ドイツ語質問箱

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形容詞の名詞化(3) 引用
  2005/3/30 (水) 21:32:15 - ssaito - No.1112185764
お願いします。

過去の関連質問としては、2004/10/22 と
2005/2/1 の二回があります。今回は再確認です。

テキストでは alt を例にあげ・・・
der Alte/ ein Alter 《男》年をとった男の人
die Alte/ eine Alte 《女》年をとった女の人
das Alte/ etwas Altes《中》古いこと、古いもの
die Alten/ Alte 《複》年をとった人々

Die Kinder haben dem Alten geholfen.
( 子供たちはそのお年よりの手助けをした。 )

とまでの記述ですが、必要に応じての格変化としては・・・

《男》der Alte, des Alten, dem Alten, den Alten
《女》die Alte, der Alten, der Alten, die Alte
《中》das Alte, des Alten, dem Alten, das Alte
《複》die Alten, der Alten, den Alten, die Alten

《男》ein Alter, eines Alten, einem Alten, einen Alten
《女》eine Alte, einer Alten, einer Alten, eine Alte
《中》etwas Alte, etwas Alten, etwas Alten, etwas Alte

で良いでしょうか。

返信1 返信-1
 2005/3/31 (木) 11:42:54 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1112185764.1
こんにちは。

> 必要に応じての格変化としては・・・

《男》der Alte, des Alten, dem Alten, den Alten
《女》die Alte, der Alten, der Alten, die Alte
《中》das Alte, des Alten, dem Alten, das Alte
《複》die Alten, der Alten, den Alten, die Alten

はい、この定冠詞付きの変化はこれで間違いありません。

《男》ein Alter, eines Alten, einem Alten, einen Alten
《女》eine Alte, einer Alten, einer Alten, eine Alte

はい、この不定冠詞付きの変化も、《男》《女》ともこれで良いでしょう。

最後の etwas Altes 「(何か)古いもの」だけ、他の定冠詞/不定冠詞付きの変化とは
違ってきます。もちろん、(不)定冠詞が付いていないのが最大の理由なのですが、冠詞
の代わりに etwas を伴って「何か〜であるモノ」という表現がされています。
 etwas と Alt- の関係は、etwas も名詞(正確には代名詞)で Alt- も(形容詞からの
派生による)名詞であり、「名詞+名詞」の組み合わせです。これは、次に格変化を掲載
するとおり、非常に特殊な変化をします。ただし、ここでも挙げていただいているよう
に、etwas Alt- は《中》ですので、中性名詞であることが見て取れる変化が散りばめられ
ているということにご注意ください。

《中》etwas Altes, etwas Alten(非常に稀), etwas Altem, etwas Altes

2格形は非常に稀ですので置いておくとしても、3格形もそこそこ使われますので(例:
Ich sehne mich nach etwas Altem「私は古いもの(骨董品など?)に憧れる・興味があ
る」、1・3・4格は覚えておく必要があるかもしれません。
 1格: etwas Altes
(2格: etwas Alten
 3格: etwas Altem
 4格: etwas Altes
この下線部を見ると分かるように、これは「形容詞の強変化」と参考書などで紹介される
こともある変化(つまり、形容詞が無冠詞で現れるときの変化(※参考までに、形容詞が
定冠詞を伴うときの変化は「弱変化」、同じく不定冠詞を伴うときの変化は「混合変化」
と名づけられていることが多い))なのです。etwas は冠詞ではありませんので、“無冠
詞”の扱いで形容詞(たとえそれが名詞化されていても)が変化するわけです。そして、
「etwas + 形容詞の名詞化」でもって、「何か〜なモノ」という表現が成り立っているわ
けですね。(過去の2005/02/01付け No.1107261177 のご質問に対する回答
No.1107261177.1 もご参照ください)

