ドイツ語質問箱

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ページ 83 (821〜830)
受動態について 引用
  2005/8/29 (月) 18:41:05 - コロ - No.1125308465
こんにちは!

先日どこかで(すみません、どこで見たのか思い出せないのです)
Ich wuensche euch, dass ihr in eurer neuen Wohnung schone Zeit gehabt werdet.
という文を見たのですが(メモできなかったので細部が違うかもしれません)、
どうしてgehabt werdetと受動態になっているのかわかりません。
habenやbesitzenは受動態にできないと思っていたのですが、
可能なのでしょうか?(書いた人物がドイツ人でなかったら
そもそも文自体が間違っているだけのことなのかもしれませんが)

よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/9/1 (木) 10:25:36 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1125308465.1
返事が遅くなりました。
実は、haben も besitzen も受動態にできます。原則的には、他動詞(能動態の状態
で4格目的語を取る動詞)は受動態にできますし、4格目的語を取らない動詞(自動詞)
でも、ドイツ語の場合は受動態にできるほどです(例: Die Nacht war lang, viele
Lieder wurden gesungen, es wurde getanzt, gefeiert und getrunken.)

haben の受動態の例としては、Alles auf der Welt moechte lieb gehabt werden. や
Ich will (von dir) lieb gehabt werden. これらは、【受動態】というからには、受動
文の主語は、能動態の状態では目的語になっていなければなりません。対応する能動文と
しては、"Wir haben alles auf der Welt lieb." や "Du hast mich lieb." などが考え
られます。

(能動文)Du hast mich lieb.
     ↓ ↓ ↓
(受動文)Ich werde (von dir) lieb gehabt.

-----
そこで、今回ご指摘の文を、受動態かどうか見てみましょう。

> Ich wuensche euch, dass ihr in eurer neuen Wohnung schone Zeit gehabt werdet.

前半の ich wuensche は、「書き手の願望」ですのでひとまず除外しておきます。

Ihr werdet in eurer neuen Wohnung schoene Zeit gehabt.

ここでは、たしかに werden + gehabt という構文が書かれていますので、このままです
と受動態に解釈されます。しかし、残念ながら、この場合には「haben の受身」とは考え
られません。なぜなら、この文が本当に受動態なら、主語である ihr (君たち)は、対
応するであろう能動文で目的語でなければならないからです。でも、そのような状況は想
定できません。
(能動文)
??? hat euch [...] schoene Zeit.
     ↓ ↓ ↓
(受動文)
Ihr werdet [...] schoene Zeit gehabt.

schoene Zeit こそが、紛れも無い“haben の目的語”ですので、受動態にするのであれ
ば、schoene Zeit を主語にしたものでなければなりません。

(参考) Schoene Zeit wird (von euch) [...] gehabt.
   「素敵な時間が君たちによって持たれている」
   (Ich wuensche, dass schoene Zeit (von euch) gehabt wird.)

ですから、今回の文は、意味的・文法的に「受動態」ではありえませんので、解決方法を
見つけなくてはなりません。それは、werden を「未来形」の助動詞として見るというも
のです。

【未来形】 werden + 動詞の不定形(原形)
今回の表題の文を次のように直せば、意味的にも文法的にも通る文になります:
Ihr werdet in eurer neuen Wohnung schoene Zeit haben.
「君たちが新居で素敵な時間を過ごしていくこと(を願っている)」

あるいは、gehabt を生かすならば、
Ihr werdet in eurer neuen Wohnung schoene Zeit gehabt haben.
「君たちが新居で素敵な時間を過ごした状態にあること(を願っている)」という【未来
完了】も考えられます。「ある一定の時点において、あることが完了してしまっている」
ことを示す構文です。しかし、あくまでも私見ですが、haben は恒常的な状態を示す動詞
ですので、ある時点までは幸せな状態が続いていたが、あるときにはその状態は完結して
しまい、あとは不幸である…といったことが意図されない限り、後者の解釈は難しいで
しょう。「完了形」を使うのはふさわしくないかもしれません。

いずれにせよ、今回の表題の文は、
@ gehabt とあるのを、haben に改める
A gehabt の次に haben を補う

のいずれかの修正を加えたほうがよいということになります。いずれも、werden を「未
来形」の助動詞として解釈するもので、その場合は動詞の不定形(原形)が来るというこ
とです。

@ Ich wuensche, dass ihr in eurer neuen Wohnung schoene Zeit haben.
@ Ich wuensche, dass ihr in eurer neuen Wohnung schoene Zeit gehabt haben.

返信2 返信-2
 2005/9/1 (木) 20:19:46 - コロ - No.1125308465.2
ご説明いただき、のどにつかえていたものがやっと取れました。
大学時代にhabenとbesitzenは受動態不可という
説明を受け、文法書にもそのような記載があったので
そちらばかり気になって、主語がihrではありえないことに気づきませんでした。

ありがとうございました!

Das Nibelungendlied 1 ( 2-33 ) 引用
  2005/8/26 (金) 09:47:07 - Ssai-to - No.1125016980
お願いします。

2. Aventiure:Ueber Siegfried

33 Zu Ehren Gottes sang man eine Messe. Danach entstand auf
dem Platz, auf dem sie unter glanzvollen Gepraenge, nach
altem staendischem Zeremoniell, in den Ritterstand aufgenommen
wurden, unter den Zuschauern ein heftiges Gedraenge.


ミサ曲人々 奉り
崇き神々 讃えたり

斯の所(しょ)に彼ら きららかに
古式豊かな 典礼の
冠位の儀式 に従って
騎士の地位を 授けられ

その聴衆の 物凄き
雑踏其処に 沸き返る


(1) dem Platz には、その後から wurden までが掛かっていると
解釈して良いですか。
(2) 後の文の主語は ein heftiges Gedraenge ですか。

返信1 返信-1
 2005/8/27 (土) 12:30:20 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1125016980.1
>(1) dem Platz には、その後から wurden までが掛かっていると
> 解釈して良いですか。
>(2) 後の文の主語は ein heftiges Gedraenge ですか。

はい、そうですね。今回の詩節の第二文は長い文ですが、修飾語句を省略して簡潔な形に
しますと、

Danach entstand unter den Zuschauern ein heftiges Gedraenge.
(「その後、聴衆の間では、激しい押し合い圧し合いが生じた」

この文の主語は ein heftiges Gedraenge、動詞は entstehen です。ご指摘のとおりです
((1)に対する答え)。

そこへ、auf dem Platz, auf dem 〜 aufgenommen wurde が加わっています。場所を明記
する修飾句です。auf dem Platz を修飾している関係文の範囲も、wurde までの部分で
合っています((2)の答え)。

全体の訳も、原意を反映したものになっていると感じました。ただ、Gedraenge をどのよ
うに訳してどのようなイメージを表現するかが難しいですね。今や騎士として認められた
若者たちを祝してその場に行こうと、「われ先に」と聴衆が押し合いをしたということで
しょうか。

返信2 返信-2
 2005/8/28 (日) 16:30:08 - Ssai-to - No.1125016980.2
suggestion 有難う御座います。

> その聴衆の 物凄き
> 雑踏其処に 沸き返る



「 見ばやの群衆 物凄く
押し合い圧し合い 沸き返る 」


としたいと思います。良いようでしたら次へ行きます。

Das Nibelungendlied 1 ( 2-32 ) 引用
  2005/8/23 (火) 17:32:50 - Ssai-to - No.1124785891
お願いします。

2. Aventiure:Ueber Siegfried

32 Da gingen zahllose praechtig gekleidete Knappen und
viele edle Ritter zum Muenster, und es war richtig, dass
die Alterfahrenen den ungeuebten Neulingen zur Hand gingen,
so wie es auch bei ihnen selbst gewesen war. Sie unterhielten
sich gut und durften immer noch mehr Freuden erwarten.


