ドイツ語質問箱

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ページ 84 (831〜840)
Wem 引用
  2005/5/18 (水) 09:26:43 - katze - <メール送信> - No.1116376004 - 返信コールON
こんにちは。またまたドイツの民謡のタイトルの件でご質問です。
「Wem Gott will recchte Gunst erweisen」という曲があるのですが、
これはなにゆえ「Wem will Gott rechte Gunst erweisen」ではないのでしょうか。
最後に疑問符が付いていないことから、
「疑問文ではないのかな...Wemは関係代名詞なのかな?」という推測はつくものの、
この「Wem」をどのように理解してよいのかわからなくなってしまいます。
かつての「旧い2格」のようなものに則っているのでしょうか?
お忙しいところすみませんがよろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/5/19 (木) 01:01:26 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1116376004.1
こんにちは。
今回の表題の一文ですが、テキストの前後関係を見ないとはっきりとしたことが見えてこ
ないと思いましたので、曲の歌詞の続きを調べてみました:

Wem Gott will rechte Gunst erweisen,
Den schickt er in die weite Welt,
Dem will er seine Wunder weisen
In Berg und Wald und Strom und Feld.

これを見ますと、2行目と3行目の den, dem が誰を指しているのかが、1行目の助けな
しでは分からないことが分かります(変な日本語!?)。つまり、2行目を単独で読んで
みても「その者を彼(=これは Gott だと分かります)は世に送った」という程度しか分
からず、「その者」とは誰なのか見えてきません。3行目も同様です。

> Wem は関係代名詞なのかな?」という推測はつくものの、

しかし、ご指摘のとおり、1行目の wem が【関係代名詞】であることに気が付くと、
「神が本当の愛を示したいと思っている者」(1行目)を「(神は)世に遣わした」(2
行目)、「その者に(神は)自分の奇跡の力を示そうと思った」(3行目)と解釈できま
す。これは、たとえば、

(参考)Wer Lust hat, kann mal reinschauen. 「興味がある人は一度見てみて」

などの例に見られるものです。ここでは wer という(不定の)関係代名詞が用いられて
いますが、wem はその3格形です。

つまり、問題の wem は、2行目・3行目の den/dem と呼応していると考えられるわけで
す。以下の(1)のように書いてみるとわかり易いと思います。この wem, den, dem の
一連の代名詞で表されているのは、たとえば「イエス・キリスト」である、などと考えれ
ば良いことになります。

ただし、相変わらず will の位置は変則的ですね。この場合、

 [Wem Gott rechte Gunst erweisen will], [den] will er ... ・・・(1)

となるのが標準的な語順だと思います。(その意味で、wem が関係代名詞であると解釈す
る上においては、"Wem will Gott..." の語順は相応しくありませんね。これだと純粋に疑
問文になりますので、「神は誰に本当の愛を示したいの?その者を神は世に送りたいんだ
よ」というように(ちょっと)不自然なつながりになります。それよりは、「神が本当の
愛を示したい者、その者を神は世に送りたいんだよ」という(今回仮定している)解釈の
ほうが自然のような気がします)。
 ただし、これは曲の歌詞(つまり詩のようなもの)であるということから、will の位
置が(1)にあるような本来の文末位置ではなく、変則的な位置に置かれていると考えて
おけばよいと思います。文体(スタイル)上の問題とかそんなところでしょうか?

返信2 返信-2
 2005/5/19 (木) 07:55:57 - katze - No.1116376004.2
田中先生、こんにちは!
歌詞まで調べてくださってありがとうございました。
(なるほど・・私は歌詞調査など全く頭に浮かばず、タイトルだけを
見て(捉えて)おりました。)
やはり関係代名詞なのですね。2行目で納得がいきました。が、
おっしゃるとおり「will」の位置にはいまだ疑問が残ります・・。
けれど、ご指摘のとおり、詩(詞)ですから変則的な
(響きや語感の良い)フレーズになっているのでしょうね。
本当にありがとうございました。歌詞対訳まで付けていただき、
大変お得な気分です(^^)

lohnen 引用
  2005/5/9 (月) 16:42:44 - Ssai-to - No.1115624419
お願いします。

Es lohnt sich, die Oper zu besuchen.
( このオペラは行く価値があります。 )