返信2 返信-2
 2005/3/31 (木) 13:52:25 - ssaito - No.1112185764.2
返信有難う御座います。

> ・・・2005/02/01付け No.1107261177 のご質問に対する回答
No.1107261177.1 も・・・

どうした加減かまったくの勘違いをしていました。

etwas は判りましたが、そうしますと ein の場合は

ein Altes, eines Alten, einem Altem, ein Altes

のようになるのですか。

返信3 返信-3
 2005/3/31 (木) 21:21:41 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1112185764.3
> そうしますと ein の場合は
> ein Altes, eines Alten, einem Altem, ein Altes
> のようになるのですか。
3格の部分が、einem Alten になります。あとはこれで結構です。
ただし、モノの場合、たしかに中性名詞を使うのは合っていますが、あまり形容詞の名詞
化を ein Altes のようにはやりません。生物の男性を男性名詞の形容詞名詞化で ein Al
ter およびその変化形、同女性を女性名詞の形容詞名詞化 eine Alte およびその変化形
で表すのとは違って、モノの場合は etwas Altes のように、etwas を伴って表現するこ
とが多いようです。
ただし、中性名詞の不定冠詞を伴った「混合変化」は、それ自体としては上で書いた通り
です。

返信4 返信-4
 2005/4/1 (金) 09:26:51 - ssaito - No.1112185764.4
返信有難う御座います。

お手数をおかけしました。

車でおでかけ気分 引用
  2005/3/30 (水) 15:28:20 - saku - <メール送信> - No.1112164100
ドイツ車に乗っています。車でお出かけのときのステッカーを個人的に作りたいのですが
●家族旅行●一人旅●お先にどうぞ!●休憩中を短いドイツ語で表すときはどんな表現が
適切ですか?
●家族旅行を辞書で引くとFAMILIE REISEN
と出るのです。

返信1 返信-1
 2005/3/31 (木) 11:39:07 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1112164100.1
こんにちは。
ドイツ車にドイツ語でのステッカー、素敵ですね。

ステッカーに載せられるよう、短い表現(表現例)をご紹介します。これが最も適切な表
現であるとは判断できませんが、短く、かつ内容を正しく表している表現としてはこれで
十分ではないかと思います。

●家族旅行  Familienreise
 (※家族 Familie + 旅行 Reise)
●一人旅   Alleinreise
 (※一人 allein + 旅行 Reise)
●お先にどうぞ! Nach Ihnen!
 (※ 後ろから nach, あなた Ihnen = 私はあなたの後ろから行きますので、お先にどうぞ)
●休憩中   Pause(※文字通りに「休憩、休息」という意味です。一番短い表現)
   または Halt zur Pause (※「休憩のために停車中」)
   または Fahrunterbrechung zur Pause (※同上)

参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2005/3/31 (木) 20:49:03 - saku - <メール送信> - No.1112164100.2
ありがとうございます。
Familie + Reiseで
Familienreiseになるんですね。
とても参考になりました!!



tschues と tschuess 引用
  2005/3/30 (水) 08:37:36 - ssaito - No.1112139456
お願いします。

テキストには、

Tschuess und bis bald!

とありますが、辞書を引きますと

tschues!

となっています。どういう違いがありますか。

返信1 返信-1
 2005/3/30 (水) 09:58:37 - ssaito - No.1112139456.1
追伸

新旧、年代層・・・ などでの違いは有りますか。

返信2 返信-2
 2005/3/30 (水) 18:56:39 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1112139456.2
こんにちは。
Tschuess と Tschues についてですが、新正書法と旧正書法で言いますと、旧正書法では
Tschueβ と表記するのが通例でした(ここでは、エスツェットを便宜上 "β" で表記して
いますがご了承ください。実際にはこのようなことはやりません)。この場合、母音 ue
(u-Umlaut)は短母音でした(「チュス」という感じ)。新正書法では、短母音の直後の
エスツェットは "ss" で表記する決まりになっていますので、Tschuess になります。辞
書にもよりますが、一応、この Tschuess! が基本的には表記方法として採用されている
ことが多いです。ただし、これは発音としては、短く「チュス」となるはずですが、実際
に使われているものを聞いてみると「チュース」と軽く音を伸ばして(長母音)あることが非
常に多いです。その意味で、Tschues! という表記(これがまさしく長母音の ue を伴う
表記方法)も非常に増えてきていますね。ですから、両者には違いはありません。どちら
でも使って良いということになります。実際、辞書によって、またテキストによって、ど
ちらの表記方法を使うかはまちまちです。

