ドイツ語質問箱

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ページ 97 (961〜970)
語順 引用
  2004/10/6 (水) 09:08:20 - ssaito - <saito-fs@nifty.com> - No.1097021301 - 返信コールON
お願いします。テキストでは・・・

Sind Sie Frau Becker?
Nein, ich heiβe Beck.

とありますが、この答え方として

Nein, Beck heiβe ich.

も良いでしょうか。日常会話ではそのパーセンテージはどれくらいでしょう。

返信1 返信-1
 2004/10/6 (水) 15:47:35 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1097021301.1
こんにちは。
はい、"Beck" にアクセント(強勢)を置けば、可能ですよ。他には、
"Nein, Beck ist mein Name." なども可能ですね(同様に、強勢が必要)。
実際、この "Beck heisse ich." のような形式は、自己紹介で使われる
こともあります。
"Hallo, Oliver Kahn heisse ich und bin 24 Jahre alt...."

パーセンテージとしては、詳しくは分かりませんが、かなり自由に使える
形式であることは間違いありません。 (田中)

返信2 返信-2
 2004/10/6 (水) 16:49:21 - ssaito - No.1097021301.2
応答有難うございます。

自己紹介のときに有効であることが判りました。
強めて発音することが必要なのですね。

holen と abholen 引用
  2004/10/2 (土) 17:17:52 - ssaito - No.1096705072
お願いします。

タイトルの二つの動詞の意味の違いはどう言ったものでしょうか。
一般に ab- が付くとどういう意味になるという傾向というものはあるのでしょうか。

返信1 返信-1
 2004/10/2 (土) 18:25:02 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096705072.1
こんにちは。
holen : (必要なモノを)取りに行って戻ってくる
      たとえば、牛乳が必要なので、近くのスーパーまで行って買って戻ってくる
    ( 〃 人を)呼びに行って戻ってくる
      たとえば、Aさんに電話が入ったので、Aさんを呼んで来る
=== つまり、この holen の動作では、「牛乳を買うスーパー」という場所まで、@行く、
そしてA用事を済ませる(牛乳を買う、Aさんに電話が入っていますよと声をかける)、
B戻ってくる という一連の行動を指します。

それに対して
abholen : (すでに用意されているモノ)を取ってくる
      たとえば、注文しておいたバースデーケーキを取りに行って戻ってくる
     (〜で待っている人のところに行って)連れてくる
      たとえば、夜道は危ないので、駅で待っている娘を車で迎えに行って戻る
=== つまり、abholen では、@行く、そしてA戻る という行為のみです。現地に行って
何かを買ったり、電話が入っていますよと説明したりするような行動は不要です。

そもそも、ab- という前つづりは、前置詞の ab ですから、その意味は「〜から離れる・
出発する」というものです。ab|fahren だと「出発する」ですね。そこから、ab- がつい
た動詞には、「離れる、減る、引き離す」などの、何かしら<遠ざかる>ニュアンスがあ
ります。「出発」だって、要するに「駅や港などから離れていく」わけですね。以下の
ab- がついた動詞は、どれも<遠ざかる/遠ざける>イメージでまとめることができない
でしょうか。(ドイツ語の ab は、英語の off に相当)
 ab|sagen: 断る
 ab|nehmen: 減る、減らす(体重など)
 ab|fliegen: 離陸する
 ab|stossen: 突きはなす、(サッカーで)ゴールキックする

表題の abholen も、たとえば駅で待っている娘を「その場から連れ帰る」ということで
<遠ざける>というイメージが当てはまるでしょう。
単なる holen であれば、用意されているモノ/待っている人を持って/連れて帰る(=遠
ざける)というよりは、単に「買いに行く、呼びに行く」という程度の意味しかありませ
ん。(田中)

返信2 返信-2
 2004/10/2 (土) 21:21:37 - ssaito - No.1096705072.2
精力的な Antwort を有難うございます。

