されている文(およびそ
の語順)で問題ありません。念のため。

これは正しいドイツ語か見てください 引用
  2008/1/11 (金) 22:58:41 - maki - <メール送信> - No.1200059921 - 返信コールON
はじめまして。実は今度関ヶ原の戦いについてドイツ語で簡単に説明しなけれればなら
ないのですが、ドイツ語で歴史的な文章を書いたことがないので心配です。また、自分
の一日の生活についての文章も書いてみたので添削をお願いします!



1600 gab es die Schlacht von Sekigahara.
Sie stellte einen Wendepunkt in der japanischen Geschichte.
Am 21. Oktober 1600 besiegte TOKUGAWA Ieyasu seine Gegner unter Fuhrung des
ISHIDA Mitsunari.
Drei Jahre später wurde Ieyasu zum Shogun ernannt.
Und seine Nachfahren beherrschten Japan bis yur Meiji-Restauration 1868.


Ich stehe um halb acht auf.
Danach frühstück ich.
Ich verlasse das Haus um halb neun.
Ich fahre mit dem Zug und komme um neun Uhr zur Uni.
Ich esse zu Mittag um halb zwölf.
Ich gehe in die Bibliothek um fünf Uhr.
Ich gehe nach Hause um achtzehn.
Dann esse ich zu Abend um neunzehn Uhr.
Ich dusche um zehn Uhr.
Um zwölf Uhr gehe ich zu Bett.

返信1 返信-1
 2008/1/12 (土) 10:09:23 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1200059921.1
はじめまして。ご質問をありがとうございました。
関が原の戦いについてドイツ語で表現するということですが、どの程度までの文法で表現
するのが良いのかにつきまして(まだ習っていないような文法は盛り込まないほうが良い
のか、それともどんどん盛り込んで表現しても良いのか)、もしご希望がありましたら、
追ってメッセージをくださいますか。たとえば、関係代名詞を用いて良いのでしたら、表
現が豊かになりますが、同時に複雑になります。

では、作文されているものを極力変えないように、文法も変えないようにして、気がつい
た点をコメントしていきます。

> 1600 gab es die Schlacht von Sekigahara.

以下に続く関が原の戦いについての文章の出だしですので、「昔、1600年に関が原の戦い
がありました」という感じで始めるのが良いと思います。そのためには、
Es gab 1600 die Schlacht von Sekigahara.
とします。"1600" を前に持ってくると、文法的には正しいのですが、ニュアンス的には
話の流れが西暦1600年についての話になっていて、「その年にはある戦いがあった、それ
は関が原の戦いという戦いだった」という意味合いが強くなってしまいます。物語や文章
の出だしには、そのような「話の流れ」はないわけですから(出だしなので)、こういう
場合には主語を先頭に置くのが自然です。主語以外のものが先頭に来る場合には、何か
「話の流れ」に関わる比重がかかっているとお考えください。その範囲内で、自由に主語
意外物を先頭においても、ドイツ語では文法的にオッケーです。

> Sie stellte einen Wendepunkt in der japanischen Geschichte.

文末に dar という語を書き添えてください。これは dar|stellen という分離動詞の前つ
づりです。ここで意図されていることは「それ(=関が原の戦い)は日本史においてひと
つの転換点であった」ということでしょうから、dar|stellen がぴったりきます。
→ Sie stellte einen Wendepunkt in der japanischen Geschichte dar.

> Am 21. Oktober 1600 besiegte TOKUGAWA Ieyasu seine Gegner unter Fuhrung
> des ISHIDA Mitsunari.

1) Fuhrung → Führung
2) des ISHIDA Mitsunari → von ISHIDA Mitsunari
 # 人名には原則として冠詞はつきませんので、des という定冠詞を用いた
  2格表現はできません。その代わりに von という前置詞を使います。

ここでは、「徳川家康が、石田光成率いる軍を破った」と表現されていますが、徳川家康
のほうにも軍がいるわけで、「軍 対 軍」にはしなくてよいのでしょうか?(…でも、た
しかに、心情的には、後に徳川家康は征夷大将軍になるわけですので、徳川家康が石田光
成軍を散らしたという気持ちになりますね)

> Drei Jahre später wurde Ieyasu zum Shogun ernannt.

