ドイツ語質問箱

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耳でしか聞き取れなかった単語 引用
  2006/10/11 (水) 02:53:38 - kai - <メール送信> - No.1160502818
 こんにちは。早速質問なんですが、ドイツ語に「ザイゲディッヒ」という言葉はあるのでしょ
うか?
 TVの中で何度もその台詞が出てきて、「これはどこかの国の言語か?」と気になったのですが
いかんせんTVで言っているだけなので綴りも分かりません。後ろのディッヒはドイツ語のdich
のことなのかな?と思ったんですがザイゲは何なのかわかりません。これがドイツ語なのか、あ
るいはまったく違う言語なのか、もしドイツ語であればどういう意味なのかを知りたくてメール
を書かせていただきました。宜しくお願いします。

返信1 返信-1
 2006/10/13 (金) 08:58:18 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1160502818.1
こんにちは。ご質問ありがとうございました。

> ドイツ語に「ザイゲディッヒ」という言葉はあるのでしょうか?
> TVの中で何度もその台詞が出てきて、

この単語がドイツ語だとすると、たしかに真っ先に思いつくのは「ディッヒ」の部分が
dich ではないかということですね。そうしますと「ザイゲ」の部分は seige というよう
な綴りになると思います。これだと seigen という動詞があって、seige はその命令形か
あるいは1人称単数主語の ich seige の ich が省略されたような形だということになり
ます(形の上から)。ところが、seigen という動詞はドイツ語にはありません。一応
seihen (漉す、ふるいにかける) という動詞の異形として用いられることもありますが、
これですと dich という目的語と合わないような気もします。

ですから、この単語がドイツ語の単語ではない場合は話は別ですが、ドイツ語であるなら
ば、一度、この単語が登場した場面などをお教えいただければ、そこから意味が推測で
き、そして「ザイゲディッヒ」と耳で聞こえそうなものを推定することができると思いま
す。耳で聞いただけですと、たとえば zeige も「ザイゲ」に聞こえないこともないかも
しれません(これは zeigen という実在する動詞です)。

何かほかにヒントがあればぜひ書き込みをお願いいたします。。

ドイツ語ではどういう表現になるのでしょうか。 引用
  2006/9/23 (土) 10:00:51 - 藤居 - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1158973251
いつもJRの駅で電車を待っていると、「電車は8両で到着します…」との案内がありま
すが、この場合の表現はドイツ語ではどうなるのでしょうか。
Der Zug nach Osaka kommt mit 8 Wagons an. とでもいうのでしょうか。

返信1 返信-1
 2006/9/23 (土) 10:18:37 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1158973251.1
こんにちは。当サイトの「ゲストブック」に書き込みしていただいた質問文について回答
しているものをこちらにも転記しておきますのでよろしくお願いいたします。

「電車が駅に入ってくる」というのは ankommen でも表現できますが、einfahren という
動詞を使うほうが一般的です。ein = 〜の中へ、fahren = 乗り物が走る という部分から
なる分離動詞です。
これに「この駅に(入ってくる)」というのを付け加えるとすれば in diesen Bahnhof
または in diese Station を使います。

→ Der naechste Zug faehrt (in diesen Bahnhof) mit drei Minuten Verspaetung ein.
「次の列車は3分遅れで入ってきます」

という具合です。
 さて、「8両編成で」というのは、Der Zug besteht aus acht Wagen/Wagons. という
表現を使い、ひとつの独立した文として表現することが多いでしょう(あまり「8両で到
着」というようにひとつの文の中に入れ込んでしまわない)。

なお、上で述べた in diesen Bahnhof というのは、列車がそのアナウンスがなされてい
る駅に入ってくることを言っていることは明確ですので、ほとんど直接アナウンスされる
ことはないと思います。

最後に、アナウンス例を記しておきますと、

(例)Der naechste Zug nach Leipzig faehrt auf Gleis 1 ein. Der Zug besteht aus
acht Wagen. 「次のライプツィヒ行きの列車は1番線に入ってきます。この列車は8両編
成です」

という具合です。参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。

返信2 返信-2
 2006/9/24 (日) 07:41:46 - 藤居 - <kf1610@apost.plala.or.jp> - No.1158973251.2
お忙しいなか、ご回答いただき有難うございました。非常に良い勉強をさせていただき
ました。

受動態と関係節について 引用
  2006/9/13 (水) 16:30:14 - katze - <メール送信> - No.1158132614 - 返信コールON
こんにちは。
コンサート案内メールからの以下の抜粋文についてお尋ねします。
(固有名詞は仮名にしています。)
---
Die Konzerte werden gestaltet vom A-Kammerchor unter Leitung von Gregor
Mueller, der den eigentlichen Leiter des Ensembles, Leonhard Schmidt,
freundlicherweise vertritt.
---
主旨は
「(それらの)コンサートは、親切にも、本来の指揮者であるLeonhard Schmidtの代理を務め
るGregor Mueller率いる A-Kammerchorによって演奏される(行われる)。」
ということだろうと思うのですが、文法が不可解です。
通常ならば「Die Konzerte werden vom A-Kammerchor unter Leitung von Gregor
Mueller gestaltet.」というように、分詞がラストに置かれると思うのですが、
「Die Konzerte werden gestaltet」と、早くも最初に受動態が言い切られてしまっていま
す。
これは何故でしょう?この文の場合、「Gregor Mueller」に係る関係節
「der den eigentlichen Leiter des Ensmebles, Leonhard Schmidt,freundlicherweise
vertritt」があるからですか?
だとするならば、