衣装も美麗に 盾持ちは
数をも知れず 歩を進め
数多高貴の 騎士たちも
大聖堂に 赴きぬ

それは正しく さもあらめ
老練古参の ものどもは
新参者(もの)に 手を貸しぬ

皆さま談笑 なされませ
更なる歓楽 いやさらに
御期待されて 然るべし


(1) so wie es auch bei ihnen selbst gewesen war の es は
 es war richtig の es と同じですか。
(2) Sie unterhielten sich gut und durften immer noch mehr Freuden
erwarten. の Sie は、我々視聴者ととりましたが良いですか。

返信1 返信-1
 2005/8/24 (水) 12:57:14 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1124785891.1
>(1)so wie es auch bei ihnen selbst gewesen war の es は
> es war richtig の es と同じですか。

そうですね、"es war richtig, dass die Alterfahrenen ... gingen" の部分の es は、
dass と呼応して、「〜するのは正しいことだった」(es が仮主語、dass文が真主語の関
係)という表現になっています。ジークフリートたち若者が、経験豊富な年功者に手を
取ってもらっているという状況は正しくあるべき姿だということですね。
"so wie es auch bei ihnen ..." の es も、同様に「若者に年功者が手を差しのべる」
とうのは同じですが、時代が違い、現在(若きジークフリートの時代)に年功者である人
たちがまだ若かった時分(つまり随分と時間をさかのぼる)にやはり彼らが当時の年功者
たちにしてもらったのと同じように、世代から世代へと伝えられる慣習のようなものであ
ると表現されていると思います。

私は、1行目の "zahllose praechtig gekleidete Knappen" が、先の詩節で娘たちに宝
石をちりばめた豪華な衣服を用意してもらった若者たち(= die ungeuebten Neulinge)
で、2行目の "viele edle Ritter" が3行目の熟練の年功者(die Alterfahrenen)なの
ではないかと解釈しました。Knappen は、これから元服して一人前の Ritter になる前段
階の者たちです。これから元服の儀式があるこの時点では、「騎士予備軍」の若者たちを
Ritter という語の中に含めてしまうことはできないのではないかと思いました。

>(2) Sie unterhielten sich gut und durften immer noch mehr Freuden erwarten.
> の Sie は、我々視聴者ととりましたが良いですか。

いえ、文脈から判断すると、この "Sie" は文頭にありますので大文字で書き始めてあり
ますが、普段は sie と書かれる【3人称複数形】の人称代名詞(日本語の「彼ら」に対
応)でしょう。つまり、「その新参者と年功者たちがお互いに」ということだと思います。

いかがでしょうか。

返信2 返信-2
 2005/8/24 (水) 17:04:08 - Ssai-to - No.1124785891.2
advice 有難う御座います。解りました。次に清書して見ます。

32 Da gingen zahllose praechtig gekleidete Knappen und
viele edle Ritter zum Muenster, und es war richtig, dass
die Alterfahrenen den ungeuebten Neulingen zur Hand gingen,
so wie es auch bei ihnen selbst gewesen war. Sie unterhielten
sich gut und durften immer noch mehr Freuden erwarten.


衣装も美麗に 若武者ら
数をも知れず 歩を進め
数多高貴の 騎士たちも
大聖堂に 赴きぬ

それは正しく さもあらめ
老練古参の 騎士たちは
若武者達に 手を貸しぬ
これまた斯界の ものどちの
古よりの 習いなれ

彼等談笑 宜しくし
更なる歓楽 いやさらに
期待もされて 然るべし


として見ました。良かったら次へ進みます。

Das Nibelungendlied 1 ( 2-31 ) 引用
  2005/8/14 (日) 07:18:51 - Ssai-to - No.1123971030
お願いします。

2. Aventiure : Ueber Siegfried

31 die sie, wie es sich gehoerte, den jungen stolzen Recken
an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten. Zu jener
Sonnwendzeit, an der sein Sohn Siegfried in den Ritterstand
aufgenommen wurde, liess der Koenig fuer viele tapfere Maenner
Sitze aufstellen.


これ聞くならく 娘らは
若き誇りの 勇士らに
高価な帯して その衣装
式服装い 着せ付けぬ

その年夏至に 至り来て
ジークフリート 斯の息子
騎士の位に 昇りしが
数多勇まし 家臣らに
君王役席 賦し給う


(1) die sie, wie es sich gehoerte・・・ の die は前節の Gewaender
 ですか。
(2) an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten・・・ の an
kostbaren Baendern と auf dem Kleid の組み合わさり方は、
どちらがどちらに対してどうなっているのですか。
(3) an der sein Sohn Siegfried in den Ritterstand aufgenommen
wurde の an der sein Sohn の an はどういうふうに考えたら良いのですか。
(4) 「 役席 」 という単語は、訳出のための苦肉の造語ですが良いですか。

返信1 返信-1
 2005/8/16 (火) 20:13:36 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.1
回答が遅くなり申し訳ありません。

>(1)die sie, wie es sich gehoerte ・・・ の die は前節の Gewaender
> ですか。

そうですね。前回の箇所でかお書きになっていましたように

> ミスタイプの訂正です。すみません。

Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf Edelstein,
die sie [...]

Edelstein, のところは Komma だということですから、die は関係代名詞ということにな
ります。そして [Auf gold-brokatene Gewaender ... auf Edelstein] の部分に die の
先行詞を探すことになりますが、die は複数形4格の形で使われていますので
(befestigen の目的語)、先行詞は Gewaender しかありませんね(Edelstein は男性名
詞・単数形)。

→「娘たちは、その金糸の布を (=[die])、若き武士たちの衣服に縫い付けた」

> (2)an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten・・・ の
> an kostbaren Baendern と auf dem Kleid の組み合わさり方は、
> どちらがどちらに対してどうなっているのですか。

どちらも befestigen にとっては同等に並列してあると考えることもできますし(@)、
auf dem Kleid が Band を修飾していると考えることもできます(A)。

@ [ [an kostbaren Baendern] [auf dem Kleid]
befestigten ]
 「高価な帯に、つまり衣服に〜」(並列)
 →「(単純に)衣服に(金糸の布を)縫いつけた」と訳せる
A [ [an kostbaren Baendern [auf dem Kleid]] befestigten ]
 「衣服の上の高価な帯に〜」(修飾)
 →「衣服に(金糸の布を)縫いつけた。それは衣服の中でも帯の部位に縫いつけた」