これは完璧な文ですので、コメントする箇所は見当たりません。
補足するとすれば(訂正ではなく)、征夷大将軍は天皇より任命を受けますので、vom
Kaiser を添えても良いですし(その場合は [...] Ieyasu vom Kaiser zum Shogun
ernannt)、もちろん省略しても構いません。

> Und seine Nachfahren beherrschten Japan bis yur Meiji-Restauration 1868.

1) yur → zur

いわゆる江戸幕府として日本を統治したのは、徳川家康自身と、彼の後継者たちですので、
Er und seine Nachfahren (Nachfolger) beherrschten Janan bis zur [...]
と表現するのはいかがでしょうか。
あとは、コメントの必要がありません。よい作文がなされていると思います。

---

以下は、「一日の生活」についての作文へのコメントです。全体的に、主語 ich ではじ
まる文が多用されていますが、あまり同じ形式を繰り返さずに、ときどきは副詞を前に
もってくるというように変化をつけたほうが、全体としては流れのある文章になると思い
ます(あまり同形式が連続すると、くどくなってしまうかもしれません)。あるいは、
ich ではじまる文は、und でつないで、2つ以上の文をひとつにしてしまうということも
できます。
(例) Ich komme aus Tokyo. Ich wohne in Osaka. Ich studiere Musik.
(変化1)Ich komme aus Tokyo. Und jetzt wohne ich in Osaka.
     Hier studiere ich Musik.
(変化2)Ich komme aus Tokyo, wohne in Osaka und studiere Musik.

> Ich stehe um halb acht auf.

オッケーです。

> Danach frühstück ich.

1) frühstück → frühstücke # 定動詞の語尾

> Ich verlasse das Haus um halb neun.

1) das Haus → mein Haus # das Haus だと「その家」という意味合いだが、それだと
 どの家かわからないので、「自分の家(を出る)」とするほうがよい
2) Haus の代わりに Wohnung でも良い # Haus は「建物全体」を指し、Wohung は
 「居住空間」を指すので、建物から出て行くイメージでは Haus を、家を居住空間と
 とらえ、そこから出て行くイメージでは Wohnung が使えます

> Ich fahre mit dem Zug und komme um neun Uhr zur Uni.

前半 (Ich fahre mit dem Zug) は良いですが、後半に使われている zur Uni kommen
「大学に行く」というのは、「大学に向かって移動している」様子を指します。「移動」
を指して um neun Uhr 「9時に」ということはいえませんので、「9時に大学に着く」
という意味であれば an|kommen 「到着する」という分離動詞を使ってください(到着す
るということなら9時という時刻を指すことができますね)。その場合は、zur Uni は使
えませんので an der Uni にします(in der Uni でも可)。
zur Uni という句を使いたい場合は、次のようにすると良いでしょう:
→ Ich fahre mit dem Zug zur Uni und komme um neun Uhr an der Uni an.

> Ich esse zu Mittag um halb zwölf.

これで良いですが、細かいことをいえば、
→ Ich esse um halb zwölf zu Mittag.
とするほうが自然です。これは zu Mittag essen というのが「昼食をとる、お昼を食べ
る」という熟語になっていますので、ちょうど分離動詞のように“まとまったかたまり”と
してとらえます。そのため、zu Mittag が定動詞から分離して文末に置かれます。

> Ich gehe in die Bibliothek um fünf Uhr.

これも、これでも良いですが、うえの zu Mittag essen と同様に、
→ Ich gehe um fünf Uhr in die Bibliothek.
とするほうが自然です。動詞 gehen は、通常「どこに行くのか」を意味する前置詞句を
伴います。つまり in die Bibliothek と gehen は“まとまったかたまり”として見なせま
す。ですから、分離動詞と同様の感覚で、分離させます。

> Ich gehe nach Hause um achtzehn.