(1)「Die Konzerte werden vom A-Kammerchor unter Leitung von Gregor Mueller,
der den eigentlichen Leiter des Ensembles, Leonhard Schmidt,
freundlicherweise vertritt,gestaltet.」

または

(2)「Die Konzerte werden vom A-Kammerchor unter Leitung von Gregor Mueller
gestaltet,der den eigentlichen Leiter des Ensembles, Leonhard Schmidt,
freundlicherweise vertritt.」
という書き方も可能ですか?
(前者はあまりにも分詞と主語の間隔が開き過ぎでおかしいとは思いますが・・。)
受動態において「von〜」の前に分詞が置かれているのがなんだか気持ち悪いのですが、
このような「一文で書こう!」的な文章の場合は、上述のような文章の形が一般的なのでしょう
か。
関係節の都合(?)も解りますが、関係代名詞「der」が、修飾する名詞のすぐ後にくっついて
いなくとも良いのでは・・(=上記(2)案でも良いのでは・・)と思うのですが、
いかがなものでしょうか。
わかりにくい質問の書き方で申し訳ありません。
お時間のある際にご回答いただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2006/9/17 (日) 23:45:11 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1158132614.1
こんにちは。

> Die Konzerte werden gestaltet vom A-Kammerchor unter Leitung von Gregor
> Mueller, der den eigentlichen Leiter des Ensembles, Leonhard Schmidt,
> freundlicherweise vertritt.

> 「Gregor Mueller」に係る関係節「der den eigentlichen Leiter des Ensmebles,
> Leonhard Schmidt, freundlicherweise vertritt」があるからですか?

そうですね、本来は(1)案のように、過去分詞が文末に来て【枠構造】を形成するのが
標準です。しかし、おっしゃるように、関係節が長くなるような場合には、先に過去分詞
をおいて【複合体(定動詞+過去分詞)】を完結させておいて、それ以外の要素を後置す
るという手法がとられることも少なくありません。
 しかし、標準的な語順として(1)案の語順が用いられることも多いですし、また、
(2)案も可能です。
 ただし、(2)案は関係節とその先行詞の結びつきが非連続になりますので、場合に
よっては先行詞関係がわかりにくくなることもあるでしょう(たとえば関係代名詞が男性
名詞を受けるもので、主文の中にはその関係節の先行詞を含めて複数の男性名詞があるよ
うな場合)。ですから、なるべく(1)案のように先行詞と関係代名詞は連続して置かれ
るほうが望ましいともいえます。その意味で、今回ご提示いただいた文も、過去分詞の位
置こそ標準的ではありませんが、関係節の結びつきがわかりやすいものになっています。

返信2 返信-2
 2006/9/19 (火) 08:37:28 - katze - <メール送信> - No.1158132614.2
田中先生、こんにちは。早速のご回答をありがとうございました。
なるほど、このように「最初に完結させてしまう」文章も珍しくないのですね。
今まで関係節を伴った文章を書きたいときにかなり悩んだり文章を二つに分けたり
してきたのですが、このような書き方ができると知り、今後は表現の幅が増えそうです。
本当にありがとうございました!

Das Nibelungenlied ( 3-109 ) 引用
  2006/9/14 (木) 11:35:31 - Ssai-to - No.1158201331
お願いします。( 御無沙汰致しました。 )

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

109 Ich bin auch ein Recke und sollte schon die Krone tragen. Mein
hoechster Wunsch ist es, zu erreichen, dass die Leute von mir sagen,
ich haette Land und Herrschaft zu Recht. Mein ganzes Ansehen und auch
meinen Kopf setze ich dafuer aufs Spiel.


我も闘士の 一にして
ここに花冠 図らずも
戴き居りし 者なりき

国民(くにたみ)こぞり 我ならば
当(まさ)に然(しか)る べきにして
土地その支配 我がものと
言うに至るが 究極の
我にて有りし 望みなり

我なる名誉と この命
したが試合に 投じなん


(1) 第一文の sollte はどういう用法ですか。意味は取れていますか。
(2) 第二文の構造を御説明頂けませんか。

返信1 返信-1
 2006/9/18 (月) 00:33:02 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1158201331.1
こんにちは。ご無沙汰しております。

> (1) 第一文の sollte はどういう用法ですか。意味は取れていますか。

sollen の用法はただでさえ難しいうえに、ここではさらに接続法(U式)になっています
ね。sollen のそもそもの意味は「(自分ではなく)他者の意図」ですので、ここでは、
ジークフリートが王冠を戴くのは自分の意思とは関係なく、そのように決められている
(=世襲)ということを意味しているのだと思います。さらに、この sollen を接続法に
することよって、それをさらに「伝聞調」にしているのではないでしょうか。「私は王冠
を戴くことになっているのだそうだ」という感じでしょうか。
 ここで言われていることは、ジークフリートが王になるのは、ジークフリート本人の力
に関係なく、いわば“自動的に”王になれるということです。しかし、第二文で述べられて
いるように、そのような“自動的な(世襲制の)”王位継承はジークフリートとしては嫌な
わけです。ジークフリートは、自分が王になる場合には、それだけに値する力があると認
められた上で王位継承をしたいということですね。
 ですから、第一文の sollte にこめられているのは、“世襲のしきたり”で自動的に自分
が手にするであろう王位について、皮肉をこめてあえて第三者的に述べているのだと思い
ます。(「そのままでも自分は王位を継承できるらしいけどねぇ・・・」という感じ)

>(2) 第二文の構造を御説明頂けませんか。

Mein hoechster Wunsch ist es, zu erreichen, dass die Leute von mir sagen,
ich haette Land und Herrschaft zu Recht.

