ドイツ語質問箱

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形式主語esについて 引用
  2005/1/14 (金) 03:07:21 - オリー - No.1105639641
こんばんは。

初めて質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。

形式主語esには様々な種類がありますがそれについて2点質問させてください。

【質問1】:形式主語esが用いられる場合にはとりあえず思いつくだけでも次のような
ものがありますが、きちんと整理するとおおよそ何種類に分類されるのでしょうか?

 天候の表現(Es regnet.など)
 zu不定詞句を受ける仮主語
 dass節を受ける仮主語
 自動詞の受動態の主語
 「[3格]にとって[形容詞]だ」といった表現

【質問2】:形式主語esは、その種類によっては、文頭(Vorfeld)に(例えば副詞など
の)他の語が来た時に動詞の直後などの他の位置に移動することなく消えてしまうこと
があるそうです。
そこで質問ですが、文頭(Vorfeld)に他の語が来た時に・・・
・・・絶対に消さねばいけない形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
・・・絶対に消してはいけない形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
・・・消しても消さなくても良い形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
(質問1での分類を用いてご説明いただけるとうれしいです。)

こういった疑問を解説してある解説書にたどり着けませんでしたので、このたび書き込
みさせていただきました。
お手数ですが、ご教授頂ければ幸いです。

返信1 返信-1
 2005/1/14 (金) 16:14:00 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105639641.1
こんにちは。たしかに [es] の配語法は難しいですね。「前域(Vorfeld)」という用語を
ご存知のようですので、同じく「中域(Mittelfeld)」もご存知だという前提で話を進めて
いきます。
 また、以下で、例文をたくさん挙げていますが、その中で [es] のあるものとないものの
両方を載せているものは、【質問2】にあります「消しても消さなくても良い形式主語 es
の種類」に該当します。同様に、[es] を脱落させて書いてあるものは「絶対に消さねば
いけない形式主語 es の種類」、[es] が脱落していない例だけを書いてあるものは「絶対
に消してはいけない形式主語 es の種類」を示しています。

さて、「形式主語 es」の話に行く前に、そもそもの人称代名詞 es の特性について
触れておいたほうが良いと思います。es は、人称代名詞ですので、その意味では er や
sie などと同等の部類なのですが、es はなにしろ「1音節で、しかも短音」です。
音声的には非常に弱い、もしくは軽い、と言っても良いでしょう。その点で、er や sie
などとは少し違うわけです。er, ihm, ihn, sie など、その他の人称代名詞については、
音声的には es よりは若干強く、長母音(二重母音)を含んでいたりします。

そこで、音声的に軽い es の特性としては:
★ [es] は、強勢を置けない。

ということが言えます。尤も、次のような、sie (彼女、彼ら) の代用として使われている
場合は除きます:

Seine Mutter lebt noch. [Es] (sie の代わり)ist eine tuechtige Frau. --- (1)
 ※ Echt ist [es] eine tuechtige Frau. --- (2)
Siehst du den Jungen und das Maedchen dort? [Es](sie の代わり)sind meine
Kinder. --- (3)
 ※ Ganz genau sind [es] dort meine Kinder. --- (4)

この場合の [es] は、本来は [sie] で表現することもできます。ですから、[sie] に準
じて、仮に倒置を起こした場合でも([es] が中域に来た場合も)、脱落しません。

さて、そこで、[es] の大原則を考えてみましょう。

・大原則:
 [es] は原則として強勢がないので、標準的な位置以外(=つまり、その [es] にとって
 非標準的であると思われる文中の位置)に来た場合は、脱落してしまう。

どういうことかと言いますと、
 [es] が主語の場合 → 主語の「標準的な位置」は「前域」
         ∴主語 [es] が中域に来た場合は、脱落する傾向が極めて高い。
 [es] が目的語の場合 → 目的語にとっての「標準的な位置」は中域内。
         ∴目的語 [es] が前域に来ることはできない。
(例)目的語 [es] が前域に来ることができない例:
 Ich habe [es] meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.
 ※ × [Es] habe ich meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.
   ○ [Das] habe ich meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.

そこで、非人称 [es] の例を以下に列挙しますが、たった今述べた原則から導ける予測と
して、

> 形式主語esは、その種類によっては、文頭(Vorfeld)に(例えば副詞などの)他の
> 語が来た時

ご指摘のケースでは、形式主語 [es] は脱落してしまうはずです。

> 動詞の直後などの他の位置に移動することなく消えてしまうことがあるそうです

** 形式主語の分類(例)**

@生物主語:
●この場合、[es] は動詞(ここでは kommen)の数の形態に影響を与えません。
(es は単数だが、drei Professoren が複数なので、動詞も kommen になっている。
 kommt は誤り。)
 [Es] kommen drei Professoren in die Mensa. --- (5)
  ※ [Drei Professoren] kommen in die Mensa. --- (6)
  ※ In die Mensa kommen drei Professoren. --- (7)
●この場合、[es] は前域以外に現れることはできません(=(6)/(7))。
 → 上記の原則どおり。

なお、次のケースも [es] は1格ですが、補語であり、形式主語ではないので除外します。

Ich bin [es], der/die das getan hat. --- (8)

