ドイツ語質問箱

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ページ 70 (691〜700)
不定冠詞類の格変化 引用
  2006/2/7 (火) 16:08:00 - Ssai-to - No.1139296002
お願い致します。

ずっと以前、一度お伺いしているのですが、またあやふやになり
ました。と言いますのは、明日の NHKラジオドイツ語講座 の
 Schuluesselsatz なのですが…

Da bin ich ganz Ihrer Meinung.

とあります。これは Meinung は女性 1 格ですから、

Da bin ich ganz Ihre Meinung.

となるべきかなと思われますが、どうなのですか。

返信1 返信-1
 2006/2/9 (木) 16:08:40 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1139296002.1
こんにちは。

> Da bin ich ganz Ihrer Meinung.
> とあります。これは Meinung は女性 1 格ですから、
> Da bin ich ganz Ihre Meinung.
> となるべきかなと思われますが、どうなのですか。

いえ、実はこれは2格を使う特殊な構文なのです。2格 (Genitiv) を(属格=所有格と
しての用法だけでなく)副詞的 (adverbial)・述語的 (praedikativ) に使っていた名残
りです。
 Ich bin Ihrer Meinung. (Genitivの表現)は、前置詞の in を補ったときと同じ、
「あなたの意見と同じ状態」(日本語で表現しにくいですが)という意味合いです。
(参考) Ich bin in Ihrer Meinung.
他にも、
・Sie ist guter Hoffnung. 「(婉曲的に)妊娠している」(良い希望の状態)
・Er ist guter Laune. 「彼は機嫌が良い」(良い機嫌の状態)
・Ich bin des Glaubens, dass... 「〜だと信じている(確信している)」(〜という確
信の状態)
などがあります。

このような、所有(属格)の意味ではなく副詞・述語的な用法としての2格には、
・Du bist des Todes, wenn... 「〜の場合、君は死ぬことになる」
・jederzeit 「いつでも」, naechster Tage 「近日中に」
・eines Tages 「ある日」
・des Morgens (morgens), des Nachts (nachts), des Abends (abends)
・rechter/linker Hand 「右/左側に」
・Hungers sterben 「餓死する」(原因の2格)

などがあります。これらは生産的ではない(限られた数の表現しかない)ので、昔の名残
りであると考えられます。

返信2 返信-2
 2006/2/9 (木) 22:07:49 - Ssai-to - No.1139296002.2
御説明を有難う御座います。解りました。

また、よろしくお願い致します。

Das Nibelungenlied ( 3-72 ) 引用
  2006/2/7 (火) 12:36:25 - Ssai-to - No.1139283385
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

72 Sie trugen neue, schimmernde, breite Schilde und strahlende Helme.
So ritt der tapfere Siegfried in das Land Gunthers ein. Niemals vorher
hatte man an Helden so praechtige Kleider gesehen.


彼ら手に持つ 盾光り
かぶる兜は 輝かし

斯くして勇者 ジークフリート
馬乗り入れぬ グンター領

未だ嘗てぞ 此れまでに
斯くも華麗な 騎士衣装
目にした人の あるべしや


※ 第三文の gesehen の目的語は Kleider で、
an Helden がこれを修飾していると思うのですが、
前に置くのはなぜですか。修飾句は後ろに置きたい
感じがしますが、語順はこういうものですか。
それとも an Helden は動詞群を修飾しているので
あって、語順としてはこれで良いということですか。

返信1 返信-1
 2006/2/8 (水) 16:37:01 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1139283385.1
> ※ 第三文の gesehen の目的語は Kleider で、
> an Helden がこれを修飾していると思うのですが、
> 前に置くのはなぜですか。修飾句は後ろに置きたい
> 感じがしますが、語順はこういうものですか。
> それとも an Helden は動詞群を修飾しているので
> あって、語順としてはこれで良いということですか。

