ドイツ語質問箱

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補足文・zu不定詞(?)に関する質問 引用
  2006/4/19 (水) 21:35:06 - zoozoo - No.1145450044
はじめまして。
ある文献で、わからない箇所があるので質問いたします。

1. Historische Entwicklung

Der Begriff Corporate Social Responsibility kommt aus dem angloamerikanischen
und wird bereits seit mehreren Dekaden diskutiert und umgesetzt.

この次の一節の文構造がよくわかりません。

Einzuordnen ist das Konzept innerhalb der Unternehmenethik,einem Teilbereich
der angewandten Ethik,wobei sich die Unternehmenethik,analog zur
wissenschaftlichen Betrachtung der Moral durch die Ethik,mit Fragen einer
moralischen Unternehmensfuehrung befasst.

自分の訳は

このコンセプトは、企業倫理学に分類される。
企業倫理学とは、一般理論を実際問題に適用した倫理学の1つの分野のことである。
このケースの場合、企業倫理学は倫理学を用いてモラルを学問的に考察したものに
似ており、倫理的な企業経営とは何かという問題に取り組む学問のことである。

ここで質問があります。
1)Einzuordnen ist das Konzept innerhalb der Unternehmenethik...

einzuordnen とは、einordnenのzu不定詞でしょうか。
zu不定詞が文頭に来ることがあるのでしょうか。(後続の文が長いと文頭にくる?)

2),einem Teilbereich der angewandten Ethik,
これは直前のder Unternehmenethikの補足説明でしょうか。
それとも、der Unternehmenethikと並んでinnerhalbに続くものでしょうか。
(つまり、『innerhalb der Unternehmenethik (und)einem Teilbereich... 』)

3),analog zur wissenschaftlichen Betrachtung der Moral durch die Ethik,

これは直前のdie Unternehmenethikの補足文でしょうか。
また、「analog 『zu』 A」で、「Aに似た〜」という意味になるのでしょうか。

回答よろしくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2006/4/19 (水) 23:33:04 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1145450044.1
はじめまして。ご質問に対してコメント申し上げます。参考になれば幸いです。

> 1)Einzuordnen ist das Konzept innerhalb der Unternehmenethik...
> einzuordnen とは、einordnenのzu不定詞でしょうか。
> zu不定詞が文頭に来ることがあるのでしょうか。(後続の文が長いと文頭にくる?)

はい、これは ein|ordnen の zu不定詞句です。
ここで einzuordnen が文頭に来ているのは、【主題】として扱われているからでしょ
う。主題というのは、ここでは「AはBだ」の「〜は」の部分です。
なお、zu不定詞句 + sein で「〜されるべきだ(妥当性)」や「〜されうる(可能性)」
の意味が表現されます。ここでも、einzuordnen sein で「分類されるべきは…だ」あるい
は「分類されるのは…だ」という訳で解釈できると思います。einzuordnen が文頭に来て
いるのは、まさしく日本語の語順と似ていて、「分類されるべきは〜だ」という語順で、
主題を表すためでしょう。

> 2),einem Teilbereich der angewandten Ethik,
> これは直前のder Unternehmenethikの補足説明でしょうか。
> それとも、der Unternehmenethikと並んでinnerhalbに続くものでしょうか。
>(つまり、『innerhalb der Unternehmenethik (und)einem Teilbereich... 』)

並んで innerhalb の(前置詞)目的語になるには、やはり und があるほうが自然だと思
います。並列を表すのですから。
ここでは、Unternehmenethik の言い換え、もしくは補足説明をしていると考えられま
す。angewandte Ethik とは「応用倫理学」で、企業倫理学(経営倫理学)はその応用倫
理学の一部門であるということが補足的に述べられているのだと思います。

> 3),analog zur wissenschaftlichen Betrachtung der Moral durch die Ethik,
> これは直前のdie Unternehmenethikの補足文でしょうか。

これは、"Unternehmenethik befasst sich mit Fragen einer moralischen
Unternehmensfuehrung"「企業倫理学というものが、モラルある企業経営の問題に取り組
む領域であること」が、「学問的な分野でいえば、それはちょうどモラルを倫理学を通し
て考察すること」と似ている、ということが言われているのかもしれません。企業経営者
の倫理的なアプローチが、学問的な研究者のアプローチと似ている??

> また、「analog 『zu』 A」で、「Aに似た〜」という意味になるのでしょうか。

はい、その通りです。この zu は省略されることもありますが、analog zu etw3 で「〜
に似て」という意味です。

返信2 返信-2
 2006/4/20 (木) 04:04:42 - zoozoo - No.1145450044.2
さっそく返信していただき本当にありがとうございます。
解説も丁寧でわかりやすく、とても参考になりました。

Das Nibelungenlied ( 3-87 ) 引用
  2006/4/18 (火) 10:20:12 - Ssai-to - No.1145323212
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

87 Er bringt Neuigkeiten zu uns in unser Land. Die tapferen Nibelungen,
Schilbung und Nibelung, Soehne eines maechtigen Koenigs, hat er mit
eigener Hand erschlagen. Aber auch spaeter noch hat er mit seiner
grossen Kraft Wundertaten vollbracht.


