ドイツ語質問箱

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ページ 93 (921〜930)
文法がわかりません。 引用
  2005/2/18 (金) 18:36:54 - Das Schiri - No.1108719343
こんにちは、

ドイツ人からメールを頂いたのですが、意味はわかるのですが、文法的に全く理解、納得の行か
ないところがありました。日本語のカタカナのテストがあったらしく、その感想を書いていま
す。まずその文を:

leider wusste ich nicht was China auf Japanisch heisst.
Als wird das durchgenommen haben war ich leider nicht da
und diese neue Vokabel hatte mir keiner mitgeteilt -_-

コピペして貼り付けたので、多少コンマが抜けています。

意味としては、「残念なことに、”China" だけ日本語でなんて言うかわからなかったよ。これ
が授業で取り扱われた時、居なかったんだ。しかもこの単語をだれも私に教えてくれていなかっ
たんだ。」 で合っているでしょうか?

文法的に分からないところは「Als wird das durchgenommen haben」です。 意味は
durchnehmen が使われていることや、文の前後からわかったのですが、一体これは堂行った文
法を含んだ文なのでしょうか?

ここの als は 「あたかも〜したかのように」での用法と同じと考えて良いのですか?
それとdurchnehmen は他動詞であり、何か目的語を取らなければいけないと思うのですが、見
当たりません。どういうことでしょうか?

それと、この文は未来完了形で書かれていますが、話の内容は過去で、矛盾しているような気が
するのですが。。。。 

お時間のあるときに、宜しくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/2/19 (土) 15:20:42 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1108719343.1
こんにちは。
今回の文章,一番ありえそうな可能性として,ここで書かれている "wird" は,実は
"wir" のタイプミスだと考えることができそうです。

 Als wir das durchgenommen haben, war ich leider nicht da.
 「私たちがそれを扱ったとき,私は残念ながらいなかった」

この場合の wir (私たち)というのは,本人はいなかったわけですから,厳密には wir
に含まれないような気になりますが,「クラス全体」「教室全体」を指して wir が使わ
れているのだと思います。

> それとdurchnehmen は他動詞であり、何か目的語を取らなければいけないと思う
> のですが、見当たりません。どういうことでしょうか?

そうですね。durchnehmen は他動詞ですので,主語と目的語の両方が必要になります。そ
のためにも,wir が必要になると思います。この場合,das が目的語です。

なお,ご指摘のとおり,未来完了形だとすると,話の時間(時制)が明らかに合いませ
ん。また,受動態構文だと考えることも可能かもしれませんが,その場合は,

(参考) Als das durchgenommen worden ist (wurde), war ich ...
  「それが扱われたとき,私は…」

となるはずで,haben が使われていることが説明できません。(そもそも語順がおかしく
なる。)

> ここの als は 「あたかも〜したかのように」での用法と同じと考えて良いのですか?

als にはこのような用法もありますね。本件では,als は「〜したとき」という時間を表
す用法だと思われますので,この用法は無関係でしょうが,この「あたかも〜のように」
の構文では,非現実話法(接続法,主にU式)が用いられるのが通例です(時には直説法
を使うこともあることは否定しませんが)。「あたかも〜」と言っているのですから,現
実では違うことを“仮の話”として述べているわけですから,非現実話法を使うことは理に
かなっています。また,この場合,ob や wenn を伴うことも非常に多いです:

(例) Er sah, als haette er nichts gehoert, aus dem Fenster.
    「彼は,まるで何も聞こえなかったかのように窓の外を見やった」
    Mir kam es vor, als ob ich schon Stunden gewartet haette.
    「私には,自分がもう何時間もずっと待っているような気がした」

補足まで。 

> 意味としては、「残念なことに、”China" だけ日本語でなんて言うかわからなかったよ。
> これが授業で取り扱われた時、居なかったんだ。しかもこの単語をだれも私に教えて
> くれていなかったんだ。」 で合っているでしょうか?

そうですね。これで良いと思います。ここでは「これが授業で取り扱われたとき」と受動
態で訳されていますが,原文では「クラスでこれを扱ったとき」となっているわけですね。

返信2 返信-2
 2005/2/19 (土) 23:01:00 - Das Schiri - No.1108719343.2
ありがとうございます!
まさか wird が wir のタイプミスなんてまったく想像つきませんでした。それにしてもとて
もわかりにくい間違いですね。そう考えると、すんなりすべて意味が通りますね。
ここに書きこむと、本当に勉強になります。それでは。

Haus(e) 引用
  2005/2/16 (水) 13:58:13 - ssaito - No.1108529893
お願いします。

テキストの文章ですが、

Du darfst schon nach Hause gehen.
( 君はもう家に帰ってもいいよ。 )

に付いて Haus は中性ですから動く方向を表わすときは
4格で nach Haus とすべきかなと思うのですが、辞書
を見ますと nach Haus(e) とあり Hause もあるよう
になっています。

しかし、辞書の見出しには Hause はありませんし、
Haus の複数形でもありません。学習途上、全く突然現れた
語のように感ぜられます。

(1) Hause という語に付いて品詞・格などどう云うふう
に考えれば良いのですか。
(2) Haus と Hause の使い分けといいますか、雰囲気
の違いはありますか。
(3) 前置詞+Hause という場合だけでしょうか。
(4) その場合、主流は Haus, Hause のいずれですか。

※ 盛りだくさんですみません。

返信1 返信-1
 2005/2/16 (水) 17:02:54 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1108529893.1
>(1)Hause という語に付いて品詞・格などどう云うふうに考えれば良いのですか。

nach Haus[e] や im Fall[e]、auf dem Weg[e] など、語尾に [e] がついているのは、3
格(Dativ)の印です。このような [e] は Dativendung(3格語尾)と呼ばれることもあ
ります。
ただし、女性名詞には付きませんので、男性名詞と中性名詞の3格に [e] がつくことが
あるのです。なお、この Dativendung は現代ドイツ語では失われつつあるもので、「古
い形が残っている」と考えるほうが良さそうです。

他にも前置詞の zu の「静止場所」用法(現代語では zu は、zur Post, zum Bahnhof な
どのように「行き先を表す」前置詞として使われますが、その一方で zu Haus[e],
Humboldt-Universitaet zu Berlin = in Berlin と同じ意味 のように「静止場所」を表
す用法が残っている)など、古い形が現代語にそのまま残っているものにときどき出くわ
します。

>(2) Haus と Hause の使い分けといいますか、雰囲気の違いはありますか。

以下の [e] が付く形で定着化してしまっている(イディオム的に)ものを除けば、リズ
ムの問題や口調上・文体的な理由から [e] は付けたり付けなかったりできますので、使
い分けはありません。一部、[e] を付けると古めかしく響くこともあるかもしれません。

【[e] をつける形で定着しているもの(例)】
 im Grunde genommen 根本において、結局のところ
 zu Felde ziehen 戦う
    ※ gegen jemanden fuer etwas zu Felde ziehen 〜と…のために戦う
 zu Rate gehen 協議・相談する
    ※ mit jemandem ueber etwas zu Rate gehen 〜と…のことで協議する
 zu Werke gehen ことを進める (vorsichtig 用心深く などを伴うことが多い)
 im Zuge sein 調子が良い、調子に乗っている

逆に、[e] が付かないための規則もあります(例外はつきもの?):
次の場合、Dativendung の [e] は付かない。
・語尾が -el, -em, -en, -er, -chen, -lein で終わる名詞
  (例) dem Engel, dem Garten, dem Arbeiter
・母音(二重母音を含む)で終わる名詞
  (例) dem Ende, dem Schnee, dem Ei, dem Schuh, dem Papa
・固有名詞
  (例) auf dem Necker, auf dem Alexanderplatz

>(3) 前置詞+Hause という場合だけでしょうか。

いえ、3格であれば、前置詞を伴わなくても可能です。
Dem Manne kann hier wirklich nicht geholfen werden. (Berliner Zeitung, 08.01.2004)
 「その男性は、ここでは本当に手を貸してもらえるすべがない」
War Papst (= Johannes Paul II) dem Tode nahe? (Katholischer Nachrichtendienst,
16.02.2005)
 「法王は、瀕死の状態だったのか?」

