ドイツ語質問箱

ドイツ語やドイツ語圏に関するご質問があればこちらにお書きください。できるだけ速やかに返信いたします。
また、メール送信フォームからも質問をお寄せいただけます。
New! ドイツ語特殊文字も入力・表示できるようになりました!!(入力はそれぞれのボタンを押下)
名前
Eメール 返信コール(コメントが付いたらメール連絡)
公開しないでメールを受けたい 公開する又は記入しない
タイトル
本文 改行無効 改行有効


title
本文中にURLがあれば自動的にアンカー(リンク)にする タグ(※1)を有効にする(投稿前に表示確認を)
暗証番号 ←この記事を削除するためです(変更可能)。4桁〜8桁の半角数字のみでご指定ください
設定保存     

(※1) 使えるタグは <B>(強調) <I>(斜体) <U>(下線) <FONT>(装飾) <A>(アンカー) のみです.
   タグを使用するときは「タグを有効にする」のラジオボックスを選択してください 閉じ忘れに注意.
(※2) 投稿後30分以内であれば編集(修正)が可能です.

全 1000 件 [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 95 96 97 98 99 100 ] [最新の状態]
ページ 94 (931〜940)
wennの省略について 引用
  2005/1/31 (月) 02:44:01 - コロ - No.1107107041
お世話になっております。

現在使用中の教科書(『Unterwegs』)の中に意味がのみこめない
箇所があるので、お教えただけましたら幸いです。

Setzt sich dieser Trend fort, wird sich die Zahl der Menschen pro Haushalt
weiter dramatisch verringern.

という文なのですが、
「この傾向が続けば世帯あたりの人数は激減するだろう」
という訳し方でよいのでしょうか。

最初の文にwennが省略されているのか、いまいち文の構造が飲み込めません。
Wennは仮定法の場合のみ省略可能と勝手に理解していたのですが
仮定法以外の文でもwennが省略できるのか、それともこの文章は
私の考えている意味とまったく別なのかご教授いただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2005/1/31 (月) 14:24:20 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107107041.1
こんにちは。
はい、「wenn の省略」は、接続法(仮定法)の場合だけでなく、直説法でも登場しま
す。ですから、疑問文でも命令文でもないのに定動詞が文頭にあったら、この「wenn の
省略」ではないかと思ってください。

(例)Hast du Mut, so spring runter! (バンジージャンプなどで)「勇気があるなら
飛べ!」
   Bist du alt, gehorche deinen Kindern! 老いては子に従え!(ことわざ)

もちろん、これらは "Wenn du Mut hast, [...]"、"Wenn du alt bist, [...]" と同じです。

ですから、

> Setzt sich dieser Trend fort, wird sich die Zahl der Menschen pro Haushalt
> weiter dramatisch verringern.

> 「この傾向が続けば世帯あたりの人数は激減するだろう」
> という訳し方でよいのでしょうか。

はい、まさしく「wenn の省略」を正しく把握した訳になっていますので、この訳しかた
で良いですね。なお、weiter がありますので、「引き続き」というニュアンスを加え
て、「世帯あたりの構成人数は引き続き目に見えて減っていくだろう」という感じでも良
いかもしれませんね。

返信2 返信-2
 2005/2/1 (火) 00:11:56 - コロ - No.1107107041.2
命令文では説明がつかなかったらwennの可能性がかなり高いのですね。
最近文法の穴がひょこひょこ見つかって、はてどうしたものかと思っています。
接続法を仮定法と言ってしまう癖もなおさないといけないですね(笑)

ご説明ありがとうございました!

命令文について 引用
  2005/1/30 (日) 13:59:12 - あいこ - <メール送信> - No.1107061152
命令文中にコンマがあったら、その後ろの語順はどうなるのですか?Komm nach Hause,
bevor の後に es wird dunkel. と続けてよいのでしょうか?

返信1 返信-1
 2005/1/31 (月) 14:22:49 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107061152.1
こんにちは。お便りありがとうございます。

命令文と組み合わせる文の語順についてですが、結論から言いますと、命令文の後ろにコ
ンマがあって、さらに次の文が続いている場合には、その文(つまり後続する文)が「ど
んな種類の文」なのかによって、語順を使い分けることが大切だと考えてください。

> 命令文中にコンマがあったら、その後ろの語順はどうなるのですか?

細かいルールは下で説明するとして、まず3つだけ、命令文の後ろに種類の違う文を持っ
てきてみますので、語順がどのようになっているか、観察してみてくださいね。

(1) Komm nach Hause, und du sollst deine
Hausaufgaben machen.
  「家に帰ってきなさい。そして(あなたは)宿題をやらないといけないよ」

(2) Komm nach Hause, sonst gibt es was.
  「家に帰ってきなさい。そうしないと何かあるよ(=おしおきだよ)」

(3) Komm nach Hause, bevor es dunkel wird.
  「家に帰ってきなさい。暗くなる前に」

3つの文で、命令文の部分は共通です。そしてコンマがあって、次の文が続いているわけ
ですが、赤い字で書いたものが、実はその後ろの部分の語順を決める影響力を持っています。
語順が違うことをはっきりさせるために、下線を引いた【定動詞】部分に注目していただ
ければ良いと思います。

つまり、(1):(ごく普通の)平叙文と同じ語順(定動詞第2位)、(2): 副詞が先頭に来
ているため、主語と定動詞は倒置している(定動詞第2位)、(3): 定動詞後置(副文の
大きな特徴のひとつで、定動詞は文末に来る) という違いがありますね。

そこで、@標準的な平叙文の語順、A「定動詞―主語」の倒置状態、B定動詞後置、の3つに
区分して、改めて語順のルールを見てみます。

@「主語―定動詞」:
 前の文に続いて置かれる文が、und, aber, oder などの「等位接続詞」によって導かれ
る場合には、語順はごく普通の平叙文と同じ語順。
 ※ここで「ごく普通の」と書いたのは、普通に我々が【平叙文】と聞いたときに思い浮
かべる語順で良いという意味です。たとえば、普通の平叙文では、定動詞をしっかり第2
位にさえ置いておけば、目的語と主語を入れ替えたりすることも可能でしたね。
 (例)Komm nach Hause, und deine Hausaufgaben sollst du machen.
  「家に帰ってきなさい。そして、宿題を(あなたは)やらないといけないよ」
●要するに、und, aber, oder などは、「後ろの文の語順に影響を及ぼさない」というこ
とです。

A副詞が先頭に来ているため、主語と定動詞は倒置している:
 上の@で述べた und や aber の位置に、sonst, allerdings などの【副詞】が来る場
合、この場合には、定動詞と主語は*必ず*入れ替わり、主語はいわば第3位に来ます。こ
れは、もちろん【定動詞第2位の原則】によるもので、第1位=副詞、第2位=定動詞、
そして第3位=主語、という語順しかありえません。@の場合は、主語はもちろん最初
(第1位)に来ても良かったのですが、このAでは、第1位には副詞という“先客”がいます。
●要するに、後続する文が副詞で始まる場合には、定動詞は第2位を守りつつも、主語が
後ろに来る倒置構文になる。

B定動詞後置:
 これが、結論としては、ご質問の

> Komm nach Hause, bevor の後に es wird dunkel. と続けてよいのでしょうか?