我らが土地に 我らはに
新味なるもの 持ち来たり

ニーベルンゲン 恐れなぞ
知らぬ部族の シルブング
それと並んで ニーベルング
偉大な王の 息子らを
彼はその手で あやめたり

如かれど後にや さてもまた
その偉大なる 業をもて
奇跡を起こし 為し遂げり


※ これはまだハゲネの言葉だと思うのですが、 er は
 ジークフリート ですか。そうであるとすると、未知の
人物のこういう経歴情報を持っているのはどうしてですか。

返信1 返信-1
 2006/4/18 (火) 12:23:57 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1145323212.1
> これはまだハゲネの言葉だと思うのですが、er は
> ジークフリート ですか。
> そうであるとすると、未知の人物のこういう経歴情報を持っているのは
> どうしてですか。

この "er" は、おっしゃるとおり、ジークフリートのことでしょう。
第一文で、Er bringt Neuigkeiten (zu uns) とありますので、ハゲネたちの耳にも、
ジークフリートなる騎士についてのニュース(Neuigkeiten)が色々と届いているという
ことです。それは、勇猛なシルブンクもニベルンクも彼の手により殺されたというような
ニュースで、それらのニュースから、ハゲネはジークフリートなる人物が勇ましい騎士で
あることは知っているということになります。
 そこで、前詩節の最後の行にある、
" ich nehme [...] als sicher an, dass er der Recke ist, der dort
so herrlich herankommt." 「確信を持って考えられるのは、外にやって来ている騎士
が、彼(そのジークフリート)その人であるということ」
が大きく関係してきます。
 今回の詩節で書かれているのは、聞き伝えられる“ジークフリートなる人物”の武勇伝
で、"er" が指すものは、あくまでも(現時点では)うわさの中のジークフリート像で
す。実際にブルグント国にやってきたのはジークフリートですが、それは読者が知ってい
るだけなので、ハゲネの口からは "der Recke" という表現がなされているわけです。
・der Recke = 城の下まで来ている見るからに高貴な騎士
・er = ニュースで伝え聞くジークフリートなる騎士
・ハゲネの主張: der Recke = er ではないかということ

返信2 返信-2
 2006/4/18 (火) 20:14:59 - Ssai-to - No.1145323212.2
様子が判りました。ハゲネはジークフリートの噂は聞いていた
のですね。目の前の一面識も無いジークフリートを名乗る er は
見事な騎士振りで、風聞さもありなんと言っているのですね。
そうしますと…


> 偉大な王の 息子らを
> 彼はその手で あやめたり は、ちょっと手直しをして

さる大王の 息子らを
彼ぞその手で あやめたれ


などとした方が良いですか。

返信3 返信-3
 2006/4/19 (水) 12:34:35 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1145323212.3
私の個人的な好みですが、

> 偉大な王の 息子らを
> 彼はその手で あやめたり は、ちょっと手直しをして

> さる大王の 息子らを
> 彼ぞその手で あやめたれ

「偉大な」と「さる」はどちらでも良いと思いますが(ぶっきらぼうな言い方ですみませ
ん。深い意味はありません)、後半は「彼ぞその手で」のほうがジークフリートの武勇伝
としてインパクトがあるような気がします。そして、いま城下まで来ている男こそ、その
ジークフリートである・・・という今後の話の展開にも合うのではないかと感じました。

返信4 返信-4
 2006/4/19 (水) 15:44:23 - Ssai-to - No.1145323212.4
御感想を頂き有難う御座います。

> 偉大な王の を > さる大王の と改めましたのは、

eines maechtigen Koenigs の eines に力点を置いて
見たわけです。

引っ掛かりはないとのお話ですので、これで次へ進みます。

ドイツ語の文法書 引用
  2006/4/16 (日) 02:11:28 - 竹部敦 - <take2619@mh.0038.net> - No.1145121088
はじめまして。
ドイツ語の原書の文法書で権威のあるのは何ですか。
英語でいえばQuirkの様なものです。
周りに相談できる人がいないのでよろしくお願いいたします。
        権威に弱い私。

返信1 返信-1
 2006/4/16 (日) 14:10:59 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1145121088.1
はじめまして、こんにちは。

> ドイツ語の原書の文法書で権威のあるのは何ですか

権威があるといえば、まずは IDS (Institut fuer deutsche Sprache) という、日本でい
えば「国立国語研究所」にあたる研究所が編纂している文法書が挙げられると思います。
http://www.ids-mannheim.de/
・Strecker, Bruno/Hoffmann, Ludger/Zifonun, Gisela (1997):
 Grammatik der deutschen Sprache. (3分冊)
 それから、DUDEN 12巻シリーズの第4巻: 文法 "DUDEN 4: Grammatik" も高い信頼をえ
ていると思います(DUDEN は人名ではなくて出版社名で、やはり権威があります)。版が
重ねられていますので、いろんな版がありますが、最新版は
・DUDEN Band 4 (2005): Grammatik der deutschen Gegenwartssprache.
です。
 あるいは
・Hentschel, Elke/Weydt, Harald (2003): Handbuch der deutschen Grammatik.
などがあります。参考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2006/4/17 (月) 10:37:41 - 竹部敦 - <take2619@mh.0038.net> - No.1145121088.2
ありがとうございました。
さっそく読んでみます。

Das Nibelungenlied ( 3-86 ) 引用
  2006/4/12 (水) 17:06:45 - Ssai-to - No.1144829205
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam

86 Da sagte Hagen: "Ich moechte dies behaupten: Zwar habe ich Siegfried
niemals zu Gesicht bekommen, aber ich nehme doch - was immer seine
Ankunft bedeuten mag - als sicher an, dass er der Recke ist, der dort
so herrlich herankommt.


ここにてハゲネ 申すよう

「 我これなるを 言明す

ジークフリート これまでに
一面識も あらざれど
またその登場 意味するは
たとえ如何なる ことであれ
静穏のもと 受け入れん

すなわち御仁 勇士にて
その域見事 弁じ居(お)る


(1) dies は dieses の略で dieser の変形だそうですが、
その辺りの事情をご説明頂けませんか。目的語にも使われるのですか。
(2) 最初の : はどういう感じなのですか。省けますか。 , でも
良いですか。
(3) 2 番目の : の後の Zwar は大文字で始めなくてはならない
決まりですか。この : は . でも良いですか。

返信1 返信-1
 2006/4/13 (木) 18:58:18 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144829205.1
>(1) dies は dieses の略で dieser の変形だそうですが、
> その辺りの事情をご説明頂けませんか。目的語にも使われるのですか。