>(4) その場合、主流は Haus, Hause のいずれですか。

主流がどちらかというのは分かりませんが、[e] が付くと少し古めかしい響きになること
もあるようです。ただし、nach Hause や zu Hause, im Sinne, im Falle など、ごく普
通に [e] を付けるものも多くありますので、ますます判断は難しそうです。
なお、そうは言っても、最近では nach Haus という形もよく目や耳にするようになりま
した(以前より増えてきたような気がします)。答えになっていなくてすみません。

返信2 返信-2
 2005/2/17 (木) 09:22:02 - ssaito - No.1108529893.2
いつも綿密な御返信を有難う御座います。

・・・ zu Hause gehen. の Hause が3格なのは zu が
3格支配の前置詞だったからなのですね。

そうしますと Haus の格による変化は、

(1)Haus, (2)Hauses, (3)Haus(e), (4)Haus

で、3格の Hause は Haus より幾分古いものを感じる
ところであると理解致しました。

返信3 返信-3
 2005/2/17 (木) 12:01:28 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1108529893.3
私が先に zu Haus(e) の例を挙げたときに日本語の対応訳を書き忘れたので、混乱を招い
てしまったのだと思いますが、zu Hause は古い用法の名残で、いわば慣用句として「家
へ(行く)」などに使う「行き先」ではなく、「家に(とどまる)」 zu Hause bleiben
などの「静止位置」を表します。ですから、gehen と共に用いて zu Hause gehen という
表現(「家に行く」)とは言えませんので、nach Hause gehen という形でお使いください。

前置詞 zu が、現代ドイツ語において、zur Post gehen 「郵便局へ行く」や zum
Bahnhof gehen 「駅へ行く」などの「行き先」に用いられるのが主であっても、zu Hause
bleiben 「家にとどまる」や Humboldt-Universitaet zu Berlin 「ベルリンのフンボル
ト大学」(zu Berlin を in Berlin と読み替え可能)のように「場所」を意味する用法
(=これが古い形の名残り)も残っているという例でした。

ですから、

> ・・・ zu Hause gehen. の Hause が3格なのは zu が
> 3格支配の前置詞だったからなのですね。

Hause は Haus の3格形です、というところまで書いて、じゃあなぜ Haus が3格なのか
というとそれは3格支配の前置詞に導かれているからです、ということを書き忘れている
にもかかわらず、きちんと理解してくださっていて、私の説明不足を補っていただいて嬉
しいです。ただし、「nach Hause gehen の Hause が3格なのは、nach が3格支
配・・・」もしくは「zu Hause bleiben の Hause が3格なのも、zu が3格支配だか
ら・・・」ということでお願いしますね。補足まで。zu Hause なら sein/bleiben のよ
うな動詞が来て、nach Hause なら gehen/fahren/kommen のような動詞と共に用います。

説明が足りませんでした。 (田中)

返信4 返信-4
 2005/2/17 (木) 15:31:42 - ssaito - No.1108529893.4
実は、僕もなんだかごっちゃに勘違いしていたのですが、

> zu Hause なら sein/bleiben のような動詞が来て、
> nach Hause なら gehen/fahren/kommen のような
> 動詞と共に用います。

ということは、前置詞の zu, nach は共に3格支配で、
前者は静止位置、後者は運動先を明らかにする為の定例
表現なのですね。

そこで他方、逗留地点或いは行き先を是非3・4格支配の
in を使って表現するとなると、

・・・ ins Hause sein/bleiben
・・・ ins Haus gehen/fahren/kommen

のようになるとして良いですか。

返信5 返信-5
 2005/2/17 (木) 16:46:11 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1108529893.5
> ということは、前置詞の zu, nach は共に3格支配で、
> 前者は静止位置、後者は運動先を明らかにする為の定例
> 表現なのですね。

"Haus" という名詞と共に用いる場合の前置詞の zu, nach は共
に3格支配で、前者は静止位置、後者は運動先を明らかにする為





通常は、zu も nach もどちらも「移動先」を表す前置詞です。
使い分けは、
・zu: zum Bahnhof, zur Bank, zur Post
  駅、銀行、郵便局など、「建物・施設」を行き先とするときに使います。
なお、Bank や Post などには auf という前置詞を使うこともあります。念のため。
・nach: nach Tokyo, nach Deutschland, nach Osten
  東京、ドイツ、東など、「地名や方角」を行き先とするときに使います。
いずれも、3格支配の前置詞です。

ただし=これは例外というか、あくまでも古い形の名残です= "zu Haus(e)" という表現
における zu は、「静止位置」を表す zu です。このような古い形を残す用法を除けば、
zu という前置詞は「建物・施設」とともに「方向」を表します。ドイツ語の zu は、英
語の to に対応することを考えると、分かりやすいかもしれません。to the station, to
the post office

あくまでも、"zu Hause" が特殊なのだとお考えください。もっと言えば、"Haus" という
名詞が、どうも前置詞の使い方が他の名詞と違うらしい・・・と言ってしまえば、話は
ぐっと簡単になります。余談(おまけの話題)で "zu の古い用法" の話を持ち出したこ
とが、話をややこしくしてしまっただけです。すみません。

> そこで他方、逗留地点或いは行き先を是非3・4格支配の
> in を使って表現するとなると、

> ・・・ ins Hause sein/bleiben
> ・・・ ins Haus gehen/fahren/kommen

"Haus" という名詞には、
・静止位置 zu Haus(e)
・移動  nach Haus(e)
という決まった表現しかありません。もちろん、仰るように in という3・4格支配の前
置詞を使って、
(参考)・静止位置 im Haus(e)
    ・移動   ins Haus
という表現もすることはありますが、それよりもはるかに zu Haus(e) / nach Haus(e)
という決まり文句を使うほうが多いです。"Haus" に関しては、決まり文句があまりにも
動かしがたくなっています。その証拠のひとつとして、"zu Haus(e)" には冠詞がありま
せん。普通は、"zum Rathaus" や "zur Post" のように、冠詞が必要です。冠詞のない表
現が定着しているというのは、それが決まり文句になっているということです。

それ以外の名詞(たとえば Restaurant や Bibliothek, Kino ... など)については、
・静止位置 im Restaurant, in der Bibliothek, im Kino
・移動   ins Restaurant, in die Bibliothek, ins Kino
などのように、ちゃんと3/4格を使い分けます。冠詞も必要です。

繰り返しますが、"Haus" の例を持ち出して話をややこしくしてしまったのは私のせいで
すが、zu も nach もどちらも「移動」を表す前置詞です。お間違いのありませんよう
に。決まり文句のものを除けば、決して "zu Restaurant" という表現で「(いま)レス
トランに(いるよ)」などという意味にはなりません。

返信6 返信-6
 2005/2/17 (木) 21:33:42 - ssaito - No.1108529893.6
再度の返信有難う御座います。

> ・静止位置 im Haus(e) ( ※ins Haus(e) は間違いでした)
> ・移動   ins Haus

と、3格・4格の使い分けがやはりあると判り安心しました。

Haus(e) は生活の基本ですから、きっと古くからある言葉なのですね。
そして、 zu Hause bleiben( 方向を意味する zu でも静止位置 )
と古くからの Haus 特有慣用表現ががっちり固まってしまっている
のですね。

文章中の性の表現 引用
  2005/2/6 (日) 20:00:52 - ssaito - No.1107687652
お願いします。

テキストに、

Was fuer ein Hund ist das?
( それはどんな犬ですか? )
Das ist ein Schaeferhund.
( シェパードです。 )
Was fuer eine Katze ist das?
( それはどんな猫ですか? )

などのようにありますが、 Hund は男性、 Katze は女性ですから、

Was fuer ein Hund ist er?
Er ist ein Schaeferhund.
Was fuer eine Katze ist sie?

とはならないのですか。他のページに・・・

Was fuer einen Hund haben Sie?
Einen Schaeferhund. Er ist gross und sehr klug.