直感的にはAの解釈のほうが自然かもしれません。

>(3) an der sein Sohn Siegfried in den Ritterstand aufgenommen wurde
> の an der sein Sohn の an はどういうふうに考えたら良いのですか。

この場合の an は「時(時点)」を表す前置詞です。an dem Tag 「その日に」や am 16.
August 「8月16日に」、am Vormittag 「午前中に」などの用法に見られるものです。
ここでは an der Sonnwendzeit 「夏至の日に」という表現がされています。ただし、
Sonnwendzeit は関係代名詞の先行詞として、an der の部分は関係代名詞として表現され
ています。

Zu jener Sonnwendzeit, an der sein Sohn Siegfried in den Ritterstand
aufgenommen wurde,

→「あの夏至の日、それは息子ジークフリートが騎士として認められた(ところの)日」

この der が関係代名詞で、an はそれに付随している前置詞で、結果的に an der
Sonnwendzeit という表現を形成しているとお考えください。

>(4) 「 役席 」 という単語は、訳出のための苦肉の造語ですが良いですか。

これは、原文の Sitze を訳されたものですね。「役席」とは、何か「役職」と似たよう
な意味合いでしょうか?この時点では、Sitze aufstellen で「席を設ける」という程度
の意味で留めておくのはいかがでしょう。この後、何かジークフリートの元服の儀式など
が行われそうな雰囲気ですが、まだこの時点では何が予定されているのかは分かりませ
ん。ただ、何か(単に座るための)座席が用意されているということは分かります。

返信2 返信-2
 2005/8/16 (火) 20:19:57 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.2
補足です。ご質問になかった個所ですが、

> wie es sich gehoerte,

の部分にある動詞 gehoerte は gehoeren という動詞の過去形です。hoeren と似ていま
すが、hoeren の変化形に gehoerte というのは登場しません。過去形 hoerte、過去分詞
gehoert。他方、gehoeren は、過去形 gehoerte、過去分詞 gehoert (これは hoeren の
過去分詞と同形)。従って、ここに挙がっている gehoerte は gehoeren の過去形である
ことになります。

gehoeren は「〜に属する」というのが主要な意味で、es gehoert sich で、「自らに属
する」→ すなわち「自分のあるべき姿である」というような意味合いになります。「当
然の姿、あるべき形」ということですね。

ここでは「誉れ高い武士たちが金糸をまとった豪華な衣服を着ることがあるべき姿である
(そのために、娘たちは金糸の布を縫いつけるのだ)」というような意味合いになるで
しょうか。

返信3 返信-3
 2005/8/17 (水) 10:40:47 - Ssai-to - No.1123971030.3
御説明を有難う御座います。もう少しお願いします。

die(= gold-brokatene Gewaender) sie,・・・, den jungen stolzen
Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

をいま一度、文法的に分析説明下さいませんか。
befestigten の目的語は、 die(= gold-brokatene Gewaender) と
 den jungen stolzen Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid
 の二つがあるのですか。

返信4 返信-4
 2005/8/17 (水) 12:06:29 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.4
> いま一度、文法的に分析説明下さいませんか。
> die(= gold-brokatene Gewaender) sie,・・・, den jungen stolzen
> Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

そうですね、この点も少し複雑でした。

> befestigten の目的語は、die(= gold-brokatene Gewaender)と
> den jungen stolzen Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid
> の二つがあるのですか。

befestigen という動詞は他動詞(固定する、しっかり留める)で、目的語として4格名
詞句を必要とするのはご存知の通りです。この場合 die (= gold-brokatene Gewaender)
は複数形・4格で、これが目的語です。

[an kostbaren Baendern auf dem Kleid] の部分は前置詞句ですから、目的語ではなく、
むしろ「固定する・縫いつける」先(目標地点)と考えればよいでしょう。

それでは残った [den jungen stolzen Recken] は?と言いますと、可能性としては@男性
名詞・単数形・4格、A複数形3格 の2つがあり、たしかにどちらなのかは不明瞭です。
しかし、ここでは複数形3格として解釈しました。なぜなら、そうでなければ、ご指摘の
ように4格目的語が2つになってしまい解釈ができないことと、それからもう1つ、前節で

> Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter eingekleidet werden

というのがあり、ジークフリートならびに400人もの若者たちが騎士としてふさわしい
衣服を着るという記述がありましたので、今ここで金糸の布で縫いつけが行われているの
は彼らすべてのための作業だと考えるのが自然だろうと思うからです。
 3格には、「身体の3格」という用法があります。
(例)Ich wasche mir die Haende (= Ich wasche meine Haende).
    「私は私の手を洗った」
   Ich wasche ihm die Haende (= Ich wasche seine Haende).
    「私は彼の手を洗った(たとえば自分の息子の)」
   Er klopfte ihr auf die Schulter (= Er klopfte auf ihre Schulter).
    「彼は彼女の肩をポンと叩いた」
いずれも meine/seine Haende, ihre Schulter のように直接的に「〜の身体部位」とい
うように、身体部位の所有関係を所有代名詞で表すこともできますが、通常は jm の部分
を3格名詞句にしておいて、その次に「身体部位」を持ってくる手法がよく使われます。
これを「身体の3格」などと呼んだりします。
 今回の場合は、厳密には身体部位ではなく衣服なのですが、衣服も身体部位のひとつ
で、実際、衣服とも「身体の3格」は共起します。つまり、[den jungen stolzen
Recken] は、次の [an kostbaren Baendern auf dem Kleid] に対し、所有関係を示す働
きをしています。「それらの(複数の)誉れ高き武士たちの衣服に(縫いつける)」

[an kostbaren Baendern auf dem Kleid] の部分だけを見るのであれば、誰の衣服なのか
が表されていません。an ihren kostbaren Baendern などとなっていれば良いの
ですが、そうはなっていないのですから。従って、どこかに「所有関係(=誰の衣服なの
か)」が示されている必要があります。それが、直前の3格名詞句だったと考えられるわ
けですね。

返信5 返信-5
 2005/8/18 (木) 09:28:19 - Ssai-to - No.1123971030.5
さらにもう一度お願い致します。


die(=前節の sie:娘ら) sie(=前節の Edelstein ), wie
es(=sie=前節の Edelstein) sich gehoerte, den jungen
stolzen Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

と見て、 「 娘らは、当然ながら宝石をまた、若者たちの帯留めにも
した 」 というふうには解釈できないですか。

返信6 返信-6
 2005/8/18 (木) 11:01:09 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.6
30 @Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter
eingekleidet werden. ADa sie ihm gewogen waren, machten sich viele
schoene junge Maedchen ans Werk. BAuf gold-brokatene Gewaender
setzten sie Edelstein auf Edelstein,
31 die sie, wie es sich gehoerte, den jungen stolzen
Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

> die(=前節の sie:娘ら) sie(=前節の Edelstein ), wie
> es(=sie=前節の Edelstein) sich gehoerte, den jungen
> stolzen Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

