ドイツ語質問箱

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Das Nibelungendlied 1 ( 2-20 ) 引用
  2005/7/20 (水) 10:16:25 - Ssai-to - No.1121822190
お願いします。

2. Aventiure : Ueber Siegfried

20 Es wuchs in den Niederlanden, in einer weithin beruehmten,
maechtigen Burg, die am Niederrhein lag und Xanten hiess,
der Sohn eines edlen Koenigs heran, dessen Vater Siegmund
und dessen Mutter Sieglinde hiessen.


2. ジークフリートのこと

此処、
ニーデルラントに 育つ者
ライン下流の 河畔なる
世にも名高き ザンテンと
呼ばれおりたる 堅城の
一人の王者の 子孫なり

その父の名は ジークムント
その母の名は ジークリント


(1) Es は何を表わしていますか。
(2) der Sohn・・・, ・・・. と Es が繋がっているのですか。
(3) der Sohn に対する動詞はどうなっていますか。

返信1 返信-1
 2005/7/20 (水) 12:20:48 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121822190.1
今回の箇所は、関係代名詞を中心とした構造になっていますね。関係代名詞を色を変えて
書いてみます。それぞれ、先行詞と関係代名詞を同じ色に合わせておきます。そして、
[ ] は関係節がどこまでかを示しています:

Es wuchs in den Niederlanden,
in einer weithin beruehmten,
maechtigen [Burg, die am
Niederrhein lag und Xanten hiess],
der [Sohn eines edlen Koenigs heran,
dessen Vater Siegmund
und dessen Mutter Sieglinde hiessen].

以上は、単なる確認です。では、ご質問内容を検討してみます。

> (1) Es は何を表わしていますか。

この es は「形式的な主語」で、実質的な“中身”はありません。次の(2)の質問、また
(3)の質問ともすべて絡んできますが、本当の主語(真主語)は der Sohn です。真主
語が関係節などで修飾され、その長さが長くなっているときには、文頭の位置にその主語
を置くには“頭でっかち”になってしまいますので、最初に es という要素で文頭の位置を
埋めておいて、それから真主語は文の後ろのほうでゆったりと登場することができます。
 今回の文(最初から最後までで1つの文)は、前置詞句や関係節などの修飾語句をすべ
て取り除くと、

 Es <形式主語> wuchs (中略) der Sohn <真主語>

という構造になっています。この der Sohn に dessen とい
う関係代名詞が付くことによってこの主部は長さが長くなってしまっていますので、“後
回し”にされています。このような構造は、珍しいものではなく、たとえば今、ためしに
ウェブで探してみますと、

 Es kommt der Sommer, mit dem die Muecken auch langsam wieder zum Vorschein
kommen
. 「蚊たちもまたそろそろ姿を現す、そんな夏がやって来る」
 (www.moskitos-inline.de/html/archiv.html)

というのが見つかりました。→下線部全体が<真主語>です。

>(2) der Sohn・・・, ・・・. と Es が繋がっているのですか。

そうですね、(1)のところで書いたとおり、<形式主語(仮主語ともいう)> と <真主
語> の関係です。

>(3) der Sohn に対する動詞はどうなっていますか。

der Sohn が es と結びついている(一心同体?)ですので、動詞は wuchs ということに
なります。

返信2 返信-2
 2005/7/20 (水) 17:11:12 - Ssai-to - No.1121822190.2
分析説明を有難う御座います。

そうしますと、まあまあというところで良いですか。ただ・・・

> ・・・呼ばれおりたる 堅城の・・・

は何だか人のように感じられますので、

・・・呼ばれ在りたる 堅城の・・・

と致したいと思います。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−19 ) 引用
  2005/7/18 (月) 17:38:59 - Ssai-to - No.1121675939
お願いします。

I. Aventiure

19 Das war der Falke. In dem Traum, den ihre Mutter ihr
deutete, hatte sie ihn gesehen. An ihren naechsten
Verwandten, die ihn spaeter erschlugen, nahm sie die
blutigste Rache! Weil ein einziger ermordet wurde,
starben unzaehlige andere.


これぞそれなる 鷹なりき
母説く彼女の 夢の者

のちに彼の者 あやめたる
彼女近くの 縁のもの
彼女斯の血の 復讐を
そやつの上に 行ないぬ

一つの唯の それ一つ
謀殺ありし その間に
他なる落命 限りなし


(1) ihren naechsten Verwandten は親族名としてはどうなりますか。
(2) Weil ein einziger ermordet wurde, starben unzaehlige andere.
 は文法的にどうなっているのですか。訳出は山勘です。

返信1 返信-1
 2005/7/19 (火) 16:15:06 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121675939.1
>(1) ihren naechsten Verwandten は親族名としてはどうなりますか。

この表現から親族名を特定することはできないでしょうね。もしこれが単数形で ihr(e)
naechste(r) Verwandte(r) となっていれば、事情にもよりますが「配偶者」や「一人息
子・娘」などという可能性も高くなるでしょうね。ここでは複数形 ihre Verwandte と
なっているため、最も近い続柄の身内ということですので、一般的には「両親」や「祖父
母」「兄弟姉妹」など、非常に近い続柄の人を指すことになるでしょう。
 クリームヒルトの身上に照らし合わせてみると、彼女にはこの時点では父親はおりませ
んので、母親をはじめ兄弟たちが ihre naechste Verwandte に含まれると思われます。
その中で、

 die ihn spaeter erschlugen

とありますので、クリームヒルトの未来の夫を殺害する人が意図されています。たしか、
ジークフリート殺害に母親は関与していないはずですので、それを考えると母親を除いた
「兄弟たち」ということになるでしょうか。ただ、ここでジークフリート殺害現場のこと
を想起するのは勇み足ですので(まだその場面は出てきていないので)、とにかくクリー
ムヒルトにとって1親等や2親等といったような近い続柄の身内ということでよいのでは
ないでしょうか。