とあります。

返信1 返信-1
 2005/2/8 (火) 18:20:23 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107687652.1
返信が遅くなって申し訳ありません。

なるほど、たしかに er は男性名詞を受ける人称代名詞(及び生物学的に男性・雄のもの
を指すこともある)、sie は女性名詞を受けることのできる人称代名詞(同 女性・雌)
ですね。そして、中性名詞を受ける人称代名詞は es です。

ご指摘のとおり Hund は男性名詞、Katze は女性名詞ですから、Hund は er で、そして
Katze は sie で受けることになり、中性名詞の das で受けるのは「性別違反」であるよ
うにも思えます。
しかし、不適切なのは es で受ける場合であり、後述のように das は比較的自由に用い
ることができます。

(例)Was fuer ein Hund <男性> ist es <中性>? (これらは適切でない)
   Es <中性> ist ein Schaeferhund <男性>.

er - sie - es が、同じ「人称代名詞」というカテゴリーに属し、それぞれが男性・女
性・中性名詞を受ける働きをする、と考えることができ、この3つは相補なって使用され
るといえます。

ただ、今回ご指摘の文例では、das が使われています。das というのは、der や die な
どと同じ文法範疇で【定冠詞】と呼ばれるものです。das (とその格変化形)はまず第一
に中性名詞を指す定冠詞であることは間違いありません。同様に der (とその格変化
形)は男性名詞、die (とその格変化形)は女性名詞に用いられます。ただし、das には、

 Miki, das ist Thomas. Thomas, das ist Miki.

に見られるように、「こちらは〜」というような場合に、Miki が女性であろうが、
Thomas が男性であろうが指し示す機能もあります。まさに“中立的”な指示機能と言える
かもしれません。今回の文例では、この das が用いられています。この意味では、er -
sie - das を同じ尺度で比較することはできません。

ただし、これは、

> Was fuer ein Hund ist er?
> Er ist ein Schaeferhund.
> Was fuer eine Katze ist sie?
> とはならないのですか。

これを排除するものではありません。この er/sie を使った表現も可能ですが、das で中
立的に目の前の(もしくは図鑑や写真に写っている)イヌやネコを指して「これは何とい
う種類の・・・?」と尋ねることも可能なのです。

返信2 返信-2
 2005/2/9 (水) 09:02:49 - ssaito - No.1107687652.2
返信有難う御座います。

das には性を超えた超越性というか抽象性を持った
汎用的用法があるのですね。

一方そうしますと、 es には、完全に中性的用法しか
ないのですか。

返信3 返信-3
 2005/2/10 (木) 15:51:44 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107687652.3
誤解を招く説明をしてしまったかもしれませんので、説明しなおします。
基本的に、ドイツ語の名詞に3つの性別がある以上、
 er - sie - es
 der - die - das
のような3つの性別の使い分けは、性別に即して選択されるべきです。
大きく分けて、この3つの性別の使い分けには、次のような区別があります:

er/der --- 生物学上男性のもの、及び男性名詞(生物学的な区別は関係なし)
sie/die --- 生物学上女性のもの、及び女性名詞(同)
es/das --- 無生物(事物・事柄)、及び中性名詞(同)

しかし、中性名詞 es/das には、若干、その“守備範囲”に幅があるというか、幅広い適用
範囲があるようです。その例が、前回の

Miki, das ist Thomas.

に見られるような das の用法です。目の前にいる人物は Thomas という男性ですから、
Miki, er ist Thomas. と言うことも可能です。普通は人物紹介をするときは一種の決ま
り文句のように "Das ist..." を使うだけのことで、どちらが普通かということを無視す
れば、"Miki, er ist Thomas."(ミキ、彼はトーマスだよ)ということも、言語形式とし
ては間違っていません。ただ、das や es という中性名詞に用意されている人称代名詞や
指示代名詞 には、そのような男性だとか女性だとかというものを越えて使用される用法
もある、ということです。次の例:

Das sind neue Technologien. それは新しい技術だ。
Es kommen monatlich zwei Filme. 毎月2本ずつ映画がある。

を見ると、das や es が【単数形】であることを無視して、述語名詞が【複数形】という
ことで動詞の数も複数形に対応した形になっています。こちらは「性」ではなく「数」と
いう素性においての特殊性です。ここからも、das/es が特殊な働きをしていることが見
て取れるかと思います。

他にも、電話口で "Hallo, ich bin's (ich bin es)."(もしもし、僕だけど)という場
合の es のような例もあります。es は「今電話をかけている人物(は僕だよ)」という
ことで、「僕」が男性なら er を使うのかといえば、使いません。電話をかけているのが
男性だろうが女性だろうが es を使って "Ich bin's." と言います。これも、es の“幅広
い”用例の一つでしょう。

その他、es には、【形式主語/形式目的語】【非人称主語】などの機能もあります。
たとえば、

 Ich muss bis morgen einen Aufsatz schreiben. 明日までに作文を書かなければなら
ない。
 [Es] ist fuer mich zu schwer. それは私には難しすぎることだ。

この場合の es は、ein(en) Aufsatz を指しません。もし指すのなら er にならないとい
けません。この es はむしろ、"bis morgen einen Aufsatz schreiben" (明日までに作
文を1つ書き上げること)を指しています。これは、
 [Es] ist fuer mich zu schwer, bis morgen einen Aufsatz zu schreiben.
と表現するのと同じですが、繰り返しを避けるため、後者の文では、es という一語にそ
れが凝縮されています。これは、語レベルのものを受ける代名詞としてではなく、直前の
文や句レベルのものを受ける代名詞として es が用いられている例でしょう。この場合、
es の代わりに das が用いられることもあります。

 Bis morgen einen Aufsatz zu schreiben, ist fuer mich zu schwer.
 Bis morgen einen Aufsatz zu schreiben, [das] ist fuer mich zu schwer.
 (zu 不定詞が長いと、一度 das で受けなおすことがあります。das には少し強めの強
勢が置かれます)

なお、天候や時間表現では、das ではなく es しか用いられません。

名詞に「性」がある以上、男性と女性が両極をなすのは当然で、イタリア語やフランス語
では男性名詞と女性名詞しかありません。中性名詞を持つ言語では、中性はいわばその両
者の間に立ち(中立的)、天候や時間という中立的な事物・事柄を表現するのに役立って
います。なお、イタリア語では主語人称代名詞は脱落することができますので("E`
nuvolosi." ドイツ語の "Es ist wolkig." に対応するが、主語人称代名詞は省略されて
いる)、天候表現の人称代名詞が男性か女性かは分かりづらいですが、il (ドイツ語の
er に対応)を用いるようですので、男性名詞が天候に用いられると考えることができそ
うです。フランス語も同じく("Il est nuageux." の il は男性名詞人称代名詞)男性名
詞が天候表現には用いられるようです。中性名詞がある言語体系では、このような「自然
現象」を表すときに中性名詞で中立的に使えますので便利です。Das ist Thomas の das
や、Ich bin's の es も、「何か性別を超越してそこに存在するもの」という感覚でとら
えれば、中性名詞が用いられるのもわかるような気がします。

返信4 返信-4
 2005/2/13 (日) 06:34:18 - ssaito - No.1107687652.4
再度の御説明有難う御座います。

そうしますと、欧州方面の言語には最初は中性が無くて、
ドイツ語で始めて中性語?が発生したというような歴史が
有るのでしょうか。

中性語の発生する土壌は何だったのでしょう。

※ 前回、前々回の返信は削除しました。

返信5 返信-5
 2005/2/13 (日) 11:38:00 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107687652.5
> そうすると、欧州方面の言語には最初は男性と女性だけしかなかったところへ、
> 後から中性が生まれて来たというような歴史的順序は考えられるでしょうか。

ヨーロッパの諸言語は、いくつかの例外(バスク語=孤立語/フィンランド語・ハンガ
リー語=ともにウラル語族/など)を除いて、同じ源を持つと考えられています。イン
ド・ヨーロッパ祖語(印欧祖語)と呼ばれている「祖先語」から枝分かれして、現在の諸
言語の系統があるとされています。そのため、印欧祖語を始祖語に持つ言語群のことを、
インド・ヨーロッパ語族(印欧語族、ドイツ語ではインド・ゲルマン語族と呼んだりす
る)といいます。この印欧語族に属する言語には、先に挙げた例外を除く欧州諸言語やペ
ルシア語、サンスクリット語、ヒンディー語などのアジアの言語も含まれます。それほど
大きな言語群なのです。どの言語が印欧語族に属するかは、(実際にはこんなに簡単な共
通性から判別されたわけではないですが、その1つの手がかりとして)たとえば基本語彙
(身の回り、たとえば親族関係を表すような語彙)に共通性を見いだし、この言語は似て
いる、この言語は似ていない、と判別されてきました。たとえば、古典サンスクリット
語、ラテン語、ギリシア語、英語、ドイツ語で、「父」と「兄弟」に対応する語を列挙し
てみますと:

    サンスクリット語 ラテン語 ギリシア語 英語 ドイツ語
「父」 pitar       pater  pater   father Vater
「兄弟」bhra"ter     fra"ter  phra"ter  brother Bruder ( a" = a の上に¨ )

という具合です。

これら印欧語族に属する諸言語の系統は、印欧祖語から「インド・イラン語派(古典サン
スクリット語、アッサム語、ヒンディー語、イラン語、ペルシア語など)」「ギリシア語
派」「イタリック (ラテン) 語派(ラテン語、イタリア語、フランス語など)」「ゲル
マン語派(ドイツ語、英語、オランダ語など)」「スラブ語派(ロシア語、スロヴェニア
語、チェコ語、ブルガリア語など)」などなど様々な語派に分かれています。中でも、上
で「父」「兄弟」の語彙の例を挙げた古典サンスクリット語やラテン語はその系統の中で
もかなり古いもので、いずれも現代では話者のいない(または非常に少ない)言語となっ
ています。

ところで、ようやく本題なのですが、これら古典サンスクリット語やラテン語では、男性
名詞と女性名詞に並んで中性名詞もありました。ですから、これを見る限りにおいては、
性の両極である男性名詞と女性名詞だけがまず最初にあって、後から中性名詞が加わって
きた、という考え方も一理ありそうですが、言語系統的には最初から中性名詞があったと
考えることも出来そうです。その中で現在でも中性名詞を残す言語と、もはや中性名詞は
失われた言語とがあるという見方をすればいかがでしょうか。なお、古典サンスクリット
語やスロヴェニア語などには「双数」という「数が2つのとき」のため(私たちが英語や
ドイツ語で慣れているのは、単数=数が1つ=と複数=数が2つ以上=の区別ですが)の
システムを持つ言語もあります。このシステムについても現代語まで残してきた言語とも
はや失ってしまった言語があります。

言語(語族)によって違う言語システムも、実は「祖語」というものからの派生過程にお
いて異なりを見せたのだ、と考えると、これらの問題にある程度の説明はできそうです。
では、中性名詞が失われた言語において、それが失われた土壌にはどんなものがあったの
でしょうね。専門外ですので、私にも分かりませんが、時間があれば調べてみたいと思い
ます。

返信6 返信-6
 2005/2/13 (日) 17:21:30 - ssaito - No.1107687652.6
懇切な返信を感謝致します。

系統図に並べて見ましたが、印欧祖語言語群とは大きいもの
なのですね。中東・インド語も含まれているのには驚きました。

身体の大きい強い人たちのアクセント・強弱の有る歯切れの
良い言語なのですね。

強い人たちはやがて中性的なものを排除してしまったのでしょうか。

形容詞の語尾変化について 引用
  2005/2/10 (木) 07:55:30 - LIDL - No.1107989730
こんにちは、簡単なことかもしれませんが、ちょっと教えてください。
ドイツ語学校の授業で、

Welche interessante Filme kennst du?

とありました。文法的にこれは正しいでしょうか?
私は3タイプの形容詞変化
1)定冠詞類+形容詞、2)不定冠詞類+形容詞、3)形容詞単独
のうち、1)のタイプに該当し、複数の4格で、
Welche interessanten Filme kennst du?
となると思ったのですが・・・・・。

もうひとつ、
einige +形容詞+名詞の場合はどれに当てはまるのでしょうか?

われわれの先生は純ドイツ人なんですが、
生徒の質問によく考え込んでしまって、ちょっと頼りないんですね・・・・。

返信1 返信-1
 2005/2/10 (木) 17:01:13 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107989730.1
> 1)定冠詞類+形容詞、2)不定冠詞類+形容詞、3)形容詞単独

これは、たしかにドイツ人でも、使い方に個人差があることがあります。ですから、ドイ
ツ人でも的確な説明をすることができない場合もあるかもしれません。
ドイツ人の先生に代わって、僭越ながら規則を挙げておきます。

念のため、文法書では、1) のタイプを「弱変化」、2) 「混合変化」、3) 「強変化」と
して説明しているものが多いことを確認しておきます。

まず、ご質問の welch- がつく場合は、

> Welche interessanten Filme kennst du?
> となると思ったのですが・・・・・。

ご指摘のとおりです。welche interessanten Filme となるのが一般的です。これは (1)
のタイプ(弱変化)ですね。

ただし、紛らわしいのは irgendwelch- の場合は、(1) の場合もあるし、(3) の一種で形
容詞単独の語尾と同じになるケース(強変化のまま)もあります。2通りあるわけです。
たとえば、

 mit irgendwelchem alten Zeug または mit irgendwelchem altem Zeug
 irgendwelche sinnlosen Schuesse (Th. Mann) または
 irgendwelche neue Arbeiten (Hesse)

> もうひとつ、
> einige +形容詞+名詞の場合はどれに当てはまるのでしょうか?

einig- の場合は、単数形(einige Hoffnung 「いくらかの希望」)の場合も、複数形
(einige Buecher 「数冊の本」)の場合でも、原則として (3) のタイプです。形容詞単
独の語尾と同じ語尾を持ちます。

 einiger jugendlicher Unverstand (単数)
 einiges geborgenes Mobiliar (Wiesbadener Kurier) (単数)
 einige uebernationale Aspekte (Die Zeit) (複数)
 die Machtentfaltung einiger wichtiger Staaten (Die Zeit) (複数)

ただし、男性/中性名詞3格の場合のみ、(1) のタイプ(弱変化)の傾向が強いようです。

 bei eingem guten Willen (Th. Mann)

他にも細々と変則的な側面があるようですが(たとえば einiges mildes Nachsehen の代
わりに、einiges milde Nachsehen (Th. Mann) も可能)、とりあえず、原則としては
einig- も (3)のタイプとして考えておくことができそうですね。なお、einig- と同種の
ものとして、viel- や wenig、etlich- があります。

 viele nette Namen
 wenige schoene Tage
 etliche schoene Buecher

これらは、viel heisses Wasser や wenig gute Freunde のように viel/wenig が無語尾
の場合もありますが。

その他、all-, manch-, solch-, (welch- はすでに言及)などは原則として (1) のタイ
プです。

全部を細かく紹介することはできませんので、部分的な紹介になってしまいましたが、参
考になれば幸いです。

返信2 返信-2
 2005/2/11 (金) 20:04:05 - LIDL - No.1107989730.2
詳しい解説をありがとうございます。

ドイツでは変化表の順番も,
上から,Nominativ,Akkusativ,Dativ,Genetivとなっていて,
日本でいうところの1格,4格,3格,2格の順番なのでちょっと混乱してしまいます。
問題を解きながら,何度も変化表を見ては,頭をひねっています。
ドイツ人の先生も回答に困るぐらいですからきっと難しいのでしょうね。
(welchの件は,間違っていたようで,翌日訂正されてました。)

頭で覚えるより,何度も声に出して読んで,リズムで覚えた方がいい気がしてきました。

>bei eingem guten Willen (Th. Mann)

先生の例にならい,前置詞などと一緒に覚えることをやってみます。


sollenの間接話法に関する質問 引用
  2005/2/1 (火) 00:01:24 - コロ - No.1107183684
頻繁に質問してしまいすみません。

sollenの間接話法についてなのですが、
Er fliegt nach Deutschland.
にsollenをプラスすると
Er soll nach Deutschland fliegen.(彼は渡独するそうだよ。)
となると思うのですが、
Er moechte nach Deutschland fliegen.
にsollenを追加し、「彼はドイツへ行きたいそうだよ」
とするにはどうすればいいのでしょうか。
また更に、過去完了で「彼はドイツへ行きたかったそうだよ」
とする方法をお教えください。