上記と同様です。
もちろん、書かれている語順でも、決して誤りではありません。

> Dann esse ich zu Abend um neunzehn Uhr.

上記と同様です。なぜそうなるのかという理屈だけご理解ください。

> Ich dusche um zehn Uhr.

これでオッケーです。

> Um zwölf Uhr gehe ich zu Bett.

この文については、前置詞句が前にもってきてあって、工夫が見られます。なお、zu
Bett は ins Bett としてください。ins Bett gehen で「就寝する」という熟語です
(ふかふかのベッドの中に入りこむイメージ)。

不明な点、さらなる疑問などありましたら、また書き込んでください。

こんな表現はドイツ語では? 引用
  2008/1/6 (日) 16:31:08 - ふじい - <kf1610@hera.eonet.ne.jp> - No.1199928246
Ich wünsche Ihnen ein glückliches neues Jahr! 本年もよろしくお願いします。通勤
途上でよく耳にする良くない言葉ですが…「線路内に人が立ち入ったので、安全点検を
致しました。」 こんな表現は、Weil jemand in den Schienen eingetreten ist,
haben wir die Sicherheit bestätigt(festgestellt). 又、「線路内に人が倒れていた
ので…」という場合は、Weil jemand auf den Schienen gefallen ist,… となるので
しょうか。単に「線路内に」立ち入る、倒れている場合の前置詞は上記表現で良いので
しょうか。年末にはこんなことが何度もあったので参考のためお聞きしたいと思いま
す。話がまったくかわり恐縮ですが、テレビの中で So eine Scheiße!とかScheiße!と言
ってるのは辞書にも載っていますので、理解できますが、クヴァッチェ!と聞こえる言
葉はどんな場合に使われるのでしょうか。

返信1 返信-1
 2008/1/10 (木) 10:24:35 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1199928246.1
Ich wünsche Ihnen auch alles Gute zum neuen Jahr!

ご質問をありがとうございました。返信が遅くなってしまいました。

> 「線路内に人が立ち入ったので、安全点検を致しました。」 
> こんな表現は、Weil jemand in den Schienen eingetreten ist,
> haben wir die Sicherheit bestätigt(festgestellt). 

ドイツ人の同僚に確認したところ、以下のようなポイントを教えてもらいました。
- 主語 "jemand" だけだと、たとえば線路の保守点検員のような立ち入る理由のある人が
立ち入った可能性も出てしまうので、ここで意図されている「本来は立ち入ってはならな
い人」をあらわすために unbefugt という語を添えれば良い
- 動詞 eintreten ではなく betreten を使うほうが良い

というものです。1点目についてはそこに書いたとおりで、たしかに、立ち入るべきでは
ない人が立ち入ったことで、何か爆弾が仕掛けられたり、電車が通行するのに不具合とな
るような状況がある可能性があり、安全点検が必要になるのですから、unbefugt (権利・
資格なし) という語を添えるのが重要ですね。
2点目については、eintreten と betreten のニュアンスの違いが問題となります。
eintreten は自動詞で、完了の助動詞が sein であることからもわかるように、状態変化
(位置変化)を意味するものです。そこには、「位置変化(状態変化)の結果、ある人が
A地点からB地点に移った」ということが含意されており、あまり主語の意図は含まれま
せん(もちろん、移動するにも、ある人が「よし、行こう!」と思わなければ移動はでき
ませんので、その意味では主語の意図はあるのですが、文法的に完了の助動詞に sein を
取る動詞群には、主語の意図性がありません。そこで、今回の例文のように、「進入して
やろうと思って立ち入った人があった」場合には、betreten を使ってやって、これは
haben支配の動詞ですので、主語の意図性が表されます。

(作例)
Wir haben eine Sicherheitsprüfung durchgeführt, weil gerade jemand unbefugt die
Gleise betreten hatte.