> (2) Weil ein einziger ermordet wurde, starben unzaehlige andere.
> は文法的にどうなっているのですか。訳出は山勘です。

weil文の中の主語は ein einziger です。これは ein einziger Mann のように、男性を
表す名詞(もしくは男性名詞)が省略されています。後半の unzaehlige andere の部分
も Leute などの名詞が省略されています。動詞が starben になっていることから、
starben の主語は複数形であることが分かります。

Weil ein einziger Mann ermordet wurde, starben unzaehlige andere Leute (Maenner).
「たった1人(の男)が殺されたことによって、他の数え切れない人数が死ぬこととなった」

返信2 返信-2
 2005/7/19 (火) 20:44:15 - Ssai-to - No.1121675939.2
御説明、有難う御座います。縁者の単複を看過していました。


19 Das war der Falke. In dem Traum, den ihre Mutter ihr
deutete, hatte sie ihn gesehen. An ihren naechsten
Verwandten, die ihn spaeter erschlugen, nahm sie die
blutigste Rache! Weil ein einziger ermordet wurde,
starben unzaehlige andere.


これぞそれなる 鷹なりき
母説く彼女の 夢の者

のちに彼の者 あやめたる
彼女間近の 縁者等に
彼女斯の血の 復讐を
彼等の上に 行ないぬ

唯の一人 斯の一人
あやめられたる そのゆえに
傍らなるもの 数知れず
命はかなく なりにけり


と直して見ましたが、ずれていたところが合って来ましたか。

返信3 返信-3
 2005/7/19 (火) 22:15:08 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121675939.3
> ずれていたところが合って来ましたか

たしかに、原文の内容に近い訳になっていると思います。
これで第一歌章は終わりですね。次からは第二歌章ですね。

返信4 返信-4
 2005/7/20 (水) 05:48:24 - Ssai-to - No.1121675939.4
前向きの励ましのお言葉を有難う御座います。

数学が好きなものですから、どこかに解釈はみな一通りという先入観が
有るようです。
物語の心象は、読む人によっていろいろ違ってくるものなのですね。

全く未経験の世界ですので、訳文の感じがずれているようでしたら、
文法のみならず feeling についても御指摘御指導下さいますよう。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−18 ) 引用
  2005/7/16 (土) 22:54:49 - Ssai-to - No.1121522089
お願いします。

I. Aventiure

18 In ihrer kindlichen Vorstellung wollte Kriemhild
ganz auf die Minne verzichten. Danach lebte das edle
Maedchen noch lange Jahre, ohne jemanden kennenzulernen,
den sie haette lieben wollen. Spaeter jedoch wurde sie
in allen Ehren die Gemahlin eines tapferen Recken.


その穢れなき 心にて
クリームヒルトは 騎士の愛
委棄して全く あきらめぬ

斯くて気高き 幼少女
すこぶる長い 年月(としつき)を
誰(たれ)愛す方 知る由も
なくして暮らし 送りたり

然るも後に 潔きまま
或る英雄の 奥方に
少女はやがて なりにけり


※ 過去や仮定法など、日本の古語の助動詞の過去形を、勘で充てて
いるのですが良いですか。なんとなくうまく行くような気がするのです。

返信1 返信-1
 2005/7/17 (日) 23:04:58 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121522089.1
もちろん、一旦、文章を現代日本語に直して、すべての意味を確認した上で、次に七五調
のリズムに当てはまるように加工されているのですから、まったく当てずっぽうで訳を当
てられているわけではないので、今のところはこれで問題ないのではないでしょうか。実
際、それで原文の意味から逸脱した訳はなされていないと思います。

返信2 返信-2
 2005/7/18 (月) 04:59:00 - Ssai-to - No.1121522089.2
いつも有難う御座います。

勇気百倍、鋭意前進致したいと存じます。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−17 ) 引用
  2005/7/16 (土) 09:46:22 - Ssai-to - No.1121474782
お願いします。

I. Aventiure

17 "Sprecht bitte nicht davon, Herrin!" sagte Kriemhild.
"Oftmals hat es sich an vielen Frauen gezeigt, wie
schliesslich Freude mit Leid bezahlt wird. Beidem werde
ich aus dem Weg gehen: dann kann mir niemals etwas
Schlimmes widerfahren."