の答えとなるものですが、bevor, nachdem, weil, obwohl などの「従属接続詞」と呼ば
れる接続詞が来た場合には、定動詞は後置されるのです。日本語で言うところの「〜する
前に」「〜した後で」「〜だから」「〜なのに(にも関わらず)」「もし〜ならば」など
は【接続助詞】と呼ばれ、ドイツ語でも今挙げたようなものは【従属接続詞】と呼ばれて
います。
●従属接続詞ではじまる文においては、定動詞は末尾に来る。

(例)Ich bleibe zu Hause, weil es heute regnet.
   Ich bleibe zu Hause, wenn es morgen regnet.
   Komm nach Hause, bevor es dunkel wird.

つまり、コンマの後に文が続く場合、その文が「どんな種類の文」なのかによって、その
語順は変わってくるということになります。

さて、ここまでで、3つの語順のルールを確認することができたわけですが、そもそもの
ご質問には“命令文中にコンマがあったら”と書かれていますので、これは自然と、Bのパ
ターンだけを指すことになるでしょうね。@とAにおいては、あくまでも命令文があって、
その命令文を受けて、「Aをせよ、そしてBだ」「Aをせよ、そうしないとBだ」という
構造になっていますが、Bだけは「Bである前にAをせよ」のように、BはAの命令文の
中に組み込まれているわけですので、ご質問に忠実にお答えするならば、

> “命令文中”にコンマがあったら、その後ろの語順はどうなるのですか?

●定動詞を後置してください。

> Komm nach Hause, bevor の後に es wird dunkel. と続けてよいのでしょうか?

●いえ、"Komm nach Hause, bevor es dunkel wird!" としてください。

というのが答えになるでしょう。ただし、せっかくですので、@ABの3つのパターンがあ
るんだな、ということも併せて意識していただければと思います。 (田中)

命令文? 引用
  2005/1/30 (日) 22:04:30 - ssaito - No.1107090015
お願いします。

ラジオドラマ中のナレーション部分ですが・・・

Die Geshichte ist ziemlich compliziert,
aber sehr interessant.
Hoeren wir mal zu.
( 話は大分込み入っているいるけど、おもしろいから
ぼくたちも聴いて見ることにしよう。 )

ですが、二番目の文章は命令文なのですか。
自分の側にも命令することができるのですか。

※ 命令文は du, Sie, ihr, (複数の)Sie に対して
だけかと思っていたものですから不思議に感じたのです。

返信1 返信-1
 2005/1/31 (月) 00:51:54 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1107090015.1
( compliziert → 正しくは kompliziert )

こんにちは。
はい、wir を主語にして命令文を作ることもできます。ただし、「自分たち」に向けて
“命令”するのはちょっとピンときませんよね。ですから“提案”というような位置づけで考
えれば分かりやすいと思います。「聴いてみることにしましょうよ。聴いてみましょ
う、聴きましょう」などという感じ。

他にも "Fangen wir jetzt an!"(さて、始めましょう) "Hier machen wir Pause!"(こ
こらで休憩しましょう)などと、いろいろな場面で使われます。

なお、似た表現として、英語の let's (= let us) に対応する lass uns / lassen Sie
uns / lasst uns 〜 というのもあります。lass は du に対する命令(提案)、lasst
uns は ihr に対するもの、lassen Sie uns は Sie に対する命令(提案)の形式です。
この場合、「私たち」というのは uns という形で表現されます。「私たちに〜させてく
ださい」=「〜しましょう」という提案になるわけです。

Lass uns so machen! 「そうすることにしよう!」
Lass uns uns am Freitag treffen! 「金曜日に会おうよ!」(uns が2つあるのは間違
いではありません。最初の uns は lass uns の構文としてのもので、2番目の uns は
sich treffen の再帰代名詞としてのものです)

以上のように、命令(提案・要求)には、「私たち」に対するものもあるというわけで
す。その際、形式としては wir の場合と、(lassen) uns の形式があります。

なお、"Hoeren wir mal zu!" と "Lass uns mal zuhoeren!" の使い分けですが、前者の形
式のほうが「〜しよう!」と言いつつも、すでにやる気満々の場合。「聴いてみることに
しましょう」という発言の時点で、“我々がそれを聴く”のは決まっていて、誰からも「い
や、止めておこう」と(反対の)提案は出ません(その余地はない)。それに対し、後者
は、あくまでも提案に過ぎないのですから、「ちょっと聴かせてくれない?聴くことにし
ない?」との提案に対し、「ちょっと待って」などと誰かから待ったがかかる余地は残さ
れています。

返信2 返信-2
 2005/1/31 (月) 05:41:22 - ssaito - No.1107090015.2
※ つづりを間違えまして、相済みませんでした。
( つい英語が出てしまいます。 )

御説明解りました。
提案でも強弱といいますか、意味・意思が違うところを
形にはっきり表わすのですね。

再帰動詞 引用
  2005/1/23 (日) 20:12:12 - ssaito - No.1106478533
お願いします。

sich(4) + an + etwas(4) + erinnern
sich(4) + fuer + etwas(4) + ineressieren
sich(4) + ueber + etwas(4) + freuen
sich(4) + auf + etwas(4) + freuen
・・・

などとどの位あるでしょうか、ドイツ語には再帰動詞が頻出しますが、
なかなか慣れなくて奇異に感じています。

これは大袈裟になりますが、ゲルマン民族の何らかの体質の象徴なの
でしょうか。
例えば支配欲とか・・・部内に対するものですが・・・。
何か研究例はありますか。

返信1 返信-1
 2005/1/23 (日) 23:44:30 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106478533.1
こんにちは。
再帰動詞が、「再び自分(たち)に戻ってくる」ので、つまりは「内部のものを支配して
おきたい」という潜在意識が(歴史的に)働いてきたのか? というご質問ですね。なる
ほど、面白い説です。
ただ、私は「言語と文化の相関関係」についての研究には詳しくありませんので、ここで
は歴史言語学(っぽい)観点から見てみることにします。