さて、形式主語のほとんどは、次のA「非人称主語」として使われます。
A非人称主語:
<天候表現>
[Es] regnet stark. --- (9)
 ※ Stark regnet [es] (regnet's). --- (10)
●この場合は、[es] は脱落できません。
[Es] friert mich. --- (11)
 ※ Mich friert. --- mich は「寒いと感じる主体」(主語のよう) --- (12)
Mich friert [es] nicht mehr so sehr. --- (13)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(12) のほうがより自然な表現。
●(13) のように、[es] が消えない場合は、何か "nicht mehr so sehr" のように、さらに
 語句が続く場合が多い。バランスの問題?
[Es] ist mir kalt. --- (14)
 ※ Mir ist kalt. --- 同上 --- (15)
Mir ist [es] kalt wie Sau. --- (16)
●上の (11)〜(13) と同じ。
<時間表現>
[Es] ist schon 10 Uhr. --- (17)
 ※ Schon ist 10 Uhr. --- (18)
   Schon ist [es] 10 Uhr. --- (19)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(18) のほうがより自然な表現。
[Es] blueht bald. [Es] weihnachtet bald sehr. --- (20)
 ※ Bald weihnachtet [es] (weihnachtet's) sehr. --- (21)
●この場合は、[es] は脱落できません。
<慣用句>
[Es] kommt auf dich an. [Es] geht um Leben und Tod. --- (22)
 ※ Auf dich kommt [es] (kommt's) an. --- (23)
●この場合も、(21) と同様に、[es] は脱落できません。
<仮主語>
[Es] ist wichtig, deutlich zu sprechen. --- (24)
 ※ Wichtig ist, deutlich zu sprechen. --- (25)
   Wichtig ist [es], deutlich zu sprechen. --- (26)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(25) のほうがより自然な表現。
 → Deutlich zu sprechen ist wichtig. と言い換えが可能。
[Es] ist mir egal. --- (27)
 ※ Mir ist egal. --- (28)
   Mir ist [es] egal. --- (29)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(28) のほうがより自然な表現。
[Es] ist die Hauptsache, dass jeder gluecklich ist. --- (30)
 ※ Die Hauptsache ist, dass jeder gluecklich ist. --- (31)
   Die Hauptsache ist [es], dass jeder gluecklich ist. --- (32)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(31) のほうがより自然な表現。
 → Dass jeder gluecklich ist, ist die Hauptsache. と言い換えが可能。
<非人称受動>
[Es] wird waehrend des ganzen Monats Dezember gefeiert. --- (33)
 ※ Waehrend des ganzen Monats Dezember wird gefeiert. --- (34)
   Waehrend des ganzen Monats Dezember wird [es] gefeiert. --- (35)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(34) のほうがより自然な表現。

以上のように、[es] の脱落がどちらでも良い場合でも、やはり脱落してしまった例の
ほうが響きがより自然であり、それは [es] の特性(原則)に起因していると思われます。

例外的だと思われるのは、

[Es] regnet stark. --- (9)
 ※ Stark regnet [es] (regnet's). --- (10)
[Es] blueht bald. [Es] weihnachtet bald sehr. --- (20)
 ※ Bald weihnachtet [es] (weihnachtet's) sehr. --- (21)
[Es] kommt auf dich an. [Es] geht um Leben und Tod. --- (22)
 ※ Auf dich kommt [es] (kommt's) an. --- (23)

これらのケースです。これは、どのように説明すれば良いかわかりません。
(9) などは、[es] の部分を具体的な名詞で置き換えることも可能ですので、何か関係あ
るのかもしれません。
(例) [Die Wolke] regnet stark. → Stark regnet [die Wolke].

とりあえず、一部の例外はあるものの、[es] は(それが主語であれ、目的語であれ)、
非標準的な位置(文中の位置)では、脱落してしまう傾向が高いことを確認しておくこと
が大切だと思います(目的語 es に関しては、そもそも前域には来られない)。

これぞ答えというものは提示できませんが、なるほど、[es] は音声的にも軽く、強勢が
置けないので、このような傾向があるのだな、という程度は納得していただけるかと思い
ます。

返信2 返信-2
 2005/1/14 (金) 17:46:25 - オリー - No.1105639641.2
田中雅敏さま

早速の、懇切丁寧かつ詳細なご説明をありがとうございました。
あまりに詳細な内容なので、素人が一読しただけでは全部をすぐに理解することはでき
ませんが、時間をかけて整理したいと思います。

今とりあえず一点だけ確認させていただきますと、【質問2】については次のようにま
とめて構わないということでしょうか。
 ・必ず消さねばならないもの:@生物主語のesのみ。
 ・必ず残さねばならないもの:田中さまが最後に再掲された3種(Es regnet stark.な
ど)のみ。
 ・それ以外のものはどちらも可(但し、消える場合が多いという一定の傾向は確認で
きる。)
簡単で構いませんので、お手すきの際にご返答頂ければ幸いです。

田中さまのご返答には、個々の点につきましても有益な知識があり、その点でも大変助
かりました。
(例えば、「自動詞の受動態につく形式主語esはMittelfeldでは必ず消える」とばかり
思っておりましたが、これは誤解だったのですね。)
こちらの突然の質問に対してここまでして頂きましたことに重ねて御礼申しあげます。
本当にありがとうございました。

返信3 返信-3
 2005/1/17 (月) 20:39:37 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105639641.3
> 【質問2】については次のようにまとめて構わない
> ・必ず消さねばならないもの:@生物主語のesのみ。

そうですね、生物主語の構文に es が使われるというのは、そもそも「仮の主語」、もっ
といえば「仮に前域を占めるだけの要素」です。先の drei Professoren の例にあります
ように、主語はちゃんと drei Professoren があるのに、それが前域に来ずに、とりあえ
ず前域(=主語の標準的な、規範的な位置)には es が置かれている、という構文ですの
で、この場合の es は本当に補助的な役割しか持っていません。それに加えて、先に述べ
た「es の軽さ」が影響して、主語の規範位置以外の場所では常に脱落してしまうことに
なります。