「 母上それは 勿(な)、言わそ! 」

クリームヒルト 言うならく

「 数多の婦女子 見る如く
歓喜は やはり 苦痛もて
贖(あがな)わるるは 幾度ぞ

その二つがら 我行かず
すればゆゆしき 何ごとも
身に振りかかる あるまじき 」


※ Beidem werde ich aus dem Weg gehen・・・
の Beidem は辞書では代名詞ですが、文章中で文法的にはどういう
働きとなるのですか。

返信1 返信-1
 2005/7/16 (土) 13:15:54 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121474782.1
> ※ Beidem werde ich aus dem Weg gehen・・・
> の Beidem は辞書では代名詞ですが、文章中で文法的にはどういう
> 働きとなるのですか。

Beidem は、beide が名詞化されて、事物(両方のもの)を指すことから中性名詞になっ
ているものです。(もし、ヒトを表して「両者」という意味なら、男性名詞扱いにすれば
よい)。Beidem は、その中性名詞の3格の形ですね。
3格は「間接目的語」としての働き(日本語の「〜に」に相当)が主なものです。それと
は別に、古い時代には「奪格」と呼ばれる「起点や分離」を表す日本語の「〜から」に相
当する格がありましたが、ドイツ語の格システムが4つ(主格、属格、与格、対格)に固
定されるうちに、その奪格がドイツ語の場合は3格(与格)に取り込まれることになりま
した。他にもこのように他の格に取り込まれたものとしては、具格(道具・手段)・処格
(場所)というものがあります。ただし、現代ドイツ語では、奪格・具格・処格は前置詞
句として表現されることが多いです。
 奪格 von 〜, aus 〜「〜から」
 具格 mit 〜「〜の手段で、〜を使って」
 処格 in 〜「〜の中で」, auf 「〜の上で」など
今回の beidem は奪格の用法の名残りで、
 etw(3) aus dem Weg gehen 「〜を避けて通る、回避する」
という慣用句になっています。「モノ(3格〜〜奪格)から離れて通る」という意味合い
です。etw(3) gehen だけでも「離れて通る」という意味になるわけですが、aus dem Weg
があることでさらに意味が強められ、今はこの形で慣用句として定着しています。

返信2 返信-2
 2005/7/16 (土) 16:04:06 - Ssai-to - No.1121474782.2
有難う御座います。判りました。

そうしますと、上の訳出でまあまあ良いであろうと言って頂けるかも
知れないということで、次へ進みたいと思います。

文法で少し困っています。助けてください。 引用
  2005/7/15 (金) 18:46:45 - kosuke - <メール送信> - No.1121420805
名詞の性と格について教えてください。

返信1 返信-1
 2005/7/16 (土) 11:32:29 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121420805.1
「名詞の性」および「名詞の格」のどのような部分がお知りになりたいのでしょうか。
ドイツ語の名詞には「性」が3つ(男性名詞,女性名詞,中性名詞)と,格が4つ(1格
=主格,2格=所有格,3格=間接目的格,4格=目的格)があるというところから話を
はじめましょう。

日本語や英語の名詞には基本的に(有生物の生物学上の性の区別を除けば)「性」という
分類はありませんので馴染みがありませんが,ドイツ語をはじめ,フランス語やイタリア
語などでは,無生物であっても名詞に性があります。ちなみにフランス語やイタリア語の
名詞は男性名詞と女性名詞だけの分類です。ドイツ語にはさらに中性名詞という分類も加
わります(以上の3種類)。性の割り当ては,分かりやすいのは,生物学上の区分に基づ
くもので:
@「生物学上の区分」を切り口にして考えた場合…
 (男性名詞)男性・雄,(女性名詞)女性・雌,(中性名詞)モノ・事物
男性/女性名詞が「生きている」というイメージを与えるのに対し,中性名詞は「事物」
というイメージがあります。生物学的に見れば,雌雄の別しかないわけですから,残る中
性名詞がそれ以外に分けられるのは当然です。
では,無生物同士で,男性,女性,中性はどのように分ければ良いのかといいますと,ま
ずお断りしなければならないのは,決定的にこれだ!という区分方法はないということで
す。その上で,ある程度の傾向だけご紹介しますと(これもまだまだ議論の余地はありま
すが),
A男性名詞…1音節(その語に含まれる母音の数が1つだけ)の名詞(例:Tisch)
      語末が -er (例: Spieler, Lehrer, Computer)
 女性名詞…語末が -in(例: Lehrerin, Japanerin)
      語末が -e (例: Lampe, Brille, Tasche)
 中性名詞…外来語由来のもの(例: Sofa, Restaurant, Cafe)

その他,この接尾辞がついたらこの性になる,というようなものもありますが(-ling →
男性,-heit/keit → 女性,-chen → 中性名詞),ここではひとまず置いておきます。