この例文の lohnen は辞書を見ますと、 sich は 4 格であり

《自》《再》〜報われる、かいがある、割に合う、意義(価値)がある

などの語彙が充ててあるわけですが、「 sich4格=(自ら)『を』 」
という直訳和訳感覚( 自らを報われる、自らをかいがある、自らを割に
合う、自らを意義(価値)がある )ですと、いささか違和感があります。

「 sich3格=(自ずから)に 」ならなんとなくしっくり来るようなのですが、
sich が 4 格である必然性は lohnen という語の歴史にたどること
が出来るでしょうか。

返信1 返信-1
 2005/5/10 (火) 15:26:31 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1115624419.1
こんにちは。
今回のケースは、他動詞を「自動詞化」する手続きとして理解することができます。その
際に、再帰代名詞 sich が必要になります。

これは、今回の lohnen に限らず、freuen でも informieren でもなんでも良いのです
が、もともと他動詞は「他の誰かに働きかけ」をします。その働きかける対象を、sich
を使うことによって「自分に向けて働きかけ」をするように表現することで、自動詞的な
効果を引き出すものです。

たとえば、freuen では、
 Ich freue ihn. 「私は彼を喜ばせる」(Das freut mich. も他動詞の例)
が他動詞であるのに対し、
 Ich freue mich. 「私は喜ぶ(=私は自分自身を喜ばせる)」
という自動詞的な表現(働きかけをするが、その働きかけが自分自身に向かっているとい
う意味で自動詞的)をすることができます。

今回の lohnen も、他動詞としては「(他の誰かを)報いる」という意味あいがあり、こ
れは(相手が人間であれば)たいていの場合「賃金・報酬の支払い」が伴います。
(例)Ich habe ihn gelohnt. 「彼に報酬を支払った」
(例2)Ich habe ihm seine Hilfe gelohnt. 「彼の手助けに対して報酬を払った」
※例2は、ihm という3格が必要ですが、最終的には「彼がしてくれた手伝い・苦労」に
対して報いる(報酬をあげる)ので、4格目的語こそが、「報われる対象」です。

また、目的語が人間ではなく事物である場合もあります。
(例3)Die Stadt lohnt den Besuch. 「この町はわれわれが訪れることに報いてくれる
(訪れる価値がある)」

さて、これを sich を用いた形にしてみると、

[Der Besuch der Stadt] lohnt sich. 「この町を訪れることは、それ自体を報いること
になる(=例3と同義)」(主語は [ ]内全体)

そこで、今回の表題の

> Es lohnt sich, die Oper zu besuchen. ( このオペラは行く価値があります。 )

も、es が主語(さらに言えば、[die Oper zu besuchen] が真主語です)で、「そのオペ
ラに行くこと」その行動そのものが、それ自体を報いるだけのものである、つまり、行く
価値がある、ということを表しています。

まとめとして、Ssai-to さんの記述をお借りしますと:

【lohnen】
@《他》〜報いる、甲斐を見出す、割に合わせる、意義(価値)を見出す
A《再帰代名詞とともに、自動詞的に》〜報われる、かいがある、割に合う、意義(価値)
がある

という感じになるでしょう。
------
以上で、sich が4格である理由(他動詞の目的語だから)は説明ができましたので、以
下は余談です。lohnen には、sich を用いずに自動詞として働く用法もあるにはありま
す。この場合、自動詞ですから、「報いる対象」は4格ではなく3格で表します。
(例4)Er hat mir fuer meine Muehe gelohnt. 「彼は、私の苦労に対し報いて
くれた」 ※ jemandem fuer etwas lohnen という形です

lohnen が自動詞の場合は、当然、
(例5) Der Besuch der Stadt lohnt.
というような表現も可能になります。sich がないと、何か“座りが悪い”感じがします
が、ここでは自動詞として解釈していますので、これも可能です。

返信2 返信-2
 2005/5/10 (火) 16:10:00 - Ssai-to - No.1115624419.2
返信有難う御座います。

> 他動詞を「自動詞化」する手続きとして・・・再帰代名詞 sich(4格)
> が必要になります。

ということで判りました。また、理論的には・・・

Die Oper zu besuchen lohnt.