> ・必ず残さねばならないもの:最後に再掲された3種
>(Es regnet stark.など)のみ。

あえて今回のように分類すれば「3種」ですが、実際このような分類で良いのかについて
は検討していませんので、オリーさんなりにこの分類でよろしければこの分類で整理して
いただいても結構ですし、またご自身なりの分類をされても良いかと思います。とりあえ
ず、Es geht um 〜, Es handelt sich um 〜 などの慣用句的に使われるものや Es
regnet. などは、es は必ず残されますね。

> ・それ以外のものはどちらも可(但し、消える場合が多いという
> 一定の傾向は確認できる。)

これは、この解釈でよろしいかと思います。

> 自動詞の受動態につく形式主語esはMittelfeldでは必ず消える

「必ず」というのがくせ者で、実際たしかに es は消える場合の方が多いですし、それは
私も「es が脱落する方が自然だ」と書いている通りなのですが、es が消えずに使われて
いる例もありますので、「どちらも可」という結論にしています。

返信4 返信-4
 2005/1/15 (土) 14:42:45 - オリー - No.1105639641.4
田中雅敏さま

週末にもかかわらず、再度の迅速かつ丁寧なご返答をありがとうございました。
長年の疑問だったこともあり、整理されたご解答を頂けた事は本当にうれしい限りで
す。
本当にありがとうございました。

Beerdigung 引用
  2005/1/13 (木) 03:01:06 - Das Shiri - No.1105552866
こんばんは

下記の質問、大変良く理解出来ました。ありがとうございました。
立て続けに申し訳無いのですが、良く何を言っているのかわからない文があり教えて下さい。

お葬式にまつわる話の途中からなんですが:

Spaeter geht man dann noch zum "Leichenschmaus". So nennt man,das
anschliessende gemeinsame Essen nach der Beerdigung. Es soll den
Hinterbliebenen zeigen,dass man nicht alleine ist.

ここの最後の文の es soll den...... はどんな訳になるのでしょうか?
最初の es が dass man nicht alleine ist を指しているのだと思いますが、イマイチと
いうかほとんどピンと来ません。

自分なりに訳しますと「一人ぼっちにならない事を、遺族に示されるべきだ」のような感じにな
り、ほぼ意味不明になってしまいます。

よろしくお願い致します。

返信1 返信-1
 2005/1/13 (木) 15:24:49 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105552866.1
たしかに、es は、後続する dass 以下を指す「形式主語」として振舞う場合もあります。
たとえば、
  Es hat mich sehr gefreut, dass du den Test bestanden hast.
  「君がそのテストに合格したことが、私をとても喜ばせた(=私は嬉しい)」
この場合は、es は形式的なものとはいえ、その文の中ではれっきとした「主語」なので、
それと呼応した dass 文も「主語」ということになります。つまり、
  [Dass du den Test bestanden hast] hat mich sehr gefreut.
と言い換えることもできるわけです。

ところが、今回のご質問のケースでは、es は dass と呼応していません。つまり、この
場合の es は形式主語ではなく、従って、
(参考) [Dass man nicht alleine ist] soll den Hinterbliebenen zeigen.
というような言いかえができません。なぜなら、もし es が形式主語で dass を実質上の
主語であると仮定したところで、zeigen の目的語(何を遺族たちに示すのか)が無くなっ
てしまうからです。

そこで、本件の dass文は、動詞 zeigen の目的語であると考えなければならないことに
なります。そうすると、soll はひとまず度外視すれば、動詞は zeigen、主語は es、
そして目的語は dass以下、というように、ちゃんと主語・動詞・目的語のすべてが揃うこ
とになります。

さて、ここで、es には、形式主語や非人称主語(たとえば Es ist 10 Uhr. Es ist
sonnig. のような時刻や天候に使われる)以外に、大切な役割があることを思い出してく
ださい。それは、「中性の名詞を受ける代名詞(人称代名詞)」です。同様に、男性
名詞には er、女性名詞には sie という代名詞が用意されています。もちろん、これらは
適切な格変化をさせないといけませんが。

本件の es が指し示せそうな中性名詞が、直前にありますね。
das (anschliessende gemeinsame) Essen です。
ですから、ご質問の箇所は、
  Das gemeinsame Essen soll den Hinterbliebenen zeigen, dass man nicht alleine
ist.
と読み替えることができます。

「葬儀のあとに遺族たちが同席して摂ることになっている食事は、遺族たちに、自分た
ちは一人ぼっちで残されたわけではない、ということを教えてくれるものになっている」

ということですね。

返信2 返信-2
 2005/1/13 (木) 19:28:26 - Das Shiri - No.1105552866.2
ありがとうございます。

基本的なところですでに滑ってしまっていたんですね。dass-Satz のせいで混乱してしまいま
した。 

ちょっとひっかかるのですが、「dass man nicht alleine ist」 の man は何故 「die
Hinterbilebenen」 になっていないのでしょうか? なぜ man なのでしょうか? 田中さん
の訳をみると 「man」 は「自分たち」となっていて、つまり遺族をさしていますが、遺族と
いう集団であるのに「ひとりぼっち」というのは何か変な気がするのですが。

それともここの man は葬式を行われている側、つまり死者をさしているのでしょうか?