viel(2) 引用
  2005/3/28 (月) 11:11:01 - ssaito - No.1111975072
お願いします。

以前、 viel に付きましては一度お伺いしていますが、もう一度
お訊き致します。

(1) Vielen Dank!
(2) Viel Spass!

と、同じ種類の二つの男性名詞(抽象、不可算)に対して変化が違う
のは何故ですか。

返信1 返信-1
 2005/3/30 (水) 18:54:09 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1111975072.1
そうですね、前回の viel についての話にもありましたように、この問題はなかなか難し
いですね。たしかに Dank も不可算名詞ですので、viel Geld や viel Zeit のように、
viel は無変化(無語尾)で使われても不思議ではありません。

感謝の意を述べる "Vielen Dank!" は、"Haben Sie meinen vielen Dank!" (私からのた
くさんの感謝の気持ちをお受け取りください)が略されているものだと考えられます。こ
のように、直前に meinen などの冠詞類(定冠詞、定冠詞類、不定冠詞、不定冠詞類)が
来ると、間に挟まれる形容詞も語尾変化をします。冠詞類が語尾変化をするのですから、
形容詞も語尾変化をしなければおかしいと考えてみることにしましょう(meinen viel
Dank などとは言えない)。

同様の例は、
Wenn die Terroristen ihr vieles Geld, das sie haben, nicht in den Kampf
gegen den "Westen" stecken wuerden, sondern in den Aufbau von armen
Laendern, [...]
「もしテロリストたちが彼らの所有する多額のお金を“西側諸国”との戦いのために使う
のではなく、貧しい国々のために使うならば[...]
(Amerika im Unrecht: www.zum.de, 15.10.2001)

Statistiker sagen, mein vieles Geld wuerde mich auch nicht gluecklicher machen.
「統計学者が言うには、この私の財産をもってしても、まだ幸せになるには不十分らし
い」(Handelsblatt, 21.03.2005)

などにも見られます。

前回の話にありましたように、Zeit や Geld は不可算名詞ですので、原則的には viel
や wenig など数量を表す形容詞が来ることができても(修飾はできても)、数の不一致
(Zeit や Geld が通常単数形のみで用いられる)から viel や wenig は無語尾(無変
化)で使われるのが通例である、ということでした。これを原則として捉えていただいた
上で、さらに、今回のように「格が意識される場合」には、例外的対処として相応する格
変化語尾が付くこともある、というわけです。
・冠詞類(格変化している)の直後に来る
・前置詞(3格や4格支配といった「格支配」の概念が必要)の直後に来る
などの場合がこれに相当します。

meinen vielen Dank
mit vielem Dank --- 前置詞 mit は3格支配なので、男性名詞単数3格を明示する語尾
-em が必要

といった具合でしょう。
名詞の格情報は。できる限りにおいて明示された方が良いのでしょうね。

返信2 返信-2
 2005/3/30 (水) 05:52:03 - ssaito - No.1111975072.2
返信有難う御座います。

冠詞類や前置詞などの付随する前後の関係から、
>・・・「格支配」の概念・・・
が顕著な場合、不可算名詞の前の viel といえども
格変化を余儀なくされるのであると理解致しました。

返信3 返信-3
 2005/3/30 (水) 08:31:20 - ssaito - No.1111975072.3
これは質問とは別ですが、前回の viel に関する質問の
月日(1月4日)を明記しておくべきであったと、質問者
として反省しております。