もあり得るが、 sich(4格) を使って「 自動詞化 」した表現の方が
落ち着きが良いのであると理解しました。

zu 不定詞 引用
  2005/5/3 (火) 11:56:39 - クラ - No.1115088899
質問させていただきます。
Er konnte sich nicht beruhigen, seinen Kaeufer vielleicht uebervorteilt zu
haben.
この文章、読んでいるとまったく引っかからない(この手の文章はよく目にすると思
う)んですが、いざzu不定詞句の用法を文法的に説明しようとしたら、ちゃんとした説
明がありません。副詞的用法の項にもこれに当てはまる用例は挙げられていません。
田中さんでしたらどのように説明されますか?

返信1 返信-1
 2005/5/3 (火) 12:58:30 - クラ - No.1115088899.1
再び質問者です。上の質問は、Ich freue mich, Sie kennenzulernen.を説明するのと同
じではないかとふと思いました。この表現使いますよね。Es freut mich, Sie
kennenzulernen.は当然あるわけで、この不定詞句の説明は簡単ですよね。では
Ich・・・の場合だと、darueberが省略されていると考えるんでしょうか。とすると、最
初の質問、Er konnte sich nicht beruhigen・・・でも、何かが省略されていると考え
ることになるんでしょうか。

返信2 返信-2
 2005/5/7 (土) 19:10:30 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1115088899.2
返事が大幅に遅くなりました。東京で開催された学会に出席していたのと、cgiサーバの
不調が重なってしまいました。

今回のご質問についてですが、

> Er konnte sich nicht beruhigen, seinen Kaeufer vielleicht uebervorteilt zu
> haben.

たしかに、ご指摘のとおり、主節の動詞 beruhigen にとっての“必要成分”(文法用語と
しては【補足語】と呼んだりします)は、主語 (er) と目的語 (sich) がそろっています
ので、これ以上は副詞などの“あってもなくてもよい随意的な成分(同【添加語】)”以外
は登場しようがないのが本当のところです。

[seinen Kaeufer ... uebervorteilt zu haben] は zu-不定詞句であり定形ではないので
すが、文に準ずるものですので(あるいは「『〜なこと』と訳せる名詞的な節」と言って
も良いでしょう)副詞ではなく、結果、“随意的な添加語”ではありません。そこで、この
まま単独では説明がつきません。何かしら、この zu-不定詞句の存在を保証するものが必
要になります。

ご指摘のように、もし "Ich freue mich, Sie kennen zu lernen." の文であれば、
"darueber" があり、"Ich freue mich darueber, Sie kennen zu lernen." とすること
で、ちゃんと zu-不定詞(場合により dass-節も)を結びつけることができます。

では、今回の文の場合には、どんな結びつきを考えれば良いのかといいますと(実際は、
その結びつきは「省略」によって目に見えない形になっているのですが)、可能性は2つ
(実際はそれ以上あるかもしれません)考えられます。

(1)insofern 「〜という点で、〜の限りにおいて」の省略:

Er konnte sich insofern nicht beruhigen, seinen Kaeufer vielleicht
uebervorteilt zu haben
. 「彼は、お客さんをだまして儲けてしまったのかもしれな
いと(いう点において)心が落ち着かない」
 ※ insofern が、後続する zu-不定詞句と結びついている
 ※ 本来、insofern, weil ... の形で「理由」を表す構文もある。
   weil の代わりに als も使用。
 (参考)Er konnte sich insofern nicht beruhigen, weil er seinen Kaeufer
     vielleicht uebervorteilt hat.