これは、後者(an Helden が動詞に関連する修飾句)の解釈で良いと思います。an
Helden は、「そんなにも豪華な衣装 (so praechtige Kleider)」を見る (sehen) 【場
所】を規定していると考えてよいと思います。つまり、他の(何でも良いのですが、たと
えば)「貴婦人」「王女」などと対比して、“「勇士たち」にそのような豪華な衣装を目
にするということがなかった”ということが述べられており、単に“勇士たちの衣装”とい
うことだけではないと考えられます。従って、たとえば:

(参考)Praechtige Kleinder sieht man oft an koeniglichen Leuten, aber
    niemals (sieht man) an Helden so praechtige Kleider.
 「豪華な衣装というものは、王室の人々には目にするが、勇士たちにそのような
  豪華な衣装というものは見ることがない」

ですから、語の並びは、この形でも問題ないと考えられます。

返信2 返信-2
 2006/2/9 (木) 04:57:01 - Ssai-to - No.1139283385.2
御説明を有難う御座います。解りました。( 訳が一部脱落していた
ところもありますので、一応次に訳出を清書しておきます。)

彼ら手に持つ 盾光り
幅も大なり 真新し
かぶる兜も 輝かし

斯くして勇者 ジークフリート
馬乗り入れぬ グンター領

嘗て此の方 騎士の身に
斯くも豪華な 装束を
目にした人ぞ 無かるべし


これで良いようでしたら、次へ進みます。

Das Nibelungenlied ( 3-71 ) 引用
  2006/2/5 (日) 17:50:33 - Ssai-to - No.1139129276
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

71 Am siebten Tag danach gelangten die tapferen Helden auf ihrem Ritt
an das Ufer bei Worms. Ihre ganze Ausruestung leuchtete weithin von
rotem Gold, ihr Sattelzeug war von erlesener Qualitaet. Die Pferde,
auf denen die Gefolgsleute des tapferen Siegfried ritten, liefen
wunderbar ruhig.


その後日を経て 七日目に
ヴォルムス近く 河岸に
至りて彼らは 騎馬の上

完全無欠の 武具武器は
金無垢輝き 遥かにも
彼らが鞍具 高級の
品質やを選り 優れたり

勇敢ジークフリートの
従者武士騎乗の 馬匹これ
堂々豊かの 歩みなれ


※ 第一文の Ritt は Ritte にならないのですか。

返信1 返信-1
 2006/2/5 (日) 22:19:56 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1139129276.1
> ※ 第一文の Ritt は Ritte にならないのですか。

騎士たちが複数だから、Ritt も複数形にしなくても良いのか?という問いであると解釈
しました。
たしかに騎士たちは複数人数いますが、全員で隊列をなして行動しているため、彼らに
とっての騎乗移動というのは1つ(単数)で良いと思います。
また、もし Ritt を複数形にして Ritte にするなら、その場合には所有代名詞の部分も
ihren になります。さらに【複数3格の語尾】である -n もつきますね。
(→ auf ihren Ritten

返信2 返信-2
 2006/2/6 (月) 04:37:45 - Ssai-to - No.1139129276.2
御説明の返信を有難う御座います。

複数であれば 3 格への変化が必要でした。
訳の方も次のように変えてみます。

> 至りて彼らは 騎馬の上 は 隊伍至りて 騎馬の上

としようかと思います。良いようでしたら、次へ参ります。

Das Nibelungenlied ( 3-70 ) 引用
  2006/2/2 (木) 08:47:05 - Ssai-to - No.1138837509
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

70 Den Recken wurde schwer ums Herz, viele junge Damen weinten sogar.
Wie ich meine, sagte ihnen ihr Herz bereits, dass dieses Unternehmen
vielen ihrer Verwandten und Freunde am Ende den Tod bringen sollte.
Mit Recht klagten sie da; sie hatten wirklich allen Grund dazu.