なんとなく解ったような気がしますが、これからも同種の
動詞に気をつけて、確実な語感を獲得して行きたいと存じます。

返信3 返信-3
 2004/10/3 (日) 14:13:29 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096705072.3
たしかに、ドイツ語では、基本動詞に分離前つづりが付くだけでニュアンスの違いを
表せるのですから、言い換えれば、そのニュアンスの違い(語感)を獲得できれば、
いろいろな分離動詞が使いこなせるということですね。
たとえば、
  wenden
an|wenden
zu|wenden
など、どの前つづりが付くかによって、少しずつ意味が違ってきていますね。

再帰代名詞について 引用
  2004/9/27 (月) 22:41:27 - chika - No.1096292488
こんばんは。

わからない所があり、質問させて下さい。

教科書に

Beeil dich,sonst setzt sich jemand hin.

という文が教科書の会話文の中でありました。
疑問に思ったのは、再帰代名詞の sich の位置なんです。

今まで私が習った文の作り方だと、

Beeil dich,sonst setzt jemand sich hin.

になると思ったんですが、、、動詞と再帰代名詞はセットになるのでしょうか??

宜しくお願いします。

返信1 返信-1
 2004/9/28 (火) 00:28:10 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096292488.1
こんにちは。たしかに、ドイツ語の語順を考える上で、このような再帰代名詞や代名詞が
どこに来るかに注目することはとても大切です。
 まず、chika さんが言われる "[...], sonst setzt jemand sich hin." も間違
いではありません。しかし、より“自然な”語順としては、やはり "Beeil dich, sonst
setzt sich jemand hin." のほうが好ましいですね。
 ただ、これは、「動詞と再帰代名詞」がセットになるということを言っているのではあり
ません。

> Beeil dich, sonst setzt sich jemand hin.

もし動詞の直後に必ず再帰代名詞が来るのであれば、上の後半部分の主語を jemand では
なく er などに置き換えたときに、"[...], sonst setzt sich er hin." となる
でしょうが、実際は "[...], sonst setzt er sich hin." となります。または、
これが副文(従属節)の場合も、動詞と再帰代名詞は必ずしも隣接しません。
"[...], damit sich niemand hinsetzen kann."
 ここで考えるべきは、「名詞(普通名詞、代名詞、再帰代名詞)類」の相対的な位置関
係です。上でいくつかヒントが出ましたが、たとえば "jemand" と "sich" を並べたいとき
は、どうやら "sich jemand" の順序になりそうで、もう1つ "er" と "sich" の場合には
どうやら "er sich" の順("sich er" とはならない)が好まれます。実は、ドイツ語の
名詞類にはある程度の語順ルールがあるのです。
 名詞は、大きく分けて「一般名詞(固有名詞や代名詞形ではない通常の名詞)」と
「代名詞(人称代名詞や再帰代名詞)」に区分されます。すると、この両者の中で、序列
ができますね。すなわち、一般名詞と代名詞が両方登場するような場合には「代名詞 >
一般名詞」(=代名詞のほうが先、一般名詞が後)という配列です。これは、文法的な
理由というより、音韻的な要因がからんでいます。一般に代名詞のほうが音節が短いので
“軽い”のです。"sich" は1音節、人称代名詞も "wir, er, sie, ich" などほとんど
が1音節("ihnen" は2音節)で非常に軽い(音として非常に短い)ですね。それに対し
て「代名詞形ではない名詞」はたいていアクセント(強勢)もおかれ、強めに発音され
ます。簡単にいうと“軽い”ものは前へ前へと置かれるのです。
 それでは、一般名詞同士が2つ並ぶようなときはどうなるかというと、こちらは格に
よって序列が決まっています。すなわち、(左から)「1格 > 3格 > 4格」です。
 では、人称代名詞が2つある場合はどうでしょうか。"er" と "mich" などのような
場合です。この場合は、格(「1格 > 4格 > 3格」)の序列です(※)。つまり、
"Es ist kein Wunder, dass er mich liebt." という語順が自然であって、"[...], dass
mich er liebt." は不自然です("er" を強く読んで、「私を好きなのは他の誰でもない、
彼だ!」と言いたいような場合は話は別ですが…)。
 それでは、最後に、人称代名詞と再帰代名詞が登場するときは? 再帰代名詞も一種の
目的語ですから、格としては3格か4格しかありません。ですから、格の情報どおりに
配列されます。ですから、"[...], sonst setzt er sich hin." となるわけです。