はい、dies というのは dieses の別形です。そして dieses というのは dieser の変化
形だと説明されることが多いと思いますが、dieser はあくまでも【男性名詞1格】の形
なので、他の性別や格に対しては diesem, diesen, diese などもあります。つまり
dies- のことです("-" の部分に様々な変化語尾が付きます)。
 ところで、この dies- (以下、代表として dieser と記すことにします)には、二つの
用法があります。@【定冠詞類】として、A【指示代名詞】として の2つです。
@のほうは、いわゆる定冠詞と似た働きをするものですね。つまり、たとえば【男性名詞
4格】の名詞に、den Hund のように付けてある den は定冠詞です。これを diesen Hund
のように表現することもできます。この場合の diesen は den という定冠詞よりは「指
示性」の高いものですが、基本的には【冠詞】のような働きをしています。
もうひとつは、Aの用法です。こちらは "Den nehme ich." 「これをもらうよ(買う
よ)」のように、単独で使うものです。名詞本体を省略し、自らが名詞の代わりになって
います。だから【代名詞】であり、指示性があるので【指示代名詞】と呼ばれます。「指
示性」というのは、目の前にあるものを実際に指で“指して”も良いですし、聞き手と話し
手の間で共通の知識として分かっていて「あ、あのことだな」と分かるという意味合いで
も構いません。
 dies というのは、dieses という【中性名詞1・4格】に対する指示代名詞の別形で
す。dieses が【定冠詞類】として使われている場合(→(例1))ではほとんど使われま
せん。(例2)のように【指示代名詞】として使われている場合によく見られます。

(例1)× Dies Auto gefaellt mir.
    ○ Dieses Auto gefaellt mir. 「私はこの車が気に入った」
(例2)○ Dieses nehme ich. 「これにするよ(買うよ)」
    ○ Dies nehme ich. 「同上」

今回の文章の中でも、"Ich moechte dies behaupten" とありますが、やはり単独で使わ
れているAの用法であることに注意してください。dies の具体的な内容は次に書かれてい
る部分(":" 以下)です。

> (2) 最初の : はどういう感じなのですか。省けますか。
>  , でも良いですか。

":" (Doppelpunkt) は「発言の内容が記されることを予告する場所に置く」というルール
があります。発言に関わる動詞(たとえば sagen, meinen, behaupten や heissen な
ど)の「内容」に当たる部分の直前に置かれることが普通です。ですから、今回の詩節で
も、最初の sagen の直後に一つ、そしてその中の behaupten の直後にもまた一つ置かれ
ているわけです。なお、このルールは、DUDEN Rechtschreibung (第21版) 巻頭の
"Richtlinien zur Rechtschreibung, Zeichensetzung und Formenlehre in
alphabetischer Reihenfolge" にも書かれています(R30の項)。

"," で置き換えても良いですが、その場合には "dass" をつけるなどして【間接話法】と
して記すことになると思います。そのまま dass をつけずに文を続けてしまうと、"," は
"." に準ずるものですので、別の文であると理解されてしまいます(直前の sagen や
behaupten との関連性が消えてしまう)。

> (3) 2 番目の : の後の Zwar は大文字で始めなくてはならない
> 決まりですか。この : は . でも良いですか。

これは、":" に続く文が、@完全な文の場合、A完全な文ではなく単語を列挙する場合な
ど、によって違ってきます。@の場合には文頭を大文字で始めます。Aの場合には小文字で
始めるというルールがあります。上述の DUDEN では R59 の項目がそれにあたります。
 この部分の ":" は、やはり直前の behaupten の内容(発言内容)であることを明白に
するものですので、"." で置き換えてしまうとその関連性が薄れてしまう恐れがあります。

返信2 返信-2
 2006/4/15 (土) 02:08:42 - Ssai-to - No.1144829205.2
克明な解説を有難う御座います。

 : などの入った文章については、母語でない者は、まず
文法で知識として保持し、その流れるような読解のセンスは、
多くの例に接して感得して行くものなのですね。

では、次へ参ります。

Das Nibelungenlied ( 3-85 ) 引用
  2006/4/9 (日) 08:28:38 - Ssai-to - No.1144538918
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

85 Er sagte, dass die Recken, aus welchem Lande sie auch immer an den
Rhein geritten sein mochten, selbst Fuersten oder die Boten eines Fuersten
sein duerften. "Ihre Pferde sind hervorragend, ihre Kleider praechtig."
Woher sie auch immer kommen moechten, "es sind vorbildliche Helden."


彼言うならく 一行が
このラインの地 何処より
乗り込まんと したとても
侯爵自身か その使者か
該騎士達に あらんめり

「 その馬匹らや 群を抜き
その装束や 豪華なり 」
例え好んで 何処より
彼らはたまた 来たとても
「 紛う方無き 勇士なれ 」


※ Woher sie auch immer kommen moechten,  はどうして
括弧 "…" 内に入っていないのですか。

返信1 返信-1
 2006/4/9 (日) 10:03:35 - Ssai-to - No.1144538918.1
p.s.

> 例え好んで 何処より
> 彼らはたまた 来たとても

の部分は、

はたまた好んで 奈辺より
彼ら来参 したにせよ

の方が良いですか。

返信2 返信-2
 2006/4/11 (火) 15:14:43 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144538918.2
こんにちは。

> Woher sie auch immer kommen moechten,  はどうして
> 括弧 "…" 内に入っていないのですか。

2行目の mochten も、最後の moechten も、どちらも「(話者の)推量」を表す用法で
使われている助動詞です。2行目のほうは【間接話法】で記述されていますので、主文の
時制(sagte が使われているので過去形)にあわせて mochten になっています。つまり
“会話”ではなく“地の文”として書かれているわけです。4行目のほうは moechten (これ
は現在形)になっているということは、「話者の現在の推量」を表しますので、本来なら
ば【直接話法("...")】で表現されるべきだと思います。従って、ここでなぜ引用符が
付いていないのかは不思議ですが、文章上は "woher ... moechten" の部分も引用符の中
に入っているものとして解釈すれば良いのではないかと思います。

mochten/moechten を「推量の助動詞」として解釈する限りにおいては「好んで」という
ような意味合いは表面に出さなくても良いと思いますが、「願望の助動詞」として理解す
る場合にはもちろん「好んで」という訳が適切でしょう。どちらの解釈にすべきかは判別
が難しいですが、前節で「彼らはこのブルグントで見かけない者たちだった」というくだ
りがあることから、ハゲネのこの発言が断定的ではなくあくまでも推量でなされていると
考えることも可能だと思います。