※ お探しになるのが大変だったであろうと申し訳なく
思っております。すみませんでした。

返信4 返信-4
 2005/3/30 (水) 18:52:15 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1111975072.4
いえいえ、大丈夫です。
viel に関する前回のご質問のときのやり取りを見直して、今回その補足となるようにお
答えさせていただきました。参考になれば幸いです。

言葉の移り変わり 引用
  2005/3/25 (金) 19:11:03 - era - No.1111745463
少し疑問に感じたことです。
日本語でも世代によって使われる言葉や発音が微妙に違うと思います。
例えばイギリスでは[オウ」の二重母音が若い世代だと「アウ」に近くなっているそうです。
ドイツ語でもそのような「はやり」みたいなものが存在しているのでしょうか。

返信1 返信-1
 2005/3/26 (土) 19:16:05 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1111745463.1
ドイツ語(少なくともドイツのドイツ語)の場合、(英語で pause の /au/ を [ou] と
発音するといったような)書記法と発音が違うことが少ないので、発音の仕方が移り変わ
ることは少ないのですが、文法や語彙のレベルでは、その使用の仕方に変遷が見られるも
のもたくさんあります。
(※もちろん、方言などのような共時的な差異(同じ時代で、地域などの違いから生まれ
る差異)は除外します。たとえば、zwanzig の /ig/ を「ィヒ」と発音するか「ィク」と
発音するか。また、ベルリン地方では gut は jut と発音される(ganz gut は janz
jut)。等々。)

たとえば、文法における移り変わりの例としては、従属接続詞に導かれる節(副文)中で
は、定動詞は後置されるという規則があるわけですが(例: Ich kann morgen nicht
kommen, weil ich viele Hausaufgaben habe. 「宿題をたくさん抱えているので、明日は
行けません」)、最近は、副文中でも主文と同じ語順になる傾向が見られます:
(例)Ich kann morgen nicht kommen, weil ich habe viele Hausaufgaben.
(※もちろん、これは無条件に副文でも主文の語順になるわけではなくて、発話方法に依
存します。(a) weil まで一気に発話した上で、weil の後ろでちょっとした間を取ると、
weil は主文のほうに組み込まれてしまったかのように、続きも主文の語順になり、(b)
weil の前で間を置けば(主文と副文の間に間をとる)、weil文は定動詞後置になります。
 (a) Ich kann morgen nicht kommen, weil # ich habe viele Hausaufgaben.
 (b) Ich kann morgen nicht kommen, # weil ich viele Hausaufgaben habe.
    # = 間を取る場所
「移り変わり」といえば言いすぎかもしれませんが、語順に「揺れ」が生じている例のひ
とつでしょう。)

また、語彙のレベルですと、いわゆる「俗語・話し言葉(Umgangsprache)」に代表され
るように、新語が生み出されたり、すでにある語でも今までとは違う意味で使用されるよ
うになったりすることがあります。参考までにいくつかご紹介します。

外来語からの借用語:
 shoppen = durch Geschaefte bummeln, einkaufen
   'Sie zieht los zum Shoppen.'
 Bubble = Seifenblasen, Badeschaum, Kaugummi
   'Das neue Bubble von "Der Gloeckner von Notre Dame"'
 Clique = Jugendgruppe
   'Eine Clique, die die Schule auf den Kopf stellt.'
 Softie = sanfter Mensch
   'Er ist fuer mich der totale Sanftie.'
 solo/single = allein, ohne Freund(in)/Partner(in)
   'Wir sind alle solo.'
 Flirt = Augenkontakt, Flirten zur Kontaktaufnahme
   'Wir flirten total gerne.'
 Look = Kleidung, Aussehen
   'Pamela Anderson mit einem ganz neuen Look'
 stylen = frisieren, kaemmen
 bugsieren = (Seemannsspr.) an eine bestimmte Stelle bringen
       (niederl. boegseren より)