返信3 返信-3
 2005/1/13 (木) 21:55:18 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105552866.3
なるほど、鋭い視点ですね。
私は、man をどのように訳せば良いかということをあまり考えずに訳してしまいました。
ですから、短絡的な訳になってしまいました。申し訳ありません。

ここでは、das gemeinsame Essen の "gemeinsam" という単語と、"nicht alleine" が対
応しているのでしょうから、やはり man は「死者」ではなく「残された遺族たち」と考え
るほうが自然です。

たしかに、ご指摘の箇所は、dass sie nicht alleine sind と表現しても良さそうです。
(Es soll den Hinterbliebenden zeigen, dass sie nicht alleine sind.)
「残された人たちに、(彼らが)決して独りぼっちじゃないことを教える」

しかし、「独りぼっち」じゃないのは、別に「彼ら」だけではなく、一般的にこの世に生
きる人はみな決して孤独ではない、誰かがそばにいるんだ、ということを考えて、【総称
的】に man と表現してあるのだと思います。人というものは概して孤独ではない、それは
普遍なのだけれども、そのことを「彼ら」はたまたま大切な人を亡くしたあとの食事の席
で、それを改めて感じるのだ、ということだと思います。(ひょっとすると、「いや、そ
れはそうだが、世の中には本当に天涯孤独の人だっているじゃないか」という反論がある
かもしれません。しかし、このような【総称】表現では、ある程度の例外的なものは含ん
でも構いません。もちろん、天涯孤独の人なんていてほしくありませんが。たとえば、
「にわとりは卵をうむ」という文は、ごく自然な文ですね。しかし、実際に卵をうむのは
雌鳥だけで、雄鶏はうみません。ですから「にわとりにも卵をうまないものもいるじゃな
いか」となるわけですが、それでも「にわとりは卵をうむ」というのはにわとりの一般的
な特性を言っており、正しい命題といえます。それと同じで、「ひとはみな孤独なんかで
はない」というのも、人類に対する一般的な側面を言い表したものです。)

話がそれましたが、具体的な主語(ここでは sie = die Hinterbliebenden)の代わりに
man で代用するような例はたくさんあります。たとえば、博物館で、ある来訪者が館員に
「こちらでは写真撮影しても良いですか」と尋ねるとします:
 A: Darf ich hier fotografieren?
 B: Ja bitte, aber hier darf man nur ohne Blitz.
Aは、もちろん "Darf man hier fotografieren?" と聞くこともできますが、とりあえず
ich を主語にして質問したとしましょう。その場合も、Bは主語を man に置き換えて言
うことが普通です。

今回の man も、そのように、主語を【総称的】に拡大して表現しているのだと思います
が、いかがでしょうか。

返信4 返信-4
 2005/1/14 (金) 14:03:57 - Das Shiri - No.1105552866.4
ありがとうございます。

何かしっくり来なくて、そのまま質問せずに流してしまおうかと思ったんですけど質問して良か
ったです。大変よくわかりました。
そういった、意味で man を使っていたんですね。ドイツ語も日本語同様、結構奥が深いです
ね。

構文 引用
  2005/1/13 (木) 05:38:48 - ssaito - No.1105562328
お願いします。

A : Wie feierst du denn deinen Geburtstag?
( 君はどんなふうに誕生日を祝うの? )
B : Normalerweise trifft sich die ganze Familie
zum Kaffee trinken und Kuchen essen und am Abend
・・・(略)
( 普通は家族全員が集まってコーヒーを飲んで、ケーキを
食べて、それから夜には・・・ 略)

とテキストにあるのですが、

B : ・・・ zum Kaffee zu trinken und Kuchen zu essen ・・・

のようにはならないのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/13 (木) 15:43:55 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105562328.1
なるほど、たしかに、ここで言われている文意は、「コーヒーを飲んで、ケーキを食べる
ために、家族全員が集まるのだ」ということですから、可能性としては

"um zu不定詞句" (「〜するために」)

というのを使って、

(参考)Normalerweise trifft sich die ganze Familie, um Kaffee zu trinken und
Kuchen zu essen.

と表現することは可能です。

実は、ここで挙げられているテキストは、同じくこの「〜するために」という表現になっ
ています。
つまり、「〜するために」という表現形式は、"um zu 不定詞句"
だけでなく、zum Trinken のように "zu + 名詞化された動詞"
で表すことも可能だということです。

その前に、まず、「名詞化された動詞(=動詞の名詞化とも呼ぶ)」を簡単に説明します
と、いたって簡単で、「動詞そのもの(動詞の原形)を大文字で書き始めると名詞にな
る」というだけのことです。この場合、動詞が名詞化されたとはいえ、名詞は名詞ですの
で、性別が割りふられなければなりません。動詞の名詞化は中性名詞と決まっています。

つまり、
 動詞 gehen → 名詞 das Gehen
 動詞句 ins Bett gehen → das Insbettgehen
というように、まるっきりそのまま名詞化することができます。ただし、たとえば
das Insbettgehen という文字列を見ると、なにやら読みにくいですね。ですから、das
Ins Bett gehen のように、読みやすさのために敢えて Insbettgehen としてしまわずに
一語一語を分けて書く場合もあります。

今回の該当部分、zum Kaffee trinken となっている部分は、zum Kaffeetrinken と書い
ても同じことだということです(zum Kuchenessen も同様)。

そして、zu + das Kaffeetrinken というように、名詞化された動詞に前置詞の zu をつ
けます。すると、「コーヒーを飲むことのために」という具合に、「〜のために」という
表現が可能になります。zu + das Kaffeetrinken は、もちろん zu が3格支配の前置詞
であることを考えて zu dem Kaffeetrinken = zum Kaffeetrinken となるべきですね。

ですから、今回のBのテキストは、

Normalerweise trifft sich die ganze Familie, zum Kaffeetrinken und zum Kuchenessen.