返信3 返信-3
 2006/4/12 (水) 01:38:56 - Ssai-to - No.1144538918.3
細かい神経を使わなくてはならないのですね。では…


「 その馬匹らや 群を抜き
その装束や 豪華なり 」

あるは、はたまた 奈辺より
彼ら来参 したにせよ、

「 紛う方無き 勇士なれ 」


として見ました。 上は、まだ " … " 内に入れておりませんが、
もしかして当該部分は、語り部の補足説明の弁ということはありませんか。

Das Nibelungenlied ( 3-84 ) 引用
  2006/4/5 (水) 22:09:26 - Ssai-to - No.1144242408
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

84 "Gewiss!", sagte Hagen. Er trat an ein Fenster und wendete
seinen Blick den Ankoemmlingen zu. Ihre ganze Erscheinung und
ihre Ausruestung gefielen ihm sehr gut. Aber auch fuer ihn waren
sie fremd im Lande der Burgunden.


「 心得ました! 」 とはハゲネ
窓辺に寄りて その視線
新来者等に 浴びせたり

概観・装束 一行は
大いに眼鏡に 適いたり
如くはあれども ハゲネにも
ブルグントなる 領邦に
彼等見知らぬ 者なりき


※ 最後のところの …im Lande der Burgunden. ですが、
ブルグント国はいくつもの領国から成っていたのですか。

返信1 返信-1
 2006/4/7 (金) 14:43:14 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144242408.1
こんにちは。

> ※ 最後のところの …im Lande der Burgunden. ですが、
> ブルグント国はいくつもの領国から成っていたのですか。

"(die) Burgunden" の部分が複数形になっているという点からのご質問であるとお察しし
ます。"der Burgunden" の部分は、「ブルグント人たち」という意味で使われているので
はないでしょうか。国名は Burgund で、その国の人々のことを Burgunde (複数形は
Burgunden) という語で表現されます(なお、Burgunder (複数形も同形)) という語もあ
りますが、ここでは Burgunde が使われているようです)。
これは、ちょうど「日本」のことを "das Land der Japaner" と表現することができるこ
とと平行性があるかと思います。実際にブルグント国にはいくつもの領国があったかもし
れませんが、それはこの表現からは分かりません。

返信2 返信-2
 2006/4/7 (金) 15:46:06 - Ssai-to - No.1144242408.2
応答有難う御座います。

> 国名は Burgund で、その国の人々のことを Burgunde
> (複数形はBurgunden) という語で表現されます

は、記憶にとどめたいと思います。
また、いま気がついたのですが…

> im Lande… は、何故 Lande と -e が付いているのですか。

返信3 返信-3
 2006/4/7 (金) 17:58:05 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144242408.3
> im Lande… は、何故 Lande と -e が付いているのですか。

これは、男性名詞・中性名詞3格の変化語尾の名残です。古形の名残ですので、もちろん
im Land der Burgunden でも大丈夫です。この古形は、「古形」とは言いつつ、現代ドイ
ツ語でも比較的頻繁に使用されるものだと思います。つまり、現代ドイツ語でも、ごく一
般に、男性名詞と中性名詞の3格語尾に -e を付けても良い、生産的であるということです。
(例)nach Haus 「家へ」 または nach Hause
   im Sinn von 〜 「〜の意味で」 または im Sinne von 〜
   am Meer 「海辺で」 または am Meere
 などなど 

返信4 返信-4
 2006/4/7 (金) 20:20:36 - Ssai-to - No.1144242408.4
納得致しました。では…

> ブルグントなる 領邦に
> 彼等見知らぬ 者なりき

の訳出は、

ブルグントなる 民の地に
彼等見知らぬ 者なりき

のようで良いですか。

Das Nibelungenlied ( 3-83 ) 引用
  2006/4/3 (月) 09:34:38 - Ssai-to - No.1144024401
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

83 Auf Hagens Frage, was denn der Koenig von ihm wolle, antwortete
Gunther: "Es sind fremde Helden in meiner Burg, die niemand hier
kennt. Habt Ihr sie vielleicht schon einmal gesehen? Hagen, gebt
mir offen darueber Becheid!"


いったい王が 彼(かれ)の身に
何お望みか ハゲネ問い
グンター答えて 言うならく

「 異郷の勇士ら 我が城に
在るも知る者 此々に無し
汝は嘗(かつ)て 折りありて
さて彼(か)を見識る ことやある
これぞについて ハゲネやよ
余に該事情 開示せよ 」


※ …? Hagen, gebt mir offen darueber Becheid!" の Hagen は
ハゲネに呼びかけているわけですが、こういう呼び掛けの名前は
文法上の品詞名は何ですか。間投詞ですか。また、他に文法上の
分別用呼称法はありますか。目的語でも補語でもないのですが、
命令文における、( 隠れた )主語(?)の一種ですか。

返信1 返信-1
 2006/4/3 (月) 13:20:38 - Ssai-to - No.1144024401.1
p.s. いま、気がついたのですが…

Hagen, gebt mir offen darueber Becheid!" という命令文の
geben の変化 gebt は、古語の敬称の Ihr に対する命令と
いうことですか。

返信2 返信-2
 2006/4/3 (月) 13:24:38 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144024401.2
こんにちは。

> Hagen, gebt mir offen darueber Becheid!