勇士らのその 心情も
胸にや重し と思われて
御婦人達も 若きまで
涙す人々 数多なり

是やを言わば もう既に
志士心奥に 告げたりき
この企てや 最後には
彼らが親族 友人に
数多なる死を 来たすべし

然るべくして 此処にてぞ
彼らの嘆き 悲しむは
全く一切 理(ことわり)に
適(かな)い至りて ありつしか


(1) Den Recken wurde schwer ums Herz,… は第一文中で
どういう役割となっているのですか。
(2) 第一文、第二文中の Herz は Herzen とはならないのですか。

※ 雑念に惑わされて、第三文などは最初ほとんど解りませんでしたので、
岩波文庫を参照しました。

返信1 返信-1
 2006/2/4 (土) 00:33:00 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1138837509.1
>(1) Den Recken wurde schwer ums Herz,… は第一文中で
> どういう役割となっているのですか。

文A:"Den Recken wurde schwer ums Herz" と 文B:"viele junge Damen weinten
sogar" は、単に並べてあるだけだと思います。"," の代わりに "und" としても同じで
す。2つの文を並列するとき、"und" を使わずに "," で次々に文をつないでいくことは
ドイツ語では珍しいことではありません。
特に、文Bの中に "sogar" があることで、文Aと並べて、もしくは文Aの補足として追
加されている感じが伝わってくると思います。
→文A〜,さらには文B

>(2) 第一文、第二文中の Herz は Herzen とはならないのですか。

Herz という名詞は、次のような格変化をします(便宜上、ここでは定冠詞がついた形を
提示します):
 1格 das Herz
 2格 des Herzens
 3格 dem Herzen
 4格 das Herz
赤字の部分が、特殊な変化をする部分です。
さて、第1文中の ums Herz は um (4格支配の前置詞)+ das Herz のことで、4格形が
使われていますので Herz のままで構いません。
また、第2文中の ihr Herz は、sagte (sagen) の主語ですので、つまりは1格形です。
こちらも Herz という形のままです。

返信2 返信-2
 2006/2/4 (土) 08:26:23 - Ssai-to - No.1138837509.2
御説明を有難うございます。訳出を改定清書してみます。


勇士ら心情 いや重く
御婦人達も 若きまで
涙す人々 数多なり

是やを言わば もう既に
志士心奥に 告げたりき
この企てや 最後には
彼らが親族 友人に
数多なる死を 招くべし

然るべくして 此処にてぞ
彼らの嘆き 悲しむは
全く一切 理(ことわり)に
至り適(かな)いつ ありてしか


※ これで良いようでしたら、次へ進みます。

2つの名詞にかかる一つの形容詞 引用
  2006/1/31 (火) 22:53:19 - 沢口 - <メール送信> - No.1138715599
2つの名詞の双方にkeinがかかるとき
語尾変化はどうなるのでしょうか?


例えば 
Ich habe kein Geld und Zeit.
Ich habe keine Zeit und Geld.
kein のすぐ後につく名詞にあわせるのでしょうか?
それともGeld und Zeitだから二つで複数ということで
Ich habe keine Geld und Zeit. (へん?)

それとも
Ich habe kein Geld und keine Zeit.
と、keinをそれぞれの名詞の前におくのですか?
そうなると「形容詞+2つの名詞」の疑問に
答えていただけなくなるのでこまりますが。


返信1 返信-1
 2006/2/1 (水) 17:24:52 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1138715599.1
こんにちは。

> 2つの名詞の双方にkeinがかかるとき
> 語尾変化はどうなるのでしょうか?

> Ich habe kein Geld und keine Zeit.
> と、keinをそれぞれの名詞の前におくのですか?
> そうなると「形容詞+2つの名詞」の疑問に
> 答えていただけなくなるのでこまりますが。

困らせるつもりはありませんが、

(1) Ich habe kein Geld und keine Zeit.

のようになります。名詞の性が違うと、kein- の形が違うため、その都度 kein- を正し
い形に変化させて配置する必要があります。kein- だけではなく、mein- などでも同じです。

(参考)(2) Mein Vater und meine Mutter wohnen in Tokyo.
    (3)(?)Mein Vater und Mutter wohnen in Tokyo.