今回のポイントは大きくわけて2つありますね。まず、(A)31節の1行目の冒頭にあ
る関係代名詞 die を「娘ら(viele schoene junge Maedchen)」に関連づけられないのか
という点、そして、(B)続く人称代名詞 sie の先行詞を Edelstein と解釈できないか
という点です。

なお、文の流れを見るために、前節(第30節)から第31節への流れを再掲し、また文
番号をつけています(詩行番号に関わらず、文から文への流れを見ます)。

まず(A)についてですが、一般的に言って、関係代名詞とその先行詞はできるだけ近い
位置になければなりません。そうしないと“関係”の連結が困難になるからです。関係代名
詞が、離れた位置にある先行詞を指向していては解釈が難しくなるだけですので、なるべ
く“隣接するぐらい”の距離が良いと言ってもよいかもしれません。
 そうしますと、ここで、関係代名詞 die の先行詞を viele schoene junge Maedchen
と考えるには、先行詞があまりにも離れていると言わざるをえません。関係代名詞はBの
文の後半部分に据えおかれており、より近い位置にある(そのために解釈が容易な)先行
詞は、同じ文Bの前半部分に求めるほうが理にかなっています。そのため、候補となる名
詞句としては Gewaender(複数形名詞)か Edelstein(単数形名詞)のいずれかですが、
die が複数形4格の形をしていることから、合致するのは Gewaender ということになり
ます。
 従って、この関係代名詞をBの文を飛び越して前にさかのぼりAの文中にある「娘たち」
と関連づけるのは困難(距離が遠すぎる)かと思われます。

(B)の点につきましては、(A)の時点で関係代名詞 die が Gewaender と関係してい
ると分かった時点で、この関係節中には他に何か主語が来なければならないことになりま
すので sie のほうを「娘たち」とする解釈が可能になります。関係代名詞とは違い、人
称代名詞のほうは、その先行詞が“なるべく隣接”しなければならないというほどの厳しい
制約はありません。
 なお、念のため、この sie をそもそも Edelstein と関連づけるのは、sie {女性名詞
単数 または 複数形に用いる} と Edelstein {男性名詞単数} の性質が合致していません。

まとめますと、今回の件はすべて、関係節を含む一文Bの中で「関係代名詞の先行詞探
し」がなされなければならないという点から解決できそうです。
B Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf Edelstein,
  die sie, wie es sich gehoerte, den jungen stolzen Recken
  an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.
関係代名詞 die がBの内部からのみ先行詞を探したほうが好ましいのですから、die は
「娘たち」とは関連できないのが(A)のご質問に対する答え、そうすれば「娘たち」は
人称代名詞 sie のほうで指し示されているという帰結になるというのが(B)の答えです。

返信7 返信-7
 2005/8/19 (金) 17:13:13 - Ssai-to - No.1123971030.7
何度も御説明をお願いしてすみません。では・・・

> B Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf
> Edelstein,
> die sie, wie es sich gehoerte, den jungen stolzen Recken
> an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

の後半二行は、ざっと訳すと・・・

「 娘らは当然ながら若者らに、衣装用の高価な帯で錦糸の式服を
着せ付けたのだった。 」

のようになりますか。

返信8 返信-8
 2005/8/19 (金) 18:48:33 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.8
> 後半二行は、ざっと訳すと・・・
> 「 娘らは当然ながら若者らに、衣装用の高価な帯で錦糸の式服を
> 着せ付けたのだった。 」
関係節のむすびつきを出来る限り分かりやすく書いてみます。
→娘たちは、錦糸の布を騎士たちの衣服に縫いつけた。それは(そのような華々しい装飾
が)騎士の服装としてあるべき(ふさわしい)姿なので、当然のことである。その錦糸の
布には、娘たちはさらに宝石をちりばめたのだった。
というふうに解釈すればいかがでしょうか。娘たちがした作業が二つあることが分かるか
と思います。

返信9 返信-9
 2005/8/20 (土) 09:01:36 - Ssai-to - No.1123971030.9
念のためにもう少しお願いします。

娘らが調えている、騎士たちの衣装なのですが、

(イ) auf gold-brokatene 《Gewaender》
(ロ) an kostbaren 《Baendern》
(ハ) auf dem 《Kleid》



(1) 《》のそれぞれの訳語は何ですか。
(2) (イ)、(ロ)、(ハ) 間の関係はどうなりますか。

返信10 返信-10
 2005/8/20 (土) 16:22:15 - Ssai-to - No.1123971030.10
p.s. 御説明を差し置いて、自分の考えに拘るのは畏れ多いのですが・・・

> Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf
> Edelstein, die sie, wie es sich gehoerte, den jungen
> stolzen Recken an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten.

Gewaender=式服、 die=setzen sie の sie=娘たち、
 sie=Edelstein auf Edelstein で複数のものと見る、
 baendern=帯、 Kleid=衣装

として、

娘らは式服に宝石の上にまた宝石を縫い付けた。すなわち彼女
たち(=die=sie)は、それは当然ながら、その宝石ら(=sie
=幾つもの Edelstein)を衣装(=式服)の帯に縫い付けたのである。

のような関係には解釈できませんか。

返信11 返信-11
 2005/8/22 (月) 05:02:17 - Ssai-to - No.1123971030.11
折角の御説明を横にして、自分の考えに拘泥したり致しまして、
すみませんでした。岩波文庫の訳を見てみましたら、
先生の御説明の通りでした。


31 die sie, wie es sich gehoerte, den jungen stolzen Recken
an kostbaren Baendern auf dem Kleid befestigten. Zu jener
Sonnwendzeit, an der sein Sohn Siegfried in den Ritterstand
aufgenommen wurde, liess der Koenig fuer viele tapfere Maenner
Sitze aufstellen.


為さざるべからず 娘らは
若き誇りの 勇士らの
華麗な衣装に 宝飾を
重ねし組みひも 縫い付けぬ

その年夏至に 至り来て
ジークフリート 彼の息子
騎士の位に 昇りしが
数多勇まし 家臣らに
君王一席 しつらえぬ


ということで、先へ進むを御許し頂けませんか。
此れに懲りず、今後ともまた御指導を宜しくお願い致します。

返信12 返信-12
 2005/8/22 (月) 14:25:25 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123971030.12
この詩節につきましては、整理がなされたようですので、コメントするだけにとどめます。

> 娘らが調えている、騎士たちの衣装なのですが、
> (イ) auf gold-brokatene 《Gewaender》
> (ロ) an kostbaren 《Baendern》
> (ハ) auf dem 《Kleid》

> (1) 《》のそれぞれの訳語は何ですか。

《Gewaender》「衣服・ころも」の雅語
《Baendern》 「衣服の帯、帯状のもの」
《Kleid》「正装(現代ならドレス、中世なら騎士としての立派な服装?)」
    (一般的な意味での「服装、衣類」という意味でも良い)

> (2) (イ)、(ロ)、(ハ) 間の関係はどうなりますか。

(ロ)と(ハ)の関係は、(ハ)「(正装の)衣服」にある(ロ)「帯状の部分」という
関係になるでしょう。ここで (イ)auf gold-brokatene Gewaender を「金襴緞子の組み
紐装飾」と解釈する上は、「(イ)を、(ハ)の一部分である(ロ)に施した」という関
係になるのではないかと思います。
→「金襴緞子の組み紐装飾を、騎士たちの衣装の帯部分に施した」