現在『必携 ドイツ語文法総まとめ』という本で調べたのですが、
助動詞のページに該当箇所が見当たらなかったので質問させていただきました。

よろしくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2005/2/1 (火) 00:13:45 - コロ - No.1107183684.1
>また更に、過去完了で「彼はドイツへ行きたかったそうだよ」
>とする方法をお教えください。

過去完了ではなく現在完了です。すみません。

返信2 返信-2
 2005/2/1 (火) 14:20:44 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107183684.2
こんにちは。
話法の助動詞を2つ登場させたい場合はどうしたら良いか?についてですが、そんなに難
しくないと思います。今回の例で言うと

> Er moechte nach Deutschland fliegen.
> にsollenを追加し、「彼はドイツへ行きたいそうだよ」
> とするにはどうすればいいのでしょうか。

 Er soll nach Deutschland fliegen moechten. 「彼はドイツに行きたいようだ」

となります。sollen と moechten という2つの話法の助動詞があって、そのどちらかは
2番目の位置に置かれて、さらに主語と人称一致をしなければなりませんが、この場合は
「〜のようだ」という sollen のほうが、文の中で重要な意味(話し手の気持ち=「〜の
ようだ」という推量やうわさ)を表していますので、sollen を2番目に持ってきて、
moechten のほうは文末に置けば良いです。もちろん、逆の

 (参考)× Er moechte nach Deutschland fliegen sollen.

は言えませんので、そんなに問題にならないと思いますが。

> また更に、現在完了で「彼はドイツへ行きたかったそうだよ」
> とする方法をお教えください。

これも同じ手順ですね。まず sollen を使わない状態で文を作ると

 Er hat nach Deutschland fliegen wollen.
(または Er hat nach Deutschland fliegen gemocht.)

※ moechte は、元々は moegen という助動詞の接続法U式ではありますが、いまやこの形
で独立して助動詞として使われていると言っても良いでしょう。ただし moechte には対
応する過去形、過去分詞はありませんので、それらは wollte, hat ... wollen
(gewollt) で代用されることだけ注意してください。一応、moechte を元の moegen に戻
した上でその過去分詞 gemocht を使うことも可能でしょうが、こちらは稀です。
※ wollen (や koennen など)は、過去分詞が2形あります:
 〔本動詞が省略されて、wollen がまるで本動詞のように使われている場合〕
   Er will nach Deutschland. 彼はドイツに行きたがっている。
   Er hat nach Deutschland gewollt.
 〔本動詞がある場合〕
   Er will nach Deutschland reisen. 彼はドイツに旅行したがっている。
   Er hat nach Deutschland reisen wollen.
    (この場合は、wollen は過去分詞ですが、不定形と同じ形です)

以上、※印の部分は補足です。話を戻すと、"Er hat nach Deutschland fliegen wollen."
という文まで作ったんでしたね。さて、ここに sollen を入れれば、「彼はドイツに行き
たがっていたらしい」という表現ができます:

 Er soll nach Deutschland fliegen wollen haben.

いかがでしょうか。そんなに難しくないと思います。

※(またまた※印です!)
ただし、この最後の文を見てください。文末に動詞(本動詞も助動詞も区別しなければ)
がぞろぞろと3つも並んでいます。また、この中で wollen はここでは過去分詞として登
場しているのではありますが、しかし形の上では不定形(動詞の原形)と同じですね。そ
うすると、不定形の形をした動詞が3つも fliegen wollen haben と並んでいます。この
ような場合(=動詞の不定形が3つ連続する場合)は、実は最後のものを末尾ではなく、
後ろから3番目に移動させることもありますので、心にとどめておいていただければと思
います。

 (参考) Er soll nach Deutschland haben fliegen wollen.

以上が、話法の助動詞(また、haben という現在完了形の助動詞も含めた)が2つ以上登
場する場合のお話でした。

なお、今回のような「〜らしい、〜と言われている」という用法としての sollen は、
「間接話法」というには形式が違うような気もします。あくまでも文法用語の話ですの
で、あまり気にしなくても良いといえば良いのですが、「間接話法」は、er meint,
[...] とか sie sagt, [...] とかそういう形式(「彼が言うには」「…と言っている」)
の場合で、その場合は接続法T式(及び部分的にU式)を使うことになっています。たとえ
ば、sie sagt, [...] の形にしてみると、

(参考) Sie sagt, er wolle nach Deutschland fliegen.
    「彼がドイツに行きたがっている」と彼女は言っている。 wolle は wollen の
接続法T式

こういう形式を「間接話法」と呼ぶのだとすると、sollen の今回の用法は「“〜と言われ
ている”用法」とか「“〜らしい”用法」とか「“どうも〜らしい”用法」、つまり「推量用
法」とか「第三者主張用法」などと(一般的に何と名づけられているのかは分かりませ
ん)言うべきもので、「話法」ではないと思います。あくまでも「用法」レベルだと思い
ます。「話法」というのは「話しかた」ですから、やっぱり sagen とか meinen のよう
な動詞があるほうが自然のような気がします。
(かと言って、あまり気にしないでくださいね。仰りたいことはよく伝わりましたので!)

返信3 返信-3
 2005/2/3 (木) 22:50:20 - コロ - No.1107183684.3
ありがとうございます!

話法の助動詞は一つの文章に二つ使用出来ないと思い込んでいました。
ご説明いただいた項目についてはきちんと練習して慣れないと、
きっと頭の中でごちゃ混ぜになってきちんと話すことができないですね。
がんばります!

返信4 返信-4
 2005/2/4 (金) 09:36:03 - あーや - No.1107183684.4
田中様

>この場合は「〜のようだ」という sollen のほうが、文の中で重要な意味(話し手の
>気持ち=「〜のようだ」という推量やうわさ)を表していますので、

重要な意味、というより、

・<ドイツに行きたい>そうだ

というふうに、「そうだ」が「ドイツに行きたい」全体を伝聞化する外枠をなしていると
いうことですね。逆にいうと、「そうだ」という外枠の中に「ドイツに行きたい」という
情報内容が埋め込まれている。

揚げ足をとったようで申し訳ありませんが、「重要」と言っちゃうと「どっちが重要か」
で迷う人がいるかもしれないので。

返信5 返信-5
 2005/2/4 (金) 11:14:46 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107183684.5
あーや様

ご指摘ありがとうございます。

> <ドイツに行きたい>そうだ
> というふうに、「そうだ」が「ドイツに行きたい」全体を伝聞化する外枠を
> なしているということですね。逆にいうと、「そうだ」という外枠の中に
> 「ドイツに行きたい」という情報内容が埋め込まれている。

そうですね。もちろん、助動詞が2つあった場合に、どちらがどちらを“埋め込める”かと
いうことが言いたかったので、補足していただいて助かります。

<<ドイツに行きたい>そうだ>

この書き方、分かりやすくて良いですね。

コロ様、あーや様が書いてくださったコメントもご覧になって、さらにイメージを固
めていただければと思います。   (田中)

返信6 返信-6
 2005/2/5 (土) 23:01:04 - コロ - No.1107183684.6
あーや様、田中様

追加のご解説ありがとうございます!
「彼はドイツに行きたいに違いない」という場合も
「違いない」が「行きたい」を埋め込めるから
Er muss nach Deutschland fliegen wollen.
ということですね!

ドイツでドイツ語を勉強するということはたくさんのメリットを含んでいますが
私の理解能力がまだまだなのもあって、ドイツ人の先生に質問しても
自分の疑問を解決できないことがしばしばあります。
そういった際、母国語でしかもきちんと論理的に
説明していただけるのはとてもありがたく、助かります。

ありがとうございました。

接続法T式について 引用
  2005/2/6 (日) 01:40:45 - コロ - No.1107621645
次から次へとすみません。
接続法T式について分からない箇所がでてきてしまいました。

先日大家さんと話をした際、「彼は私にドイツへ行くと言った」という場合、
1と2は正しいが一見正しく見える3番の接続法ではない普通の文章は
本当は間違いだと聞きました。
1 Er hat mir gesagt, er fliege nach Deutschland.
2 Er hat mir gesagt:"ich fahre nach Deutschland fliege."
3 Er hat mir gesagt, er fliegt nach Deutschland.