なお、ご質問の前置詞の使い方ですが、betreten の場合は、場所となる名詞句をそのま
ま4格目的語として使いますので、前置詞は現れません。ちなみに、この場合、Schiene
ではなく Gleis を使うほうが自然だそうです。

>「線路内に人が倒れていたので…」という場合は、Weil jemand auf den Schienen
> gefallen ist,… となるので

こちらは Schienen を用いるので良く、さらに前置詞は auf で良いようです。ただし、
fallen は移動(方向)を表す動詞ですので、auf はこの場合4格支配です。→ auf die
Schienen
また、この場合 jemand よりも eine Person とするほうが、「誰か一人の人が」という
意味がしっかり出るようです。
(作例)
Wir haben eine Sicherheitsprüfung durchgeführt, weil eine Person auf die
Schienen gefallen war.

2つの文に共通することですが、「安全点検をする」ことよりも、「線路に人が立ち入る
/倒れている」という出来事のほうが時間的に先(先行する)ので、weil文の中は過去完
了にしておくと良いでしょう。

> クヴァッチェ!と聞こえる言葉はどんな場合に使われるのでしょうか

これは Quatsch! ですね。文字通りには「ばかげたこと」という意味です。会話では、相
手の言ったことに対して「そんなばかなことは言うなよ」というニュアンスで Ach,
Quatsch! と言ったり、あるいは自分で自分の言ったことや思ったことに対して「自分っ
てばかだなあ」Quatsch! と言ったりします。たとえば、相手がやたら自分を卑下してい
るようなときに、「そんなばかなことはいうなよ、お前は立派だよ」という意味合いで使
えばよいでしょう。

形容詞の位置について 引用
  2007/12/19 (水) 19:44:47 - らんらん - <メール送信> - No.1198061087 - 返信コールON
はじめまして。ドイツ語の質問を受け付けているところが無いか探したところ、こちら
を見つけました。あまりに初歩的な疑問ではないかと思うのですが、納得のいく説明の
載った参考書に出会えないので、回答を頂けると助かります。

以下の文は、私の持っている辞書から書き出したものですが、形容詞と前置詞の結びつ
きを説明している文で、

Das Kleid ist vorteilhaft für sie.
Er ist für den Unfall verantwortlich.

のように、形容詞が動詞のすぐ後に来たり、最後に来たりするのは、どういう決まりが
あるのでしょうか?
ドイツ語を独学で勉強しているのですが、語順についてはなんとなく分かっているよう
で、すっきりしないことが多いです。
お手数ですが、宜しくお願いします!

返信1 返信-1
 2007/12/22 (土) 03:44:11 - 田中雅敏 - <mail@deutsch-aktiv.info> - No.1198061087.1
Guten Tag! はじめまして。ご質問ありがとうございました。

> Das Kleid ist vorteilhaft für sie.
> Er ist für den Unfall verantwortlich.

> 形容詞が動詞のすぐ後に来たり、最後に来たりするのは、どういう決まりが
> あるのでしょうか?

文中の要素の「語順」を考える上では、動詞が文の中心にあると考えておき、まずは動詞
の位置を確認します。
動詞には「不定形」と「定形」があり、語順の基本は「不定形動詞の構造=不定詞句構
造」です。
たとえば、他動詞の場合「目的語―動詞」、また自動詞でも「前置詞句―動詞」が基本語順
です。辞書で jemanden um etw4 bitten や ins Kino gehen などの語順で書かれている
のはそのためですし、zu不定詞句で表現する場合でも [Ich bin hier, um] Sie um Ihre
Hilfe zu bitten. や [Es macht mir Spaß,] ins Kino zu gehen. などとなります。つま
り、これが基本語順なのです。
動詞が定形動詞(定動詞)として使われるには、主語が必要です。文に主語が導入されれ
ば、動詞は主語と隣りあう位置に置かれ、かつ主語に応じた形(=定形)に変化します。
定動詞が主語と隣り合わなければならない理由は、簡単にいえば「主語に応じた動詞の形
がきちんと対応づけられるため」であり、主語と定動詞が離れた場所にあっては(認知的
に)うまく機能しません。