もちろん、(3) のようにまったく言わないわけではありません。ただ、より自然
に表現するなら、面倒でも、性別が違えばその都度冠詞や修飾語をつけます。(1) や (2)
のような形式です。以下の説明もすべて同様です。

なお、性別が同じ2つ以上の名詞が並ぶ場合には、先頭に kein- を配置したら残りは省
略できます:

(参考)Ich bekomme heute [kein Bier und (kein) Essen] mehr.
  「今日はもうこれ以上ビールも食事もない」

Bier も Zeit も、複数概念ではなく集合名詞(Zeit は抽象名詞)として単数形で用いま
すので、複数形としてまとめてしまって [keine Bier und Zeit] のようにすることはで
きません。可算名詞であれば複数形にして keine をつけるのが普通ですが:

(参考)Du darfst [keine DVDs und (keine) CDs] kopieren.
   「DVDもCDも複製してはいけないよ」

なお、複数の名詞を一度に打ち消す場合には、weder A noch B noch C... という表現も
あります。

(参考)Ich habe weder Geld noch Zeit noch Glueck.
  「私にはお金もなければ時間も運もない」

>「形容詞+2つの名詞」の疑問に

2つ(以上)の名詞をひとつの形容詞で修飾する場合も同様に、名詞の性が違う場合に
は、形容詞の変化語尾がその都度違うわけですから、その都度正しい形で表現する必要が
あります:

 Guter Wein und gutes Bier sind immer teuer.
 「おいしいワインとおいしいビールはいつでも高いものだ」

同じ性別の名詞ならば:

 [Gutes Bier und (gutes) Essen] sind da! 「おいしいビールと食事が並んでいる」

参考になれば幸いです。

Das Nibelungenlied ( 3-69 ) 引用
  2006/1/31 (火) 06:16:49 - Ssai-to - No.1138655809
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam 

69 Der Koenig und die Koenigin gewaehrten ihm den Abschied unter
Traenen. Da troestete er die beiden sehr liebevoll. Er sagte:
"Ich moechte nicht, dass Ihr traurig seid! Ihr braucht niemals
eine Gefahr fuer mich zu befuerchten."


王と王妃は 王子との
此処なる別離 聞き入れて
涙ながらに 許されぬ

然れば王子 情愛を
込めてや二人を 慰めぬ
彼言うならく 「 父君や
母君悲しみ な召されそ
我に危うき 懸念など
一切無用と なさるべし 」


※ 第一文中の gewaehrten は wahren 或いは waehren かと
迷っていましたが、 gewaehren という単語があるのですね。
※ 訳出がこれで良いようでしたら次へ参ります。

返信1 返信-1
 2006/1/31 (火) 12:10:31 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1138655809.1
訳はこれで良いと思います。原義に従って解釈されていると思います。

> ※ 第一文中の gewaehrten は wahren 或いは waehren かと
> 迷っていましたが、 gewaehren という単語があるのですね。

動詞の【過去形】は、動詞の語幹に -te をつけて、あとは主語に応じた人称変化をさせ
るだけですので、元の動詞が wahren や waehren だとして、語頭に ge- が付くことはあ
りません。ge- が付くのは【完了形】の場合ですが、それには【完了の助動詞 haben】が
必要になってきます。ここには完了の助動詞は見当たりませんので、【過去形】で記述さ
れていることになります。そうしますと、"gewaehrten" の語頭に見られる ge- は最初か
ら付いているもの、つまり動詞の不定形は gewaehren であるということになります。

返信2 返信-2
 2006/1/31 (火) 20:03:04 - Ssai-to - No.1138655809.2
御説明の返信を有難う御座います。

やはり文法は大切なのですね。すっきりと、判断が出来るのですね。
また、よろしくお願い致します。

Das Nibelungenlied ( 3-68 ) 引用
  2006/1/26 (木) 13:12:57 - Ssai-to - No.1138248778
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegfried nach Worms kam ( 訂正です。いままで、 Siegflied 
になっていました。 )

68 Ihre Pferde waren praechtig, ihr Sattelzeug rot von Gold. Niemand
hatte mehr Anlass, stolz zu sein als Siegfried und seine Gefolgsleute.
Da nahm er nun Abschied, um ins Land der Burgunden zu reiten.