まとめると、こうなります。
[man] -nom-akk-dat-NOM-DAT-AKK
※ "man" はいつも一番左に出てきます
※ 2格は示していません
・小文字のものが代名詞的要素
・大文字のものが非代名詞的な名詞です
・nom/NOM:1格、dat/DAT:3格、akk/AKK:4格
(※)3格と4格目的語がどちらも代名詞のときは、例外的に「4格 > 3格」という順序
になるのも覚えておきましょう。

表題の "Beeil dich, sonst setzt sich jemand hin." という文では、たしかに jemand
も文法的には「代名詞(正確には不定代名詞という)」ですので、ちょっと説明が苦しく
なりますが、少なくとも、"sich" と "jemand" を比べてみると“音韻的な軽さ”が違う
ことは明らかですね。ですから、より“軽い(音として短い・弱い)”sich が先に、そし
て、より“重い(音として少し長い・強い)”jemand のほうが後に来るのはごく自然なの
です。
(田中)

返信2 返信-2
 2004/9/28 (火) 00:47:41 - Room No.4 - No.1096292488.2
>横レス失礼します

なるほど、音の軽さなのか
意味の軽さなのかと思ってた…

返信3 返信-3
 2004/9/28 (火) 16:07:03 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096292488.3
> なるほど、音の軽さなのか
> 意味の軽さなのかと思って

たしかに、「代名詞」はすでに「名詞の代理」なのであって、名詞そのものよりは意味や
役割も軽いですから、意味の軽さは音の軽さと結びついていると言えないこともないです
ね。代名詞がどれも音節が短く軽い要素なのは偶然ではありません。
 ただ、語順の配列を決めるときには、アクセント(強勢)が大きな役割を果たします。
たとえば、次の2つの語順の可能性のうち、どちらがより自然かといいますと、

Ich moechte [einem Maedchen](3格) [den Blumenstrauss](4格) schenken.
Ich moechte [den Blumenstrauss](4格) [einem Maedchen](3格) schenken.

実は後者です。格の優先順序は、「3格 > 4格」なのですが、ここでは、一方が定冠詞
つきの「定の名詞」、そして他方が不定冠詞(不定名詞)だということがポイントです。
「定・不定」の定義は、すでに文脈にその名詞が導入済みかどうかということですので、
定の名詞のほうはすでに文脈上(話者にも聞き手にも)わかっており、あまり重要では
ありません。それよりも、不定名詞のほうこそ「新情報」なのであって、こちらに強勢
もしくは(文法的にいえば)焦点があてられます。「新情報」として強調したいものが
できるだけ後ろのほうに来るというのは、認知的にもメリットがあって、文の後ろのほう
で発せられる単語のほうが聞き手の耳に残りやすいということからも説明できます。
ですから、語順のルールの追加条項(?)としては、「定 > 不定」の配列も頭において
いただければと思います。
 このように、情報としての重要度合いは実際に発話される際のアクセントなどによる
音の強弱に関わってきますので、語順を左右するのはむしろ「音」といって良いのではな
いかと考えるのです。「意味」はむしろ格情報などと結びついていますね。格情報も語順
を決めるときの重要な要因ですので、とても大切です。ただ、時として、その格情報より
も音の情報で語順が決まることもあるということだけが言いたかったのです。

返信4 返信-4
 2004/9/28 (火) 23:22:41 - chika - No.1096292488.4
ありがとうございます。

今まで(ichなどを使っていた時)間違った使い方をしてたのかな?
と慌てていました。

音の軽さというのがあるのですね。勉強になりました!