その前に、再帰動詞は、ゲルマン語だけに見られるものではないということを、まず見て
みる必要があります。再帰代名詞は、ドイツ語やオランダ語に代表されるゲルマン語族の
他にも、スペイン語・イタリア語・フランス語が所属するロマンス語族、それからロシア
語やポーランド語のスラブ語族などでも見ることができます。以下、少しだけ例を挙げて
おきます(ウェブ上で見つけてきた例です):

【スペイン語】
 El sol *se pone* bajo el horizonte. 太陽は沈む(太陽は自身を地平線の下に置く)。
    (自らを置く)
【イタリア語】
 *Mi alzo* presto ogni giorno. 私は毎朝早くに起きる(私は私自身を起こす)。
 (自分を起こす)
【フランス語】
 *Tais-toi*! 静かにしなさい(君は、君自身を黙らせなさい)
 (自分を黙らせる)
【ロシア語】
 У Jajцу *се налази* водопад Пливе.
 プリヴァの滝はヤイツェで見られます。
(直訳:プリヴァの滝はヤイツェで自らを見ます。)
【ポーランド語】
 Chodzmy *sie napic* herbaty. お茶を飲みに行こうよ(私たち自身にお茶を飲ませに
行こう)
   (自分に飲ませる)

ここからが本題ですが、再帰動詞は、歴史的には、受動態と深く関わってきます。たとえ
ば、ドイツ語で

(1) Ich lese das Buch. 私はこの本を読んでいる。

を受動化すると、

(2) Das Buch wird (von mir) gelesen. この本は(私によって)読まれる。

となります。これと似た構文で、【中間構文(中動態)】というのがあって、用語はどう
でも良いのですが、

(3) Das Buch liest sich leicht. この本は簡単に読まれる(=この本は読みやすい)。

という構文があります。この (3) が、広い意味での再帰構文です(sich という再帰代名
詞があるので)。このタイプでは、leicht(容易に)や gut(良い)などの副詞を伴うこ
とが多いことを添えておきます。(例: Kyoto wohnt sich gut. 京都は住みやすい)

中間構文というのは、(3) を (1) と (2) の中間に位置付けるところから来ています。
(1) は完全なる使役構文で、「XがYを〜する」。(2) は完全な受動構文で「YがXに〜
される」という意味です。
本来、Kyoto wohnt sich gut. の wohnen のような動詞は自動詞ですので、受動態にはで
きません(※ Es wird in Kyoto gut gewohnt. 京都では良く住まわれる と言えることは
いえますが…、とりあえず無視します)。すると、自動詞を受動的に(もちろん形式は受
動態ではない)表すための構文が必要になります。そこで中間構文が発達しました。さら
に、以下で述べるように、この中間構文が再帰構文へと結びつく流れがありますので、再
帰構文が発達した言語には「何かの支配欲がある」のではなく、自動詞の受動的な表現方
策が歴史的に生み出されてきた結果なのだ、と説明するほうが良いということになるかも
しれません。
(なお、英語にも中間構文はあります。This book sells well. この本はよく売れる。し
かし、再帰代名詞は使いません(ドイツ語の Das Buch verkauft sich gut. と比較して
みてください)。その意味では、「再帰代名詞を方策として用いる中間構文は発達しませ
んでした。そこで、再帰代名詞もあまり発達しないまま今日に至ります。)

歴史的には、この「中間構文の発達」が、再帰構文の発達に結びつきます。
中間構文は、上の例の「京都が自らを上手に住まわせる」などの文構造からも分かるよう
に、動詞の表す動作が主語自身に帰ってきます(=再帰)。ここで、一旦「目的語=主
語」の構図ができるわけです。ここから、受動態で「(能動態の)目的語が、(受動態
の)主語へと転じる」という変形の前身(面影)を見ることができるのです。

つまり、
 使役的他動詞構文 → 中間構文 → 受動構文

他の例で検証すると、

(4) Ich oeffne die Tuer. 私はそのドアを開ける。 (使役的他動詞構文)
(5) Die Tuer oeffnet sich. そのドアは開く。 (中間構文)
(6) Die Tuer wird (von mir) geoeffnet. そのドアは開かれる。 (受動構文)

そこで、乱暴に言ってしまうと、再帰代名詞を用いた中間構文のある言語では、偶然より
はるかに高い確率で再帰構文があることも説明できます。たとえば、先の「この本は読み
やすい」という文は、再帰構文を持つフランス語でもやはり可能です:

(7) Ce livre *se* lit facilement. この本は読みやすい。

このような中間構文の発達が、今回の再帰構文の発達に大きく影響しているということです。

例に挙げられている sich freuen 「喜ぶ(←自らを喜ばせる)」で、最後にもう一つ検証
します。

(8) Er freut sich ueber ihren Brief. 彼は、彼女の手紙に喜んだ。 (再帰構文)
(9) Er freut sich leicht. 彼は簡単に喜ぶ(彼はすぐに喜ぶ性格だ)。 (中間構文)

ドイツ語で用いられている再帰動詞ひとつひとつを、このように中間構文に対応させるこ
とが果たしてできるのかは疑問ですが、それでも大部分において、その背後には中間構文
の存在があることは確かです。

内容が内容だけに、ちょっと言語学的な難しい説明になってしまいました。不明な点があ
りましたら、折り返しご質問いただければ幸いです。 (田中)

返信2 返信-2
 2005/1/24 (月) 14:07:54 - ssaito - No.1106478533.2
詳細な御説明有難う御座います。

再帰構文はドイツ語だけのものではなかったのですね。

> ・・・中間構文が再帰構文へと結びつく流れがありますので、
再帰構文が発達した言語には「何かの支配欲がある」のではなく、
自動詞の受動的な表現方策が歴史的に生み出されてきた結果・・・

中間構文( 自動詞的であるが広義での再帰構文 ):
Er interessiert sich leicht. ( 彼は好奇心が強い。 )
Ich erinnere mich viel. ( 僕には思い出がたくさんある。 )

が、

再帰構文:
Er interessiert sich fuer Mathematik. ( 彼は数学に興味を持っている。 )
Ich erinnere mich noch an den Urlaub. ( 僕はまだあの休暇のことを覚えている。 )

などとなるのである、という理解で良いでしょうか。

返信3 返信-3
 2005/1/24 (月) 15:30:44 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106478533.3
今回は、言語の歴史という面から見たダイナミックな話だっただけに、難しい説明になっ
てしまいましたが、きちんと理解していただいてホッとしました。