彼らが馬匹 見事なり
その鞍金無垢 造りなり

ジークフリート 従者らごと
豪儀の姿 為し得しは
未だ嘗てぞ 誰かある

ここにはやくも 別れ告げ
彼は馬向け 乗り行かん
其れなる王国 ブルグント


※ 第2文ですが、 Anlass と , 以下の zu 不定詞句は
同格ですか。

返信1 返信-1
 2006/1/26 (木) 17:28:40 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1138248778.1
> ※ 第2文ですが、 Anlass と , 以下の zu 不定詞句は同格ですか。

はい。正確には、同格ではなく、[stolz zu sein] は Anlass の修飾部です(同格なら
ば、Anlass が名詞なのですから、zu不定詞句も名詞でなければなりません。【同格】と
いう用語は、元々は、名詞句Aに対する言い換えの句Bが並列してあるときに、それらの
格が同じところから来ています)。ここでは、【修飾・被修飾】の関係であると理解した
ほうが良いでしょう。

[Anlass, stolz zu sein] 「誇るにたる理由・いわれ」

なお、訳されている内容を見ますときちんと抑えられてあると思いますが、この部分は

[mehr Anlass als Siegfried 〜]

という形容詞の比較級 (mehr als) が共存していて、少しややこしい構文になっています。

[mehr [Anlass, stolz zu sein] als Siegfried 〜]

返信2 返信-2
 2006/1/26 (木) 20:50:29 - Ssai-to - No.1138248778.2
解説の返信を有難う御座います。
構文の理解がちょっとあやふやだった訳ですが、それでは…

> Niemand hatte mehr Anlass, stolz zu sein als Siegfried und seine
Gefolgsleute. の部分は…

ジークフリート 従者がごと
豪儀の有様(ありよう) 凌ぎしは
未だ嘗てぞ 誰やある


として見たいと思います。良いようでしたら、次へ進みます。

返信3 返信-3
 2006/1/27 (金) 05:29:18 - Ssai-to - No.1138248778.3
p.s. 改訂版です

> ジークフリート 従者がごと

は、

ジークフリート 従者ごとの

の方が適切かと思われました。

文法について 引用
  2006/1/23 (月) 13:03:44 - S.S - <メール送信> - No.1137989024 - 返信コールON
こんにちは。ドイツ語文法について2つ教えてください。

  1、wir alten Leuteは、どうしてwirの後に形容詞の弱変化がくるのですか?

  2、weilとdennの違いについてなのですが、weilは周知の理由のときとよく書かれていま
    すが、よくわかりません。できたら詳しく違いを教えてください。


1、2に共通して、これらの説明が載っている文献を教えていただけたら嬉しいです。よろしく
お願いします。

返信1 返信-1
 2006/1/24 (火) 14:47:36 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1137989024.1
こんにちは。
参考文献を合わせて教えてくださいということでしたので、今回は出典を示した上で、記
述をそのまま引用することにします。(私の回りくどい解説よりもよっぽど分かりやすい
と思います。)参考にしてください。

> 1、wir alten Leuteは、どうしてwirの後に形容詞の弱変化がくるのですか?

--- 引用 ---
Duden (1995): Die Grammatik (Duden Band 4), 281ページ
(※新しい版も出ています。Duden の辞書シリーズのうちの「文法」編です)
"Das Adjektiv nach Personalpronomen"
[...] Im Nom. Plur. wird heute das Adjektiv im allgemeinen nach Typ II, also wie
nach diese, gebeugt, bei ihr noch haeufiger als bei wir.
--- ここまで ---
以下、要約しますと、「こんにちでは、複数形1格の人称代名詞(※ wir, ihr, sie,
Sie)と並んで同格的に使われる形容詞は弱変化(この辞書では Typ II という用語で説
明されている)になる。つまり、ちょうど、人称代名詞の部分に diese が来ているのと
同じ状態になる。とくに、wir よりも ihr に後続する場合にこの弱変化はよく見られる」