> こういう呼び掛けの名前は文法上の品詞名は何ですか。

呼びかけに使われるのは名詞および代名詞ですので、品詞は名詞(代名詞も含む名詞的表
現)ということになります。細かく言えば、当該文の文法に影響を及ぼさない「自由な」
名詞句です。"Freies Satzglied" と呼ばれることもあります。

> 目的語でも補語でもないのです

ですから、おっしゃるとおり、目的語でも補語でもありません。
また、文法上の呼称としては、"Anredenominativ" という用語も使われます。呼びかけ
の表現は常に(無冠詞の)1格形で用いることになっているからです。

> 命令文における、( 隠れた )主語(?)の一種ですか

いえ、命令文における主語は Sie だったり、du だったりという文法上の主語です。du
の場合は省略されることが多いので「隠れた主語」といえますね。

Mein Freund Hans, achte sie (または du achtest sie)!
「わが友ハンス、(君は)彼女を敬いたまえ」

主語が敬称の Sie の場合には、動詞は接続法T式の Sie に対応する語尾変化になります
ので、呼びかけ表現が主語であるとは言いにくいと思います。主語が du や ihr の場合
にも、普段は省略されることが多いとはいえ、du や ihr を省略しないで表現することも
できますので、やはり呼びかけ表現はあくまでも「独立」していると考えたほうが良いで
しょう。

---
あと、今回の詩節を読んで思ったのですが、前節で王に呼ばれて王の目前にやってきたの
はやっぱりハゲネのようですね。

Der Koenig liess ihn und seine Leute herbeiholen. In praechtigem Zuge kam er mit
seinen Recken vor den Koenig.

こういう場合、ハゲネは一人でやってくるのかと思っていました。中世騎士道の専門家で
はないのでお許しください。やはり勇士たるもの、郎党を引き連れてやってくるものなの
ですね。そしてその立ち振る舞いの堂々とした様を praechtig で表現されていたので
しょう。さらに読み進めるとさらにはっきりするのではないかと思いますが、この話の流
れですと、この段階でその王の広間にジークフリート一行がいるとは考えにくいので、前
回の私の意見は訂正しないといけないと思います。よろしくお願いします。

返信3 返信-3
 2006/4/3 (月) 13:25:59 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1144024401.3
> Hagen, gebt mir offen darueber Becheid!" という命令文の
> geben の変化 gebt は、古語の敬称の Ihr に対する命令と
> いうことですか。

はい、そうですね。その直前の

Habt Ihr sie vielleicht schon einmal gesehen?

の部分も同じです。

返信4 返信-4
 2006/4/4 (火) 06:05:41 - Ssai-to - No.1144024401.4
御説明を有難う御座います。

解りました。一方、訳出の方は良いということで、
次へ参りたいと存じます。

※ また、第 83 節の方も、元の訳出で良さそうだとの
ことで、元へ戻ります。

Das Nibelungenlied ( 3-82 ) 引用
  2006/3/27 (月) 07:09:26 - Ssai-to - No.1143410354
お願いします。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

82 Dem sind naemlich die Reiche und alle fernen Laender bekannt. Wenn er
etwas ueber die Herren weiss, dann wird er uns das sagen." Der Koenig
liess ihn und seine Leute herbeiholen. In praechtigem Zuge kam er mit
seinen Recken vor den Koenig.


すなわちおじは 我が諸国
外(と)つ国々みな 知り居たり
一行に付き 判るごと
あらば我らに 申すべし 」

ハーゲンとその 郎党を
王は傍(そば)に 呼び寄せり
ハーゲン並びに 騎士一行
美々しき隊列 王の前


※ 第一文の Dem と第三文の ihn や第四文の er は Hagen ですか。

返信1 返信-1
 2006/3/28 (火) 17:36:59 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1143410354.1
> ※ 第一文の Dem と第三文の ihn や第四文の er は Hagen ですか。

たしかに、男性の登場人物を指す人称代名詞や指示代名詞がたくさん使用されていて大変です
ね。
第1文の冒頭の Dem は Hagen のことで良いと思います。指示代名詞が使われていることから
も、その指示対象となる人物が直前に言及されていたことがわかります。

しかし、第2文で(前節から続いていた)会話の部分は終わり、第3文からは“地の文”になり
ます。Ortwin von Metz の発言の中で指し示される er と、地の文で指し示される er は別で
ある可能性もあります。実際、第3文の ihn と第4文の er は、Siegfried のことであると
解釈するほうが良いと思います。その理由は、第3文の "ihn und seine Leute" や第4文
の "In praechtigem Zuge" ならびに "mit seinen Recken" という記述は、Siegfried のき
らびやかな風貌やその同伴の騎士たちを含めた勇ましさを表現したものであり、また Hagen は
王の側にいるはずで仮に王に呼び寄せられたとしても一行を引き連れて王の前に登場する事はな
い(一人で王のところに来れば済む)と思われるからです。

前節からの流れでは、
1.他国からきたよそ者の、しかしきらびやかな騎士一行をハゲネに聞いてみよう。
  ハゲネ殿はその名をとどろかせている名勇である
2.「よし、それではその者たちをここに呼び寄せるが良い」と王が言う
3.その騎士一行は王の前へと呼び寄せられた

2の部分の記述がないまま、1→3へと話が飛んでいるのでしょう。

返信2 返信-2
 2006/3/29 (水) 01:34:56 - Ssai-to - No.1143410354.2
suggestion を有難う御座います。それでは…


> ハーゲンとその 郎党を
> 王は傍(そば)に 呼び寄せり
> ハーゲン並びに 騎士一行
> 美々しき隊列 王の前

のところを、

ジークフリート 一行を
王は傍(そば)に 呼び寄せり
ジークフリート 騎士一行
美々しき隊列 王の前


として見ますが、これで良いですか。

返信3 返信-3
 2006/3/29 (水) 15:17:00 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1143410354.3
これで良いと思います。
文脈の前後関係でつながりが間違いないかどうか、読み進めながら気がついた点があればご指摘
ください。

返信4 返信-4
 2006/3/29 (水) 17:12:58 - Ssai-to - No.1143410354.4
有難う御座います。

気にしながら、行を進んで見ます。

返信5 返信-5
 2006/4/4 (火) 05:55:00 - Ssai-to - No.1143410354.5
p.s.