(2)「理由」を表す weil の省略:

Er konnte sich nicht beruhigen, weil er glaubte, seinen Kaeufer
vielleicht uebervorteilt zu haben.
 ※ glauben は目的語に dass-節のほか、zu-不定詞句も選択できます。

以上のように、「彼の心が穏やかでない」理由が示される必要があるわけですから、この
zu-不定詞を「理由を述べようとしている部分」として解釈することになるでしょう。た
だ、いずれにせよ、今回の表題の文は、どちらかというと「口語調」です。 (田中)

返信3 返信-3
 2005/5/8 (日) 00:04:52 - クラ - No.1115088899.3
丁寧なお返事ありがとうございます。
やはり省略と考えるしかありませんよね。
あくまで口語調というのも納得でした。
また何かあったら質問させていただきます。そのときはよろしくお願いします。

umschauen 引用
  2005/5/1 (日) 16:41:59 - Ssai-to - No.1114933319
お願いします。

洋服売り場で店員が、

Sie koennen sich nur umschauen.

と言う場面ですが・・・

(1) ( 手に取ったり試着などしないで )見るだけならいいですよ。

だと思ったのですが、テキストでは

(2) ( 買わないで )御覧になるだけでもいいですよ。

のように訳してありました。

(1) のような意味にはならないのですか。

返信1 返信-1
 2005/5/1 (日) 20:55:02 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1114933319.1
こんにちは。

そうですね、この場合、(1) と (2) のどちらの解釈も可能ですね。文脈で判断するしか
なさそうです(この文単体では判断できません)。

構造的には、nur が (1) koennen に密接に結びつくのか、あるいは (2) umschauen と関
連するのかによって、2つの解釈が出てきます。つまり、

(1) Sie [koennen] sich [nur] umschauen.
  「あなたが出来る(してよい)ことは・・・だけだ」
  (できること・できないことを限定している)
(2) Sie koennen sich [nur umschauen].
  「あなたは、ただ見るだけのことを出来る(してよい)」

というわけです。特に、(2) の場合には、auch を添えて:
(2') Sie koennen sich auch nur umschauen.
  「あなたは、見るだけのことしてよい」

ですから、表面上はまったく同じ構造で、2つの解釈が可能です。ご指摘のとおりです。

返信2 返信-2
 2005/5/1 (日) 21:01:05 - Ssai-to - No.1114933319.2
返信有難う御座います。

言葉はその前後の事情が大切なのですね。
お店ですからやはり (2) になりますね。

tanzenの現在人称変化 引用
  2005/4/26 (火) 19:06:35 - K' - No.1114509995
ドイツ語始めたばかりなので分からないことだらけです。
tanzeをduで人称変化するとdu tanzstで合ってますか?

返信1 返信-1
 2005/4/26 (火) 22:13:57 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1114509995.1
こんにちは。

動詞の人称変化は、語幹を残して、語尾の部分を変化させるわけですが、語幹が

・ z
・ s
・ sch
・ ss (エスツェット)

で終わる動詞については、主語が du のときの変化語尾 -st の s が吸収されてしまいま
す。(実際、tanzst と言おうとすると、言いにくくないですか?このように、口調上の
リズムから、自然と z, s, sch, ss の直後に -st が続くと、s が吸収されます。)

たとえば(以下の動詞では、「a-/u-ウムラウト」は「ae/ue」と記述しています。ご注意
ください。)

・ z で終わる語幹を持つ動詞: tanzen, putzen
・ s     〃      : reisen, lesen
・ sch    〃      : waschen, wuenschen
・ ss     〃      : heissen, kuessen

は、いずれも、主語が du のときは、語尾が -t だけになり(s が脱落)ます:

・ z で終わる語幹を持つ動詞: du tanzt, putzt
・ s     〃      : du reist, liest(e→ie になる)
・ sch    〃      : du waescht, wuenscht
・ ss     〃      : du heisst, du kuesst

いろいろと動詞を紹介しましたが、それぞれの意味は辞書で調べてみてくださいね。どれ
も、よく使う基本的なものばかりです。
ドイツ語、楽しみながら学んでいってくださいね。 (田中)

返信2 返信-2
 2005/4/28 (木) 08:50:33 - K' - No.1114509995.2
ありがとうございます。また分からないこと出てきたときはおねがいします。

男性または中性両用名詞 引用
  2005/4/27 (水) 17:10:25 - Ssai-to - No.1114589328
お願いします。

Der/Das Sorbett hat mir sehr gut geschmeckt.