次に,「格」について見てみますと,「格」とは,その名詞が文の中でどんな役割(主語
なのか,目的語なのか,など)を果たしているのかを示すものです。日本語ですと,主語
なら「〜が」,目的語なら「〜を」,間接目的語なら「〜に」,所有関係を示す語なら
「〜の」のように,「格助詞」と呼ばれるものをくっつけて表します。それで,聞く人は
それの名詞の役割を知ることが出来ます。たとえば,「子供−犬−噛む」という語の組み
合わせがあるとして,格助詞がなければ「子供が犬を噛む」のか「子供を犬が噛む」のか
分かりません。子供が犬を噛むことは現実的には起こりにくいことですが,文法的には表
現可能ですし,現実に起こってもおかしくはありません。ドイツ語には,この日本語の格
助詞にあたるようなものはありませんので,代わりに別の形で格を表示してやる必要があ
ります。どの言語だって,名詞がその文の中でどんな役割を果たしているのかを示す必要
はあるでしょう。そのときに,その表示方法が助詞によるものだったり,冠詞を使って行
うものだったり,その部分で異なってくるだけのことです。
 ドイツ語の格表示は,主に冠詞などに現れる「変化語尾」(冠詞だけでなく,形容詞な
どにも現れる)で記されることになっています。そこで,主格,所有格,間接目的格,目
的格の4つに対応する形を用意する必要があります。ドイツ語文法では,特に,便宜上,
主格を1格,所有格(属格)を2格,間接目的格(与格)を3格,目的格(対格)を4格
と呼ぶならわしになっていますが,表しているのはいずれも,その名詞が文の中でどんな
役割を果たしているかということです。
 さて,ここで,名詞の3つの性が関係してきます。というのも,男性名詞,女性名詞,
中性名詞のそのそれぞれに4つの格の変化が用意されますので,単純計算で,ここまでで
も12通りの変化があることが予測されます。実際にはさらに複数形の変化もありますの
でさらに2倍の24通りになるはずですが,複数形の変化は多くありません。実際の変化
一覧は,お手持ちの教科書や辞書などの記述をご参照いただきたいと思います。

ドイツ語の名詞には,このような「性」と「格」の組み合わせが付いてまわります。正直
に言って,「性」のシステム(体系)はまだ研究の余地がありますが,「格」のほうはそ
の役割は明らかだと思います。

以上,ひとまず回答といたしますので,具体的にこの部分が分からない,というような具
体例がありましたらご提示いただければと思います。

返信2 返信-2
 2005/7/16 (土) 15:38:36 - kosuke - <メール送信> - No.1121420805.2
わかりやすい説明ありがとうございました。これで疑問がなくなりました。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−16 ) 引用
  2005/7/15 (金) 16:53:00 - Ssai-to - No.1121413980
お願いします。

I. Aventiure

16 "Nun widersprich doch nicht so heftig!" sagte wiederum
ihre Mutter. "Wenn Du jemals in dieser Welt tiefes Glueck
erlangen willst, dann durch die Liebe eines Mannes. Wenn
Dir Gott einen wirklich trefflichen Ritter zum Manne gibt,
dann wirst Du eine schoene Frau."


「 それほど確と いましかし
異なるを唱うは 止しなさい! 」

彼女の母また 告(の)り給う

「 この世にして いつの日か
甚だなる幸 汝(なれ)が手に
もし得ることの 有りとせば
一人の殿の 愛による

神よりまこと 素晴らしき
騎士を汝(なんじ)が 賜れば
やがて美(うま)しき 婦人とて
汝は育ち 出ずるべし 」


※ zum Manne が文法上も意味も解りませんので、御説明下さいませんか。

返信1 返信-1
 2005/7/15 (金) 23:09:09 - Ssai-to - No.1121413980.1
p.s. ちょっと、訂正します。

「 この世にして いつの日か・・・

は、七五調から外れますので

「 この現世(うつしよ)に いつの日か・・・

として下さい。

返信2 返信-2
 2005/7/15 (金) 23:17:09 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121413980.2
> Wenn Dir Gott einen wirklich trefflichen Ritter zum Manne gibt,
> ※ zum Manne が文法上も意味も解りませんので、御説明下さいませんか。

Manne は,Mann の3格の形,前に第7詩節で nach seinem Tode というのが出てきまし
たが,その Tod → 3格 Tode というのと同様です。-e というのが男性・中性名詞の3格
に付くことがあります。

ですから,Manne は別に Mann と置き換えても同じことです。この場合の Mann は「夫」
という意味で,zum Mann は「夫に」ということですね。「神があなたに卓越した騎士を
夫に(夫として)与えてくださるならば…」という意味です。

返信3 返信-3
 2005/7/16 (土) 05:10:00 - Ssai-to - No.1121413980.3
すっかり忘れていました。すみません。


16 "Nun widersprich doch nicht so heftig!" sagte wiederum
ihre Mutter. "Wenn Du jemals in dieser Welt tiefes Glueck
erlangen willst, dann durch die Liebe eines Mannes. Wenn
Dir Gott einen wirklich trefflichen Ritter zum Manne gibt,
dann wirst Du eine schoene Frau."


「 それほど確(しか)と いましかし
異(い)なるを唱うは 止しなさい! 」

彼女の母また 告(の)り給う

「 この現世(うつしよ)に いつの日か
甚(はなは)だなる幸(さち) 汝(なれ)が手に
もし得ることの 有りとせば
一人の殿の 愛による

神よりまこと 素晴らしき
騎士を夫(おっと)に 賜れば
やがて美(うま)しき 婦人とて
汝(なんじ)は育ち 出ずるべし 」


※ これで、先に進みたいと存じます。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−15 ) 引用
  2005/7/14 (木) 22:24:00 - Ssai-to - No.1121347440
お願いします。

I. Aventiure

15 "Was erzaehlt Ihr mir von einem Mann, liebe Mutter?
Ich will fuer immer auf die Liebe eines Recken verzichten!
So schoen und unberuehrt will ich bis an mein Lebensende
bleiben, damit ich niemals durch die Liebe zu einem Mann
Leid erfahre."


「 母上、何ゆえ その方の
話を私に なされしや

勇士の愛を 永遠に
失うことに なりつるや!