第 83 節のスレッドで、先生から元の訳出で良さそうであるとの
お言葉を頂きましたので、そのつもりで行きます。

aus weiss fuer Datteln..... 引用
  2006/3/31 (金) 01:58:22 - Schiri - No.1143737902
こんばんは、いま小説を読んでいるのですが全然分からないところがありまして、質問させてく
ださい。
まず文を:
Doch wie nun die verteufelten Schnaepse, die wir damals tranken, diese
vergorenen Saefte aus weiss was fuer Datteln und diese feurigen Meere auf
fremden Kornfeldern um Odessa herum, die wir in unsere Kehlen stuerzten, in uns
maechtig wurden, dass unsere Augen wie gluehende Kohlen durch die tuerkische
Nacht funkelten, wurde unser Gespraeche hitzig.

この中で一番困っているのは「aus weiss was fuer Datteln」なんですが、文法的にも腑に落
ちなくて、意味もなんだか霧の中なんですが、どのように解釈すればいいのでしょうか?
「diese vergorenen Saefte aus weiss was fuer Datteln」で一つのまとまりだと思うので
すが、自分のなんとかひねり出した訳では「この発酵したナツメヤシのジュース」となりまし
た。

順序が前後するのですが、「Doch wie nun die verteufelten Schnaepse….」のnun は
「今」というニュアンスで使われているのでしょうか? wie が「〜した時」のals と同じよ
うに使われているのであれば nun はよく出てきますが、この場合、どうも引っかかります。

それと、「diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um Odessa herum」はどうも
比喩っぽい気がするのですが、わかりません。自分の考えた訳では「オデッサ周辺の外国の穀物
畑の火のような海」となりますが、直後に関係代名詞で「die wir in unsere Kehlen
stuerzten」とあるのでMeere は酒なのだろうと思うのですが、オデッサや穀物畑が何で出てき
ているのですが?

あと小さな疑問もありまして、「diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um
Odessa herum, die wir in unsere Kehlen stuerzten, in uns maechtig wurden」ここの
関係代名詞のdie は die wir in unsere Kehlen stuerzten の中では4格なのに、次の in
uns maechtig wurden では1格になっています。この場合繰り返して die in uns maechtig
wurdenとしなければならないような気がするのですが、これはok なのでしょうか?

最後に全体の訳を頂けないでしょうか?

よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2006/3/31 (金) 19:33:32 - Schiri - No.1143737902.1
件名にミスタイプがありまあした、正しくは aus weiss was fuer Datteln です。

返信2 返信-2
 2006/4/1 (土) 20:43:40 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1143737902.2
こんにちは。小説の中の一節だということで、小説ならではの難しさがありますね。前後
の文脈が分からないことには、この部分だけで文を解釈するのは難しいですが、思うとこ
ろを書いておきますので参考にしてみてください。

> この中で一番困っているのは「aus weiss was fuer Datteln」なんですが、文法的にも
> 腑に落ちなくて、意味もなんだか霧の中なんですが、どのように解釈すればいいので
> しょうか?「diese vergorenen Saefte aus weiss was fuer Datteln」で一つのまとま
> りだと思うのですが、自分のなんとかひねり出した訳では「この発酵したナツメヤシの
> ジュース」となりました。

たしかによく分かりませんね。ご指摘のように "diese vergorenen Saefte aus ...
Datteln" でひとつのまとまりだと思います。aus というのは「素材や材料」を言うとき
に使えますので、ここでは "Saefte aus X" 「X から作られたジュース」ということが述
べられているのかなと思います。"Saefte aus Datteln" 「ナツメヤシのジュース」なの
であれば話は早いのですが、これだと "weiss was fuer" の部分が浮いてしまいます。よ
く使われる表現に "was fuer X" というのもありますが、ここではピンと来ませんね。色
々考えてみたのですが、とりあえず
 → "aus weissem Etwas fuer Datteln"
のことかなと思いました。weiss 「白色の」が無語尾で使われていることが気になります
が。Etwas を was と省略して使うことはよくあります。あと、この場合の fuer は「〜
の代わりの」という意味です。つまり、「ナツメヤシの代わりの白い何かで作られた醗酵
ジュース」ということです。現時点ではこれ以上はちょっと分かりません。なにか思い当
たることがあれば追加の情報をお願いします。

> 順序が前後するのですが、「Doch wie nun die verteufelten Schnaepse….」のnun は
> 「今」というニュアンスで使われているのでしょうか? wie が「〜した時」のals と
> 同じように使われているのであれば nun はよく出てきますが、この場合、どうも引っか
> かります。

これも自信はありません(全体的な話の流れが分からないので「〜かもしれない」という
提案だけにとどめておきます)が、何か nun と、直後の damals が呼応しているような
気がしないこともありません。「当時飲んだ蒸留酒が今になって(後になって)〜してき
た」というようなイメージです。その時点での時間的なものを表す「今となって、そのと
きになって」という解釈でも構いません。nun は jetzt とは違って、何も「今現在」に
関係しなくても良いです。ある視点から見たときの時点を指しますので、過去の時点を指
すこともあります。あるいは、単にニュアンスを表す「さて、もう」などという間投詞か
もしれません。

> それと、「diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um Odessa herum」はどう
> も比喩っぽい気がするのですが、わかりません。自分の考えた訳では「オデッサ周辺の
> 外国の穀物畑の火のような海」となりますが、直後に関係代名詞で「die wir in unsere
> Kehlen stuerzten」とあるのでMeere は酒なのだろうと思うのですが、オデッサや穀物
> 畑が何で出てきているのですが?