接尾辞 -ieren を付けるもの
 pausieren = Pause + -ieren
 platzieren = Platz + -ieren
 gruppieren = Gruppe + -ieren
 aluminieren = Aluminium + -ieren
 boykottieren = Boykott (engl. boycott) + -ieren

また、既存の語が新たな意味を持ったもの:
 abfahren = etwas gut finden
   'Ich fahre voll auf Ferraris ab.'
 angesagt = etwas, was modern ist
   'Angesagt: Die lustigen Bleistifte mit bunten Fischaufsteckern'
 Asi = asoziale Menschen, unfreundliche/unsympathische Menschen, allgemeine
Leute, die man nicht mag
 Asi-Schale = Pommes Frites mit Mayonaise/Ketchup und Currywurst
 tierlisch = sehr gut
 Puppe = Maedchen
 Torte = Maedchen

など。特に若者たちが好んで使う言葉(Jugendsprache)については、検索エンジンなど
で "Jugendsprache" などをキーワードに検索すると、色々と情報が出てくると思います。

返信2 返信-2
 2005/3/26 (土) 22:39:24 - era - No.1111745463.2
お答えありがとうございます。
非常に参考になります。
疑問に感じたことがあればたまに質問するので、そのときはよろしくお願いします。

別れの言葉 引用
  2005/3/26 (土) 12:54:57 - ゆうすけ - <fortlee@mail.goo.ne.jp> - No.1111809297 - 返信コールON
田中先生、いつもありがとうございます。
さて、ドイツのハウプトバーンホフなどで別れを惜しんでいる人たちが使うAlles Gute!
という言葉は、同じさようならでも意味が違うのでしょうか。他に、別れのときにどんな
言葉を彼らは使いますか。

返信1 返信-1
 2005/3/26 (土) 19:16:53 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1111809297.1
Alles Gute! は、文字通りには Ich wuensche dir/Ihnen alles Gute! 「あなたにすべて
の幸(素敵なこと)がありますようにお祈りしています」という意味です。つまり、別れ
際に言うと、「お元気で」に似た意味合いになるでしょう。ですから、「さようなら」と
いう意味合いのことをいうセリフではないということになりますね。

この種のものには(一例です)、
・Macht's gut! 主に親しい間柄で用いて「(うまくやれよ)元気でやれよ」
・Viel Glueck! 「幸運を祈っています/素敵な毎日を」
・[Einen] schoenen Tag noch! 日中に使って「素敵な一日を/今日の残りもお元気で」
 [Einen] schoenen Abend noch! 夕方以降に使って「素敵な晩を/今日の残りも最後ま
で素敵にお過ごしください」
・[Ein] schoenes Wochenende! 週末が近づいたら「良い週末を」
・Komm gut nach Hause! / Kommen Sie gut nach Hause! 「家までお気をつけてお帰りく
ださい」
これらに対しては、相手に "Danke." または "Danke, gleichfalls/ebenfalls. (あなた
も同様にね)" などと言って応対します。

entの用法 引用
  2005/3/18 (金) 18:29:26 - ゆうすけ - <メール送信> - No.1111067770 - 返信コールON
文字化けしたので,再度書きます。すいません。

田中先生こんにちは。
Taeuschungの意味は欺くこと、詐欺なのに、逆の意味を表す接頭辞entがついた
Enttaeschung:失望の意味も、あまり変わらないのはどうしてでしょうか?