私の命 最期まで
潔く正しく あればして
その方もとへの 愛をもて
危難聞くに 及ばざれ 」


※ ・・・damit ich niemals durch die Liebe zu einem Mann
Leid erfahre. がちょっと判然としません。
「 その人に対する愛の危難というものを決して聞くことはない 」 
のようにも考えたのですが、訳文とどちらが正しいですか。

返信1 返信-1
 2005/7/15 (金) 01:57:24 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121347440.1
> ・・・damit ich niemals durch die Liebe zu einem Mann
> Leid erfahre. がちょっと判然としません。
> 「 その人に対する愛の危難というものを決して聞くことはない 」 
> のようにも考えたのですが、訳文とどちらが正しいですか。

ここに出てくる zu einem Mann と同様の記述が1行目にもありますが、ein Mann という
のは「とにかく一人の男性」のことを指していると思います。定冠詞ではなく不定冠詞が
用いられているというのがポイントで、つまり、女性であるクリームヒルトにとって(特
定の誰それということは抜きにして)愛の相手(=異性)のことを意味していると思われ
ます。もしこれが zu dem Mann のように定冠詞で表現されていれば、先の詩節で度々登
場した「鷹(およびそれが暗示する男性)」のことを指すことになるでしょう。ただ、こ
こでは不定冠詞が用いられているのですから、「(一般的な)異性への愛」ということが
述べられていて、「異性への愛によって苦しみを経験することのないように・・・」とい
う解釈が成り立つと思います。erfahren は「聞く(聞き知る)」という意味もあります
が、同時に「自分が体験する」という意味もあります。

同様に、1行目も、不定冠詞 von einem Mann に着目するならば、「母上は、(鷹の夢の
解釈を)男性(異性)にまつわるものとして語られるのか?」という問いかけというのは
どうでしょう?クリームヒルトは、それを反語的に、「なぜ夢を男性に結びつける?私は
男性のことなど頭にないのに」という気持ちがあるような気がします。それが表れている
のが、次の2行目で、

> Ich will fuer immer auf die Liebe eines Recken verzichten!

auf etwas verzichten は「断念する、放棄する」という意味で、「私はとにかく勇士の
愛など放棄する=つまりそんなものは要らない!」と言っていると思われます。

返信2 返信-2
 2005/7/15 (金) 05:55:49 - Ssai-to - No.1121347440.2
御指摘有難う御座います。冠詞を良く見ないでいました。

15 "Was erzaehlt Ihr mir von einem Mann, liebe Mutter?
Ich will fuer immer auf die Liebe eines Recken verzichten!
So schoen und unberuehrt will ich bis an mein Lebensende
bleiben, damit ich niemals durch die Liebe zu einem Mann
Leid erfahre."


「 母上、何ゆえ 殿方の
話を私に なされしや

戦士の愛など いつの世も
要らざることと 致します!

私の命 最期まで
美(うま)しく潔き ものとせば
人との愛の 傷(いた)みなど
決して身には 及ばざれ 」


※ 合っていますか。

返信3 返信-3
 2005/7/15 (金) 09:22:15 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121347440.3
訳の内容は全部、原文と合っていると思います。
最後の部分は、もしも damit という接続詞を忠実に訳すのであれば、damit は「〜する
ために」という意味ですので、

「人との愛の傷みが身に及ばないようにするため」→「美しく潔いままでいたい」

という流れになります。そこを踏まえた上で、訳出の上では「美しく潔いままでいれば」
→「人との愛の傷みが身に及ばない」という反対の効果を出されているのだと思いますの
で、念のためにだけ書き添えます。

返信4 返信-4
 2005/7/15 (金) 13:07:59 - Ssai-to - No.1121347440.4
comment 有難う御座います。

解りました。訳出が前後するようですが、このままで行って見ます。

Was ist denn Rechner? 引用
  2005/7/14 (木) 16:52:24 - Das Schiri - No.1121327544
こんにちは、

よく意味のわからない単語があったんですが、辞書やドイツ人の方に聞いてもよくわからなくて
質問させてください。コンピュータ用語であることは分かるのですが。。。

文を:

Die Animes bekomme ich meistens von meinem Freund oder anderen Freunden auf
DVD. Daher sitze ich viel am Rechner und schaue mir dort die Animes an *g*

ここで使われている am Rechner はPCとは違うのでしょうか? この方が書くとき、いつも使
い分けて書いていて、PC はパソコンと解釈しているのですが、Rechner て一体なんなのでしょ
うか?

よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/7/14 (木) 17:57:52 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121327544.1
こんにちは。

PC と Rechner は、基本的には同じ意味で「コンピュータ」(通常はパソコンのこと)を
指します。Rechner は rechnen 「計算する」という動詞から出来た名詞(語尾に -er が
付くと「道具(または人)」を表す)です。「電算機」ということですね。ですから、英
語の computer と同義です。computer だって、compute 「計算する」という動詞から出
来た語ですので。

ここまでは語の意味の話です。後は、実用レベルの話になりますが、ドイツ人が PC とい
うときは「ウィンドウズ・パソコン」のことを指すことが多いです。ドイツでも、分野に
よっては Macintosh の使用シェアは高く、Windows マシンと区別する必要が出てきま
す。また、同時に、PC というと「デスクトップ・パソコン」のことも指すことがありま
す。PC は、イメージとしては、Betriebssystem (=OS) がウィンドウズで、デスクトップ
型の、いわゆる典型的なイメージのパソコンを PC と呼ぶのです(あくまでも「典型」の
はなしで、別に Macintosh が一般的なパソコンではないという意味ではありません。念
のため)。ノートパソコンはNotebook と呼んでいます。