上ですでに少し述べてしまいましたが、念のため。
この第二文の構造としては、主節の es は zu erreichen と対応し、以下の dass文は
erreichen の目的語、そして最後の ich haette以下は sagen の目的語(内容)です。
「私の一番の願いは以下のことだ→それは以下の状態に達することである→それは人々が私
のことについて以下のように言ってくれることである→私が国を治めることは理にかなっ
ていると」
という具合です。なお、最後の ich haette の haette は haben の接続法U式で、これは
「非現実の内容に対する願望」を表しています。「願望用法」です。そのようになれば良
いなという気持ちがこめられています。

第二文が言っている内容は、すでに述べたとおり、自分が王になるためには、単なる世襲
制によるものではなく、実力で王位を得たいと思っているということです。

最後の etwas aufs Spiel setzen の句は、慣用句で「〜をあえて危険にさらす」という
ような意味合いを持つ表現です。

返信2 返信-2
 2006/9/18 (月) 16:14:24 - Ssai-to - No.1158201331.2
御説明を有難う御座います。ほとんど、見当違いをしていました。
次のように改めて見ました。


我も勇嗣子 もはやいま
王冠戴く 定めとか

我が民(たみ)こぞりて 我ならば
当(まさ)に然(しか)る べきにして
土地また支配 我がものと
言うに至るが 本当の
我にて有りし 望みなり

ために名誉と この命
すべてを危険に 晒しおり


※ 辞書では、 ein Recke は「 英雄、勇士 」となっていますが、
どういうふうに訳したら良いですか。他の訳出はどうですか。

返信3 返信-3
 2006/9/18 (月) 17:19:48 - Ssai-to - No.1158201331.3
p.s.

> ために名誉と この命
> すべてを危険に 晒しおり

のところは、「 危険 」を意訳して

○ ために名誉と この命
○ すべてを試練に 晒しおり

という単語の方が良いでしょうか。

返信4 返信-4
 2006/9/18 (月) 22:55:13 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1158201331.4
ein Recke は「ひとりの勇士」という以上の意味がどこまでこめられているかは判別でき
ないですね。「ひとりの」というのを意訳すれば「一人前の」というように表現できるか
もしれませんが。Recke と die Krone tragen のつながりを出すとすれば、「私は王位を
継承する定めになっているいち勇士である」という感じになるかもしれません。もちろん
ここでは関係節が使われているわけではないので、このように一続きに訳すのが適切かど
うかはわかりません。原意に忠実にするのであれば「私もいち勇士であり、さらに王位を
継承する定めにあるものである」という具合になるでしょう。

> 「 危険 」を意訳して
> ○ ために名誉と この命
> ○ すべてを試練に 晒しおり

そうですね、「(あえて)自らを苦境にさらす」ということで、この訳案でよく意味が出
ているのではないかと感じました。他の箇所の訳も良いのではないかと感じました。

返信5 返信-5
 2006/9/19 (火) 04:49:03 - Ssai-to - No.1158201331.5
御返信を有難う御座います。

「 勇嗣子 」という造語は勿論まだ熟してはいないのですが、
> 「私もいち勇士であり、さらに王位を継承する定めにあるものである」
の意味をこめているものと、今回お許しを頂けたらと思います。

良いようでしたら次へ進みたいと存じます。

現代ドイツ語で「(一般論としての)芸術」に冠詞は? 引用
  2006/8/18 (金) 17:04:40 - kk - <fwkk8769@mb.infoweb.ne.jp> - No.1155888280 - 返信コールON
私は英語の勉強をしていますが、ドイツ語はほとんど出来ません。ここのところドイツ
語を英訳したものがテキストになっていて、その英語にちょっと引っかかる表現があり
まして教えていただきたいことが出来ました。冠詞についてです。

現代ドイツ語で「(一般論としての)芸術」に当たる表現としては
(1) 冠詞つきで ”die Kunst”
(2) 冠詞なしの “Kunst”
のどちらの方が自然ですか?

以下に補足をいたします。

(1)
イェスペルセン『文法の原理』(中、岩波文庫、安藤貞雄訳、p.225)に次の記述
があります。(この本ではドイツ語の名詞の語頭は小文字で表記されています)

「ゲーテの『ファウスト』でヴァーグナーはいう、
Ach gott! Die kunst is lang: Und kurz ist unser leben. (Faust: erster Teil)
[ああ神よ! 芸術は長くわれわれの人生は短い]」
 
(2)
彼はこの引用部の直前で、
「チョーサーは “The lyf so short, the craft so long to lerne.” と言ったが現代
英語では冠詞を使わない」
として次のロングフェローの詩を挙げています。
「Art is long, but life is fleeting. (A Psalm of Life 13)」

すなわち、イェスペルセンによれば中英語では「芸術」は “the craft”であり、「人
生」は”the life”であったのが、現代英語では冠詞を使わない “art”及び ”
life” となるというわけです。

(3)
では現代ドイツ語で「(一般論としての)芸術」というとき冠詞はどうか、というのが
私の疑問なんです。

・ なお、私の関心のありかについては
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2213843)を見てくださるとありがたい
です。

返信1 返信-1
 2006/8/19 (土) 01:17:15 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155888280.1
こんにちは。ご質問ありがとうございました。

> 現代ドイツ語で「(一般論としての)芸術」に当たる表現としては
> (1) 冠詞つきで ”die Kunst”
> (2) 冠詞なしの “Kunst”
> のどちらの方が自然ですか?