早い回答&詳しい説明 本当にありがとうございました。

chika

gernとgerne 引用
  2004/9/27 (月) 01:02:13 - Apfel - <メール送信> - No.1096214533
先日は質問に答えていただき、ありがとうございました。
今度はgernの使い方についてなのですが…。

ドイツ語の文章のなかで時折り、gernがgerneになっている時があります
が、この変化にはどういう規則性があるのでしょうか?
gernは副詞ですし、変化といっても、-eが付くだけで、なぜeが付くのかよ
く分かりません。
どちらを使ってもかまわないものなのでしょうか?

返信1 返信-1
 2004/9/27 (月) 17:21:57 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096214533.1
こんにちは。
 はい、gern と gerne はどちらを使っても構いません。
 ご指摘のとおり、gern / gerne は副詞ですので、不変化詞(変化しない品詞)です。
ですから、語尾の -e は変化語尾ではありません。
 他にも、allein / alleine は同じようにどちらでも使えます。
 私は方言分布の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、-e が付く形式は
(本来は)北ドイツに多い用法だと聞いたことがあります。もっとも、現在はさほど
きれいに使用分布がわかれているとは思えませんが(地方の南北を問わず -e を付ける)。
 [ gern / gerne ] [ allein / alleine ] は、いずれも異形態として自由に交換可能です。

(追記)ある方からアドバイスをいただきました。gerne も alleine も、語尾に -e を
つけることで歯切れもよく、はっきりと強調させることができるという面もあるようで
す。たしかに、私自身、(ほぼ)いつも -e をつけて話しています。そのほうが歯切れが
良いので。(田中)

返信2 返信-2
 2004/9/27 (月) 21:21:56 - Apfel - <メール送信> - No.1096214533.2
gernとgerne、どちらを使ってもかまわないのですね。
今まではあいまいな理解のため、どちらで言うべきか自信がなかったの
ですが、これで安心して使えます。
gerneの方が歯切れがいいというのも、言われてみてなるほどと思いました。
疑問に答えていただき、どうもありがとうございました。

2格の使い方? 引用
  2004/9/25 (土) 02:59:18 - Apfel - <メール送信> - No.1096048758
はじめまして、こんにちは。
勉強していてよくわからないところが出てきたので、質問させてください。

< Japanerinnen achten sehr auf ihr Aeusseres. >
「日本人女性は外見にとても気を使う。」

という文が出てきたのですが、このAeusseresは、"das Aeussere 外観、
姿"の2格ですよね?
Auesseresの前のihrは、なぜihresに変化しないのですか?

それから、2つ目の質問です。
achten auf +4格で、「〜を気にかける」という意味になりますが、なぜこ
の文章では4格ではなく、2格をとっているのでしょうか?

最後に、これと同じ意味の文を、4格を使った文章でも書けるのでしょうか?

なにか勘違いしているような気もするのですが、自分では考えを整理で
きなくなってしまいました。
よろしくおねがいします。

返信1 返信-1
 2004/9/25 (土) 09:58:50 - katze - <メール送信> - No.1096048758.1
Apfelさん、こんにちは。はじめまして。
田中さまのご登場を私も心待ちにしていたのですが
その前に横から入らせていただくことにしました。

< Japanerinnen achten sehr auf ihr Aeusseres. >
「日本人女性は外見にとても気を使う。」

> このAeusseresは、"das Aeussere 外観、
> 姿"の2格ですよね?

私が思うに、これは"Aeussere"の4格かと考えます。
この"Aeussere"なる名詞、定冠詞がついていれば
他となんら変わりない単なる中性名詞なのですが、
das が外れて格変化する際には形容詞と同じかたちに
なるのですよ。(・・と思います。)
なので、上に書かれた「〜auf ihr Aeusseres」のように
不定冠詞の後に4格になるときには、形容詞と同じように
-sが付くのだと思います。
(論点誤りでしたらごめんなさい。)

寧ろ私が面白い(不思議)と感じたのは、
主語が複数であるのに対し、目的格である4格の名詞は
単数だということです。
私の発想では

「Japanerinnen achten sehr auf ihre Aeusseren.」

としてしまいそうですが...。
(でもこう書くと、日本人女性AさんがBさんの外見もCさんの外見も
気にかける、ということになってしまうのでしょうか。)
まとまらない回答ですみません。
責任転嫁ですみませんが、他の方々フォローをお願いします。。