> 中間構文( 自動詞的であるが広義での再帰構文 ):
> Er interessiert sich leicht.( 彼は好奇心が強い。 )
> Ich erinnere mich viel.( 僕には思い出がたくさんある。 )
> が、
> 再帰構文:
> Er interessiert sich fuer Mathematik.( 彼は数学に興味を持っている。 )
> Ich erinnere mich noch an den Urlaub.( 僕はまだあの休暇のことを覚えている。 )
> などとなるのである、という理解で良いでしょうか。

はい、まさしくその通りです。

返信4 返信-4
 2005/1/24 (月) 16:38:58 - ssaito - No.1106478533.4
authorization 有難う御座います。

ホッとして頂いて、僕もホッと致しました。

r の発音 引用
  2005/1/21 (金) 08:47:18 - ssaito - No.1106264838
お願いします。

NHKラジオドイツ語講座を聴いているのですが、毎週金曜日は
応用編で「 歌で楽しむドイツ語 」というのをやっています。
知っている歌は一緒に歌ったりしているのですが、聞いていますと
どの歌手も大抵、

mir:ミール
dir:ディール
hier:ヒール

などのように歌って、 ミア、ディア、ヒア とは歌わない
ようです。 r については歌うときは皆さんみんなこういう発音
をなさるのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/22 (土) 11:30:39 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106264838.1
こんにちは。今回のご指摘の

> mir:ミール
> dir:ディール
> hier:ヒール

のように、r が語末に来た場合は、半母音(「ァ」)で発音することがほとんどです。
 Tor トァ Pferd プフェァト Spur シュプァ mir ミァ
また、語末の -er も、アクセント(強勢)がない場合は「ァ」になります:
 Vater ファーター Lehrer レーラー Spieler シュピーラー

そういう意味では、mir ミール というのは、より「歌の種類(たとえば、今でも、『歓
喜の歌』では、巻き舌の r がおなじみですね)」や「地域差(オーストリアやドイツ南
部のほうに行くと、より頻繁にこの「ル」を耳にできる、など)」の要因が大きいものです。

それ以外の要因としては、話す人(歌う人)の年代というものも考えられるかもしれません。
古い時代のドイツ語では、r は巻き舌(「ル」)で発音されており、たとえば、日本のド
イツ語の教員でも、一定以上の年齢の先生は「ル」で発音されることが多いです。実際、
私も、最初にドイツ語を習ったときの先生(当時、退官間近)が、授業中に私を指名する
とき、
 Herr ヘル Tanaka
と発音されていました。ただ別の授業(ドイツ人母語話者によるもの)では
 Herr ヘァ Tanaka
と言われ、すぐに、「なるほど Herr ヘァ と ヘル はどちらでも良いのだな」と思い
至った覚えがあります。

また、余談ついでに、語末ではない r も、半母音で読む場合があります。こちらは、
「語末の r」として考えるのではなく、「音節末の r」だと考えれば、上記の Tor など
と関連付けることが出来ます(Mor-gen モァ-ゲン)。ただ、こちらは、巻き舌の「ル」
もよく耳にするパターンといえます。
 Guten Morgen モルゲン / モァゲン(または、モーゲン)
 lernen レルネン / レァネン
 irgendwo イルゲントヴォー / イァゲントヴォー
など、ごくごく一般的に、たくさんありますね。私は個人的に、右のタイプで発音してい
ますが、もちろん左の「ル」の発音もよく耳にします。

返信2 返信-2
 2005/1/22 (土) 12:44:11 - ssaito - No.1106264838.2
返信有難う御座います。

ル、ア 両方とも現役なのですね。

ラジオで取り上げられている歌は、ほとんどがクラシカルな歌曲とか
昔懐かしい歌などですので、 r を ル と発音されているのである
と理解致しました。

zu dritt 引用
  2005/1/18 (火) 16:31:50 - ssaito - No.1106033510
お願いします。

テキストに、
Nun sind sie zu dritt im Restaurant.
( いま、三人はレストランにいる. )
また辞書には、
Wir waren zu dritt.
( 我々は三人であった. )

とありますが、

(1) dritt:第3(番目)の という形容詞に zu という
前置詞がついてどうして上の意味になるのですか。
(2) 前置詞+形容詞 でまとまった意味を持つということが
あるのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/18 (火) 20:06:01 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1106033510.1
このような場合の zu は、「配分」を表すと説明されています。

「配分」というぐらいですから、この場合の zu は、「数量」的な表現になるというわけ
です。主な機能を挙げますと:

(1)分量(配分される分量)
  zum Teil 「部分的に」「一部分は」
  zu 2 % 「2パーセントだけ」
  zur Haelfte 「半分だけ」
(2)代価(配分される価格)
  Man kann mit dieser Vorwahl jederzeit zum halben Preis im Festnetz telefonieren.
   「この番号を前に付ければ、いつでも固定電話料金が半額になります」
  zehn Briefmarken zu 2 Euro 「2ユーロ切手を10枚」
(3)比例(数字と数字の関係)
  Die japanische Nationalmannschaft hat mit 2:0 (zwei zu null) gewonnen.
   「日本のナショナルチームは2対0で勝利した」
(4)人の集まり(分配人数)
  zu dritt 「3人で」「3人組みで」「3人一組で」
   ※ zu + 序数(無変化)
  zu dreien 同上の意味
   ※ zu + 基数に語尾 -en がついたもの(他の例:zu Hunderten 何百人という人数で)

以上のように、「zu + 数字」は、「数量の配分(=〜ずつ)」という意味合いをするも
のです。「割合」と言っても良いでしょう。

今回の zu dritt に限定して言えば、「3人ずつ(の配分で、割合で)」。
これは、「3番目の人ごとに1グループと考えよう」というわけですね。
たとえば、人の集まりが

 A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N・・・

とあったとして、zu dritt は「3番目の人ごとに」というわけですから、

{A,B,C}{D,E,F}{G,H,I}{J,K,L}{M,N,…}
 1 2 3  1 2 3  1 2 3  1 2 3

というイメージになるかと思います。
ここから、zu + 序数 <または、zu + 基数に語尾 -en がついた形> は、「〜人組みで」
という慣用句になりました。

なお、

> 前置詞+形容詞 でまとまった意味を持つということがあるのですか。

先のような「序数(ポイントは無変化であること)」が登場するのは珍しい例として置い
ておいて、zu dreien のようにちゃんと語尾変化する例はいくつかあります。「前置詞+
形容詞」の話をする限りは、語尾変化は無視できません。なぜなら、ドイツ語の前置詞は
それぞれに決まった「格支配」を持っていて(zu なら3格支配、durch なら4格支配と
いう具合に)、形容詞が副詞と大きく違う点は「格変化」するという点なのですから、こ
れはごく当然のことになります。