自然なのは (1) die Kunst という表現でしょう。理由は、リンクを掲載してくださって
いる http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2213843 の中で wirbelさんも書かれ
ている「唯一の(概念)」というものが関係してくるでしょう。Kunst という名詞には、
複数形もあって、「さまざまな芸術の形」を表すときには Kuenste とします。

(例)bildende Kuenste: 様々な造形芸術(彫刻、絵画、工芸など) Kunst → Kuenste

つまり、この Kunst という名詞は可算名詞です。ドイツ語では、可算名詞を無冠詞で使
用することは通常ありません(慣用句的な表現は例外です)。

(参考)慣用句で無冠詞で使われる例:
 Kunst bringt Gunst. 「芸は身を助く」

上記のように、「○○というもの(概念)」というように「総称」的に表現するとき(これ
を generic reading 「総称解釈」とも言います)は、定冠詞をつけることがほとんどで
す。あるいは、無冠詞の複数形でも構いません。あるいは不定冠詞を使うときもありま
す。いずれにしても、可算名詞を単数形で無冠詞で用いることはほとんどありません。

○総称的表現
 Die Zeit heilt alle Wunden. 「時というものはすべての傷を癒してくれる」
 Die Zeit fliegt wie ein Pfeil. 「光陰矢の如し」
 ※ Zeit にも複数形があります(Zeit → Zeiten)。ただし純粋な可算名詞ではなく
 概念名詞ですので、総称的な表現では「定冠詞つき単数形」を用います。複数形です
 と「様々な時代」のような意味になります。
 ---
 Die Mutter liebt ihre Kinder bedingungslos. (定冠詞単数形)
 「母親というものは子供を無条件で愛するものだ」
 Muetter lieben ihre Kinder bedingungslos. (無冠詞複数形)
 「意味は同上」
 Eine Mutter liebt ihre Kinder bedingungslos. (不定冠詞単数形)
 「意味は同上」(形式上、ひとりの母親を取りあげていうことによって、それで
  全体を代表させる=総称的)
 ※こちらは純粋な可算名詞ですので、総称的表現に複数形も用いることができます。

最後に、不可算名詞(複数形を持たない名詞)の場合は、無冠詞でしか使用できません。

(例) Besser, Wein auf Bier zu trinken. 「ワインを飲むならビールのあとがよい」

このような不可算名詞に“数の概念”を持たせるときは、容れ物や質量などを表す助数詞表
現を添えます。

(例)助数詞(不可算名詞) ein Glas Bier 「グラス一杯のビール」
       zwei Glas Bier 「グラス二杯のビール」

ご質問についての結論としては、Kunst は複数形があるという時点で可算名詞ですので、
慣用句的な表現でない限り無冠詞で Kunst という形で使うことは稀です。ただ、Kunst
は可算名詞ではありますが、普通名詞ではなく抽象的な概念名詞ですので複数形で総称表
現を表すこともありません(複数形で使ってしまうと、複数の異形・類似概念が取り込ま
れてしまいます。普通名詞の複数形は、同質のものが複数個集まっているだけだというこ
とに注意してください)。従って「芸術というもの(総称的な意味での芸術)」は定冠詞
単数形 die Kunst と表現するほうが多いということです。

返信2 返信-2
 2006/8/19 (土) 13:02:28 - kk - <fwkk8769@mb.infoweb.ne.jp> - No.1155888280.2
田中先生
「芸術というもの(総称的な意味での芸術)」は定冠詞単数形 die Kunst と表現するほ
うが多い」と言うご回答、ありがとうございました。Kunstが可算名詞ということです
ね。

それでは、関連してもう1つだけ教えてください。

「(一般論としての)時間」は
(1) 冠詞つきで “die Zeit”
(2) 冠詞なしの “Zeit”
のどちらがより自然ですか?

例えば、英語にはtimeが不可算名詞として用いられて ”Time flies.” (光陰矢の如
し)という表現があります。ドイツ語にも ”Zeit” を用いた同様な言い方があるので
はないでしょうか。 もしあるとして
「(一般論としての)時間」に当たる部分は
(1) 冠詞つきで “die Zeit”
(2) 冠詞なしの “Zeit”
のどちらを用いるのかということです。

結論だけで結構です。よろしくお願いいたします。

kk

返信3 返信-3
 2006/8/19 (土) 13:55:05 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155888280.3
「時というもの」という総称的な表現も、定冠詞をつけて表現します。上でも書きましたが、

 Die Zeit heilt alle Wunden. 「時というものはすべての傷を癒してくれる」
 Die Zeit fliegt wie ein Pfeil. 「光陰矢の如し」

という具合です。ただ

 Zeit ist Geld. 「時は金なり」

というように無冠詞で用いる慣用句表現もあることも申し添えます。

返信4 返信-4
 2006/8/19 (土) 14:43:14 - kk - <fwkk8769@mb.infoweb.ne.jp> - No.1155888280.4
田中先生

丁寧なご回答ありがとうございました。英語とドイツ語は近い関係と言われるだけに、
かえってその違いが気になりました。

よくわかりました。


Das Nibelungenlied ( 3-108 ) 引用
  2006/8/15 (火) 08:59:33 - Ssai-to - No.1155599973
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

108 Auch Euch wird eine solche Kuhnheitzugesprochen, dass es heisst,
man habe niemals einen tapfereren Herrscher gefunden. Ringsum im Land
reden die Leute viel davon. Nun will ich nicht eher aufhoeren, bis ich
herausgefunden habe, wie es sich damit verhaelt.