返信1 返信-1
 2005/3/18 (金) 18:30:48 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1111067770.1
こんにちは。
接頭辞(非分離前つづり)の "ent-" には、色々な機能がありますね。
"ent-" の語源は、そもそもは "anti-" ですので、「対抗・対向する」という意味が第一
にあるようです。そこで、

(1)"anti-" また "entgegen" の意味より―「逆方向に向かって」
   (例)laden 「積む」− entladen 「積荷をおろす」
      nuklearisieren 「核武装する」− entnuklearisieren 「核武装解除する」
      decken 「ふたをする」− entdecken 「見つけ出す、発見する」

この(1)の「逆方向(rueckgaengig)」から転じて、「取り除く」(weg-, aus- な
ど)の意味もできました:

(2)"weg" の意味をもって―「除く・取る・去る」
   (例)eilen 「急ぐ」− enteilen 「急いで立ち去る」
      steigen 「のぼる」− entsteigen 「降りる」
             (※ etw3 entsteigen = aus etw3 aussteigen)
      fehlen 「欠く、足りない」− empfehlen 「薦める(←相手に足りない部分
を補うので??)」
        (※ "ent-" は、f で始まる動詞の前では "emp-" になることがある)
(3)基礎動詞が元々「取り除く」という意味合いを持っている場合―意味の強めとして
   (例)gleiten 「滑る」− entgleiten 「滑り落ちる」
      schweben 「漂うように動く」− entschweben 「漂い流れる(漂流する)」

また、少数ですが、Aktionsart (動詞の相<始動、継続、完了などの動作の様態>)に
関わるものもあります:

(4)「始動相」(動作が始まるという様態を表して)−「〜しはじめる」
   (例)schlafen 「眠っている」− entschlafen 「眠り込む」
      brennen 「燃える、燃やす」− entbrennen 「火を噴く、燃え上がる」

こうして見ますと、"ent-" には、実に多様な機能がありますね。

さて、taeuschen という基礎動詞に ent- が付いた enttaeuschen はどのタイプの機能か
と言いますと、辞書によりますと

 enttaeuschen <sw. V.; hat> [eigtl. = aus einer Taeuschung herausreissen]

とあります〔Duden (1996): Deutsches Universalwoerterbuch: 440ページ〕。つまり、
元々は、上の(2)の用例にあるように「取り除く」という意味が
ent-(taeuschen) にはあったようです
。「Taeuschung 『欺かれた状態、錯覚状
態』から、誰かを救い出す」という意味合いですね。これだと ent- の役割が分かりやす
いので良いのですが、時代と共に意味は変わってしまい、今では「がっかりさせる、失望
させる、期待に背く」などの意味になってしまいました。

ただ、今でも、angenehm enttaeuscht sein (例: Ich bin angenehm enttaeuscht.
(Ich bin angenehm ueberrascht. に似た意味合い)) という表現がされることがあり
ます。これは、「良い意味で裏切られた、嬉しい誤算だった、悪い想像が外れて良かっ
た」などという日本語に対応するかと思いますが、面白いことに、angenehm という語を
添えることで、ちょうど本来の enttaeuschen の意味「悪い予感から救いだす」に近い表
現になっているのではないでしょうか。

最後は単なる想像ですが、
(I)「悪い予感から救いだす」(← ent+taeuschen の本来の意味)
  ↓
(II)「予感を外す」((I) から「悪い」という否定的な部分が脱落した)
  ↓
(III)「当てを外す、期待にそわない、失望させる」(←現在の enttaeuschen の意味はこれ)

などと派生した???(かなり強引)

私に分かるのはこの程度までです。明確な答えを出せなくて申し訳ありません。

返信2 返信-2
 2005/3/24 (木) 11:20:22 - あーや - No.1111067770.2
2度目のかきこです。この質問箱、とても勉強になります。

私もちょっと考えてみました。ゆうすけさんがTaeuschungとEnttaeuschungの意味があま
り変わらないと感じるのは、どちらもネガティブな意味だからだと思います。でもちゃん
と反対の意味になっているんじゃないでしょうか。