という意味で書かれているわけです。Kaffee と trinken が間を空けて書かれているので
紛らわしいですが、ここには zu不定詞(zum Kaffee zu trinken のように)が入る余地
はありません。

返信2 返信-2
 2005/1/13 (木) 21:28:48 - ssaito - No.1105562328.2
御説明有難う御座います。

二重、三重の言語利便考案といったものが施されていたのですね。

不定関係代名詞 引用
  2005/1/10 (月) 21:00:05 - Das Shiri - No.1105358405
明けましておめでとうございます。

早速、質問したいのですが、まず文を:

Sie erwartet aber,dass insgesamt in der Zukunft mehr und mehr Geld fuer
Mahlzeiten in Gaststaetten ausgegeben wird,allerdings pro Mahlzeit immer
weniger,was wohl bedeutet,dass die Leute haeufiger in Imbissen und
Schnellrestaurants essen.

ここの不定関係代名詞と思われる was はどれを指しているのでしょうか? また was wohl
bedeutet という文には目的語が無いのですが、目的語は dass 以下の dass die
Leute..... と考えていいのですよね? そもそもここの was wohl bedeutet はどのような
役割を果たしているのでしょうか? 

ここの文で言いたいことは、「軽食堂でたべる人達が多くなっている(Gaststaetteと比べ
て)」 と思いますが、自分で作る場合このような文は思いつきません。

すいません、よくわかっていないので、どう質問したらいいかいまいち思いつきません。
よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/1/11 (火) 18:09:33 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105358405.1
明けましておめでとうございます。

なるほど、面白いテキストですね。
ここで言われていることを要約すると、

1.これからは、外食での食事にお金が使われることが増えてくる(ことが予期される)。
2.ただし、一回の食事代そのものは抑えられる傾向にある。
3.つまりそれが意味するところは、外食はするものの、(手ごろな値段で食べられる)
軽食やファーストフードで済ますことが増えてくる、ということである。

ということです。

ご質問の was は、ご指摘のとおり関係代名詞ですので、直前の何かを先行詞にしている
はずですね。was が指す範囲は、ここでは "dass insgesamt in der Zukunft mehr und
mehr Geld fuer Mahlzeiten in Gaststaetten ausgegeben wird, allerdings pro
Mahlzeit immer weniger" の部分全体だと考えるのが妥当です。「将来的に外食での支出
が増える、ただし一回あたりの食費はますます抑えられること」

これが was の内容であり、そして続けて [was] wohl bedeutet, dass... と続きますの
で、bedeutet の目的語はお察しのとおり、そこの直後の dass以下です。[was] は関係代
名詞ですので、bedeutet は後置されています(本来なら xx bedeutet wohl, dass... と
なるはず)。

> そもそもここの was wohl bedeutet はどのような役割を果たしているのでしょうか?

繰り返しになって恐縮ですが、[was] は関係代名詞ですので、直前の情報を先行詞にとっ
て、文を続けているわけです。敢えて関係代名詞で受けることによって、文は終止するこ
となく続いていますが、簡単に言うと、[was] の前で文を終止させ(「.」で終える)、
was ではなく das で新しい文をはじめても同じことです。

(参考)
Sie erwartet aber, dass insgesamt in der Zukunft mehr und mehr Geld fuer
Mahlzeiten in Gaststaetten ausgegeben wird, allerdings pro Mahlzeit immer
weniger. Das bedeutet wohl, dass die Leute haeufiger in
Imbissen und Schnellrestaurants essen.

要するに、was は、直前の dass文全体(erwarten予期される内容全体)を先行詞にと
り、それが意味するのは「ファーストフードがより一層好まれることだ」という内容を展
開しているのです。 (田中)

返信2 返信-2
 2005/1/11 (火) 20:38:55 - Das Shiri - No.1105358405.2
ありがとうございます。
was の指すところはそんなに広かったんですね。どの単語が was か考えてもわからないはず
でした。辞書で was の用法を引くと <前文の内容を受けて> と書いてあるところ見ればい
いのですね。
私なりに訳してみたいんですが:
「将来的に外食での支出が増える、ただし一回あたりの食費はますます抑えられることを 
Centrale Marketing Gesellschaft は予測する、それが意味するのは、人々はより頻繁に軽

やファーストフードで食事をすることです」

こんな感じでいいでしょうか?
単語を確認したいのですが、Schnellrestaurant はファーストフードと訳されていますが、こ
れはマクドナルドなどをイメージしてよろしいのでしょうか? というと Schnellimbiss と
同じ意味ですよね?

返信3 返信-3
 2005/1/12 (水) 15:05:06 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105358405.3
そうですね。Imbiss は、本来的に「気軽に食べられる軽食のお店」を指しますので(別
に Imbiss 以外のお店は気軽に食べられないという意味ではないですが)、本質的に「手
早い(ファーストフード)」的な要素を持っています。しかし、必ずしも速さが求められ
るわけではありませんので、文字通りに「ファースト」を言いたければ、ご指摘のように
Schnellimbiss か Schnellrestaurant と言うほうが無難です。

今回のテキストにおいて Schnellimbiss と Schnellrestaurant のどちらを使うかです
が、今回の文中では、in Imbissen und という形で直前に Imbiss がありますので、たと
え Schnellimbiss と Schellrestaurant が同義でも、Schnellimbiss を使うのは冗長に
なってしまいます。ですから、語を変えて Schnellrestraunt にしたのでしょう。

gern? gerne? 引用
  2005/1/7 (金) 00:27:11 - LIDL - No.1105025231
はじめまして。現在ドイツで語学学校に通っております。
この掲示板は大変参考になります。よく拝見しております。
授業で習ったgernとgerneの使い方が分からないので教えてください。