貴下またそれと 音に聞き
勇敢なること 人言うは
未だ嘗て これを超ゆ
勇猛果敢な 主(あるじ)には
一度もお目に 掛からざる

邦つ地遍(あまね)く そのことを
民は大いに 語りあ合う
それがそうと 我知るの
時来るまでさて 諦めね


※ 第一文の構造を御説明頂けませんか。

返信1 返信-1
 2006/8/15 (火) 15:28:57 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155599973.1
> ※ 第一文の構造を御説明頂けませんか。

第一文の主文部分の主語が eine solche Kuhnheitzugesprochen となっているのは、きち
んと書けば eine solche Kuehnheit zugesprochen (wird) です。単語の区切りが誤って
いることと、Kuehnheit (kuehn 「勇敢な、大胆な」の名詞形)のつづりミス(ウムラウ
トが抜けている)だけまず訂正しておきます。

さて、この第一文は eine solche Kuehnheit を主語とし、動詞が wird zugesrochen で
ある文です。副文の dass 以下は、主語の solche Kuehnheit (の、特に solch-) にか
かっているのでしょう。→「〜というような (dass)、そんな (solche) 勇敢さ (Kuehnheit)」

動詞部分 wird zugesprochen は受動態です。使われている動詞は zu|sprechen という分
離動詞で "jm3 et4 zusprechen 「〜(人)に…(物)を口で宣言することによって与える」"
という意味があります。転じた意味として「〜(人)に…(物) があることを宣言して認め
る」という用法もあるでしょう。ここでは後者のように解釈するとうまく訳せると思いま
す。つまり、

Man spricht Euch (=Ihnen) eine solche Kuehnheit zu. … (1)
「あなたにそのような勇敢さがあることが広く認められている」

ここでは、 (1) の文を受動態にして、さらに3格目的語 Euch が文頭に置かれている構
造が用いられているわけです。

→ Euch wird eine solche Kuehnheit zugesprochen.
(意味は同上)

ここで使われている Euch [Ihr] は、この作品中で一貫して現代ドイツ語の二人称敬称
Ihnen [Sie] と同義ですので、目の前の敬うべき相手=グンテル王を指していると思われ
ます。また、auch がついていることで、前節では「他に類をみない勇敢が騎士が揃って
いる」というように「グンテル王が擁している騎士たち」を褒めたうえで、本節では「グ
ンテル王自身」についても勇敢であると褒めていますので、auch がついています。

ここまでの部分は、次のように解釈できます:
→「さらに王ご自身についても [dass以下に挙げるように] 勇敢であることが広く伝えら
れています」

さて、dass 以下ですが、dass 文中には es heisst 「〜と言われている」という表現が
続きます。この es heisst がさらにその内容を“埋め込み”ます。それが man habe ...
以下の部分です。ここは【間接話法】になっていますので接続法T式が使われています。
「〜と言われている」という表現なのですから間接話法であるのはごく自然です。habe
は3人称単数現在(ここでは主語が man です)の接続法T式ですね。

まとめとして、第一文を後ろから前へと訳していきますと:

→「人は、あなたよりもさらに勇敢な王というものを今までに決して見つけることがな
かった」(man habe ... gefunden)
→「・・・と言われている」 (es heisst)
→「・・・というような、それほどの勇敢さがあなたご自身にもあると広く認められてい
る」(Auch Euch wird ... zugesprochen)

という構造になっていることになります。
参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2006/8/16 (水) 05:52:48 - Ssai-to - No.1155599973.2
すみません。入力ミスの上、だいぶ勘違いしていました。
全体を改めて再訳出してみます。


大胆なること 貴下にても
然りと人の 言うことに
未だ嘗て これを超ゆ
勇猛果敢な 君主には
ついぞお目に 掛からざる

御地遍(あまね)く そのことを
邦民(くにたみ)大いに 語り合う
其れが左右(そう)と 我も知る
時を期してぞ 止まざらめ


※ 第三文は意訳気味ですが合っていますか。

返信3 返信-3
 2006/8/16 (水) 11:17:19 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155599973.3
> 第三文は意訳気味ですが合っていますか。

はい、一番最初の投稿で書かれていた訳が原文に忠実なもので、

> それがそうと 我知るの
> 時来るまでさて 諦めね

「実際に自分の目で確かめるまでは引き下がらない」ということが言われているわけです
よね。

今回の改訳案はそこから少しだけ表現が変えてありますが、上記の「実際に自分の目で確
かめるまでは引き下がらない」ということは、「それほど強く、自分の目で確かめること
を望む(期す)」ということにもつながりますので今回の意訳はそのような意図があって
のことだと思います。原文への忠実さは保たれていると感じました。