「間接話法を使いたいなら本当のところは3の文章は間違いで、
接続法Tでなければいけないわ。それが面倒なら2を使うことになるわ。
みんな普段話しているときに、3で話しがちだけれどね。」
という説明を受けました。私は今まで何もしらず3のパターンを
使っていたのですが、今まで3と同じパターンの文章はたくさん見た
気がするのです。3の文章は間違いなのでしょうか。

よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/2/6 (日) 22:00:09 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107621645.1
こんにちは。

> 1 Er hat mir gesagt, er fliege nach Deutschland.
> 2 Er hat mir gesagt:"ich fahre nach Deutschland fliege."
 (気がつきませんでした: Er hat mir gesagt: "ich fliege nach Deutschland."です
ね。)
> 3 Er hat mir gesagt, er fliegt nach Deutschland.

今回のご質問の件は、「書き言葉」と「話し言葉」で事情が少し違ってくる部分もあるで
しょうね。一般的に言って、「話し言葉」は「書き言葉」よりも“くだけて”表現すること
ができます。反対に、「書き言葉」は「話し言葉」よりも形式にこだわりきちんとした形
式で記述されることが多いということになります。

今回の3の表現方法は、書き言葉では適切ではありません。個人的に自分のホームページ
などで3のように書いている人がいる場合(実際、かなりの数でいるわけですが)、それ
は書き言葉であるのはもちろんですが、それと同時に“くだけた”形で書かれている(たと
えば日記とかそのようなもの。個人サイトであるという時点で、メディアが書く書き言葉
とは意味合いが違ってきます)と考えることが出来ます。他方、メディアが自社の新聞紙
面やサイト上に書くような書き言葉の場合は、相当に形式にこだわって書かれるわけで
す。従って、そのような意味の厳密な書き言葉では、1か2のパターンしかお目にかから
ないでしょうね。

くだけた話し言葉では、もちろん1や2のように言うことが多いわけですが、同時に3の
ように表現されることも少なくありません。大家さんは、きっと、コロさんにくだけた表
現方法は教えないつもりではないのでしょうが、まずは“形式的に正しい”ドイツ語を教え
てくれようとしてくださっているのではないでしょうか。ですから、後は、どこまでがく
だけているのかという線引きが難しいですね。「口語的な表現では、3の表現方法もたし
かにお目にかかる」ということはたしかに言えそうです。

返信2 返信-2
 2005/2/6 (日) 21:55:51 - コロ - No.1107621645.2

2の文がなんだかおかしくなってますね。。。
くだけた表現かどうかの問題だったのですね。
納得がいきました。ありがとうございます!




kennen lernen 引用
  2005/1/19 (水) 10:03:06 - ssaito - No.1106096586
お願いします。テキストでは、

Ihr habt euch also in der Schule kennen gelernt.
( 君たちは学校で知り合ったわけだね。 )

の単語の説明で、 「 kennen lernen 」 が在り、意味は
「 知り合う 」 となっています。

(1) 動詞二つで一つの動詞になるのですか。
(2) このような例は他にもありますか。

※ 辞書を見ますと、

kennen|lernen〔他〕(人4と)知り合いになる、(事4の)
知識を得る.

とつなげて一個の他動詞としています。

返信1 返信-1
 2005/1/19 (水) 14:23:19 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106096586.1
> (1) 動詞二つで一つの動詞になるのですか。

「分離動詞」と呼ばれる動詞があるのをご存知だと思います。
【分離動詞】
 「基礎動詞」部分に、「分離前つづり」がついたもので、基礎動詞の意味合いに、
 さらに細かなニュアンスを加える
(例)gehen 「行く」 + aus- 「外へ(英語の out に相当)」 = ausgehen 「外出する」
   schlafen 「眠る」 + aus- 「〜しつくす(同上)」 = ausschlafen 「寝つくす」
   trinken 「飲む」 + aus- 「同上(同上)」 = austrinken 「飲み干す」
   kommen 「来る、行く」 + mit- 「一緒に」 = mitkommen 「一緒に来る、行く」
   kommen 「同上」 + an- 「接触」 = ankommen 「到着する」
 などなど、挙げればきりがありません。

答えを先に言うと、この kennen|lernen も分離動詞として扱うことになっています。辞
書に載っていたという

> kennen|lernen〔他〕(人4と)知り合いになる、(事4の)知識を得る.

この記載に、分離動詞の表記上の印である(|)が添えられていることでも分かると思い
ます。

上の記述に合わせると、lernen が「基礎動詞」の部分に相当し、kennen が「前つづり」
に対応しているわけです。もちろん、ご指摘のように kennen は動詞ですから、実際には
aus-, mit-, an- などのような副詞的なものとは区別されるべきものですが、「基礎動詞
にあるニュアンスを加える」という働きは同じと見ることができます。

つまり、ausgehen が、gehen 「行く」は行くでも、aus 「外へ」行くのだ、
これと同様に、lernen 「学ぶ」は学ぶでも、kennen 「知り」学ぶのだ

→ kennen|lernen 〜を知り学ぶ(=知り合いになる、知識を得る)

なお、「新正書法」というのがあって、たとえば短母音のあとの ss はエスツェットで書
くが、長母音や二重母音の後の ss は ss のままで書く、といった新しいルールを定めた
「正書法」のことはお聞きになったことがあるかもしれません。
kennen|lernen のように、2つの動詞が結びついたできた分離動詞は、元のそれぞれの動
詞を尊重して、分けて(半角スペースを空けて)書くことになっています。

新旧正書法対応例(便宜上、エスツェットをβ(ベータ)で書いています。ご了承くださ
い。本当は、こんなことはやりません。)

【旧正書法】 【新正書法】
 daβ     dass
 Fluβ     Fluss
 kennenlernen kennen lernen
 Schiffahrt  Schifffahrt
(※旧正書法では、同じ字母(ここでは f)が3つ並ぶときは、2つに減じていた)

ですから、kennen|lernen (kennenlernen)と表記するのは旧正書法によるもので、この
場合の過去分詞は kennengelernt となります(ひとつづきに書く)。
対して、今回のように kennen gelernt となっているのは、新正書法に従った書き方で
す。間に半角スペースを空けるとはいえ、kennen lernen も一種の分離動詞であることに
は変わりはありませんので、
(参考) Ihr lernt euch in der Schule kennen.
のように、lernt と kennen は分離します(<ここでは現在形の文例>)。

> (2) このような例は他にもありますか。

動詞が2つ並ぶのは、
 spazieren gehen (旧正書法 spazieren|gehen)「散歩する」
 spazieren fahren (同 spazieren|fahren)「ドライブする」
 sitzen bleiben (同 sitzen|bleiben)「留年する、売れ残る」
など、gehen, fahren, bleiben を使ったものが多いですね。

その他、Rad fahren (旧 rad|fahren)「サイクリングする」
    kaputt gehen (旧 kaputt|gehen)「壊れる」
    verloren gehen (旧 verloren|gehen)「失われる、なくなる」
    Eis laufen (旧 eis|laufen)「スケートをする」
など。特に、分かち書きをする新正書法では、名詞は大文字で書き始める原則に則ってい
ることにも注意。

お使いになっているテキストのほうは「新正書法に準拠」したもののようですね。
対して、辞書はひょっとすると「旧正書法」のものなのかもしれませんね。一冊、新正書
法に準拠したものがありますと、テキストとの対比もしやすいかもしれません。

返信2 返信-2
 2005/1/19 (水) 14:34:13 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106096586.2
補足ですが、ドイツ語の新正書法は、1998年8月1日から実施されている「正書法」
です。これには2005年7月31日までの移行期間が設けられています。
つまり、移行期間中は新旧どちらでも好きなほうを使うことができるが(ただし、一つの
文書中で一度旧正書法(もしくは新正書法)を使うと決めたら首尾一貫して使う必要はあ
る)、今年の8月1日からは、新正書法だけで書くことが法的には義務付けられることに
なるわけです。ただし、移行期間が近づいてきているこの段階でも、多くの新聞社や雑誌
出版社などで、新旧どちらの正書法を使うのか、立場は様々で、「うちは旧正書法を貫き
通す」と主張しているところもあるほどです。