と Sorbett の取り扱いは、男性名詞・中性名詞どちらでも
良いとのことですが、名詞の性に関して厳格なドイツ語なので
いつも名詞が出て来ると注意している所為でしょうか、両用と
なるとなんだか拍子抜けしてしまいます。

(1) どう云う歴史で両用となってしまったのですか。
(2) 男子、女子での使い分けの傾向と云ったものはありますか。
(3) 他に両用の例はありますか。

返信1 返信-1
 2005/4/27 (水) 18:22:24 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1114589328.1
こんにちは。
今回のように名詞の性別の可能性が複数にわたる現象は、特に外来語の場合に起こります。

Sorbett が男性名詞と中性名詞の両方の可能性があるのは、
(男性名詞としてみなされる理由)
  この単語がイタリア語の sorbetto (イタリア語でシャーベット)に由来している
  から。
  イタリア語の名詞は、語末が -o で終わると【男性名詞・単数】と決まっています。
  (ジェラート gelato, リゾット risotto, 列車 treno などなど)
  そこで、ドイツ語に取り入れられたときも、男性名詞としてみなされています。
(中性名詞としてみなされる理由)
  シャーベットはアイス食品の一種であり、元来ドイツ語にある Eis または Speiseeis
  (中性名詞)の仲間としてみなされた結果、中性名詞に分類される。

前者は、名詞の語末音によって性別を区別するイタリア語の形態的な特性に由来していま
す(女性名詞に分類されるのは、語末が -a で終わる名詞。ピザ Pizza, 矢 frecca,パ
スタ pasta など)。(ついでに言うと、男性名詞の複数形は -i、女性名詞の複数形は
-e に変化します。risotto → risotti、frecca → frecce。広島にサンフレッチェという
サッカーチームがありますが、広島の武将毛利元就の「三本の矢」の逸話に基づき、三本
(san)の矢(frecce)→ Hiroshima Sanfrecce というチーム名になっています。)

後者は、シャーベットがアイス食品の一種であり、そのアイス(=上位概念)が中性名詞
であるため、シャーベットも中性名詞に分類されている考え方です。

外来語には、よくこのような【形態】vs.【意味的な分類】で性別が揺れる場合があります。

他の例としては、たとえば飲料のコーラ(Cola)があります。この語も、語末が -a で終
わっているため、先のイタリア語の例のように「女性名詞を連想」させ、女性名詞として
解釈される場合と(die Cola)、飲料の一種であるために das Getraenke(中性名詞)か
らの類推で das Cola と解釈される場合があります。同様に、日本のたたみ(Tatami)
も、形態(語尾が -i なので、男性名詞を連想される)から男性名詞として見られる場合
と、マット(床に敷くもの。die Matte)の一種として女性名詞として見られる場合に分
かれます(なお、-i で終わる語尾は、男性名詞の複数形なので、複数形名詞として見ら
れる場合までありますが)。

使う人(話し手)が男性か女性かは関係ないと思います。人によって、その語のどこに着
目するか(形態なのか、意味的な分類(カテゴリー)なのか)によって、その語の文法的
な性を判断していると思われます。

返信2 返信-2
 2005/4/27 (水) 22:16:49 - Ssai-to - No.1114589328.2
返信有難う御座います。

> その語のどこに着目するか(形態なのか、意味的な分類
> (カテゴリー)なのか)によって、その語の文法的な性を
> 判断していると思われます。

その時と場合によって、自然かつ瞬時に選択がなされている
のですね。
どう云う時にどちらを採り、どう云う場合にどちらを採るかは
語法経験が選ばせるのでしょうか。

返信3 返信-3
 2005/4/28 (木) 01:11:03 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1114589328.3
> どう云う時にどちらを採り、どう云う場合にどちらを採るかは
> 語法経験が選ばせるのでしょうか。