TaeuschungはTauschen(=交換)が正常に行われていない状態、つまり「欺かれた状態、思
い違い」といった意味ですよね。ネガティブな意味には違いないのですが、ここでよく考
えてみると、「欺かれた状態、思い違い」の渦中にいる当人は必ずしもネガティブな心理
状態ではありません。詐欺の被害者が怒るのは詐欺だと分かった「後」であって、だまさ
れている最中は「これでお金儲けができる」と喜んでいたりします。人間は欲望の塊で、
自分の都合のいい方に「だまされる」傾向があるので(だから詐欺がなくならない)、
Taeuschungの状態にあるときはポジティブな心理状態にあることが多いでしょう。

それが「実はだまされていただけだった」とか「自分の勝手な期待に過ぎなかった」と分
かってしまった状態がEnttaeuschungではないでしょうか。だからちゃんと反対の意味に
なっているのです。

後姿のステキな女性を見て「きっと美人に違いない、ワクワク」という時がTaeuschung。
振り向いた顔を見て「なーんだ」とがっかりした時がEnttaeuschung。

・・・と考えてみましたが、いかがでしょうか?

返信3 返信-3
 2005/3/26 (土) 13:07:36 - ゆうすけ - <fortlee@mail.goo.ne.jp> - No.1111067770.3
あーやさんありがとうございます。
 実は、この疑問をぶつかたのは、以前ミュンヘンのゲーテに通っていたとき、Mittelstufeの
試験でHoerenの点数が悪く、落ちてしまったときに、先生に言われた言葉が"Teuschung"だっ
たからなのです。
 わたしは、がっかりさせるという意味では、それまでEntteuschungしか知らなかったので、
先生の言葉にとっさに"Teuschung?"と聞き返してしまい、無知振りをさらけ出したわけです。
 先生は、普段の実力から言うと落ちるなんて考えられないのに、というニュートラルの意味で
使ったのかもしれませんが、決してポジティブなニュアンスではなかったと思います。

教えて下さい。 引用
  2005/3/15 (火) 19:07:30 - ひで - No.1110881250
はじまして
友達がドイツ語を勉強しているんですが、
その友達からドイツ語でメールがきて
調べていたらここのサイトにきました。
あいさつ等のようなドイツ語は調べる事ができたんですが、
いくら調べてもこの文章を訳す事ができません。

・Mannだれでも・Du単数・bist分からない
・mich英語のselfと同じ・belstigt!分からない
・Aberしかし・mir英語のselfと同じ
・gefallt分からない・solchそのような

自分で調べたら意味不明になりました!
よければ教えて下さい。m(..)m
下記の文章です。お願いします。

Ratselhaft Mann!
Du bist mich belstigt!!
Aber, mir gefallt solch

返信1 返信-1
 2005/3/16 (水) 01:02:00 - 田中雅敏 - <mail@doitsugo-ii.ne.nu> - No.1110881250.1
こんにちは。なかなか奥の深い文章ですね!
まず、単語の意味をご紹介します。

・Mann 「男」(これとは別に、man という単語があり、こちらは「(一般的な)人」と
いう意味です。)
・du 「君」(親しい間柄などで用いる二人称。英語では、相手が目上の人でも親しい人
でも区別無く you という語を使いますが、ドイツ語では du と Sie という単語で使い分
けることになっています。)
・bist 「〜です、〜だ、いる」(英語の be動詞に対応。主語が二人称のときの形。 du
bist という形で用います。英語の you are の are に相当。)
・mich 「私を」(英語の me に相当。また、「私自身を」という意味で用いようとする
場合には、myself に対応するとも言えますね。)
・belustigt < belustigen 「楽しませる」という動詞の過去分詞です。ここでは現在完
了形で用いられていますね。「楽しませた」という意味になりますね。)
・aber 「しかし、でも」
・mir 「私に(私にとって)」(英語でいうと to me に相当。「私自身(に)」という
意味で使う場合は、英語の myself にも対応しますね。)
・gefaellt < gefallen 「〜に気に入る」という動詞の活用形です。主語が三人称単数の
ときは gefaellt と変化するのです。なお、この gefaellt の ae という部分は、a とい
う母音の上に「¨」(点が2つ)ついた文字です。普通、(日本語のパソコンでは)メー
ルではこのような特殊文字は出せませんので、gefaellt と書くか、gefa"llt (gef"allt)
と書かれたりします。)
・raetselhaft 「謎めいた、奇想天外な」(ae という部分は、上の gefaellt と同
じで、a に¨がついたものです。Raetsel 「謎、パズル」という名詞から派生した形容詞
です。)