返信2 返信-2
 2004/9/25 (土) 13:12:03 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096048758.2
Apfelさん、katzeさん、こんにちは。
※ katzeさん、ザクセン2格について少しコメントしていますのでご覧ください。

はい、そうですね。Apfelさんが言われているように、auf etwas4 achten(「〜に注意を
払う)」の auf は「4格支配の前置詞(後ろに来る名詞が4格になる)」ですので、
"auf ihr Aeusseres" は4格で合っています。
 その理由は、katzeさんが説明してくださっているとおりですが、補足しておくと、

> das が外れて格変化する際には形容詞と同じかたちになるのですよ

なぜなら、"aeusser" は形容詞そのものだからです。ちなみに、das Aeussere だって、実は
形容詞の格変化です(das は抽象的事物<中性名詞>を指すための定冠詞)。

  (参考) 1格 das Aeussere      das aeussere Ding
       2格 des Aeusseren      des aeusseren Dings
       3格 dem Aeusseren      dem aeusseren Ding
       4格 das Aeussere      das aeussere Ding
     <名詞化された場合の変化>    <純粋な形容詞の場合>

Ding が省略された場合、形容詞が名詞的に扱われ(名詞に格上げ)ます。
 上の一覧は、定冠詞がついたときの変化(形容詞の弱変化)ですが、もし冠詞が不定冠詞、
もしくは不定冠詞類、所有冠詞(本件の ihr, mein など)であれば、変化が少し変わり
ます。

  (参考) 1格 ein Aeusseres    ein aeusseres Ding
       2格 eines Aeusseren    eines aeusseren Dings
       3格 einem Aeusseren    einem aeusseren Ding
       4格 ein Aeusseres    ein aeusseres Ding
     <名詞化された場合の変化>    <純粋な形容詞の場合>

       1格 ihr Aeusseres    ihr aeusseres Ding
       2格 ihres Aeusseren    ihres aeusseren Dings
       3格 ihrem Aeusseren    ihrem aeusseren Ding
       4格 ihr Aeusseres    ihr aeusseres Ding
     <名詞化された場合の変化>    <純粋な形容詞の場合>

これが、まさしく今回の ihr Aeusseres の正体(?)です。「自分の外面上のもの」(ihr
aeusseres Ding)の Ding が省略された「形容詞の名詞化」だったわけです。
 これは何も珍しいことではなくて、今ではまるで普通名詞になってしまっているかに思える
「サラリーマン・被雇用者 der Angestellte / die Angestellte」も、元は形容詞の
名詞化です。その証拠に、冠詞を定冠詞ではなくて不定冠詞にして「ある1人のサラリー
マン」
というようにすると
ein Angestellter /
eine Angestellte になります。  (田中)

返信3 返信-3
 2004/9/25 (土) 13:10:49 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096048758.3
> 私が面白い(不思議)と感じたのは、
> 主語が複数であるのに対し、目的格である4格の名詞は
> 単数だということです。

これは、とても興味深い視点です。
 主語が複数で、目的語が単数である場合、「主語それぞれ1人につき1つの目的語」という
解釈になります。たとえば、
・ Die meisten Studenten besitzen ein Auto.
(ほとんどの学生が車を1台所有している)
・ Alle Maenner lieben [nur] eine Frau.
(男性はみな1人の女性を愛するものだ)
このような解釈を【分配読み】と言うことがあります。つまり、上記の例の学生にしろ、男性
にしろ、すべての学生で共同でたった1台の車を所有しているという解釈はできず、また、
世界中のすべての男性がたった1人の共通の女性を愛して(獲りあって?)いるという解釈は
非常に困難です(一夫多妻制の世界は除けば)。[nur] を入れればはっきりするように、
男性1人につき愛する女性は1人である…というように、分配的に解釈するのが自然です。

○学生A,B,C  車 x, y, z
   A besitzt x
   B besitzt y
   C besitzt z
 不自然: A・B・C besitzen gemeinsam x.
○男性A,B,C  女性 X,Y,Z
   A liebt X
   B liebt Y
   C liebt Z
 不自然: A・B・C lieben alle X.