> ということで、先へ進むを御許し頂けませんか。

分からない箇所を納得できるまで徹底的に究明されるお姿には本当に頭が下がります。今
回の箇所については納得いただけたのでしたら、次の詩節へと進んでいただければと思い
ます。この先の話がどのように進んでいくのか楽しみですね。

返信13 返信-13
 2005/8/22 (月) 20:51:09 - Ssai-to - No.1123971030.13
comment を有難う御座います。また、元気の出るお言葉を頂き、
これから先も楽しく勉学を続けることが出来ます。

Das Nibelungendlied 1 ( 2-30 ) 引用
  2005/8/10 (水) 20:31:13 - Ssai-to - No.1123673473
お願いします。

2. Aventiure : Ueber Siegfried

30 Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter
eingekleidet werden. Da sie ihm gewogen waren, machten sich viele
schoene junge Maedchen ans Werk. Auf gold-brokatene Gewaender
setzten sie Edelstein auf Edelstein.


四百人の 小姓たち
ジークフリートと 騎士のごと
装い同じく すべかりき

彼の寸法 とりたれば
数多の若き 美しき
娘ら仕事に かかりたり

金襴緞子(きんらんどんす)の 式服に
宝石重ねる 宝石を
彼女たちは 縫い付けぬ


(1) Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter
eingekleidet werden. は受動態ですか。
(2) Da sie ihm gewogen waren, のところがちょっと判りません。
現在完了ですか、受動態ですか。

返信1 返信-1
 2005/8/11 (木) 12:13:11 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123673473.1
>(1) Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter
> eingekleidet werden. は受動態ですか。

はい、受動態ですね。受動態は、それに対応する能動態の4格目的語が、転じて1格主語
になるという特性に基づいて説明しますと、
(能動態) Man kleidet vierhundert Knappen [...] ein.
            ↓ ↓ ↓
(受動態) Vierhundert Knappen werden [...] eingekleidet.

→「400人の若者たちはジークフリートと共に騎士として(の衣装を)着付けてもらう
ことになった」

>(2) Da sie ihm gewogen waren, のところがちょっと判りません。
> 現在完了ですか、受動態ですか。

gewogen は、形容詞としてとらえると良いでしょう。jemandem gewogen sein 「〜に好意
を寄せている」という熟語です。→「娘たちは彼(ジークフリート)に好意を寄せていた
ので」
 da という接続詞は「〜なので」という理由を表す表現に使います。weil も同様の意味
を持ちますが、da はその内容が比較的自明(聞き手もそのことを知っているような場
合)のもののときに使うことが多く、聞き手が知らないようなことを述べるときには通常
使いません。
 なお、gewogen は、本来は wiegen 「〜の重さである」という動詞の過去分詞ですので
(物理的な重さから転じて、気持ちの傾きかたの度合い=好意の重みになった)、その意
味では「現在完了」のように見えますが、ここでは gewogen がもはや一つの独立した形
容詞になっていると考えると良いと思います。

返信2 返信-2
 2005/8/11 (木) 16:01:36 - Ssai-to - No.1123673473.2
御説明を有難う御座います。解りました。次に清書して見ます。

30 Vierhundert Knappen sollten zusammen mit Siegfried als Ritter
eingekleidet werden. Da sie ihm gewogen waren, machten sich viele
schoene junge Maedchen ans Werk. Auf gold-brokatene Gewaender
setzten sie Edelstein auf Edelstein.


四百人の 若者ら
ジークフリート 共々に
騎士の着付けを 装うべし

彼に好意 集まりて
数多の若き 美しき
娘ら仕事に かかりたり

金襴緞子(きんらんどんす)の 式服に
宝石重ねる 宝石を
彼女たちは 縫い付けぬ


として見ましたが、良いですか。

返信3 返信-3
 2005/8/14 (日) 07:21:14 - Ssai-to - No.1123673473.3
P.S. ミスタイプの訂正です。すみません。

Auf gold-brokatene Gewaendersetzten sie Edelstein auf Edelstein.

の最後の Punkt は Komma

Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf Edelstein,

として下さい。

返信4 返信-4
 2005/8/22 (月) 05:18:58 - Ssai-to - No.1123673473.4
p.s. 2−31 と呼応しまして・・・

Auf gold-brokatene Gewaender setzten sie Edelstein auf Edelstein.

は、

金襴緞子(きんらんどんす)の 組みひもに
宝石重ねる 宝石を
彼女たちは 縫い付けぬ

として下さいませんか。

※ 岩波文庫の訳文に使用されている 「 笹べり 」 を、国語辞典で
見てみましたら、 「 組みひも 」 などの意味もあるようでしたので、
文章としてつながりが良いかなと思われました。

返信5 返信-5
 2005/8/22 (月) 12:45:54 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123673473.5
> 金襴緞子(きんらんどんす)の 組みひもに

> ※ 岩波文庫の訳文に使用されている「 笹べり 」を、国語辞典で
> 見てみましたら、「 組みひも 」などの意味もあるようでしたので、
> 文章としてつながりが良いかなと思われました。

「笹べり」という装飾方法があるのですね。なるほど、そうしますと、金襴の組みひもで
衣服を装飾したということになりますね。たしかに、これでイメージがふくらみました。

お聞きしたいことが 引用
  2005/8/13 (土) 15:23:15 - SASI - No.1123914195
初めまして

日本語で、局地という意味の独語なのですが「Lokalitaet」
なんと読むのでしょうか?


返信1 返信-1
 2005/8/13 (土) 16:18:52 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123914195.1
こんにちは。

> 日本語で、局地という意味の独語なのですが「Lokalitaet」
> なんと読むのでしょうか?

「局所的な」という形容詞 lokal [ロカール]の名詞形ですので(語尾 -taet[テー
ト]は、英語の -ty に対応しています)、[ロカリテート]という具体に書けば一番近
いと思います。アクセント(強く読むところ)につきましては、Lokalitaet
[ロカリート]の下線部を強く読んでください。

形容詞 lokal [ロール]
名詞 Lokalitaet [ロカリート]