たとえば、
 vor allem 「とりわけ」
 vor kurzem 「最近、先ごろ」
 unter anderem 「数ある中で」

前置詞の格支配の影響を受けない「副詞」の場合は、
 auf ewig 「永久に」
 fuer immer 同上
 auf einmal 「一度に、急に」
 ueber einmal 「急に、突然」
のようになります。

ただし、上の「前置詞+形容詞(変化語尾)」のケースは、形容詞が「名詞化されている」
状態に近いと考えることができます。念のため。

返信2 返信-2
 2005/1/19 (水) 05:43:48 - ssaito - No.1106033510.2
心ゆく御説明有難う御座いました。

形容詞と副詞 引用
  2005/1/16 (日) 17:06:29 - ssaito - No.1105862789
お願いします。

Natascha sieht in ihrem Abendkleid sehr
huebsch aus. Da kommt Klaus ganz feierlich
mit einem Blumenstrauss.
( イヴニングドレスを着たナターシャはすごく綺麗だ。
そこへクラウスが花束を持ってうやうやしく現れる。 )

の feierlich ですが,辞書を見ますと 祭礼の、
儀式ばった、もったいぶった、・・・ など形容詞しか
ありません。
どうして何か本来の副詞を使わないのですか。
ときどき副詞のあるはずのところに形容詞があることが
ありますが、こう言うところはこう云うものなのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/17 (月) 20:39:56 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105862789.1
こんにちは。

> 本来の副詞を使わないのですか。

そうですね、ドイツ語を見ていると、副詞があるはずの場所に形容詞があることが少なく
ないですね。これは、ドイツ語の特徴のひとつで、「形容詞をそのままの形で副詞として
使うことができる」というものです。

たとえば、英語ですと、quick は形容詞であり、副詞ならば quickly としなければなり
ませんね。つまり、多くの副詞が 〜ly のような語尾をしているわけです。それに対し、
ドイツ語では、schnell という単語は形容詞としても、またそのままの形で副詞としても
使えます。
(例) Shinkansen ist ein schneller Zug. schnell は形容詞
    Shinkansen faehrt sehr schnell. schnell は副詞(fahren を修飾する副詞)

もちろん、gern や oft などのように、そもそも副詞としての働きしかなく、形容詞と
しては使えないものもありますが、逆に形容詞の場合は、たいていは副詞としてそのまま
使えるのが大きな特徴です。

ですから、今回の例でも、feierlich は形容詞であり、かつ副詞でもありえます。
 ein japanisches feierliches Essen (おせち料理(の類))
 Er zieht sich feierlich an. (彼はフォーマルな服装をしている)

> Da kommt Klaus ganz feierlich mit einem Blumenstrauss.
 「そこへ、改まった装いで、手に花束をもってクラウスがやって来る」

返信2 返信-2
 2005/1/18 (火) 05:18:27 - ssaito - No.1105862789.2
返信有難う御座います。

安心しました。
ドイツ語の形容詞は便利ですね。
そう云うことできっと辞書も 《副詞》 の表記を略して
いるのですね。

形式主語esについて 引用
  2005/1/14 (金) 03:07:21 - オリー - No.1105639641
こんばんは。

初めて質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。

形式主語esには様々な種類がありますがそれについて2点質問させてください。

【質問1】:形式主語esが用いられる場合にはとりあえず思いつくだけでも次のような
ものがありますが、きちんと整理するとおおよそ何種類に分類されるのでしょうか?

 天候の表現(Es regnet.など)
 zu不定詞句を受ける仮主語
 dass節を受ける仮主語
 自動詞の受動態の主語
 「[3格]にとって[形容詞]だ」といった表現

【質問2】:形式主語esは、その種類によっては、文頭(Vorfeld)に(例えば副詞など
の)他の語が来た時に動詞の直後などの他の位置に移動することなく消えてしまうこと
があるそうです。
そこで質問ですが、文頭(Vorfeld)に他の語が来た時に・・・
・・・絶対に消さねばいけない形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
・・・絶対に消してはいけない形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
・・・消しても消さなくても良い形式主語esの種類にはどのようなものがあるでしょう
か?
(質問1での分類を用いてご説明いただけるとうれしいです。)

こういった疑問を解説してある解説書にたどり着けませんでしたので、このたび書き込
みさせていただきました。
お手数ですが、ご教授頂ければ幸いです。

返信1 返信-1
 2005/1/14 (金) 16:14:00 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105639641.1
こんにちは。たしかに [es] の配語法は難しいですね。「前域(Vorfeld)」という用語を
ご存知のようですので、同じく「中域(Mittelfeld)」もご存知だという前提で話を進めて
いきます。
 また、以下で、例文をたくさん挙げていますが、その中で [es] のあるものとないものの
両方を載せているものは、【質問2】にあります「消しても消さなくても良い形式主語 es
の種類」に該当します。同様に、[es] を脱落させて書いてあるものは「絶対に消さねば
いけない形式主語 es の種類」、[es] が脱落していない例だけを書いてあるものは「絶対
に消してはいけない形式主語 es の種類」を示しています。

さて、「形式主語 es」の話に行く前に、そもそもの人称代名詞 es の特性について
触れておいたほうが良いと思います。es は、人称代名詞ですので、その意味では er や
sie などと同等の部類なのですが、es はなにしろ「1音節で、しかも短音」です。
音声的には非常に弱い、もしくは軽い、と言っても良いでしょう。その点で、er や sie
などとは少し違うわけです。er, ihm, ihn, sie など、その他の人称代名詞については、
音声的には es よりは若干強く、長母音(二重母音)を含んでいたりします。

そこで、音声的に軽い es の特性としては:
★ [es] は、強勢を置けない。

ということが言えます。尤も、次のような、sie (彼女、彼ら) の代用として使われている
場合は除きます:

Seine Mutter lebt noch. [Es] (sie の代わり)ist eine tuechtige Frau. --- (1)
 ※ Echt ist [es] eine tuechtige Frau. --- (2)
Siehst du den Jungen und das Maedchen dort? [Es](sie の代わり)sind meine
Kinder. --- (3)
 ※ Ganz genau sind [es] dort meine Kinder. --- (4)

この場合の [es] は、本来は [sie] で表現することもできます。ですから、[sie] に準
じて、仮に倒置を起こした場合でも([es] が中域に来た場合も)、脱落しません。

さて、そこで、[es] の大原則を考えてみましょう。

・大原則:
 [es] は原則として強勢がないので、標準的な位置以外(=つまり、その [es] にとって
 非標準的であると思われる文中の位置)に来た場合は、脱落してしまう。

どういうことかと言いますと、
 [es] が主語の場合 → 主語の「標準的な位置」は「前域」
         ∴主語 [es] が中域に来た場合は、脱落する傾向が極めて高い。
 [es] が目的語の場合 → 目的語にとっての「標準的な位置」は中域内。
         ∴目的語 [es] が前域に来ることはできない。
(例)目的語 [es] が前域に来ることができない例:
 Ich habe [es] meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.
 ※ × [Es] habe ich meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.
   ○ [Das] habe ich meinem Vater zum Geburtstag geschenkt.