> 私の発想では
> 「Japanerinnen achten sehr auf ihre Aeusseren.」
> としてしまいそうですが...。
>(でもこう書くと、日本人女性AさんがBさんの外見もCさんの外見も
> 気にかける、ということになってしまうのでしょうか。)

この katzeさんのコメントは、まさしくそのことを指摘したものですね。1人1人の日本人
女性がそれぞれ1人(=自分自身)の外見だけを気にするのではなく、それぞれが複数の人の
外見を気にすることになります。

○Japanerinnen achten sehr auf ihr Aeusseres.
女性A,B,C  自分の外見 a, b, c
   A achtet auf a
   B achtet auf b
   C achtet auf c
○Japanerinnen achten sehr auf ihre Aeusseren.
女性A,B,C  自分の外見 a, b, c
   A achtet auf a, c
   B achtet auf b, a
   C achtet auf c, b (たとえばの話)

返信4 返信-4
 2004/9/25 (土) 15:44:33 - katze - <メール送信> - No.1096048758.4
田中先生(とお呼びさせていただきます...)
「サクソン属格」について詳しいご説明をありがとうございました!
今やドイツ語としては古くなったものが
現代我々がよく使っている英語として姿を留めているなんて
なんだか語学のロマンを感じます。

それから、「分配読み」についても解説をありがとうございました。
おかげでスッキリしました。これからこの手の文を書く際に
気を付けないと後の方もつられて複数にしてしまいそうです。
また、"aeusser"それ自身が形容詞だというご説明、
今までわかった「つもり」でいたものが明確に浮き出てきたようで
こちらもスッキリです(^^)

返信5 返信-5
 2004/9/26 (日) 04:45:57 - Apfel - <メール送信> - No.1096048758.5
ていねいでわかりやすい説明、ありがとうございました。
katzeさんもありがとうございました。
katzeさんのおかげで、目的語が複数にならなかった理由がわかりました。

das Aeussereは名詞化された形容詞だったのですね。
それで謎が解けました。
-esがついている名詞は、『男性名詞か中性名詞の2格』とすっかり思い
込んでいたようです。
なるほど、形容詞変化なら、-esで終わっている名詞でも2格だとは限りませんね。

これからは、名詞化された形容詞のこともしっかり頭に入れて、ドイツ語
にはげみたいと思います。


ズィング アン ディッヒ 引用
  2004/9/25 (土) 11:27:54 - ssaito - No.1096079065
お願いします。

どこかで 「 実存、ものそのもの、・・・ 」 のようなことを
「 ズィング アン ディッヒ 」 と言うように聞いた記憶が
あるのですが、正しいでしょうか。また、どういうふうに綴
るのでしょう。

返信1 返信-1
 2004/9/25 (土) 13:40:32 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1096079065.1
こんにちは。
"Ding an sich" ですね。読み方をあえてカタカナで書くと、「ディング アン ズィッヒ」
でしょうか。
   Ding: もの、事柄
   an: 〜に接している、密着している<前置詞>
   sich: 自分自身<再帰代名詞>
また、哲学用語では「アン=ジッヒ」と表記するようです。

an sich という句は、よく「〜そのものは、〜自身は」という意味で使われます。
(例) Der Flug hat nur sehr wenig gekostet. Aber die Flugmaschine an sich war
ganz neu. Es war sehr guenstig.
   (航空券は格安だったが、飛行機そのものは新しく、とてもお得だった)

返信2 返信-2
 2004/9/25 (土) 15:21:44 - ssaito - No.1096079065.2
早速の Antwort 有難うございます。