私の授業ノートによると,
(1) Ich mag Popmusik gerne. ポップが好きだ。

独和辞書を見ると
(2) Ich lese gern.  本を読むのが好きだ。

どちらも副詞になるのかなと思いますが,その違いが分かりません。
辞書のgerneの欄には=gernとしか書いていません。実際同じものでしょうか?
ただ(1)は私がgernと書いたのを,先生がわざわざgerneと正したので
気になって仕方ありません。
また,これは黒板の写し間違いかもしれませんが,
(3) Ich finde Popmusik gern. ポップはいい。

こういう使われ方もするのでしょうか?形容詞のsuperとかgutなら分かるのですが・・。
これだと「ポップ音楽を探すのが好きだ」になってしまいませんか?

よろしくお願いします。

返信1 返信-1
 2005/1/8 (土) 22:48:12 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105025231.1
はじめまして。こんにちは。ドイツからのお便りありがとうございます。
今年のドイツの冬の寒さはいかがですか。

さて、副詞 gern についてですが、

> (1) Ich mag Popmusik gerne. ポップが好きだ。
> (2) Ich lese gern.  本を読むのが好きだ。

> 辞書のgerneの欄には=gernとしか書いていません。実際同じものでしょうか?

はい、どちらも同じものです。意味の違いはありません。ですから、いつどちらを使用
する、というような使い分けの規則はありません。
gern と gerne は、たとえば北ドイツでは gerne のほうが多用される、また、単純に
「口調上の違い(gern と gerne のどちらがリズム良く口にできるか)」ということで
説明されます。

たとえば、先生が直されたという

(1') Ich mag Popmusik gern.

は、先生は、gern を gerne にすることで(=(1))、なんとなくリズムがよくなる、歯切
れがよくなる、と感じられたのかもしれません。あるいは、その先生が北ドイツ出身で、
その地方では alleine のほうがはるかに頻繁に使用されるという理由かもしれません。

ですから gern = gerne の認識で問題ありませんよ。
似たようなものに、allein と alleine があります。

(例)Das habe ich allein gemacht.
   Das habe ich alleine gemacht.
※口調上の観点からすると、alleine のほうが歯切れが良くありませんか?(こういうの
 は、はっきり言って、好みの違いですが)
※または、allein の場合は、形容詞と副詞の2つの品詞として使われますので、私など
 は、(あくまでも)なんとなくですが、
  Wir sind allein hier.(形容詞)と Das habe ich alleine gemacht.(副詞)
 のように、alleine は副詞的に使う、というように使い分けたりもします。しかし、
 このように区別しなければならないルールというものはありません。

ただし、ご注意を。このように書くと、じゃあ gern は形容詞で、gerne は副詞的に使わ
れることがあるのか??と思われてしまうかもしれません。いえ、gern/e は副詞的にしか
使われません。

ですから、

> (3) Ich finde Popmusik gern. ポップはいい。

(3) のような構文は標準的ではないでしょうね。先生の方言なのかもしれません。
 Ich habe Popmusik gern. ポップスが好きだ
 Ich hoere Popmusik gern. ポップスを聞くのが好きだ
などと表現することはあっても、(3) の場合にはやはり gut や super や klasse などを
使うほうが良いのではないかと思います。

返信2 返信-2
 2005/1/10 (月) 19:18:31 - LIDL - No.1105025231.2
田中先生

丁寧なご回答ありがとうございます。

今年の冬はいつもより暖かいようで,
新年を迎えてからは,10℃を超える日も多いです。

gernの件納得しました。出身地やリズムの問題なのですね。
私の先生はどうもgerneを好むようです。
ケルンあたりの出身だったと言っていましたが。

> (3) Ich finde Popmusik gern. ポップはいい。

これは,ドイツ人の同僚にも「これはおかしい」といわれたので
私の写し間違いでしょう。

話がそれて申し訳ないですが,
ドイツ語の数字って難しくありませんか?
英語,日本語と違って2桁数字の順番が逆というのに苦労しています。

二十九
twenty-nine
neunundzwanzig

日本語,英語とも大きな桁から順番に読んでいるだけなので頭にすんなりと
入ってきますが,
ドイツ語の場合,頭の中で二つの数字「9」と「2」を逆転させる必要があり,
この作業がいまだになれません。
レジで38,65ユーロですといわれても,いまだにちんぷんかんぷんです。

さらに,先日,お店で値札のないアクセサリの値段を聞いたところ
「neun,zwanzig」と聞こえました。「9,20ユーロか,お手ごろだ」と
思って注文したら,レジに「29,00ユーロ」と表示されてびっくりしました。

ヨーロッパ圏の言語でほかにこういう数字の読み方をするものはあるのでしょうか?
スペイン語,ポルトガル語などは英語と同じ順番,フランス語は違った意味で
複雑のようですね。


返信3 返信-3
 2005/1/11 (火) 17:47:52 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105025231.3
今年はドイツも例年よりは暖かいようですね。
日本も、12月は暖かい日が多かったです。ここのところは寒さが厳しくなっていますが。