それに対して、Rechner という語は、「パソコン全般」を指す言い方です。この表現に
は、Betriebssystem の違いや、形状の違いは含まれません。

今回の文面に am Rechner とあったのは、単に「DVD をパソコンで見る」という程度の意
味で、同じ人が時々 PC という語を用いるのは、そのときには「ウィンドウズ・パソコ
ン」か「デスクトップ・パソコン」ということを明確に表現したいのだと思います。

もうひとつの可能性としては、こちらが思っているような使い分けはなく、本人としては
まったくの無意識で PC と Rechner を使っているということがありますが、もしこの最
後の可能性が薄いのであれば、やはり PC という語を使うときには一定の意識が働いてい
ることになりますね。

返信2 返信-2
 2005/7/14 (木) 18:33:31 - Das Schiri - No.1121327544.2
ありがとうございます。

まさか、実用的なケースでそのような使い方がされているなんて想像もつきませんでした。
もう一度それを踏まえて、過去に書いてもらったメールを見返して、意識的に使い分けているか
読み返したほうがよさそうですね。

親切なご説明ありがとうございました。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−14 ) 引用
  2005/7/13 (水) 22:04:02 - Ssai-to - No.1121259605
お願いします。

I. Aventiure

14 Den Traum erzaehlte sie ihrer Mutter Ute. Die haette
ihrer lieben Tochter Den Traum nicht besser auslegen
koennen:"Der Falke, den Du aufziehst, das ist ein edler
Mann. Wenn Gott ihn nicht in seinen Schutz nimmt, dann
musst Du ihn bald wieder verlieren."


その夢のこと 母君の
ウオテに彼女 告げにけり

この夢の謂い 母君は
斯の愛娘に 聴かせたる
これより上手は 有る無かれ

「 その鷹汝 育てたる
それは高貴な 一男児
神その兵に その男児
取らざるときは また汝
直ちに彼を 失わん 」


※ Wenn Gott ihn nicht in seinen Schutz nimmt, dann
musst Du ihn bald wieder verlieren.
のところはあやふやです。どうして wieder なのか判然としなかった
ので、「 また 」などと、適当にくっつけました。

返信1 返信-1
 2005/7/14 (木) 01:18:57 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121259605.1
> ※ Wenn Gott ihn nicht in seinen Schutz nimmt, dann
> musst Du ihn bald wieder verlieren.
> のところはあやふやです。どうして wieder なのか判然としなかった
> ので、「 また 」などと、適当にくっつけました。

たしかに、verlieren 「失う」という語があるからには、それに対応する「手に入れる」
といった語があったほうが、wieder の意味(「また、再び」)が明確になりますね。こ
こでは、「手に入れる」という具体的な語はないものの、「鷹をお前は育てている」とい
うくだりがあります(Der Falke, den du aufziehst)ので、それは「手元においてい
る」という意味に他なりません。ですから、wieder というのは、「手に入れたものを再
び失ってしまう」ということが言われているのだと思います。

『あなたが手元において大切にしているその鷹とは、一人の高貴な男性である。
神がその鷹(その人)をお護りくださらなければ、お前はその人を(せっかく手に入れた
のに)また失ってしまうことになるだろう』

という感じだと思います。aufziehen は、いま訳してみて思いましたが、「(原義の「育
てる」という意味から転じて)手元で大切にする」と訳すとピッタリのような気がしまし
たが、いかがでしょうか?

返信2 返信-2
 2005/7/14 (木) 05:51:26 - Ssai-to - No.1121259605.2
suggestion を有難う御座います。

(1) 訳文では Schutz を辞書で Schuetz《古》 と見まちがえて、
 Schutze に取りましたが、先生の訳を見まして辞書の Schutz 
の例文を探しましたら、 j(4) in Schutz nehmen で j(4) を
弁護(擁護、保護)する とありました。ですから・・・


「 神その兵に その男児
取らざるときは また汝 」 を

「 神の護り 斯の男児
有らざるときは 汝また 」 としたいと思います。

(2) 飼っている鷹が夢に出て来て、この夢の鷹はやがての
 ジークフリート の象徴であろうことはすぐに頷けますが、
このとき姫の近辺に既に彼は仕えていたのですか。すなわち、
前段13で飼っている鷹というのは、「 一人の気高い勇士
( ジークフリート )を傍に置いていた 」と既に象徴的に
述べているのですか。したがって、この鷹を「 一人の勇士 」と
訳出してしまわなくてはなりませんか。僕の訳文では、
 ジークフリート はまだ姫の目の前には姿を現していなくて、
側近の兵士の中に既に彼が居て、やがて姫の意中の人となるべく、
鷹の姿として飼われていたというような情況のつもりです。

返信3 返信-3
 2005/7/14 (木) 09:00:53 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121259605.3
> このとき姫の近辺に既に彼は仕えていたのですか
> ジークフリート はまだ姫の目の前には姿を現していなくて、
> 側近の兵士の中に既に彼が居て、やがて姫の意中の人となるべく、
> 鷹の姿として飼われていたというような情況のつもりです。