返信2 返信-2
 2005/8/13 (土) 16:43:52 - SASI - No.1123914195.2
御親切にありがとうございました

なるほどロカリテートと読むのですね
また、わからない事がありましたら是非教えて下さい
それでは

バッハのエルトマン書簡におけるアムーザについて 引用
  2005/8/7 (日) 09:33:31 - 藤田伊織 - <mocfujita@aol.com> - No.1123374221 - 返信コールON
私はバッハの音楽に関するホームページをいくつか作っております。
平均律クラヴィーア曲集については「聖律の音楽」として公開しています。
http://www.geocities.jp/imyfujita/indexj.html
その中でいくつかの謎についてフィクションの形で仮説を提示しています。
たとえば、第1巻24番ロ短調の前奏曲は教会旋法を使って、
平均律という大胆な取り組みについて教会からの攻撃
に備えたのではないか?というような仮説です。
今、気になっているのは、バッハのエルトマン
書簡における"amusa"についてです。そこには次の記載があって、
Es muste sich aber fugen, daB erwehnter SereniBimus sich mit
einer Berenburgischer Princessin vermahlete, da es denn das
Ansehen gewinnen wolte, als ob die musicalische
Inclination bey besagtem Fursten in etwas laulicht
werden wolte, zumahln da die
neue Furstin schiene eine amusa zu seyn:
(ドイツ語文字が表現できませんでした。すみません)
特に、eine amusa zu seyn はケーテン候のお妃に19歳でなった
Friederica Henrietta von Anhalt-Bernburg さんが「音楽嫌い」で
あることを示していて、そのためにバッハはケーテンを去る決心をした
こととされています。
amusa は a-musa となり、a-musicalische の類推と考えられて、
多くの文献で引用されています。しかし、musa という単語は
ドイツ語辞書になくて、muse の変形なのだろうと考えるしかありません。
amuser(uはウムラウト)であれば、フランス語系統の amuser になるのかな、
とも思います。 amusa はフランス語では楽しませるという
動詞の三人称単数の単純過去です。
このお妃は2年ほどでなくなってしまいました。
肖像画が残されていますが可愛らしい方です。
バッハに「音楽嫌い」の汚名を着せられて歴史に残ったのでは
本当に気の毒です。amusa はドイツ語ではすぐに「音楽嫌い」となるのでしょうか?

返信1 返信-1
 2005/8/7 (日) 16:40:13 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123374221.1
こんにちは。
> amusa は a-musa となり、a-musicalische の類推と考えられて、
> 多くの文献で引用されています。しかし、musa という単語は
> ドイツ語辞書になくて、muse の変形なのだろうと考えるしかありません。

そうですね。このように、接頭辞 a- が付くことで「否定・反対」の意味が表されます
ね。Moralismus ⇔ Amoralismus、Symmetrie ⇔ Asymmetrie、normal ⇔ anormal など。

> amuser(uはウムラウト)であれば、フランス語系統の amuser になるのかな、
> とも思います。amusa はフランス語では楽しませるという動詞の三人称単数の
> 単純過去です。
> このお妃は2年ほどでなくなってしまいました。肖像画が残されていますが
> 可愛らしい方です。バッハに「音楽嫌い」の汚名を着せられて歴史に残ったのでは
> 本当に気の毒です。

そこで "amusa" という単語を a- と musa に分解してみても、ドイツ語には musa とい
う単語がないのだから、musa = musikalisch と分析し、このお妃を「音楽嫌い」として
記録に残すのは間違いではないか、もしこの musa がフランス語の amuser に通じるもの
があるならば、これまでの様々な文献が述べてきたことは誤りで、実はこのお妃はもっと
肯定的なイメージを与えられても良いのではないか?というのが、今回のご質問で主張し
ようとしておられる仮説であると理解しました。

> amusa はドイツ語ではすぐに「音楽嫌い」となるのでしょうか?

たしかに、ウェブで調べてみても、非常にたくさんの文献が eine "amusa" [=
unmusikalisch] などと記述していますね。例えば、
http://www.bauchsladen.de/Bach.htm など。

手元のいくつかの辞書を調べてみましたが、たしかに amusa も musa も記載はありませ
んでした。ただ、musa がギリシア語の Mousa に通じている可能性を示唆するものを見つ
けましたのでご紹介します。Mousa はギリシア語で、ムーサともミューズとも呼ばれ、文
芸・学術をつかさどる女神のようです。ドイツ語表記では Muse となります。この Muse
は、独和辞典では「@ムーサ(文芸・学術をつかさどる女神)、A文芸・詩歌・芸術」と訳
されています。現代ドイツ語では Muse と書くが、古くは musa (Musa) と書いていたと
いうことは考えられます(ギリシア語の発音「ムーサ」が、ドイツ語で Musa と書く場合
の音に通じるため)。また、この Muse (またはギリシア語の Mousa)からの派生で、
Amusie という単語が和独辞典にも載っています。これは「芸術的才能がないこと(=
amusisch)、音痴、(病名で)失音楽症」と訳されています。この語頭の a- が、例の「否
定・反対」を意味する接頭辞であるということも大いに考えられます。

他にもウェブで色々と見てみましたが、なるほど "amusa" をどのように解釈するかは、
まだ決定的な結論は出ていないのが現状のようです。ですが、もし多くの文献が "amusa"
を「音楽の才能がないこと (keinen Sinn fuer Musik haben)」のように解釈しているそ
の根拠が、ギリシア語の Mousa、そしてそこから派生した Amusie などの語に基づいてい
るとしたら、それはそれで解釈の可能性としては否定できません。

フランス語の amuser から来ていると解釈する場合には、ドイツ語ですと amuesieren
(動詞) や amuesant (形容詞)、Amuesement (名詞) などがあります。この場合の問題
は、ご自身でも書かれているように、語に u-Umlaut が用いられていることで、"amusa"
には u-Umlaut がないこととは矛盾するかもしれません。

音楽の専門家ではない私には、「amusa はドイツ語ではすぐに『音楽嫌い』となるので
しょうか?」というご質問には、これ以上のお答えはできませんので、どの説が正しそう
だと言うつもりもありません。ただ、少なくとも(ご紹介いただいた文面を読む限りにお
いては)すぐに「音楽嫌い」と決めつけられず、「音楽の才能が乏しい」とか「失音楽症
という病気を患っていた」とも解釈可能でしょう。音楽を「嫌い」ということと、(たと
えば音楽は好きなんだけど)「才能がない」というのは違いますよね。その意味では、す
ぐに「音楽『嫌い』」となるのかどうかも分かりません。

何か参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2005/8/7 (日) 18:02:51 - 藤田伊織 - <mocfujita@aol.com> - No.1123374221.2
田中さま
早速のご解答ありがとうございます。いろいろな文献に
eine "amusa" [=unmusikalisch]が記載されておりますし、
日本語の文献でもアミューザ=「音楽嫌い」の記載があります。
日本語の場合は英語やドイツ語の記載をただ訳しただけで、
多くの文献に載っていても出所はひとつではないかと思います。
この解釈は、エルトマン書簡を発見した方かあるいはそれについて
最初に分析された方、きっとドイツ人によるのではないかと
考えております。
1720年頃は宮廷ではフランス語が日常的に使われていた時代ですから、
また、若いお妃もフランス語を話されていたでしょうから、
ウムラウトをいれず、フランス語amusaをバッハは書き込んだとも
想像します。動詞としては、変な形ですが。エルトマンさんは
バッハの青年時代からの友人で、現在のポーランドのグダニスク
で当時は外交官をしていました。で、バッハもフランス語を気取って
交えてみたのではなかろうか、という仮説もあるのかなという
わけです。バッハのような人が世話になったケーテン候のお妃を
それも、若くて明るい方なのに結婚そうそう体調を崩し、
2年後には亡くなってしまった方に、ひどい言い方はしないだろう
とも、考えております。
それから、"zu seyn"の意味がよくわかりません。そもそもseynという
単語は辞書を調べてもありませんでした。古い表現なのでしょうか。
藤田伊織