> ドイツ語の数字って難しくありませんか?
> 英語,日本語と違って2桁数字の順番が逆

そうですね。アラビア数字(算用数字)で書く場合の目で見る配列(10の位が先で、1
の位が後)と、音読する(およびアルファベートで表記する)際の順序が逆転しています
からね。ドイツでは、おつりの支払いの際に、引き算をして「はい、いくらのおつり」と
やるのではなく、支払い金額を預かり金額になるまで順に足しておつりを渡す光景(たと
えば6ユーロのモノを買って、20ユーロ紙幣を渡した場合に、7、8、9、10、20
と順に足して預かり金額の20にしておつりをくれる)を何度も目にされたと思います
が、このように引き算ではなく足し算に頼って数字の計算をするのも、数字を音読もしく
はアルファベートで表記する際のズレが影響している・・・という俗説があるぐらいで
す。これはもちろん俗説です。普通にすらっと引き算をしておつりをくれる人もいますので。

> ドイツ語の場合,頭の中で二つの数字「9」と「2」を逆転させる必要があり,

ドイツ人の多くは、実際、算用数字を手書きで書く場合には、音読のとおりの順序、つま
り1の位を先に書いて、それから10の位を書きます。そのほうが理にかなっていますの
で、慣れるまでは同じように、ドイツ語で数字を書くときには、普段から意識して、1の
位から書くようにすると、頭の思考も慣れてくるかもしれません。

> 「neun,zwanzig」と聞こえました。
> レジに「29,00ユーロ」と表示されて

日常会話では、neunundzwanzig は、neun の末尾の n と、und の冒頭の u が同化して、
「ノイヌン」というように発音されることがほとんどです。und の末尾 d はもはや音読
されません。neunun'zwanzig という具合になります。また、たしかに、29を
neun'zwanzig と言う場合も稀にありますね。

> ヨーロッパ圏の言語でほかにこういう数字の読み方をするものはあるのでしょうか?

この「1の位+10の位」の順序は、アラビア語が起源であるとされています。アラビア
数字(算用数字)は、「インド数字」が原形で、我々がアラビア数字と読んでいる数字の
ことをアラビア語では「インド数字」と呼ぶそうです。アラビア語での数字は、アラビア
文字によるもので、(インド数字であるところの)アラビア数字とは見た目がまったく違
います。ややこしいですが。「アラビア数字」とは、西洋人が「インド数字」を指して呼
んだ呼び名に由来します。東アジアを「極東」と呼ぶのと似ています。

「1の位+10の位」の配列方法は、アラビア語によるものです。それまでのローマ数字
に代わって(インド数字をその原形に持つ)アラビア数字(アラビア語数字ではない)を
取り入れた際、音による表記はアラビア語式を採用したということでしょうか。アラビア
語では、文字こそアラビア文字ですが、音読するときは「1の位+10の位」で読むよう
です。これ以上のことはよく分かりません。

なお、この数字の表記方式は、ドイツ語以外には、ドイツ語と同じゲルマン語に属するデ
ンマーク語にも見られます。
(デンマーク語の例 21 (enogtyve) =1 (en) + (og) 20 (tyve))
また、ドイツ語と密接な関係にある古英語もそうでした。英語(古英語)とドイツ語は、
ゲルマン語の中でも特に「西ゲルマン語」として分類され、デンマーク語はスウェーデン
語やノルウェー語、アイルランド語などと共に「北ゲルマン語」として分類されていま
す。スウェーデン語などでは「10の位+1の位」と表記しますので、アラビア語式音表
記はゲルマン語全体に取り入れられたわけではありません。 (田中)

ja と je 引用
  2005/1/5 (水) 21:27:15 - ssaito - No.1104928035
お願いします。

宝飾店で、

Frau : Aber guck mal, die Kette dort!
Die finde ich wunderschoen. Sie ist aus Platin.
Sie gefaellt mir am besten.
Mann : Oh je, das wird teuer! … (1)

というテキストの運びなのですが、

Mann : Oh ya, das wird teuer! … (2)

という会話はありますか。
(1)、(2) で男の人の心情はどう変わりますか。

返信1 返信-1
 2005/1/6 (木) 23:53:48 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1104928035.1
こんにちは。
"ja" は「念押し」や「確認」「同意を求める」という役割で用いることが多いですね。
 Das kann ja ein Wunder sein! 「それは奇跡かもしれない!」
 Du hast ja nichts gesehen. 「君は何も見ていないのだよ(と言いきかせる)」
 Es geht ja nicht nur darum. 「問題はそれだけじゃないんだよ」
 Kannst du morgen mitkommen, ja? 「明日は一緒に来られるよね?」
という具合です(いずれも "Der Spiegel ONLINE"より)。
 ですから、(2)の場合は、どちらかと言うと、「支払いが莫大に高くなりそうなこと
を本人もある程度覚悟している、または予想していた」場合に使えるような気がします。
自分の予測・覚悟に対して「やっぱりね」という確認の気持ちが入ってくるような気が
するからです。

それに対して "je" のほうは、「驚き」「同情」などの文脈で使われます。
ですから、(1)の場合には、「支払い金額が高くなりそうなことは予測外であって、
おいおい、それは困るよ」というような「驚き」や「困惑」の気持ちが含まれると考え
れば良さそうです。

なんとなく口語体でその雰囲気を出してみますと、

(1)「おいおい、そんなプラチナの物だなんて、こりゃ高くつきそうだ。参るなぁ」
(2)「なるほど、そうきたか。プラチナなんて高くつくぞ、こりゃ」

いかがでしょうか。参考になれば幸いです。 (田中)
 

返信2 返信-2
 2005/1/7 (金) 05:59:49 - ssaito - No.1104928035.2
返信有難う御座います。

内部事情の違いを端的に表現しているのですね。

je?!
ja!!