> 其れが左右(そう)と 我も知る
> 時を期してぞ 止まざらめ

返信4 返信-4
 2006/8/16 (水) 16:55:32 - Ssai-to - No.1155599973.4
返信を有難う御座います。

訳出は良さそうということで、次へ進みます。

fallenの用法 引用
  2006/8/8 (火) 18:55:07 - katze - <メール送信> - No.1155030907 - 返信コールON
田中先生、こんにちは。最近立て続けに質問してすみません。
ドイツの友人からもらったメール中、以下の部分がありました。
「Aber das macht jeder Chorleiter ein bisschen anders. Sicher faellt das
aber auch den anderen schwer aus Deinem Chor.」
これは、私が所属する合唱団(の練習)において、
私が難しいと感じた曲のある部分について
相手にメールしたものへの返信という形の一部です。
前半は解る(「でもそれは指揮者によってちょっとずつ違う。」)のですが、
後半が上手く訳せません。「fallen」で辞書を引くと、
3格を伴っての適当な用法が見当たらないのですが、意味合い的なものから想像すると
「君の合唱団の他のメンバーも、きっと難しいと感じているよ。」というような
ニュアンスかな?と勝手に思うのですが、どうなのでしょうか?
また、もしそうだとすれば、「den anderen aus Deinem Chor schwer」とならずに
上記のようになるのは何故でしょうか?私としては、「den anderen aus Deinem Chor 」
と3格目的語がひとくくりになっている方が判り易いし文法的にも正しいように
感じられるのですが。(それとも、全く異なる勘違い解釈をしておりますか?)
お時間のある時にご回答いただけたら嬉しいです。

返信1 返信-1
 2006/8/9 (水) 16:19:30 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155030907.1
こんにちは。

> Aber das macht jeder Chorleiter ein bisschen anders. Sicher faellt das
> aber auch den anderen schwer aus Deinem Chor.

これは、schwer|fallen という分離動詞が用いられた表現になっています。3格を伴って
「〜にとって苦痛である」という意味になります。

なお、"aus Deinem Chor" が現れている位置につきましては、ご指摘の通りです。

> den anderen aus Deinem Chor と3格目的語がひとくくりになっている方が判り易いし
> 文法的にも正しいように感じられるのですが

本来は、ご指摘のとおり "den anderen (Leuten/Mitgliedern) aus Deinem Chor" のよう
にひとかたまりになるのが文法的には正しいですね。ただし、くだけた言い方ですと【分
離前つづり】の後ろにさらに補足的な要素を置くことがあります。この文の意味をきちん
と理解するためには、たしかに "den anderen aus Deinem Chor" というのをひとかたま
りに考えなければなりませんが、書き手は、一旦は "den anderen" のみで表現し、そこ
に【分離前つづり】を置いたうえで、後から補足的に "aus deinem Chor" に言及されて
いる可能性もあります。

ご存知のように、分離動詞の前つづりは枠構造の右枠をなしますので、前つづりが置かれ
ている部分で一度ちょっとした息つぎが生まれます。ということは、その右枠の後ろ(文
法用語では【後域】(Nachfeld))に置かれる要素には補足的な、あるいはちょっとした強
調の意味合いが生まれます。

日本語で表現しますと、「それは他の人にとっても難しいだろうよ、君の合唱団のメン
バーもね」という感じです。

このような枠構造の右枠のさらに後ろの部分に要素が来ることは珍しくありません。
(他の例: Was hast du vor heute Abend? ← Was hast du heute Abend vor?)

ですから、今回の文の場合、最初は

(参考) Sicher faellt das aber auch den anderen schwer.

とだけ書こうと思ったが、さらに den anderen を修飾するように、追加的に aus deinem
Chor を足したとも考えられますし、はじめから "den anderen schwer aus deinem Chor"
と表現するつもりだったが、間に schwer を配置する表現を採用したのかもしれませ
ん。どちらかはわかりませんが、くだけた言い方ですし、また意味を解釈する上では "den
anderen schwer aus deinem Chor" をひとかたまりで“再解釈”するということで間違いあ
りません。ご指摘のとおりです。

返信2 返信-2
 2006/8/9 (水) 16:49:47 - katze - <メール送信> - No.1155030907.2
田中先生、早速のお返事をありがとうございました。
なるほど・・まずは私が「schwer|fallen」という分離動詞について全く知らなかった
(調べ方が甘かった)のがマイナスでしたね。
(言い訳がましいですが、「schwer」が文末にあれば調べていたかも・・^^;)
そして「くだけた言い方」(息継ぎの後ろ部分がある言い方)については今初めて知りました。
前綴りの後ろには一切何も来ない、というのが鉄則だと思っていたので貴重な知識となりまし
た。

さて、"den anderen schwer aus deinem Chor"について
別な視点からまた質問があるのですが、
"den anderen schwer【aus】deinem Chor"の部分を、
"den anderen schwer【von】deinem Chor"
とすると、ニュアンスは変わってきますか?私としては「von」の方がしっくりくるような
気がするのですが。
それとも、schwer|fallenという動詞を用いる際に使う前置詞が決まっているのでしょうか。
重なる質問、大変失礼ですがお返事いただけたら幸いです。よろしくお願いします。

返信3 返信-3
 2006/8/9 (水) 21:04:55 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1155030907.3
> schwer」が文末にあれば調べていたかも

たしかに、schwer が文末にあれば、枠構造に気がつきやすかっただろうと私も思います。

> "den anderen schwer【aus】deinem Chor"の部分を、
> "den anderen schwer【von】deinem Chor"
> とすると、ニュアンスは変わってきますか?