実際に2005年7月31日になってみないと、この新正書法の本当の意味での行方は分
からないと言ってもよいかもしれませんね。

返信3 返信-3
 2005/1/19 (水) 17:27:27 - ssaito - No.1106096586.3
ドイツ語の一部変遷期についての御説明を有難う御座います。

見ましたら僕の使っている辞書は、 1978年3月10日 第5版
というものでした。
新正書法の、
> ・・・2005年7月31日までの移行期間が設けられて・・・
の猶予期限に間に合うようですので、これを機会に新しい辞書を買い
求めようと存じます。

返信4 返信-4
 2005/1/31 (月) 08:35:45 - ssaito - No.1106096586.4
先日、近隣の本屋さんで「 独和 」、「 和独 」とも
新正書法対応の辞書を取り寄せてもらいました。
一安心です。しかし、大分高価になってしまったのですね。
年金のお小遣いでは物入りでしたが、新しい辞書は心が
豊かになります。

※ ちょっと見てみましたが、訳語も以前のものよりなんと
なく平易な取り付きやすいものになっているような感じが
致しました。

返信5 返信-5
 2005/1/31 (月) 14:22:28 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106096586.5
 新正書法対応の新しい辞書を入手されたとのこと、最近の辞書は昔のものと比べて収録
語彙数も多くなりましたし、また時代に即した新しい語彙なども掲載されますので、今の
時代のキーワードといえる単語をきちんとおさえることができる利点がありますね。たと
えばコンピュータ関連語彙などは、少し古い辞書ではお目にかかることはできません。
 同じ単語でも、昔と今で使い方(意味)が違うような場合にも、新しい辞書でも昔の意
味も載せていますから、困ることはなさそうです。たとえば、若者が好んで使う "geil"
「すごい、すげー」という語は、元々は「好色の」といった意味でした。ですから、今で
も、年配の方々は、若者たちが geil! と言っているのを聞くにつけ、ぎょっとした感じ
で驚いています(さすがに随分まわりも慣れてきたというか、この用法も浸透してきまし
たが)。
 数ある独和辞書の中でも(これは別に宣伝ではありませんが)、『新アポロン独和辞
典』(同学社)という辞書は、なんと毎年改訂がなされています。たとえば、2005年
度版では、
・mailen 電子メールを送る(メールをする)
・Paralympics パラリンピック
・Biochip バイオチップ
など、130箇所におよぶ改訂・増補が行われたようです。ことばというのは、それぐらい
日々変化したり、新しい語が生まれたりするものだということでしょうね。

返信6 返信-6
 2005/1/31 (月) 20:59:46 - ssaito - No.1106096586.6
新しい辞書はやはりいいです。

女性の時代到来というところもあるのでしょうか、
語彙の表現がやわらかく、日常的な言葉遣いが前面に出て
いて、以前の辞書の訳語のように一旦噛み砕いて用いると
いうことも必要のないような、直接用いて即当てはめる
ことが出来るというか、和訳しやすい辞書になっている
ような気がします。

もう目も朧になって手元も定かではなくなって来ては、
ページを行ったり来たりして辞書も引きづらいなあと感じて
いたところ、この新しい辞書で最初の一語(なんだったか
忘れましたが)を引く時、ほとんど難なくすっと目標の
ページをめくれたのは嬉しい驚きでした。

返信7 返信-7
 2005/2/1 (火) 23:23:35 - Das Shiri - No.1106096586.7
こんにちは、

新正書法の事で心配なことがあるんですが、今年の5月で移行期間が終了するとの事ですが。
いわゆる正式な国語のルールが変わるということですよね?
だとすると語学試験でもやはり新正書法のみが有効になってしまうのでしょうか? たとえば、
GI,OeSD,DSH などのあちらの人達が行うもの、そして独検はこれからどのようになってします
のでしょうか? やはり全部覚えなおす必要があるのでしょうか?

返信8 返信-8
 2005/2/2 (水) 16:11:12 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106096586.8
はい、今年(2005年)の7月31日で旧正書法から新正書法への移行期間は終了する
ことになっていますね。実は、正書法に詳しい教授(Bonn大学)の講演会を聞く機会が
あったのですが、その中では「まだまだ新正書法への反対意見も強く、実際に新正書法が
完全にスタートするかどうか(旧正書法が完全に排除されるかどうか)はそのときにふた
を開けてみないとわからない」という話を聞くことができました。実際、メディアの中で
も、(新正書法に対する拒否の意思表示として)旧正書法で表記しつづけるところもあり
ます。いざ8月の時点にならないと正式な形が見えて来ないというのが本当のところのよ
うです。

ただし、特に大きな混乱もなく、当初の予定通り2005年8月1日から新正書法が完全
スタートした場合には、ご質問にあるような公的検定試験、また日本国内のドイツ語検定
(独検)や大学入学センター試験でも、新正書法のみが扱われることになるようです。

ドイツ語検定やDSH、OeSD などのサイトで調べてみましたが、正書法の取り扱いについて
の記述は見つけることができませんでした。しかし、大学入試センター試験では、「問題
作成部会」の見解として「ドイツ語新正書法に関しては、平成15年度1月実施のセン
ター試験から3年間の移行期間に入ることになっている。〔中略〕問題文はすべて新正書
法で書かれることになるが、新・旧正書法のつづりが異なっている場合には、該当の新正
書法による単語の真下に< >でくくる形で旧正書法による単語を書くという手法」で対応
されるようです。これは、平成18年度1月実施のセンター試験以降は、問題文を新正書
法のみでの表記に切り替える可能性を示唆するものです。
http://www.dnc.ac.jp/old_data/exam_repo/14/pdf/14hyouka61.pdf

返信9 返信-9
 2005/2/3 (木) 15:36:40 - Das Shiri - No.1106096586.9
やはり、八月になってみないとわからないのですね。自分としてはこれまで同様、両方ともokと
なってほしいです。

形容詞の変形 引用
  2005/2/1 (火) 21:32:57 - ssaito - No.1107261177
お願いします。

形容詞の名詞化に付いては一度お伺いしていますが、
振り出しに戻って基本的なところを再度お聞きします。

In der Zeitung steht nichts Interessantes.
( 新聞には面白いことは何も載っていない。 )

の Interessantes は変形していても
(1) なお nichts( 代名詞 ) にかかる形容詞ですか。
( 英語の something new などの形からの連想 )
(2) ニ格ですか。
(3) 大文字で書き始めるからにはやはり名詞で
nichts Interessantes で名詞句?などというものですか。
(4) 代名詞と名詞が並んでいて、どちらかがどちらかに
掛かるという主従はありますか。

返信1 返信-1
 2005/2/2 (水) 17:18:30 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107261177.1
はい、この場合の Interessant- は、形容詞 interessant が名詞化されたもので、名詞
化されていることは、ご指摘のとおり「大文字で書き始め」られていることからも分かり
ます。

従って、nichts Interessantes や etwas Interessates などの形では、「(代)名詞+
名詞」の構造になっています。

(nichts) Interessantes の 語尾 -es は、2格の名残です。つまり nichts Neues は、
元来、「新しいもの(= Neu-) のうちの(= 2格)何でもない(= nichts)」という意味
で、etwas Neues なら「新しいものの何か」という意味でした。

しかし、これは元来の話で、実際は、「何か面白いこと」「1つの面白いこと」というと
きに ein Interessantes と言いそうですが、そうは言わずに etwas Interessantes と言
うということです。ここでは etwas の部分を nichts にしても同じですが、格変化は次
のようになります。

1格 etwas Interessantes ----------- Steht etwas Interessantes in der Zeitung?
                   「何か面白いことが新聞に出てる?」
2格 etwas Interessanten (非常に稀)
3格 etwas Interessantem ----------- Ich sehne mich nach etwas Interessantem.
                   「私は何か面白いことに憧れる」
4格 etwas Interessantes ----------- Hast du etwas Interessantes?
                   「何か面白いことある?」