といった感じなのでしょうか。

返信3 返信-3
 2005/1/7 (金) 08:33:05 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1104928035.3
同じ、相手にたずねる場合でも、
> je? 「ぎょえ、そうなの?」
> ja? 「だよね?」
という感じのニュアンスの違いでしょうか。もちろん、
実際はこのようにきれいに二分できるものではあり
ませんが。
また、Oh je! は、良い意味でも悪い意味でも「期待外れ、
予測外れ」の場合に使えそうです。Oh ja! は、ある程度
まではなんとなく自分も予測していた気持ちがあれば、
しっくりと使えそうですね。

返信4 返信-4
 2005/1/7 (金) 09:34:23 - ssaito - No.1104928035.4
集約解説を有難う御座います。

彼女を前にして、男子は常に Oh ja! と発すべく、
心の準備をしていなくてはなりませんね。

慣用句 引用
  2005/1/4 (火) 21:44:54 - ssaito - No.1104842694
お願いします。

Gott sei Dank, das Haus steht noch!
( 良かった。家はまだあった! )

上の出出しは慣用句で省略されているものと思われますが、
(1) 全文を書くとどう云う風になりますか。
(2) また、それを訳すとどうなりますか。

返信1 返信-1
 2005/1/5 (水) 11:09:43 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1104842694.1
"Gott sei dank." は、何かが省略されているというわけ
ではなく、「接続法T式」と呼ばれる表現法を用いたもの
であると考える方が良さそうです。"sei" は、動詞 sein
の接続法T式で、ちなみにU式は "waere" です。接続法
T式の機能はいくつかありますが、ここで使われている
のは「要求話法」です。これには、いわゆる命令なども
含まれます。
(例) Sei still! 「静かにしなさい」
    Seien Sie gesund. 「お元気でいてください」
命令文として習う
 Sprechen Sie bitte lauter!
 「もっとゆっくる話してください」
 Komm mal her! 「こっちにおいで」
なども、実は sprechen kommen という動詞の接続法
T式です。このように、要求・命令表現には接続法
T式を使うことが多いのです。
Gott sei Dank. は、主語が Gott ですので、「神が
〜でありますように」という要求を表しているわけ
ですね。つまり、直訳すると「神が感謝であります
ように」、そこから「神が感謝されますように」、
そして「神のおかげで、やれやれ・・・」という
慣用句として用いられるのです。

返信2 返信-2
 2005/1/5 (水) 13:39:10 - ssaito - No.1104842694.2
返信有難う御座います。

明けましておめでとう御座います。
本年も宜しくお願い致します。

さて、前半に接続法I式を用いている

Gott sei Dank, das Haus steht noch!

は、その前半と後半の関係はどう云うものなのですか。

Gott sei Dank!
Das Haus steht noch.

という二文がどう接続したのでしょうか。

返信3 返信-3
 2005/1/5 (水) 19:35:54 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1104842694.3
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
今年も、昨年同様、有意義な情報交換ができ
ればと思います。
まさしく、お書きになっている通りなのですが、
ドイツ語では、2つの文を Punkt "." 無しで、
Komma "," だけで結ぶことがよくあります。
その際、別に "und" や "oder" などの等位
接続詞は用いないことも多いのです。
 Hans kommt, Maria kommt leider nicht.
 「ハンスは来る、マリアは残念ながら来ない」
ですから、ここでも、単純に2つの文を続けて
いるだけで、
 Gott sei Dank, das Haus steht noch.
は、
 Gott sei Dank! Das Haus steht noch.
と同じことを表現しているに過ぎません。

返信4 返信-4
 2005/1/5 (水) 20:37:32 - ssaito - No.1104842694.4
解りました。

これはテキストの主人公の独り言の一部だったのですが、
会話文などでは特にそう云うことになるのでしょうね。

viel 引用
  2005/1/4 (火) 21:52:20 - ssaito - No.1104843140
お願いします。

Ich habe viel Zeit.
( 私には時間がたっぷりある。 )

の viel ですが辞書を見ますと、
《無変化で》【名詞の付加語として】 の部類の用法の
ようです。
しかし、これに普通の形容詞のように変化を与えて、

Ich habe viele Zeit.

とするのはダメなのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/5 (水) 12:43:33 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1104843140.1
はい、たしかに、viel に形容詞変化語尾をつけて
viele Buecher や viele CDs のように表現することが
できます。むしろ、Buecher や CDs のように数え
られる名詞(可算名詞)に viel をつける場合に
は、変化語尾をつける(つまり、viel をごく普通
の形容詞として扱う)のが自然です。
 Er hat viele Buecher / CDs.
 「彼は本/CDをたくさん持っている」
それに対し、今回の Zeit や Geld など、概念名詞
(抽象名詞)は本来、数えられません。暇が1つ
ある、3つある、などとは言えませんね。ですから、
数えられない以上、viel など数量に関わる修飾語は
付きそうにないのですが、viel や wenig など一部
のものは非可算名詞(抽象名詞)も修飾することが
できます。
 × Ich habe zwei Zeit.
 ○ Ich habe viel Zeit.
"zwei Zeit" が不適格な理由は、Zeit が単数形で
あること、zwei との数の不一致があることです。
「viel は、無語尾で用いる限りにおいては、
抽象名詞(単数形)名詞を修飾できる、可算名詞
を修飾する場合には、名詞は複数形にし、viel にも
形容詞語尾が必要」という規則で説明できるでしょう。
ですから、viel Zeit とするのが普通で、viele Zeit
は Zeit が複数形にできない以上(抽象名詞)、
言えないということになります。

返信2 返信-2
 2005/1/5 (水) 13:44:17 - ssaito - No.1104843140.2
返信有難う御座います。

納得いたしました。
viel は英語の many, much 両用なのですね。

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