 クリームヒルトはブルグント国の姫、ジークフリートはニーデルラント国の王子という
ことになっています。つまり、まだこの時点では、2人の間には接点はありません。やが
て、クリームヒルトという美しい姫がいることがジークフリートの耳に入り、話が展開し
ていきます。
 ですから、「鷹」は、夢の中では「飼っている状態」で話がされていますが、もちろ
ん、いますでに飼っているわけではなくて、「いずれ飼うことになる」ということの暗示
です。「クリームヒルトは気高い鷹を飼うことになる。しかし、その鷹もいずれは殺され
てしまい、せっかく幸せだったのに、それを失うことになるだろう」という、鷹の最期の
予言が夢に現れています。(この「鷹」を「夫」、「飼う」を「大切にする、愛する」な
どと置き換える。)
 そうですね、だから、この夢には@クリームヒルトが鷹を飼うこと、と、Aその鷹は無残
にも殺されてしまうこと、の2つが込められているということでしょうかね?

> 前段13で飼っている鷹というのは、「 一人の気高い勇士
> ( ジークフリート )を傍に置いていた 」と既に象徴的に
> 述べているのですか。したがって、この鷹を「 一人の勇士 」と
> 訳出してしまわなくてはなりませんか。

ein Falke ではなくて ein edler Mann を「一人の勇士」と訳出したほうが良いかどうか
ということでしょうか。「鷹」は「鷹」で訳したほうが良いと思います。Mann のほう
は、この時点では、たしかに、まだ「勇士」などと訳出する必要はないかもしれません。
この時点ではこの「男」の身分・地位は分からないからです。この詩を聞いたり読んだり
した当時の人たちは(当時は文字を読める人が少なかったので、おもにこの歌は語り部に
よって語られたと伝えられています)、鷹が「愛の象徴」であること、また鷹の勇猛な姿
から、きっとこれは「たいへん素晴らしい勇者」を指しているんだろうとわかったはずで
す。ですから、私たちも、そのようにほのめかすに留め、具体的に訳出してしまう必要は
ないと思いますよ。

返信4 返信-4
 2005/7/14 (木) 13:14:24 - Ssai-to - No.1121259605.4
返信を有難う御座います。 suggestion の方向で、 aufziehen 
を 「 傍らに愛で置く 」 と云う表現にしました。


14 Den Traum erzaehlte sie ihrer Mutter Ute. Die haette
ihrer lieben Tochter Den Traum nicht besser auslegen
koennen:"Der Falke, den Du aufziehst, das ist ein edler
Mann. Wenn Gott ihn nicht in seinen Schutz nimmt, dann
musst Du ihn bald wieder verlieren."


その夢のこと 母君の
ウオテに彼女 告げにけり

この夢の謂い 母君は
斯の愛娘に 聴かせたる
これより上手は 有る無かれ

「 その鷹汝が 愛で置くは
それは高貴な 一男児
神の護り 斯の鷹に
及ばざるとき 汝また
直ちに彼を 失わん 」


※ 「 斯の男児 」 を 「 斯の鷹に 」 と変えて見ました。鷹と男児を
交互に入れて、象徴性を強調して見ました。

Das Nibelungendlied 1 ( つづき−13 ) 引用
  2005/7/11 (月) 00:09:08 - Ssai-to - No.1121008040
お願いします。

I. Aventiure

13 In solch einer herrlichen Umgebung wuchs Kriemhild
auf. Eines Nachts traeumte ihr, sie zoege einen starken,
praechtigen und wilden Falken auf, den ihr zwei Adler
zerfleischten. Dass sie das mitansehen musste! Niemals
haette ihr auf dieser Welt etwas Schmerzelicheres
geschehen koennen.


今回は、読解不能です。クリームヒルトが一羽の鷹と二羽の鷲が
争っているところを夢に見たようですが・・・

(1) Nacht は女性名詞のはずですが、 Eines Nachts と
なっているところが判りません。
(2)  sie zoege einen starken, praechtigen und wilden
Falken auf の sie はクリームヒルトだと思うのですが、 
aufziehen をどう訳して良いか判りません。
(3) den ihr zwei Adler zerfleischten. の den と ihr
 が何の代名詞か判りません。
(4) Dass sie das mitansehen musste! の Dass と das
 が判りません。
(5) Niemals haette ihr auf dieser Welt etwas Schmerzelicheres
geschehen koennen. もハッキリしません。

この段は、物語の先の方の何らかの暗示、伏線なのでしょうか。

返信1 返信-1
 2005/7/12 (火) 15:33:26 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121008040.1
>(1)Nacht は女性名詞のはずですが、 Eines Nachts と
> なっているところが判りません。

たしかに Nacht は女性名詞ですが、副詞的用法の場合(他には eines Tages 「ある日」
や jeden Tag 「毎日」などの用法)では、男性名詞扱いになり、eines Nachts として使
われることがあります。一日の時間区分のうち、Morgen, Tag, Abend らは男性名詞で、
Nacht だけが女性名詞なので、他の男性名詞に合わせるのでしょうか。理由は定かではあ
りませんが、eines ---s の形で「副詞的2格」を作ることがポイントのようですね。