[die/diese] alten Leute 「これら年配の人たち」
 ||
[ wir ] alten Leute 「私たち年配の人たち」

のように、冠詞の部分にちょうど人称代名詞(複数・1格)が代入されるような感じで
す。これは、wir als diese alten Leute 「年配の人々としての私たち」のように "als"
を用いた表現から、"als diese" の部分が脱落したとも考えられるでしょう。

> 2、weilとdennの違いについてなのですが、weilは周知の理由のときとよく書かれてい
> ますが、よくわかりません。できたら詳しく違いを教えてください。

解説を引用する前に、一言だけ。
weil が周知の理由のときに使われるというのはあまり一般的な考え方ではないと思いま
す。weil と似た意味を持つ従属接続詞に da というのがありますが、この da が、weil
と比べて「その理由が既知である」性格が強いときに使われるという説はあります。
以下、まず、weil と denn の違いについての記述を引用した後、weil と da の違いにつ
いての記載も引用しておきます。

--- 引用 ---
『独和大辞典』(小学館、1999年)
"denn" の項目
☆denn と weil の違い: 並列接続詞 denn は主文と主文をつなぐが、従属接続詞 weil
に導かれる副文は主文の一成分である。従って weil副文の内容と主文の内容との間には
因果関係が成立しなければならないが、denn に続く文は先行する発言に対する話し手の
判断の根拠を述べるもので、文内容自体の因果関係は必ずしも要求されない。従って
weil副文はつねに denn に続く文で言いかえられるが、その逆はありえないことがある。
たとえば、denn を用いると
(a) Die Sonne scheint, denn der Baum wirft Schatten. 「太陽が照っている。それは
木が影を投げていることからわかる)
(b) Der Baum wirft Schatten, denn die Sonne scheint. 「木が影を投げている。太陽
が照っているからだ)
という2つの意味の異なる文ができるが、weil を用いると (b) の意味に対応する文
(Der Baum wirft Schatten, weil die Sonne scheint) しかできない。
--- 引用ここまで ---
つまり、weil は「因果関係」、denn は「話し手の判断の根拠」を示す働きの部分で大き
く違いがあるということになります。たしかに、(a) に対応する weil副文を作ることは
できませんね(参考: Die Sonne scheint, weil der Baum Schatten wirft. 「木が影を
投げてくれているおかげで太陽は輝ける」という意味になりますが、これは科学的に偽で
す)。

さらに、weil と da の違い:
--- 引用 ---
『独和大辞典』(小学館、1999年)
"weil" の項目
☆weil と da の違い: da がどちらかというと聞き手も知ってるあまり重要ではない事
柄・事実を理由・原因として、正面からというより付随的に述べるのに対して、weil は
"warum?" という問いに対して答える場合にも用いることで分かるように、直接の論理的
な理由・原因である重要な新しい事実を述べるのに用いられることが多い。従って主文に
対して、da副文は先行することが多く、weil副文は後続することが多い。
--- ここまで ---

以上、参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2006/1/25 (水) 12:22:42 - S.S - No.1137989024.2
早速のお返事ありがとうございました。Dudenに載っていたのですね。訳せるだけの実力
がまだないため、日本語訳していただけてとても助かりました。またわからないことが
あったときは、お力をお借りしたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがと
うございました。

Das Nibelungenlied ( 3-67 ) 引用
  2006/1/20 (金) 21:50:56 - Ssai-to - No.1137761456
お願い致します。

3 Aventiure: Wie Siegflied nach Worms kam

67 Da kam fuer sie der Tag heran, an dem sie in das Land der Burgunden
aufbrechen wollten. Jeder fragte sich besorgt, ob sie wohl wieder in
ihr Heimatland zurueckkehren wuerden. Doch die Helden liessen sich
unbesorgt ihre Waffen und ihre Ausruestung auf die Saumtiere laden.