そこで、非人称 [es] の例を以下に列挙しますが、たった今述べた原則から導ける予測と
して、

> 形式主語esは、その種類によっては、文頭(Vorfeld)に(例えば副詞などの)他の
> 語が来た時

ご指摘のケースでは、形式主語 [es] は脱落してしまうはずです。

> 動詞の直後などの他の位置に移動することなく消えてしまうことがあるそうです

** 形式主語の分類(例)**

@生物主語:
●この場合、[es] は動詞(ここでは kommen)の数の形態に影響を与えません。
(es は単数だが、drei Professoren が複数なので、動詞も kommen になっている。
 kommt は誤り。)
 [Es] kommen drei Professoren in die Mensa. --- (5)
  ※ [Drei Professoren] kommen in die Mensa. --- (6)
  ※ In die Mensa kommen drei Professoren. --- (7)
●この場合、[es] は前域以外に現れることはできません(=(6)/(7))。
 → 上記の原則どおり。

なお、次のケースも [es] は1格ですが、補語であり、形式主語ではないので除外します。

Ich bin [es], der/die das getan hat. --- (8)

さて、形式主語のほとんどは、次のA「非人称主語」として使われます。
A非人称主語:
<天候表現>
[Es] regnet stark. --- (9)
 ※ Stark regnet [es] (regnet's). --- (10)
●この場合は、[es] は脱落できません。
[Es] friert mich. --- (11)
 ※ Mich friert. --- mich は「寒いと感じる主体」(主語のよう) --- (12)
Mich friert [es] nicht mehr so sehr. --- (13)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(12) のほうがより自然な表現。
●(13) のように、[es] が消えない場合は、何か "nicht mehr so sehr" のように、さらに
 語句が続く場合が多い。バランスの問題?
[Es] ist mir kalt. --- (14)
 ※ Mir ist kalt. --- 同上 --- (15)
Mir ist [es] kalt wie Sau. --- (16)
●上の (11)〜(13) と同じ。
<時間表現>
[Es] ist schon 10 Uhr. --- (17)
 ※ Schon ist 10 Uhr. --- (18)
   Schon ist [es] 10 Uhr. --- (19)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(18) のほうがより自然な表現。
[Es] blueht bald. [Es] weihnachtet bald sehr. --- (20)
 ※ Bald weihnachtet [es] (weihnachtet's) sehr. --- (21)
●この場合は、[es] は脱落できません。
<慣用句>
[Es] kommt auf dich an. [Es] geht um Leben und Tod. --- (22)
 ※ Auf dich kommt [es] (kommt's) an. --- (23)
●この場合も、(21) と同様に、[es] は脱落できません。
<仮主語>
[Es] ist wichtig, deutlich zu sprechen. --- (24)
 ※ Wichtig ist, deutlich zu sprechen. --- (25)
   Wichtig ist [es], deutlich zu sprechen. --- (26)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(25) のほうがより自然な表現。
 → Deutlich zu sprechen ist wichtig. と言い換えが可能。
[Es] ist mir egal. --- (27)
 ※ Mir ist egal. --- (28)
   Mir ist [es] egal. --- (29)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(28) のほうがより自然な表現。
[Es] ist die Hauptsache, dass jeder gluecklich ist. --- (30)
 ※ Die Hauptsache ist, dass jeder gluecklich ist. --- (31)
   Die Hauptsache ist [es], dass jeder gluecklich ist. --- (32)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(31) のほうがより自然な表現。
 → Dass jeder gluecklich ist, ist die Hauptsache. と言い換えが可能。
<非人称受動>
[Es] wird waehrend des ganzen Monats Dezember gefeiert. --- (33)
 ※ Waehrend des ganzen Monats Dezember wird gefeiert. --- (34)
   Waehrend des ganzen Monats Dezember wird [es] gefeiert. --- (35)
●[es] の脱落はしても、しなくても良い。
●ただし、(34) のほうがより自然な表現。

以上のように、[es] の脱落がどちらでも良い場合でも、やはり脱落してしまった例の
ほうが響きがより自然であり、それは [es] の特性(原則)に起因していると思われます。

例外的だと思われるのは、

[Es] regnet stark. --- (9)
 ※ Stark regnet [es] (regnet's). --- (10)
[Es] blueht bald. [Es] weihnachtet bald sehr. --- (20)
 ※ Bald weihnachtet [es] (weihnachtet's) sehr. --- (21)
[Es] kommt auf dich an. [Es] geht um Leben und Tod. --- (22)
 ※ Auf dich kommt [es] (kommt's) an. --- (23)

これらのケースです。これは、どのように説明すれば良いかわかりません。
(9) などは、[es] の部分を具体的な名詞で置き換えることも可能ですので、何か関係あ
るのかもしれません。
(例) [Die Wolke] regnet stark. → Stark regnet [die Wolke].