>(2)sie zoege einen starken, praechtigen und wilden
> Falken auf の sie はクリームヒルトだと思うのですが、 
> aufziehen をどう訳して良いか判りません。

aufziehen には「引き上げる、持ち上げる、開ける」などの意味もありますが、「育て
る」という意味もあります。ここでは目的語が Falke ですので、その「育てる、養育す
る、飼育する」という解釈でいかがでしょうか。「育てている、飼っている」という感じ
です。

>(3) den ihr zwei Adler zerfleischten. の den と ihr
> が何の代名詞か判りません。

den は、直前の Falke(n) を受ける関係代名詞です。[Falken, den ihr zwei Adler
zerfleischten] 「鷹、それを2羽の鷲が引き裂いた」

ihr は「利害の3格」と呼ばれたりするもので、ここでは本来は無くても良い随意的な要
素です。これがあると、「2羽の鷲が(クリームヒルトの)鷹を噛み裂いたのがクリーム
ヒルト(彼女)にとって損害だった」ということです。ihr は女性名詞(単数)の3格の
人称代名詞です。他の例を挙げますと:
(例) Ich kaufe (mir) ein Auto. 「車を(自分に)買う(車を買って利益となるのは
自分だ)
    Ich habe (mir) einen Film angesehen. 「映画を見る(それが自分に利益となる)」
これらの「利害の3格」は省略されることもあります。また、訳をする必要がないことも
多いです。

>(4)Dass sie das mitansehen musste! の Dass と das が判りません。

das は「それ」ですから、夢の内容ですね。ここでは「鷹が鷲に殺される」という内容で
すが、中世では「鷹」は「愛の象徴」です。つまり、「鷹」は後にクリームヒルトの心を
奪う男性のこと(ジークフリート)のことを暗示しているのでしょう。そうしますと、
das は「夢で見たようなこと」といった意味合いになります。
 dass は普段目にする接続詞「〜こと」という意味で構わないのですが、ここでは感嘆
文になっています(文末が "!")。「彼女がそれを目にする羽目になろうとは!」という
感じだと思います。musste は muessen の過去形ですので、それが事実として本当に起
こってしまうことを表しています。

>(5)Niemals haette ihr auf dieser Welt etwas Schmerzelicheres
> geschehen koennen. もハッキリしません。

ここの ihr も「利害の3格」といっても構いませんね。「何かそれよりも痛みの大きな
ことが(etwas Schmerzlicheres)が主語で、動詞は geschehen koennen 「起こりう
る」、さらに接続法表現 haette がありまして、全体は niemals で「決して〜ない」と
打ち消されています。

etwas Schmerzlicheres は「etwas 形容詞2格(中性名詞扱い)」という決まった表現
で、ここでは schmerzlich → schmerzlicher という比較級の形容詞が用いられていま
す。比較級だろうが原級だろうが、形容詞は形容詞ですので、このように「何か〜なこ
と」という形に当てはめることができます。「何かより一層痛々しいこと」

「(クリームヒルトにとって)それよりも痛みの大きなことが起こりえただろうか。(い
や、起こりえない。鷹の死は彼女にとってそれに勝るもののない痛恨のきわみだった)」

> この段は、物語の先の方の何らかの暗示、伏線なのでしょうか。

そうだと思いますよ。

返信2 返信-2
 2005/7/12 (火) 23:45:27 - Ssai-to - No.1121008040.2
詳しい御説明の返信を有難う御座います。

13 In solch einer herrlichen Umgebung wuchs Kriemhild
auf. Eines Nachts traeumte ihr, sie zoege einen starken,
praechtigen und wilden Falken auf, den ihr zwei Adler
zerfleischten. Dass sie das mitansehen musste! Niemals
haette ihr auf dieser Welt etwas Schmerzelicheres
geschehen koennen.


斯く申し分なき 環境に
クリームヒルトは 育ち来ぬ

力強くも 荒荒し
みごとな一羽の 鷹飼うを
或る夜の夢に 二羽の鷲
鷹引き裂くは これしたり

なんと彼女が 斯かる夢
見るが定めと なろうとは

これほど辛い 出来事が
この世に彼女に 有り得よか


として見ましたが、全部記述出来ていますか。

返信3 返信-3
 2005/7/13 (水) 09:12:22 - 田中雅敏 - <mail@daisuki-doitsu.info> - No.1121008040.3
全部、盛り込まれて訳されているように思います。

返信4 返信-4
 2005/7/13 (水) 16:13:32 - Ssai-to - No.1121008040.4
authorization を有難う御座います。

また、先へと進みます。

返信5 返信-5
 2005/7/14 (木) 12:53:46 - Ssai-to - No.1121008040.5
p.s. 改訂版です。 つづき−14 の suggestion で、僕は
姫がいま鷹を飼っているものと錯覚していたことが判りました。


13 In solch einer herrlichen Umgebung wuchs Kriemhild
auf. Eines Nachts traeumte ihr, sie zoege einen starken,
praechtigen und wilden Falken auf, den ihr zwei Adler
zerfleischten. Dass sie das mitansehen musste! Niemals
haette ihr auf dieser Welt etwas Schmerzelicheres
geschehen koennen.


斯く申し分なき 環境に
クリームヒルトは 育ち来ぬ

或る夜彼女は 夢を見ぬ
力強くも 荒荒し
みごとな姫の 愛でる鷹
なんと引き裂く 二羽の鷲

したが彼女が 斯かる夢
見るが定めで あったとは

これほど辛い 出来事が
この世に彼女に 有り得よか


と訂正致します。

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