斯くして一行 いよいよの
その日となりて ブルグント
彼の地に向かい 出で発たん
まさにその日と なりにけり

人それぞれに 気遣いつ
此処なる故郷に 一行の
めでたき帰還を 占いぬ

一方、勇士の 面々は
臆せず意にも 介せずと
武具武器ロバに 積み載せり


※ die Helden は別に馬で行き、 die Saumtiere は同行の荷駄用で
ロバとして見ましたが良いですか。

返信1 返信-1
 2006/1/23 (月) 02:00:23 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1137761456.1
> ※ die Helden は別に馬で行き、die Saumtiere は同行の荷駄用で
> ロバとして見ましたが良いですか。

堅い話をすれば、作品の設定の中で荷物を運ばせたのがロバなのか、それとも馬なのか、
色々と文献を読み当たらないと分からないことですので、ロバだとは断定できません。た
だ、この作品をどこまで歴史的な背景や当時の状況に即して忠実に訳すかによりますので
(たとえば学術的に発表する?)、ひとまず作品を順に訳していくのが主眼なのであれ
ば、ロバということにして、騎士(英雄)たちが乗っていった馬と、荷物用の動物を分け
て表現することはとても分かりやすい手法だと思います。

あと、第2文中の besorgt と第3文中の unbesorgt は反義語で、それぞれ「心配して」
「心配することなく」という意味です。第2文は「自分たちが果たして祖国の地を踏むこ
とができるのか心配で自分に問いかけた」ということが述べられています。そのことをふ
まえて「めでたき帰還を占いぬ」とされているのだと思いますが、念のため。

返信2 返信-2
 2006/1/23 (月) 18:03:56 - Ssai-to - No.1137761456.2
suggestion を有難うございます。

また、勘違いしていました。
第2文ですが第3文の Doch die Helden の Doch が大きく目に入り、
 Jeder は一般の人々で sie が Helden と対照的に取っていたのです。


一行それぞれ 気になるは
彼らが故国に 再びの
めでたき帰還の 成否なれ

しかれど勇士の 面々は
己を奮いて 臆せずと
武具武器ロバに 積み載せり


として見ました。これで良いようでしたら次へ参ります。

返信3 返信-3
 2006/1/24 (火) 00:53:43 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1137761456.3
こんにちは。
すみません、こちらこそ間違っていました。

> 第2文ですが第3文の Doch die Helden の Doch が大きく目に入り、
> Jeder は一般の人々で sie が Helden と対照的に取っていたのです。

> Jeder fragte sich besorgt, ob sie wohl wieder in ihr Heimatland zurueckkehren
> wuerden. Doch die Helden liessen sich unbesorgt ihre Waffen und ihre
> Ausruestung auf die Saumtiere laden.

たしかに、おっしゃるとおりです。ここは doch の前後で「対比」がなされているからこ
そ、doch の直後で die Helden と表現されているのだと思います。もし特別な対比がこ
こで意図されていないのであれば、第2文の ob sie ... の sie は die Helden のこと
ですから、一度ここで人称代名詞化されている以上、第3文でも sie のまま使えば良い
のですが、die Helden 「英雄たちは…」と改めて表現されている効果を意識すれば、
jeder は jeder im Land 「国のみんな」と解釈したほうが適切です。

ここの部分の解釈は、以下のように訂正させてください。
→第2文は「勇敢なる騎士たちが果たして再び祖国の地を踏むことができるのか、国のみ
んなは問いかけて心配になった」

貴重なご指摘をありがとうございました。

返信4 返信-4
 2006/1/24 (火) 06:41:32 - Ssai-to - No.1137761456.4
文法的な正しい解釈法の説明を有難う御座います。
では最初の訳文もちょっと改訂しまして…

> 人それぞれに 気遣いつ
> 此処なる故郷に 一行の
> めでたき帰還を 占いぬ のところは、

人々それぞれ 気遣いつ
彼らが故国に 一行の
めでたき帰還を 占いぬ


として、次へ進みたいと思います。

※ お気づきかと思われますところを差し出がましいのですが、一件
他の方の質問スレッドを下げていますので、見てあげて下さいますよう。

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