大まかな意味を書いてみます。

> Ratselhaft Mann!
「謎めいた男よ。奇想天外だねぇ。天然(ボケ)だねぇ(もちろん良い意味で)」
> Du bist mich bel[u]stigt!!
「君は、僕を楽しませてくれたね。君のおかげで楽しめたよ。君って面白い奴だね。」
(※本来は、bist の部分は hast という語が来るべきでしょう。念のため。)
> Aber, mir gefallt solch.
「でも、そういうのって僕は好きだよ。そういうのって嫌いじゃないよ。」

この文章を読んで、私には、たとえば、「いつも天然ボケの人が今回も面白いことをして
くれた」という状況で、「君って本当に奇想天外だねぇ。面白いやつだよ、君は。でも、
そういうのって嫌いじゃないよ。」というような場面が思い浮かびました。

参考になれば幸いです。(田中)

返信2 返信-2
 2005/3/16 (水) 22:15:19 - ひで - No.1110881250.2
こんにちは
田中様

丁寧に説明して戴き
ありがとうございます。
大変分かり易く勉強になりました。

女友達から戴いたメールなので
どうしても訳を知りたかったので
お力添え戴き感謝致します。

また分からない事がある時は
お力添え戴ければ幸いです。

ありがとうございました。






Slavistik 引用
  2005/3/16 (水) 12:59:05 - ssaito - No.1110945545
お願いします。

NHKラジオドイツ語講座のテキストでは、

Ich habe in Koeln Slavistik studiert und
nehme jetzt an einem Fortbildungskurs an
der Uni St. Petersburg teil.

と、スラブ語学は Slavistik のように -v-
のつづりですが、ネットも含めて辞書類は他の
品詞もみな Slawistik と -w- のように
なっています。

前者のつづりはあるのでしょうか。

返信1 返信-1
 2005/3/16 (水) 16:29:16 - ssaito - No.1110945545.1
p.s.

Slavistik はテキストの本文だけではなく、脚注の
Wortschatz も Slavistik《女》スラブ語学(、)
スラブ文学となっており、今朝の放送でも訂正はあり
ませんでした。

返信2 返信-2
 2005/3/16 (水) 16:53:29 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1110945545.2
こんにちは。
たしかに、辞書では Slawistik と載っており、Slavistik とは載っていない辞書がほと
んどのようですね。手元にある辞書で Slavistik というつづりで書かれているものはあ
りませんでした。

ただ、実際には、Slavistik とつづられることも少なくありません。真っ先に思い出した
のが、私がかつて在籍していたポツダム大学(Uni Potsdam)にある Institut fuer
Slavistik (スラブ学科)です。
 http://www.uni-potsdam.de/u/slavistik/
面白いことに、ポツダムのお隣のベルリンにあるフンボルト大学(Humboldt-Uni)では、
スラブ学科は Institut fuer Slawistik という名称になっています。
 http://www2.hu-berlin.de/slawistik/

Slavistik というつづり方は、ラテン語の slavus (スラブ人)に由来し、それがドイツ
語に取り入れられたものであると考えられます。
結局、-w- でも -v- でもどちらでも構わない、ということになりますね。

返信3 返信-3
 2005/3/16 (水) 21:21:53 - ssaito - No.1110945545.3
両方あるのですね。ホッと致しました。

※ まだとても入って行けませんが、世界の大学のサイトと
※ つながって、目の前が広がり楽しいですね。

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