返信3 返信-3
 2005/8/7 (日) 18:32:38 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123374221.3
> 1720年頃は宮廷ではフランス語が日常的に使われていた時代ですから

なるほど、当時の社会におけるフランス語の影響を考えますと、語彙のレベルでもフラン
ス語の影響が多大だったと考えることもできますね。

> "zu seyn"の意味がよくわかりません。そもそもseynという
> 単語は辞書を調べてもありませんでした。古い表現なのでしょうか。

"seyn" は現在ドイツ語の sein です。この頃のドイツ語は、まだ現在のような書記法に
確立する間の段階で、前置詞 auf を auff と書いたり、frei を frey と書いたり、
beide を beyde と書いたりしていました。

返信4 返信-4
 2005/8/7 (日) 22:06:15 - 藤田伊織 - <mocfujita@aol.com> - No.1123374221.4
田中さま
再び回答ありがとうございます。そうすると zu seyn は
zu sein となりますが、それでも意味がわかりません。
eine を主語に、amusa をフランス語の動詞に zu sein 
を目的語に考えることは可能でしょうか?
変な思いつきですみません。
藤田伊織

返信5 返信-5
 2005/8/8 (月) 01:01:06 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123374221.5
> zu seyn は zu sein となりますが、それでも意味がわかりません。
> eine を主語に、amusa をフランス語の動詞に zu sein を目的語に考えることは
> 可能でしょうか?

> zumahln da die neue Furstin schiene eine amusa zu seyn:

"zumahln" というのが何かわかりませんが(zumahlen?)、ここの箇所は、
 Die neue Fuerstin schiene eine amusa zu sein.
という文がひとまとまりになっています。主語は die neue Fuerstin、動詞は schiene
です。まず、この動詞ですが、原形は scheinen という動詞で「〜のように見える、思え
る」という意味です。これには zu不定詞句を取るという性質があり、ここでは、eine
amusa zu sein を伴って、「"amusa" である (sein) ように思われる」という意味になっ
ています。つまり、zu sein は、動詞 scheinen にとって不可欠な要素なのです。また、
ここでは動詞の形が schiene になっていますが、これはドイツ語文法では【接続法U式】
と呼ばれるもので、「仮定法」に近いものです。「〜かもしれない」というような意味を
当てると良いでしょうか。「断言」を避けるときに使います。ここでは、主語「その新し
い侯爵夫人 (die neue Fuerstin)」が「"amusa" である」ことを断定はしないものの、そ
の可能性がある、という具合に述べているのだと思います。

返信6 返信-6
 2005/8/8 (月) 01:54:02 - 藤田伊織 - <mocfujita@aol.com> - No.1123374221.6
田中さま
どうもありがとうございました。
seyn が sein としても zu sein を単独でみたので意味が
わかりませんでした。scheinen の方から考えればよかったのです。
辞書に次の例文がありました。
Das scheint mir die beste Losung zu sein.
初歩的な質問になってしまって、恥ずかしく感じました。
そして、eine amusa は名詞句であることは理解できました。
エルトマンはバッハと18才までの3年間同じ学校で勉強した
友人ですが、ずっとポーランド北部の都市で仕事をしていたので、
たまの手紙が付き合いのほとんどだったのです。ですから
eine amusa という表現が当時は広域的に一般でないと手紙に
書くのは少し変だと感じます。手紙の他の部分では率直な表現が
多いので、妃についても amusisch ならそう書くほうが自然です。
いろいろ教えていただいたおかげで eine amusa ついて多くのことが
はっきりしてきました。さらに調べて見たいと思います。
このたびはどうもありがとうございました。バッハがお好きでしたら
私のホームページ「聖律の音楽」をお時間の許される時に
ご訪問いただければ幸いです。
藤田伊織

Das Nibelungendlied 1 ( 2-29 ) 引用
  2005/8/5 (金) 20:48:25 - Ssai-to - No.1123241869
お願いします。

2. Aventiure : Ueber Siegfried

29 Von diesem Fest koennte man Wunderbares berichten. Siegmund
und Sieglinde wussten, wie sie mit ihrem Besitz grosses Ansehen
erwerben konnten : davon verschenkten sie viel. Kein Wunder,
dass viele Fremde zu ihnen in ihr Land ritten.


この祝典の 華やかさ
数々、人は 伝えたれ

ジグムントと ジグリンデ
彼らが所領の 大威信
贏(かち)得たりしと 覚えたり
それはた、とんだ 厄のもと

何の不思議が あることか
彼らのもとへ その土地へ
多くの他国 乗り込みぬ


(1) davon verschenkten sie viel. の意味が良く判りません。
(2) viele Fremde zu ihnen in ihr Land ritten.
(イ) Fremde は国そのものですかそれともその国の民ですか。
(ロ) zu ihnen と in ihr Land の文章中の関係が良く判りません。

※ 何時もの通り、勘で訳を当ててありますが、どうですか。

返信1 返信-1
 2005/8/6 (土) 10:57:43 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123241869.1
> Siegmund und Sieglinde wussten, wie sie mit ihrem Besitz grosses Ansehen
> erwerben konnten

この部分につきましては、sie = Siegmund und Sieglinde が、mit ihrem Besitz 「彼ら
の財産を使って」 grosses Ansehen erwerben 「名声を得た」とありますので、
→「自分たちがいかにして財産をもって大きな名声を勝ちえたのか分かっていた」

>(1) davon verschenkten sie viel. の意味が良く判りません。

davon は「その〜のうち」という部分を表す表現です。何の部分を指しているのかという
と、先に出てきた Besizt です。viel はここでは「たくさん、大部分」という意味合い
です。viel davon と並べて書けば分かりやすいのでしょうが、ここでは davon ... viel
と分かち書きがされています。もっと言えば、viel von ihrem Besitz ということになる
でしょう。verschenken は「ただで贈る」という意味がありますので、第27節で書かれ
ていた「人々に馬などを贈り物として与えて饗宴に招いた」という部分に通じていると思
います。→「2人は、自分たちの財のうちの多くを割いて、ただで各方面に贈り物をした」

>(2) viele Fremde zu ihnen in ihr Land ritten.
>(イ) Fremde は国そのものですかそれともその国の民ですか。

動詞が ritten < reiten ですので、viele fremde Leute 「他国の人々」という意味合い
で使われていると思います。ここでは Leute など具体的な名詞が省略され、代わりに
fremde が名詞化され(大文字で書いてあるのが「名詞化」の証拠です)ています。fremd
という形容詞は「よその、その土地の者ではない」という意味です。
→「多くの他国民たちが」

>(ロ) zu ihnen と in ihr Land の文章中の関係が良く判りません。

並列関係であると考えれば良いでしょう。どちらも reiten という動詞(「馬でやってく
る」)の目的地だからです。人々は“2人のもとへ”、そしてそれは“2人の国へ”とやって
くることになります。

それだけ気前よく贈り物をされたのですから、他国の人々がこぞって Siegmund と
Sieglinde のもと、2人の王国へとやってきたことは何の不思議もなかったわけです。

返信2 返信-2
 2005/8/6 (土) 12:36:58 - Ssai-to - No.1123241869.2
御説明を有難う御座います。とんだ勘違いをしていました。
解ったと思いますので、次に清書して見ます。


29 Von diesem Fest koennte man Wunderbares berichten. Siegmund
und Sieglinde wussten, wie sie mit ihrem Besitz grosses Ansehen
erwerben konnten : davon verschenkten sie viel. Kein Wunder,
dass viele Fremde zu ihnen in ihr Land ritten.