1)  ins Kino gehen --- 不定詞句(主語はまだ導入されていない)*基本語順*
2) er ... ins Kino gehen --- 主語が導入される
  主語は、たいてい、「その文が誰について述べられるのか」という主題を表すため、
文のはじめのほうに来る性質があります
3) er gehen ins Kino ___ --- 動詞を主語に隣接する位置に置く
4) er geht ins Kino ___ --- 動詞の形を主語にあったものに変える
主語以外のものが文頭にきたとき、主語は定動詞の直後に置かれます(定動詞はあくまで
も第二位)が、これも、定動詞に隣接しなければならないという原理から、第一位でなけ
れば第三位ということが導かれます。

上記は、動詞から見た語順でした(「目的語―動詞」「前置詞句―動詞」)。同様のことが
形容詞から見てもいえます。つまり「形容詞目的語―形容詞」という語順が基本なので
す。ここでいう「形容詞目的語」とは、ある形容詞が必要とする名詞句を指します(動詞
が必要とする名詞句(=目的語)に対応するので「形容詞目的語」と呼んでおきます)。
jemandem ähnlich などの jemandem の部分ですね。今回の例文における für jemanden
vorteilhaft や für etw4 verantwortlich というのも、「形容詞目的語―形容詞」の組み
合わせです(目的語部分が前置詞句になっている)。

さらに、動詞を含みこむと、基本語順としては
 für jemanden vorteilhaft sein
 für etw4 verantwortlich sein
が得られます。ここから、定形を作るための手順がふまれます。

1)  für sie vorteilhaft sein
2) das Kleid ... für sie vorteilhaft sein
3) das Kleid sein für sie vorteilhaft ___
4) das Kleid ist für sie vorteilhaft ___

4) の語順 Das Kleid ist für sie vorteilhaft. が予測される語順であるということが
確認できました。Er ist für den Unfall verantwortlich. も同様です。

では、なぜ Das Kleid ... の文が、辞書に載っている例文では für sie と vorteilhaft
が入れ替わっているかという点についてですが、これには「音(音韻)」が関わっている
と思われます。ドイツ語は「強弱アクセント言語」といって、文の中に強く読む部分と弱
く読む部分が混在して、かつそれは通常「強弱強弱」か「弱強弱強」というように交替ア
クセントになります。「強強強」や「弱弱弱」というような連続アクセントは好まれませ
ん。それで、Das Kleid ist für sie vorteilhaft. (これが本来予測される語順)を見て
みると、das KLEID ist für sie VORteilhaft と発音されます(大文字で書いた音節が強
く発音される)。これだと ist für sie が「弱弱」です。これを das KLEID ist
VORteilhaft für sie とすればどうでしょうか?「強弱強弱」リズムになりますね。な
お、人称代名詞(ここでは sie)は通常弱く発音されます。文脈で誰のことを指している
のかがわかっているため、そんなに強く読まなくてもよいからです。

Er ist für den Unfall verantwortlich. (これが本来予測される語順)のほうはどうで
しょうか。Er ist für den UNfall verANTwortlich でもいいし、Er ist verANTwortlich
für den UNfall でもまあどちらも「弱強弱強」リズムになっているような気がします
(前つづりの ver がアクセントをもてないのがミソ?)。

このように、文構造として予測される語順があって、そこから音韻的な理由で実際に発音
されるときに語順が変えられるということはよく起こります。

返信2 返信-2
 2007/12/25 (火) 01:16:01 - らんらん - No.1198061087.2
丁寧な解説、ありがとうございました!かなり長いこと、気に掛かっていたことだった
ので、すっきりしました。
しかし、発音で語順が変わってしまうとは、ドイツ語で話す、というような段階までた
どり着いていない私にとっては、かなりの難問です…。
また解けない疑問が出てきたら、こちらへ来たいと思いますので、質問箱、ずっと続け
てください、よろしくお願いします!

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