つまり、ちょうど etwas = ein のような形容詞変化をするわけです。

つまり、話はややこしいのですが、

 「etwas + 名詞化された形容詞」

という組み合わせは、その結ぶつきそのものは「(形容詞が名詞化された)名詞の2格」
の力によるものですが、これは団子の“つなぎ”のようなもので、結びついてしまったあと
は、それぞれの格に応じて、本来の形容詞の格変化をする、という非常にややこしいこと
になります。

まとめとして、質問にお答えしますと:

> Interessantes は変形していても
>(1) なお nichts( 代名詞 ) にかかる形容詞ですか。
>( 英語の something new などの形からの連想 )

いえ、(もはや)形容詞ではなく、名詞(化された名詞)です。もし形容詞ならば、
"interessantes etwas" となります。実際、そのように言う場合もあります。たとえば、
そのモノの名前を度忘れして、「ちょっとそこの…赤いやつ取って!」などという場合、
"rotes etwas" という言い方もできます。

>(2) ニ格ですか。

元来、2格でした。etwas との結びつきに必要な“つなぎ”の力です。しかし、etwas
Interessant- 全体で、さらに必要に応じた格変化をします。

>(3) 大文字で書き始めるからにはやはり名詞で
> nichts Interessantes で名詞句?などというものですか。

はい、その通りです。大文字で書き始める Interessant- は名詞で、nichts
Interessantes 全体で名詞句となります(=「(代)名詞+名詞」の形)。

>(4) 代名詞と名詞が並んでいて、どちらかがどちらかに
> 掛かるという主従はありますか。

代名詞と言っても、このような構造が可能なのは nichts, etwas といった【不定代名
詞】だけではないでしょうか。人称代名詞を使って、"sie meines Freundes" 「僕の友達
の彼女」などとは言えません。不定代名詞と名詞が結びつくような今回のような構造で
は、“結びつけるための何らかのつなぎ”が必要で、その“つなぎ”がまさしく「2格」の存
在です。ご存知のようにドイツ語の2格は、後ろから前に向かって修飾しますので、「名
詞の2格が、不定代名詞に(後ろから)かかる」という関係が観察できるかと思います。

参考になれば幸いです。 (田中)

返信2 返信-2
 2005/2/2 (水) 20:48:02 - ssaito - No.1107261177.2
返信有難う御座います。

> etwas Interessant- 全体で、さらに必要に応じた
> 格変化をします。

ですが、例文からしますと 中性名詞 で変化するのですか。

返信3 返信-3
 2005/2/3 (木) 01:35:52 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107261177.3
> 例文からしますと 中性名詞 で変化するのですか。

はい、etwas は「何かのモノ」ですので、「何か一般的なモノ」といえば中性名詞です。
男性名詞、女性名詞、中性名詞を指す形容詞を、文法用語で

(男性)maskulin
(女性)feminin
(中性)neutral --- 「中立の=中性の」ということで分かりやすい

と言いますが、もう一つ、

(男性)maennlich --- Mann より
(女性)weiblich --- Weib より
(中性)saechlich --- Sache より

という言い方もあります。この中性名詞の saechlich は、Sache 「モノ・事柄」という
名詞から派生した形容詞で、このことからも、中性名詞は「一般的なモノ(何か不定のモ
ノ)」を表すときに使われるということが分かるかと思います。

返信4 返信-4
 2005/2/3 (木) 09:04:28 - ssaito - No.1107261177.4
応答有難う御座います。

解りました。

わかりません 引用
  2005/2/1 (火) 16:43:39 - YUKI - No.1107243819
よくわからないので教えてください。
例えば、Haben Sie schon mal einen Ausl&auml;nder zum Essen eingeladen?
という質問に答えるときは
Ja,ich habe einmal einen eingeladen.でいいでしょうか?
あと、Haven Sie schon mal ins Ausland gegangen?
みたいに場所のときはどうすればいいのでしょうか?



返信1 返信-1
 2005/2/1 (火) 18:09:56 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107243819.1
こんにちは。
はい,これでも良いのですが,普通は

 Ja, einen habe ich einmal eingeladen.

という語順になると思います。einen はもちろん einen Auslaender の省略ですので,い
わば質問文と答えの文で繰り返されています。このように,質問文で言及されたことを繰
り返して用いる場合,それらは文頭に来ることが多いです。

(例) Was hast du morgen vor? 「明日はどんな予定?」
    ― Morgen gehe ich mit Freunden aus. 「明日は,友達と出かけるよ」

    Kommst du jeden Tag mit dem Bus zur Uni?
     「毎日,大学へはバスで来てるの?」
    ― Nein, mit dem Bus komme ich nur sehr selten.
     「いえ,バスで来ることはほとんどないよ」

ですから,1つの(自然に響くと思われる)答え方の例としては,

 Ja, einen habe ich schon mal eingeladen.

です。これは,「そう,外国人なら,一度招待したことがあるよ」というニュアンスです。
もちろん,もっと自然に答えるとすると,質問で「外国人」と問われているので,答えの
文で「どこの国の人」かを添えると良い場合もあります。「外国人を招待」という話をし
ているのですから,その次の質問として「それはどこの人?」という質問が来ることも十
分考えられますので,先に答えてしまう形になりますね:

 Ja, einen Italiener habe ich eingeladen.
 Ja, ich habe einen Italiener eingeladen.

これは,たとえば

 Kannst du Englisch?
 ― Ja, ich kann Englisch und auch Chinesisch. とか,
 ― Nein, aber ich kann Spanisch.

のように,問われたことを「はい」「いいえ」で答えて終わり・・・とするのではなくて,
ちょっと補足して答えるのと似ています。

ちなみに,

> Ja, ich habe einmal einen eingeladen.でいいでしょうか?

この語順ですと,einen (Auslaender) は,質問文から引き継いで繰り返しているという
感じではありませんので,むしろ「1人」という「数(人数)」が強調されてくると思い
ます。ですから,

(参考) Ja, ich habe einmal nur einen eingeladen.
      「はい,以前,1人だけなら招待したことがありますよ」

というように "nur" を添えると,ぐっと響きがよくなることからも予測できます。また,

 Wie viel Auslaender haben Sie schon zum Essen eingeladen?
   「食事に招待したことのある外国人は何人ぐらいですか?」
 ― Ich habe einen eingeladen. 「1人です」

というのも,同じようなものです。

> あと、Haven Sie schon mal ins Ausland gegangen?
> みたいに場所のときはどうすればいいのでしょうか?

動詞が gehen (gegangen) のとき,その現在完了形には,助動詞を sein にすることに
なっています。gehen だけでなく,kommen, fahren, reisen など「移動」を表すような
動詞群では完了形の助動詞は sein なのです(「移動」を表す動詞以外にも,「変化」を
表すような動詞群もそうですが,ここでは触れないでおきます)。

○ Sind Sie schon mal ins Ausland gegangen?

同じ意味を表す質問文として,sein (本動詞として)を使ったものもあります(sein の
過去分詞は gewesen で,助動詞は sein です):

○ Sind Sie schon mal im Ausland gewesen?

これらも,普通は "Ausland" をただ単に繰り返して用いるのではなく,「どこの国」と
いうのを添えて答えることが多いと思います。たとえば,

 ― Ja, ich bin nach Frankreich gegangen.
 ― Ja, ich bin in Frankreich gewesen.

"Ausland" を答えの文で省略するには?というのがご質問の意図だと思われますので,何とか

 ins Ausland = dorthin (dort + hin そこ + へ)
 im Ausland = dort

で置き換え可能かもしれません。

 ― Ja, dorthin bin ich mal gegangen.
 ― Ja, dort bin ich mal gewesen.

ただし,「外国」というのは「自国以外の国すべてをひっくるめた」表現ですので(その
証拠に単数形扱い),「どこ」とは特定されていません。ですから dort/dorthin という
副詞で置き換えるのは難しいかもしれません。かと言って,他に手段はなさそうですの
で,可能性としては dort/dorthin で代用するか,あとは上で挙げたように具体的な国名
をもって答える,ということが考えられるでしょう。

参考になれば幸いです。 (田中)

返信2 返信-2
 2005/2/1 (火) 18:40:30 - YUKI - No.1107243819.2
ありがとうございます。
とても丁寧な説明でわかりやすかったです。

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