そうですねぇ、たとえば Cola を「飲料」として中性名詞で解釈する人は、他の Sorbett
も Tatami もそれぞれ「意味的なカテゴリー」で中性名詞(das Sorbett)、女性名詞
(die Tatami)と解釈するような一貫性が見られるのでしょうかね。または、反対に
Cola を形態的な側面から女性名詞に分類する人は、同じく一貫して形態を重視して der
Sorbett, der Tatami と解釈してくれると、すごく分かりやすいんですが。実際のところ
はあまりよく分かりません。

返信4 返信-4
 2005/4/28 (木) 04:09:06 - Das Schiri - No.1114589328.4
面白い話題ですね。
私のひとつの経験としては、バゲット(白い棒状のフランスパン)die Baguette なんですが
名詞の性を当てる勉強をしている時に、思わず das Baguette と思ってしまいましたが辞書で
はdie Baguette の方が優勢に使われているように書かれていました。
おそらく語尾が -e で終わっていることから女性名詞の方よりになってしまったのかな〜、と
思いました。パンは全部 das と思っていました。 外来語って本当に、性別とか発音がわか
りにくいですよね。

an die oder an der? 引用
  2005/4/26 (火) 04:51:54 - Das Schiri - No.1114458714
こんばんは、

先日、辞書で単語を調べていたのですが、einschreiben についてよくわからないことがありま
した。
一体どちらが正しのでしょうか:

er hat sich an der Universitaet eingeschrieben
er hat sich an die Universitaet eingeschrieben

an der の方は三修社のweb 辞書からのものなのです。
同じ質問をドイツ人の人にもしたのですが、このように答えが返ってきました:

Es ist DIE Universitaet, aber : Er hat sich an DER Universitaet eingeschrieben.
Das ist ein ganz schwieriges grammatikalisches Problem, das jeder hat der
Deutsch lernt, denke ich.

これを見るとどうやら an die の方が正しいのかと思ってしまうのですが、
小学館の einschreiben の見出しを見ると (et4 in et4) と書いてあり、さらに用例が紹介
されていて:

sich in die Matrikel einschreiben lassen

が載っています。 また他の用例でも前置詞と一緒になって書かれている場合、方向を示す4格
になっています。 もうどちらが正しいのかわかりません。宜しくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/4/26 (火) 15:59:28 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1114458714.1
こんにちは。

einschreiben は、文字通り ein- 「中に」 schreiben 「書く」=「書き入れる」という
のが基本的な意味ですから、Matrikel 「(学生の)登録帳簿」には名前を書き入れる
(記入)することができます。この場合、「帳簿の中に書き込む」ということで、ご指摘
のように in die Matrikel (in + 4格 die Matrikel ですから、【方向性・移動】をあ
らわします。

他方、Universitaet を使う場合は、あくまでも einschreiben が「(帳簿などに)書き
入れる」という意味から「登録する」などの意味に転じているだけで、実際に「大学(と
いう帳簿)に書き入れる」わけではありません。Matrikel が実際に書き込むことのでき
るものであるのに対し、Universitaet というのは組織であって、帳簿やノートのような
ものではありません。ですから、an der Universitaet で「大学において、大学で」とい
う場所=つまり、どの組織に登録しようとしているのかを示すのみです。ですから、an +
4格ではなく、an + 3格(der Universitaet)となります。

さらに言うならば、
 an der Universitaet in die Matrikel einschreiben lassen
などとすることは可能でしょう。これは、まず組織としては「大学」、そして実際に名前
を書き入れて登録してもらう先は「登録帳簿」というように、ちゃんと使い分けがされて
いる例です。

結論としては、

> er hat sich an der Universitaet eingeschrieben

のほうが適切であると思われます。

なお、このことは、ご友人のドイツ人の方からの返事からも見て取れます:

> Es ist DIE Universitaet, aber : Er hat sich an DER Universitaet eingeschrieben.
> Das ist ein ganz schwieriges grammatikalisches Problem, das jeder hat der
> Deutsch lernt, denke ich.