schwer|fallen が必要とするのは3格名詞句だけですので、aus という前置詞を選択する
わけではありません。これは、単純に "den anderen" と "deinem Chor" の関係に由来し
ます。
"den anderen" と "deinem Chor" の関係は「所属」です。「合唱団に所属しているほか
のメンバー」ということですね。前置詞 aus には「出身・由来」のほかに「所属」の意
味を表す用法もあります。
(例) Spieler aus der Nationalmannschaft 「代表チームで活躍している選手たち」

前置詞 von には「由来・出所・起源」という aus と同様の用法はありますが、「所属」
の意味合いを出せる用法を持ち合わせていません。その代わり、「所有」の意味はありま
すので、"den anderen von deinem Chor" ですと「君の合唱団が所有するメンバーたち」
という意味で、(aus が持つ)「所属」の意味には近づきますが、やはり「所属」を表す
ときには aus を用いることが多いようです。

返信4 返信-4
 2006/8/10 (木) 08:12:22 - katze - <メール送信> - No.1155030907.4
田中先生、早々のご回答をありがとうございました!
「所属」の意味合いを持つのが「aus」なのですね。今までむやみやたらに
「〜の」とするところに「von」を用いてきた自分がこれから変わりそうです。
では、取り急ぎお礼まで。またご質問させていただく際にはどうぞよろしくお願いします。

Das Nibelungenlied ( 3-107 ) 引用
  2006/8/3 (木) 16:06:01 - Ssai-to - No.1154588676
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

107 Nach den vielen Berichten, die ich im Lande meines Vaters erhielt,
soll es hier an Eurem Hofe die tapfersten Recken geben, die jemals ein
Koenig hatte - und das moechte ich gerne nachpruefen. Aus disem Grunde
bin ich hiergekommen.


我が父祖の地に 我れ得たる
数多の伝えに 従えば
貴下宮廷に これありて
嘗て王たる 抱え召す
最強勇士ら 有りぬべし
それ試し見るは 我れが歓
如かしてここに 我れ来たり


※ 上で訳出は良いですか。

返信1 返信-1
 2006/8/4 (金) 17:48:15 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1154588676.1
こんにちは。今回の詩節の訳も、原文に忠実になされていると思います。
一応、一箇所だけ確認ですが、

> soll es hier an Eurem Hofe die tapfersten Recken geben, die jemals ein
> Koenig hatte

> 貴下宮廷に これありて
> 嘗て王たる 抱え召す
> 最強勇士ら 有りぬべし

この箇所は、"es soll an Eurem Hofe [A] geben" 「貴下宮廷に [A] があるとのこと」
そして、[A] = [die tapfersten Recken, die jemals ein Koenig hatte] です。
これは「かつて一人の王が召し抱えた(中で)最強の勇者たち」ということで、「およそ
今までに数々の王が召し抱えてきた勇者たちの中でも最強の勇者たち」、すなわち「今ま
でには見たこともない、かつて類をみない最強の勇者たち」。

この点をふまえての訳出だとわかりますが、念のため確認させてください。よろしくお願
いします。

返信2 返信-2
 2006/8/5 (土) 09:44:25 - Ssai-to - No.1154588676.2
comment 有難う御座います。僕もそのつもりでいたのですが、
訳出がはしょり気味になっていましたので、次のようにしてみました。


数ある王らが 召す中で
貴下宮廷に これありて
未曾有の勇士ら 候(さぶら)はめ


いくらかでも判りやすくなっていますか。

返信3 返信-3
 2006/8/5 (土) 11:11:56 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1154588676.3
> 数ある王らが 召す中で
> 貴下宮廷に これありて
> 未曾有の勇士ら 候(さぶら)はめ

念のための確認だったもので、最初の訳でも原文に忠実に訳されているのはわかっていま
したが、今回の改案はさらにわかりやすいものになっていますね。

返信4 返信-4
 2006/8/5 (土) 12:08:35 - Ssai-to - No.1154588676.4
authorization を有難う御座います。勇躍、次へと参ります。

Das Nibelungenlied ( 3-106 ) 引用
  2006/7/26 (水) 04:57:38 - Ssai-to - No.1153857458
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

106 "Ich moechte doch gerne wissen, edler Siegfried", sagte Gunther
sogleich, "woher Ihr in dies Land gekommen seid oder was Ihr hier in
Worms am Rhein vorhabt." Da sagte der Fremde zum Koenig: "Daraus will
ich vor Euch kein Geheimnis machen.


「 出来ればしかし 知りたきは
ジークフリート 貴殿には 」

直ぐにグンター 言発し

「 何れの方より この土地に
遣ってや貴下は 来られたる
あるははたまた 此処ライン
ヴォルムスの地で 如何なるの
御予定お持ち なられたる 」

そこでこれなる 異郷の輩
王に応えて いうならく

「 それは貴殿を 前にして
何隠し事 あるべきや


※ …oder was Ihr hier in Worms am Rhein vorhabt." のところは、
vorhabt の後に seid が省略されていると考えて良いですか。

返信1 返信-1
 2006/7/26 (水) 12:09:40 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1153857458.1
> …oder was Ihr hier in Worms am Rhein vorhabt." のところは、
> vorhabt の後に seid が省略されていると考えて良いですか。

ここは seid の省略はありません。vorhabt は過去分詞ではなく定動詞だからです。
vor|haben 「〜の予定がある、〜のつもりがある」という動詞で、ここでは副文になって
いますので「定動詞後置」ですが、主文の語順で書くと:

Was habt Ihr hier in Worms am Rhein vor?