とりあえず、一部の例外はあるものの、[es] は(それが主語であれ、目的語であれ)、
非標準的な位置(文中の位置)では、脱落してしまう傾向が高いことを確認しておくこと
が大切だと思います(目的語 es に関しては、そもそも前域には来られない)。

これぞ答えというものは提示できませんが、なるほど、[es] は音声的にも軽く、強勢が
置けないので、このような傾向があるのだな、という程度は納得していただけるかと思い
ます。

返信2 返信-2
 2005/1/14 (金) 17:46:25 - オリー - No.1105639641.2
田中雅敏さま

早速の、懇切丁寧かつ詳細なご説明をありがとうございました。
あまりに詳細な内容なので、素人が一読しただけでは全部をすぐに理解することはでき
ませんが、時間をかけて整理したいと思います。

今とりあえず一点だけ確認させていただきますと、【質問2】については次のようにま
とめて構わないということでしょうか。
 ・必ず消さねばならないもの:@生物主語のesのみ。
 ・必ず残さねばならないもの:田中さまが最後に再掲された3種(Es regnet stark.な
ど)のみ。
 ・それ以外のものはどちらも可(但し、消える場合が多いという一定の傾向は確認で
きる。)
簡単で構いませんので、お手すきの際にご返答頂ければ幸いです。

田中さまのご返答には、個々の点につきましても有益な知識があり、その点でも大変助
かりました。
(例えば、「自動詞の受動態につく形式主語esはMittelfeldでは必ず消える」とばかり
思っておりましたが、これは誤解だったのですね。)
こちらの突然の質問に対してここまでして頂きましたことに重ねて御礼申しあげます。
本当にありがとうございました。

返信3 返信-3
 2005/1/17 (月) 20:39:37 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105639641.3
> 【質問2】については次のようにまとめて構わない
> ・必ず消さねばならないもの:@生物主語のesのみ。

そうですね、生物主語の構文に es が使われるというのは、そもそも「仮の主語」、もっ
といえば「仮に前域を占めるだけの要素」です。先の drei Professoren の例にあります
ように、主語はちゃんと drei Professoren があるのに、それが前域に来ずに、とりあえ
ず前域(=主語の標準的な、規範的な位置)には es が置かれている、という構文ですの
で、この場合の es は本当に補助的な役割しか持っていません。それに加えて、先に述べ
た「es の軽さ」が影響して、主語の規範位置以外の場所では常に脱落してしまうことに
なります。

> ・必ず残さねばならないもの:最後に再掲された3種
>(Es regnet stark.など)のみ。

あえて今回のように分類すれば「3種」ですが、実際このような分類で良いのかについて
は検討していませんので、オリーさんなりにこの分類でよろしければこの分類で整理して
いただいても結構ですし、またご自身なりの分類をされても良いかと思います。とりあえ
ず、Es geht um 〜, Es handelt sich um 〜 などの慣用句的に使われるものや Es
regnet. などは、es は必ず残されますね。

> ・それ以外のものはどちらも可(但し、消える場合が多いという
> 一定の傾向は確認できる。)

これは、この解釈でよろしいかと思います。

> 自動詞の受動態につく形式主語esはMittelfeldでは必ず消える

「必ず」というのがくせ者で、実際たしかに es は消える場合の方が多いですし、それは
私も「es が脱落する方が自然だ」と書いている通りなのですが、es が消えずに使われて
いる例もありますので、「どちらも可」という結論にしています。

返信4 返信-4
 2005/1/15 (土) 14:42:45 - オリー - No.1105639641.4
田中雅敏さま

週末にもかかわらず、再度の迅速かつ丁寧なご返答をありがとうございました。
長年の疑問だったこともあり、整理されたご解答を頂けた事は本当にうれしい限りで
す。
本当にありがとうございました。

Beerdigung 引用
  2005/1/13 (木) 03:01:06 - Das Shiri - No.1105552866
こんばんは

下記の質問、大変良く理解出来ました。ありがとうございました。
立て続けに申し訳無いのですが、良く何を言っているのかわからない文があり教えて下さい。

お葬式にまつわる話の途中からなんですが:

Spaeter geht man dann noch zum "Leichenschmaus". So nennt man,das
anschliessende gemeinsame Essen nach der Beerdigung. Es soll den
Hinterbliebenen zeigen,dass man nicht alleine ist.

ここの最後の文の es soll den...... はどんな訳になるのでしょうか?
最初の es が dass man nicht alleine ist を指しているのだと思いますが、イマイチと
いうかほとんどピンと来ません。

自分なりに訳しますと「一人ぼっちにならない事を、遺族に示されるべきだ」のような感じにな
り、ほぼ意味不明になってしまいます。

よろしくお願い致します。

返信1 返信-1
 2005/1/13 (木) 15:24:49 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105552866.1
たしかに、es は、後続する dass 以下を指す「形式主語」として振舞う場合もあります。
たとえば、
  Es hat mich sehr gefreut, dass du den Test bestanden hast.
  「君がそのテストに合格したことが、私をとても喜ばせた(=私は嬉しい)」
この場合は、es は形式的なものとはいえ、その文の中ではれっきとした「主語」なので、
それと呼応した dass 文も「主語」ということになります。つまり、
  [Dass du den Test bestanden hast] hat mich sehr gefreut.
と言い換えることもできるわけです。

ところが、今回のご質問のケースでは、es は dass と呼応していません。つまり、この
場合の es は形式主語ではなく、従って、
(参考) [Dass man nicht alleine ist] soll den Hinterbliebenen zeigen.
というような言いかえができません。なぜなら、もし es が形式主語で dass を実質上の
主語であると仮定したところで、zeigen の目的語(何を遺族たちに示すのか)が無くなっ
てしまうからです。

そこで、本件の dass文は、動詞 zeigen の目的語であると考えなければならないことに
なります。そうすると、soll はひとまず度外視すれば、動詞は zeigen、主語は es、
そして目的語は dass以下、というように、ちゃんと主語・動詞・目的語のすべてが揃うこ
とになります。

さて、ここで、es には、形式主語や非人称主語(たとえば Es ist 10 Uhr. Es ist
sonnig. のような時刻や天候に使われる)以外に、大切な役割があることを思い出してく
ださい。それは、「中性の名詞を受ける代名詞(人称代名詞)」です。同様に、男性
名詞には er、女性名詞には sie という代名詞が用意されています。もちろん、これらは
適切な格変化をさせないといけませんが。

本件の es が指し示せそうな中性名詞が、直前にありますね。
das (anschliessende gemeinsame) Essen です。
ですから、ご質問の箇所は、
  Das gemeinsame Essen soll den Hinterbliebenen zeigen, dass man nicht alleine
ist.
と読み替えることができます。

「葬儀のあとに遺族たちが同席して摂ることになっている食事は、遺族たちに、自分た
ちは一人ぼっちで残されたわけではない、ということを教えてくれるものになっている」

ということですね。

返信2 返信-2
 2005/1/13 (木) 19:28:26 - Das Shiri - No.1105552866.2
ありがとうございます。

基本的なところですでに滑ってしまっていたんですね。dass-Satz のせいで混乱してしまいま
した。 

ちょっとひっかかるのですが、「dass man nicht alleine ist」 の man は何故 「die
Hinterbilebenen」 になっていないのでしょうか? なぜ man なのでしょうか? 田中さん
の訳をみると 「man」 は「自分たち」となっていて、つまり遺族をさしていますが、遺族と
いう集団であるのに「ひとりぼっち」というのは何か変な気がするのですが。

それともここの man は葬式を行われている側、つまり死者をさしているのでしょうか?