(たしかに Universitaet は女性名詞なので DIE を使うが(※女性名詞であることを示す
印としての DIE の話をしている)、今回の文は Er hat sich an DER Universitaet
eingeschrieben. とすべき(※ an DER と3格の形で使うべきだと述べている)。これは
ドイツ語を学ぶ誰もがぶつかる、とても難しい文法上の問題だと思う)
 ※印の部分は、私のコメントです。    (田中)

返信2 返信-2
 2005/4/26 (火) 17:59:44 - Das Schiri - No.1114458714.2
ありがとうございます。

質問文の中で、一つ書き間違いをしてしまいました、

「これを見るとどうやら an DER の方が正しいのかと思ってしまうのですが・・・・・」

でした。

この場合、実際に書き入れる物に対して、「方向を示す語句」が一緒に使われるのですね。
たしかに、辞書に載っている例文をみると、すべて実際に書き入れられるものでした。

「大学に入る」という意味から、ここも「方向を示す語句」が正しいのではないかと思ってしま
いました。ここは単純(?)に場所をあらわしていたんですね。

しっかりと整理することができました。ありがとうございました。

〜する人 引用
  2005/4/24 (日) 17:03:55 - Ssai-to - No.1114329835
お願いします。

-er をつけて、合成語 「 〜する人 」 を作ると,

spielen→der Spieler
malen→der maler
nicht rauchen→der Nichtraucher

のようになる訳ですが、女性は・・・

die Spielerin, die Malerin, die Nichtraucherin

となるのですか。また、女性専用禁煙席となると・・・

der Nichtraucerintisch

とかとなるのですか。

返信1 返信-1
 2005/4/24 (日) 19:04:02 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1114329835.1
こんにちは。

> 女性は・・・
> die Spielerin, die Malerin, die Nichtraucherin
> となるのですか。

はい、そうですね。-er を用いて職業・身分を表してある名詞は、そのまま -er に -in
を加えてください。女性形になります。また、語尾が -er で表されていない職業・身分
名も、-in を付ければ女性形になります(例:der Koch - die Koechin)。ただし、形容
詞の名詞化によるものは、この限りではありません(例: der Angestellte - die
Angestellte)。

> また、女性専用禁煙席となると・・・
> der Nichtrauc[h]erintisch
> とかとなるのですか。

「禁煙席」を Nichtrauchertisch と表現しているもののうち、Nichtraucher の部分は、
実は複数形です。つまり、「非喫煙者の人たちのための席」ということですね。語尾に
-er をつけて「人」を表す名詞は、単数形も複数形も同じ形です(単数 der Maler - 複
数 die Maler)。
 まず、第一に、この複数形の Nichtraucher や Maler には、男性だけでなく女性も
ひっくるめてあることにご注意ください。もちろん、男性ばかりの集合、女性ばかりの集
合であれば:

 ○男性ばかりの非喫煙者の集合 Nichtraucher
 ○女性ばかり  〃      Nichtraucherinnen

ですが、男女合わせると、

 ○男女合わせた非喫煙者の集合 Nichtraucherinnen und Nichtraucher
                → Nichtraucher (男性形で代表させる)
   ※書き言葉では、NichtraucherInnen というのも
    ありますが、話し言葉では I が大文字か小文字かは表現できませんので
    男性形の複数形で代表させます。

一般的には、このように男性形で代表させることになっています(もちろん、ポリティカ
ル・コレクトネス(PC)<差別用語禁止>の議論はありますが、あくまでも慣例的にです)。

そこで、このような「複合語」には、特に性別を限定しない形で Nichtrauchertisch と
いう形で表現されます。
 特別に「女性の非喫煙者たち」だけのための席を指す場合は、理論上は
Nichtraucherinnentisch という語があっても良さそうですが、実際には
 Tisch[e] (nur) fuer Nichtraucherinnen
などとするのが一般的なようです。

返信2 返信-2
 2005/4/25 (月) 05:26:31 - Ssai-to - No.1114329835.2
返信有難う御座います。

合成語は 男性・女性・単数・複数・慣習 の別を考えなくて
はならなくて、随分込み入っているのですね。

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