となります。意味は訳されているとおりです。

返信2 返信-2
 2006/7/26 (水) 19:43:33 - Ssai-to - No.1153857458.2
応答を有難う御座います。解りました。

訳出の方は良いとのことですので、次へ進みます。

現在分詞? 引用
  2006/7/24 (月) 08:38:25 - katze - <メール送信> - No.1153697905 - 返信コールON
田中先生、お久しぶりです。
早速ですが現在分詞(?)について文法的理解が釈然としないドイツの友人からのメールについ
てお尋ね致します。
日本をテーマに扱った映画を観た感想の一文なのですが、以下のように綴られています。

Seine Sichtweise auf Japan ist sehr unbefangen und Respekt
erweisend.

意味するところは大体解るのですが(「日本に対する彼の見解は偏見がなく、尊敬の念も現れて
(示されて)いる」)、後半部分の「und Respekt erweisend」を文法的にどう整理したらよ
いのかわかりかねています。
これが「Respekt ist erwiesen」ならばすんなりあっさり飲み込めるのですが、
「erweisend」は現在分詞ですよね。
ここでは「名刺への付加語」用法ではありませんし、sein動詞を伴っての述語的用法でもあり
ませんよね。となると【Sie kam tanzend herein.】にような副詞的用法になるのかな、と思
うのですが、私は今まで上のような(メール文中のような)副詞的用法をとる現在分詞を見たこ
とがありません。「Respekt」という4格目的語を伴う副詞的用法だ、と理解してOKなのでしょ
うか?
質問文が解り難くて申し訳ありませんが、お時間がありましたらご回答下さい。
よろしくお願い致します。

返信1 返信-1
 2006/7/25 (火) 15:17:39 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1153697905.1
こんにちは。ご無沙汰しております。

> Seine Sichtweise auf Japan ist sehr unbefangen und Respekt erweisend.

> 「erweisend」は現在分詞ですよね。

そうですね。動詞の不定形に -d がついたものは【現在分詞】と呼ばれています。
たしかに、"Respekt erweisend" の部分を "Respekt ist/wird erwiesen" にしても、同
じ内容を表せますが、過去分詞を使う【受動態】と違って、現在分詞は“能動的”です。つ
まり、この文の主語 seine Sichtweise (auf Japan) が、能動的に Respekt (尊敬の
念)を erweisen (示す)しているわけです。

Seine Sichtweise erweist Respekt. 「彼の見方は尊敬の念を示すものだ」
→ Seine Sichtweise ist Respekt erweisend.

この用法は、katze さんが書かれている中の「sein動詞を伴っての述語的用法」に相当し
ます。述語的用法であることは、次のように書き換えることでわかります:

(参考)Seine Sichtweise ist eine [Respekt erweisend]e Sichtweise.

[  ] の部分を、別の形容詞に置き換えてください(たとえば interessant):
Seine Sichtweise ist eine [interessant]e Sichtweise.
 ⇔ Seine Sichtweise ist [interessant].

このように、現在分詞は@名詞を修飾する形容詞として、Asein動詞と結びつく述語とし
て、B動詞句と結びついて副詞句として、、、の用法があるわけです(Bは、今回は当ては
まりません)。

なお、このような現在分詞の(メール文中のような)用法は、珍しいことではありませ
ん。たとえば、faszinierend という語は、faszinieren (魅了する)という動詞の現在
分詞ですが、
 Der Film ist faszinierend! /
 Das ist ein faszinierender Film!
のように使われます。faszinierend で(現在分詞というより)すでに独立した形容詞に
なっている感じもあります。他にも、
[dringend]
Die Sache ist dringend. /
eine dringende Sache, eine dringende Bitte
[bedeutend]
Sein Vortrag war bedeutend. /
ein bedeutender Vortrag
など、すでに“独立した語”のようになっているものもあります。

“独立した語”のようになっていなくても、動詞の末尾に -d をつければ【現在分詞】にな
りますので生産性が非常に高いですね。

なお、今回のメール文中にあった Respekt erweisend のように、他動詞で目的語を伴っ
た形で分詞になる場合もあります。それは、その動詞が必要なものはすべて取り込んだ形
で動詞に -d がつけば良いので、そのようになります。副詞的な用法として例に挙げてお
られる

> Sie kam tanzend herein.

も、Sie kam [mit dem Handy sprechend] herein.

というように、動詞句(前置詞句+動詞)の形で分詞になることがありますので、
Respekt erweisen が Respekt erweisend という分詞になることも問題がありません。

返信2 返信-2
 2006/7/25 (火) 16:32:51 - katze - <メール送信> - No.1153697905.2
田中先生
早速のご回答をありがとうございました。

> 他動詞で目的語を伴った形で分詞になる場合

このようなものに遭遇したのは今回初めてだったので本当に目からウロコという感じです。
(このような用法って辞書や参考書には掲載されていないと思うのですが単なる見落としでしょ
うか^^;)
先生の例示を含めたご説明によりすっかりさっぱり飲み込めました。
おっしゃるように現在分詞は実に生産性が高いですね。
(でも、英語の「受動的」な過去分詞(-d/-ed)を想起してしまって・・使い慣れないと「能
動の用法だ!」とピンときませんね。)
これからは私も現在分詞を使った文を沢山メールに書いていきたいと思います。便利ですもの
ね。
本当にありがとうございました。


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