返信3 返信-3
 2005/1/13 (木) 21:55:18 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105552866.3
なるほど、鋭い視点ですね。
私は、man をどのように訳せば良いかということをあまり考えずに訳してしまいました。
ですから、短絡的な訳になってしまいました。申し訳ありません。

ここでは、das gemeinsame Essen の "gemeinsam" という単語と、"nicht alleine" が対
応しているのでしょうから、やはり man は「死者」ではなく「残された遺族たち」と考え
るほうが自然です。

たしかに、ご指摘の箇所は、dass sie nicht alleine sind と表現しても良さそうです。
(Es soll den Hinterbliebenden zeigen, dass sie nicht alleine sind.)
「残された人たちに、(彼らが)決して独りぼっちじゃないことを教える」

しかし、「独りぼっち」じゃないのは、別に「彼ら」だけではなく、一般的にこの世に生
きる人はみな決して孤独ではない、誰かがそばにいるんだ、ということを考えて、【総称
的】に man と表現してあるのだと思います。人というものは概して孤独ではない、それは
普遍なのだけれども、そのことを「彼ら」はたまたま大切な人を亡くしたあとの食事の席
で、それを改めて感じるのだ、ということだと思います。(ひょっとすると、「いや、そ
れはそうだが、世の中には本当に天涯孤独の人だっているじゃないか」という反論がある
かもしれません。しかし、このような【総称】表現では、ある程度の例外的なものは含ん
でも構いません。もちろん、天涯孤独の人なんていてほしくありませんが。たとえば、
「にわとりは卵をうむ」という文は、ごく自然な文ですね。しかし、実際に卵をうむのは
雌鳥だけで、雄鶏はうみません。ですから「にわとりにも卵をうまないものもいるじゃな
いか」となるわけですが、それでも「にわとりは卵をうむ」というのはにわとりの一般的
な特性を言っており、正しい命題といえます。それと同じで、「ひとはみな孤独なんかで
はない」というのも、人類に対する一般的な側面を言い表したものです。)

話がそれましたが、具体的な主語(ここでは sie = die Hinterbliebenden)の代わりに
man で代用するような例はたくさんあります。たとえば、博物館で、ある来訪者が館員に
「こちらでは写真撮影しても良いですか」と尋ねるとします:
 A: Darf ich hier fotografieren?
 B: Ja bitte, aber hier darf man nur ohne Blitz.
Aは、もちろん "Darf man hier fotografieren?" と聞くこともできますが、とりあえず
ich を主語にして質問したとしましょう。その場合も、Bは主語を man に置き換えて言
うことが普通です。

今回の man も、そのように、主語を【総称的】に拡大して表現しているのだと思います
が、いかがでしょうか。

返信4 返信-4
 2005/1/14 (金) 14:03:57 - Das Shiri - No.1105552866.4
ありがとうございます。

何かしっくり来なくて、そのまま質問せずに流してしまおうかと思ったんですけど質問して良か
ったです。大変よくわかりました。
そういった、意味で man を使っていたんですね。ドイツ語も日本語同様、結構奥が深いです
ね。

構文 引用
  2005/1/13 (木) 05:38:48 - ssaito - No.1105562328
お願いします。

A : Wie feierst du denn deinen Geburtstag?
( 君はどんなふうに誕生日を祝うの? )
B : Normalerweise trifft sich die ganze Familie
zum Kaffee trinken und Kuchen essen und am Abend
・・・(略)
( 普通は家族全員が集まってコーヒーを飲んで、ケーキを
食べて、それから夜には・・・ 略)

とテキストにあるのですが、

B : ・・・ zum Kaffee zu trinken und Kuchen zu essen ・・・

のようにはならないのですか。

返信1 返信-1
 2005/1/13 (木) 15:43:55 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1105562328.1
なるほど、たしかに、ここで言われている文意は、「コーヒーを飲んで、ケーキを食べる
ために、家族全員が集まるのだ」ということですから、可能性としては

"um zu不定詞句" (「〜するために」)

というのを使って、

(参考)Normalerweise trifft sich die ganze Familie, um Kaffee zu trinken und
Kuchen zu essen.

と表現することは可能です。

実は、ここで挙げられているテキストは、同じくこの「〜するために」という表現になっ
ています。
つまり、「〜するために」という表現形式は、"um zu 不定詞句"
だけでなく、zum Trinken のように "zu + 名詞化された動詞"
で表すことも可能だということです。

その前に、まず、「名詞化された動詞(=動詞の名詞化とも呼ぶ)」を簡単に説明します
と、いたって簡単で、「動詞そのもの(動詞の原形)を大文字で書き始めると名詞にな
る」というだけのことです。この場合、動詞が名詞化されたとはいえ、名詞は名詞ですの
で、性別が割りふられなければなりません。動詞の名詞化は中性名詞と決まっています。

つまり、
 動詞 gehen → 名詞 das Gehen
 動詞句 ins Bett gehen → das Insbettgehen
というように、まるっきりそのまま名詞化することができます。ただし、たとえば
das Insbettgehen という文字列を見ると、なにやら読みにくいですね。ですから、das
Ins Bett gehen のように、読みやすさのために敢えて Insbettgehen としてしまわずに
一語一語を分けて書く場合もあります。

今回の該当部分、zum Kaffee trinken となっている部分は、zum Kaffeetrinken と書い
ても同じことだということです(zum Kuchenessen も同様)。

そして、zu + das Kaffeetrinken というように、名詞化された動詞に前置詞の zu をつ
けます。すると、「コーヒーを飲むことのために」という具合に、「〜のために」という
表現が可能になります。zu + das Kaffeetrinken は、もちろん zu が3格支配の前置詞
であることを考えて zu dem Kaffeetrinken = zum Kaffeetrinken となるべきですね。

ですから、今回のBのテキストは、

Normalerweise trifft sich die ganze Familie, zum Kaffeetrinken und zum Kuchenessen.

という意味で書かれているわけです。Kaffee と trinken が間を空けて書かれているので
紛らわしいですが、ここには zu不定詞(zum Kaffee zu trinken のように)が入る余地
はありません。

返信2 返信-2
 2005/1/13 (木) 21:28:48 - ssaito - No.1105562328.2
御説明有難う御座います。

二重、三重の言語利便考案といったものが施されていたのですね。

全1000件(返信記事を除く) | ページ間移動→[ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 95 96 97 98 99 100 ]


最大1000件保持 | 投稿レポートON | 管理者宛てEメール | ?ヘルプ

MiniBBS-EX 1.19