fremd という単語と um Odessa herum という表現を関連づけて考えるならば、何かオ
デッサの周りを他国が包囲しているようなイメージが浮かんできます。この作品の舞台設
定がいつ頃なのか分かりませんが、何かオデッサが包囲されたような舞台設定の記述など
はありませんでしたか?たとえば、オデッサは第二次世界大戦中(1941〜44年)にはドイ
ツ軍に占領されたようです。何かそのようなことと関係しているのかもしれません。
これを踏まえると、「オデッサを取り囲む他国の領土となっている穀倉地帯の燃えるよう
な海」というような解釈になりそうです。ところで「燃えるような海」の部分ですが、ご
指摘のように関係節が "die wir in unsere Kehlen stuerzen" となっているので、何か
口に入れるものだということになりますね。そこで Meeren を文字通りの「海」ではなく
て、「大量の水」や「大量の液体」というように解釈するといかがでしょうか。オデッサ
の周りには黒海はありますが Meere と複数形にされるほどの(複数の)海はないはずで
すので、複数形になっているのも「大量の液体」のことを指していると考えられるかもし
れないです。そうすると「燃えるような飲み物」、たとえば「火酒」などと解釈できるか
もしれません。
 →「オデッセを包囲する他国領の穀倉地帯にある(〜から来た)火酒」
auf fremden Kornfeldern の auf は aus のような感覚に近いかもしれません。

> 「diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um Odessa herum, die wir in
> unsere Kehlen stuerzten, in uns maechtig wurden」ここの関係代名詞のdie は die
> wir in unsere Kehlen stuerzten の中では4格なのに、次の in uns maechtig wurden
> では1格になっています。この場合繰り返して die in uns maechtig wurdenとしなけれ
> ばならないような気がするのですが、これはok なのでしょうか?

いえ、[...], die wir in unsere Kehlen stuerzen の die は stuerzen の目的語なので
4格ですが、[die] in uns maechtig wurden だとすると、werden の主語なので1格です
(「我々の体内で支配的になった」)。
ただ、この部分も悩んだのですが、私は次のような構造を考えてみました。

Doch wie nun A, B und C in uns maechtig wurden, [...], wurde unser Gespraech
hitzig. 「A, B そして C が私たちの体内で暴れるままに、我々の会話は熱くなった」
そして、
・A = [die verteufelten Schnaepse, die wir damals tranken]
・B = [diese vergorenen Saefte aus weiss was fuer Datteln]
・C = [diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um Odessa herum, die wir in
unsere Kehlen stuerzten]
です。つまり、"in uns maechtig wurden" の部分は Meere にかかる関係節ではなくて、
wie-副文の述部ではないかということです。自信はありません。ただ、wie を単に "wie
Y" 「Y のように〜」というように後ろに構成素を取ると考えるのではなくて、wie + 副
文を取っている(「…が〜するがままに」「…が〜するように」)と考えてみました。"wie
Y" だと、間に nun が挟まっている構造が不自然なので、"wie nun 主語 述語...," とい
う副文を考えたほうが良いのではないかという発想です。
そうすることで、wie からずっと in uns maechtig wurde、さらには dass-副文までずっ
とひとつの大きなまとまりになり、そして [...], wurde unser Gespraech hitzig の
wurde が定動詞第二位で来ています。

wie-副文の中の主語が3つあるので、上で書いたように A, B, C で表しておくとする
と、wie A, B und C in uns (so) maechtig wurde, dass unsere Augen
... funkelten
, wurde unser Gespraech hitzig.
dass文がいきなりきているのは、(so) maechtig, dass の呼応関係が表現されているので
はないかと思います。

以上を踏まえますと、全体的には次のような訳になるかもしれません。
「我々が当時飲んでいたあの忌々しい蒸留酒、ナツメヤシの代わりの白い何かの醗酵
ジュース、オデッサを取り囲む他国の穀物畑から来た火酒がそのときになって私たちの体
内で暴れだし、我々の目が“トルコの夜”の間ずっと赤く燃える石炭のように輝くままに、
我々の会話も熱くなった」

なお、die tuerkische Nacht が具体的に何を指すのか(Kristallnacht のような歴史的
な出来事?)、なぜ verteufelt という語が使われているのか、Saefte と Meere には
diese という強い指示的な冠詞が用いられている理由など、まだまだ分からない部分もあ
りますが、ひとまずの私なりの解釈を書いてみました。これで今まで読んでこられた内容
との整合性を見てみてもらって、合わない部分などあれば、さらなる質問や気がつかれた
点、他の訳の可能性など、書いてください。

返信3 返信-3
 2006/4/1 (土) 23:03:11 - Schiri - No.1143737902.3
ありがとうございます。
質問の仕方が少し雑でした。いろいろな可能性を提示していただき本当に感激しています。

なるべく詳しくこの小説について書こうと思います。 Der Richter und sein Henker と言う
本で作者が Friedrich Duerrenmatt(1921〜1990)というスイスの作家です。
本はRowohlt Taschenbuch Verlag
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3499101505/qid%3D1143895914/250-
5178402-0502617 のもので、質問は65ページからです。
こちらも、その小説のリンクになっています:
http://www.alex-hartmann.net/duerrenmatt/Judge1.html