この祝典の 華やかさ
数々、人は 伝えたれ

ジグムントと ジグリンデ
大なる名声 得たりしは
その多分なるを 費やしぬ
財力ゆえと 心得り

何の不思議が あることか
彼らのもとへ その土地へ
諸国の人々 馬向けぬ


ということで、良いでしょうか。

返信3 返信-3
 2005/8/6 (土) 17:02:50 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123241869.3
原意がよく捉えられているのではないかと思います。
なお、前回の第28節に登場した Ritterschwert というのが何かというご質問がありました
が、『ニーベルンゲンの歌』(相良守峯,岩波文庫)の注釈によりますと、「刀礼」と訳
されるそうで、その内容は「一定の修業を積んで丁年すなわち二十一歳に達した小姓もし
くは侍童が、教会でミサをうけ、弱者の保護や教会と国家の擁護を誓った後、主君によっ
て刀身で軽く肩を打たれることにより、騎士への叙任式を行うことをいう」とのことで
す。補足しておきます。

返信4 返信-4
 2005/8/6 (土) 21:57:44 - Ssai-to - No.1123241869.4
訳出の手直しの permission を有難う御座います。

また、「 刀礼 」 についての advice を有難う御座います。
Das Nibelungendlied 1 ( 2-28 ) の訳出を改訂しておきました。

Das Nibelungendlied 1 ( 2-28 ) 引用
  2005/8/3 (水) 21:33:51 - Ssai-to - No.1123072113
お願いします。今回のは良く判りません。

2. Aventiure : Ueber Siegfried

28 Wo immer man einen edlen Juengling fand, der der Abstammung
seiner Verwandten nach Ritter werden sollte, den lud man in das
Land, an dem Fest teilzunehmen. Gemeinsam mit dem jungen Koenig
erhielten sie spaeter das Ritterschwert.


姿好まし 若者が
見つかるならば つねのごと
その家系なる 血統が
騎士になるべき 人ならば
この国、宴に 招かれぬ

彼ら後には 若君と
共に戴く 騎士の剣


(1) der der Abstammung seiner Verwandten nach Ritter werden
sollte,・・・ は、文法も意味も判然としません。
(2) ・・・ den lud man in das Land, an dem Fest teilzunehmen. は、
 in das Land と an dem Fest を並列に受け取って見ましたが良いですか。
(3) das Ritterschwert は何か特殊な用語ですか。

※ 全体に、文法的にも意味もあやふやですので、宜しくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/8/4 (木) 00:11:04 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1123072113.1
>(1) der der Abstammung seiner Verwandten nach Ritter werden sollte,・・・
> は、文法も意味も判然としません。

2つ der が並んでいますが、最初のほうの der は関係代名詞で、einen edlen einen
edlen Juengling を受けています。つまり、[der .... sollte] 全体で関係節です。その
内部を見ますと、また der がありますが、これは der Abstammung とあるように、女性
名詞(Abstammung のように -ung で終わる名詞は女性名詞。女性名詞が der という定冠
詞を取るのは2格か3格)の3格です。なぜかというと、nach という3格支配の前置詞
があるからです。ここでは、厳密には後置詞になっています。der Abstammung nach =
nach der Abstammung と同義。nach はときどき後置されることもあります。(例: nach
meiner Meinung = meiner Meinung nach 「私の意見では」)
・der Abstammung seiner Verwandten nach の部分で「親族の家系に従って」
親族の家系に従ってどうなのかというと Ritter werden sollte ですから「騎士になる定
め(騎士にならなければならない)」のです。
 ちなみに、edlen juengling のところは、不定冠詞 einen となっていることから、
「とにかく何らかの高貴なる若者」という意味で、wo immer があるのは、「〜するとき
はいつでも」という意味になります。→「家系に従って騎士になる定めであるような高貴
な若者を見つけたときにはいつも、その都度」

>(2) ・・・ den lud man in das Land, an dem Fest teilzunehmen. は、
> in das Land と an dem Fest を並列に受け取って見ましたが良いですか。

最初の den は、その見つけた若者をその都度指しています。騎士になるべき若者を見つ
けたら、その都度、王国に連れてくるわけですね。in das Land は lud (laden) の「行
き先(連れて行く先)」を表す句で、jemanden in das Land laden で一かたまりです。
 an dem Fest teilzunehmen のほうは、zu不定詞になっていることからも分かるよう
に、これで一かたまりです。動詞 teilnehmen は前置詞句 an etwas3 を伴って「〜に参
加する」という熟語を形成しています。つまり、an dem Fest teilnehmen で「その(先
に国王によって告示された)饗宴に参加する」です。そこに zu不定詞が組み合わさり、
「〜するように」という意味が加わります。→「人は、そのような若者たちを、その饗宴
に参加するように、王国に連れていった」

>(3) das Ritterschwert は何か特殊な用語ですか。

詳しいことは分かりませんが、特別な意味はなさそうです。「騎士の剣」という意味です
が、単数形で表されていることから、何か「騎士の連帯感」のようなものが意図されてい
るのではないでしょうか。普通に考えますと、若君(ジークフリート)とそれらの騎士の
血統の若者たちが一緒になって剣を持ては、剣の数は複数です。しかし、「彼ら(=騎士
の家系の若者たち)は、後にその若き王と共に“騎士の剣”を受けるのである」とあるよう
に、何か全員で一つのものを持つというイメージがあり、それは具体的な剣である一方
で、「志を共にする仲間意識、騎士道、連帯感」のようなものが意図されているのではな
いかと感じ取れます。

返信2 返信-2
 2005/8/4 (木) 09:31:44 - Ssai-to - No.1123072113.2
御説明を有難う御座います。解ったと思いますので、次に清書して見ます。

28 Wo immer man einen edlen Juengling fand, der der Abstammung
seiner Verwandten nach Ritter werden sollte, den lud man in das
Land, an dem Fest teilzunehmen. Gemeinsam mit dem jungen Koenig
erhielten sie spaeter das Ritterschwert.


姿高貴な 若者が
見つかるなれば つねのごと
その親族の 血統が
騎士になるべき 定めなら
国に招きて 饗応す

彼らやがては 若君と
共に戴く 騎士の剣


というようなことで、良いですか。

返信3 返信-3
 2005/8/6 (土) 21:51:27 - Ssai-to - No.1123072113.3
田中先生から das Ritterschwert についての advice を得ましたので・・・

Gemeinsam mit dem jungen Koenig erhielten sie spaeter
das Ritterschwert.

は、

彼らやがては 若君と
刀礼の儀を 共に受く


と致したいと存じます。

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