舞台設定は主にスイスで、1948年11月3日に殺された警察官の犯人を追うKrimiです。

質問の文章の前後も書いてみようと思います。
<ich hoere nie auf, dich zu verfolgen. Einmal wird es mir gelingen, deine
Verbrechen zu beweisen>
<Du musst dich beeilen, Baerlach>, antwortete der andere.
<Du hast nicht mehr Zeit. Die Aerzte geben dir noch ein Jahr, wenn du dich
jetzt operieren laesst>
<Du hast recht>, sagte der Alte. <Noch ein Jahr. Und ich kann mich jetzt nicht
operieren lassen, ich muss mich stellen. Meine letzte Gelegenheit.>
<Die letzte>, bestaetigte der andere, und dann schwiegen sie wieder, endlos,
sassen da und schwiegen.
<Ueber vierzig Jahre ist es her>, begann der andere von neuem zu reden, <dass
wir uns in irgendeiner verfallenden Judenschenke am Bosporus zum ersten Mal
getroffen haben. Ein unfoermiges gelbes Stueck Schweizerkaese von einem Mond
hing bei dieser Begegnung damals zwischen den Wolken und schien durch die
verfaulten Balken auf unsere Koepfe, das ist mir in noch guter Erinnerung. Du,
Baerlach, warst damals ein junger Polizeifachmann aus der Schweiz in
tuerkischen Diensten, herbestellt, um etwas zu reformieren, und ich- nun, ich
war ein herumgetriebener Abenteurer wie jetzt noch, gierig, dieses mein
einmaliges Leben und diesen ebenso einmaligen, raetselhaften Planeten
kennenzulernen. Wir liebten uns auf den ersten Blick, wie wir einander zwischen
Juden im Kaftan und schmutzigen Griechen gegenuebersassen. Doch wie nun die
verteufelten Schnaepse, die wir damals tranken, diese vergorenen Saefte aus
weiss was fuer Datteln und diese feurigen Meere auf fremden Kornfeldern um
Odessa herum, die wir in unsere Kehlen stuerzten, in uns maechtig wurden, dass
unsere Augen wie gluehende Kohlen durch die tuerkische Nacht funkelten, wurde
unser Gespraeche hitzig. O ich liebe es, an diese Stunde zu denken, die dein
Leben und das meine bestimmte!>

この小説の中は主に1948年ですが、質問の文は40年ほど前の1908頃のようです。

Wie nun …….in uns maechtig wurden, dass……., wurde unser Gespraech hitzigは非
常によくわかりました。私もこの構造で間違いないと思います。Nun も不自然ではなくなりま
すし。

>Saefte と Meere にはdiese という強い指示的な冠詞が用いられている理由など
>die tuerkische Nacht が具体的に何を指すのか

たしかに、この文章のなかに考えれば考えるほど、意味がよくわからにところがたくさんありま
す。いつも雰囲気がなんとなく分かればそのまま先に進んでいました。もしかしたら、前の部分
で、違う言葉で置き換えられて出て来ているのかもしれません。同じ言葉を反復するのは避ける
傾向があるので、意味や筋をしっかり理解しなければといつも思っています。

もし、前後の文を通して見た場合に、お教え頂ける点がありましたら、よろしくお願いします。

Das Nibelungenlied ( 3-81 ) 引用
  2006/3/23 (木) 07:36:53 - Ssai-to - No.1143066894
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

81 Ortwin von Metz, der uebrigens mit Recht das Ansehen genoss, maechtig
und tapfer zu sein, gab daraufhin dem Koenig zur Antwort: "Da wir keinen
von ihnen kennen, so schickt doch nach Hagen, meinem Oheim, und lasst ihn
einen Blick auf die Fremden werfen!


メッツの領の オルトヴィン
正(まさ)しく威信 そも受く身
威力と勇の 人なりき
しかして王に 答(いら)えたり

「 我ら彼らは 初見なり
しからばハーゲン 我がおじの
もとに送りて まずは彼(か)に
異郷供覧 許されよ


※ schickt や lasst は Koenig に対する命令形ですか。
王は複数として取り扱う形になるのですか。

返信1 返信-1
 2006/3/23 (木) 19:02:20 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1143066894.1
> ※ schickt や lasst は Koenig に対する命令形ですか。
> 王は複数として取り扱う形になるのですか。

はい、王に対する命令形です。ただし、王が複数扱いになっているわけではなくて、これ
は単数形に対する命令表現でもあります。これは、「敬称」に対する -t形の命令形で
す。命令(要求)する相手は Sie を使って話しかける相手であり、丁寧な命令表現で
す。歴史的(古いドイツ語)に残る形で、現代ドイツ語では一部の地域に残っています。
単数形と複数形の形の違いはありません。現代標準ドイツ語で -en Sie (やはり単数形
にも複数形にも同形で使う)を使う環境と同じです。丁寧な命令形ですので、王に対する
言葉としても適切です。親称複数の相手に対する命令表現とまぎらわしいですが、命令
(要求)する側とされる側の関係(duzen するのか Siezen するのか)ははっきりしいて
いるわけですから、親称か敬称かの区別はその人間関係によって分かります。

古い時代のドイツ語では、-t形の丁寧な命令表現が非常に多いですから、この
Nibelungenlied でも今後もたくさん出てくると思います。

返信2 返信-2
 2006/3/24 (金) 08:26:06 - Ssai-to - No.1143066894.2
解りました。有難う御座います。

敬語など言葉の使い方とか有り様も大切ですが、その場の人間関係や
雰囲気が最優先されて大事なのですね。

※ 訳出は良いものとして、次へ参ります。

返信3 返信-3
 2006/3/27 (月) 07:48:05 - Ssai-to - No.1143066894.3
すみません、訂正です。

"Da wir keinen von ihnen kennen, so schickt doch nach Hagen, meinem Oheim,
und lasst ihn einen Blick auf die Fremden werfen!

のところの ihn をジークフリート一行と解釈していたのですが、
 Ortwin の Oheim ではないかと気がつきました。 82 を訳
していて Hagen に検分してもらおうと言っているのだと思われた
のです。そこで…


「 我ら彼らは 初見なり
しからばハーゲン 我がおじの
もとに送りて 異郷の徒
まずは彼なる 一瞥の
下検分に 付するべし


というようにして見ましたが、良いですか。

返信4 返信-4
 2006/3/28 (火) 17:20:58 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1143066894.4
> lasst ihn einen Blick auf die Fremden werfen!
> のところの ihn をジークフリート一行と解釈していたのですが、

そうですね。auf die Fremden の部分(「そのよそ者たち」)がジークフリート一行を指して
いると考えられますので、ご指摘の ihn の部分は直前に出てきた Hagen を指すと解釈するの
が良いでしょう。

> Hagen に検分してもらおうと言っている

そうですね。「そのよそ者たちに対し、ハゲネに一瞥を投げてもらおう(そして彼らの素性を判
断してもらおう)」ということでよいと思います。

返信5 返信-5
 2006/3/29 (水) 01:26:58 - Ssai-to - No.1143066894.5
有難う御座います。

改訂版にて続行します。

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