いやお恥ずかしい。長い年月不勉強でしたので、
何時の間にか頭の中で入り混じっていたのですね。
すっきり致しました。

定冠詞について 引用
  2004/9/23 (木) 12:14:10 - katze - <メール送信> - No.1095909250 - 返信コールON
こんにちは。以前「街の名」の性についてお尋ねした者です。
今回もまた定冠詞に関わる質問なのですが・・・。

ドイツ民謡に
「Das Wandern ist des Muellers Lust」
というタイトルのものがあります。
何故「Lust」に係る定冠詞が「des」なのでしょうか?
普通に考えるとLustは女性名詞ですので
「Das Wandern ist die Muellers Lust」
となりそうなものですが・・・。
参考書等を見てもどうも糸口が見えてこないので、恐れ入りますが
ご教示いただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2004/9/24 (金) 00:13:51 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1095909250.1
こんにちは。
ご質問の des Muellers というのは、「ザクセン2格(属格)」と呼ばれているものです。
ご存知のように、標準ドイツ語では2格といえば、
・ [das Auto [meines Vaters]]
のように、修飾する2格(meines Vaters)が被修飾部(das Auto)の後ろに位置します。
しかし、時代をさかのぼったドイツ語、そして現代ドイツ語でも一部の方言で、
[[meines Vaters] Auto] のような、前から2格が修飾する「ザクセン2格」が見られます。
 ここで、ご指摘のとおり、Lust は女性名詞ですから、どこかに定冠詞 die が出てきて
も良さそうなものですね。
・ die Lust des Muellers
という形であれば問題ありません。しかし、
・ die des Muellers Lust …(1) も、
・ die Muellers Lust …(2) も、
いずれも適切ではありません。ここで、そもそも「定冠詞」とは何かを考える必要があり
ます。
 定冠詞の機能として一番大切なものは、「たくさんあるもののうちから、これだ!という
ものを1つ取り出す」機能です。世の中にはたくさんの車(Auto)や[抽象名詞ではあり
ますが]たくさんの意欲・気持ち(Lust)がありますね。その中で、「今これから私が言い
たいのは・指しているのはこの車/意欲のことなんだよ」ということをはっきりと示してやる
必要があるとき、そのときに定冠詞を使います。逆に、別にこれだ!と指し示さなくて良い、
任意の(何でも良いので)車で良いのであれば、それは「不定冠詞」を使っていれば良いの
です。
 さて、ここで [des Muellers] が実は、定冠詞と同じく「特定の1つを取り出す」機能を
もっていることに注意しましょう。「あの Mueller の(Lust)」というわけです。そうする
と、もうお気づきでしょうが、(1)も(2)も、[die] が取り出し機能、そして
[(des) Muellers] も取り出し機能を持っているわけですから、機能が重複してしまって
います。そこで、Lust はせっかく(?)女性名詞なのに die が登場する機会がないのは
残念ですが、取り出し機能は (des) Muellers に担ってもらいます。
 分かりやすく図示すると、次のようになるでしょうか。ちょうど、[die] と
[(des) Muellers] が同じ位置を取り合っている(これを相補分布と言います)のが分かる
でしょう。
・ [[   die   ] Lust]
  |相補分布|

・ [[ des Muellers] Lust]
 従って、残された道は、
・ [die Lust [des Muellers]] か、
・ [[des Muellers] Lust] ←これが表題のもの
しかありません。
 補足までに、他の例を挙げると、
・ [[Japans] Hauptstadt]
・ [[ die ] Hauptstadt Japans]
はいずれも適切ですが、
・ [[die] [Japans] Hauptstadt]
という形式は認められません。

少し文法用語の多い説明になってしまいました。不明な点があれば追ってご質問ください。
(田中)

返信2 返信-2
 2004/9/24 (金) 07:48:58 - katze - <メール送信> - No.1095909250.2
田中さま
いつも迅速且つご丁寧なご回答をありがとうございます!
なるほど!「ザクセン2格」!初めて聞きました。
ご教示くださった組み立てかた(位置・システム)については
非常に良く理解できました。
前からの2格を使ってLustを修飾しているとは・・ドイツ語ってなんて奥深くて
ステキなんでしょう。もちろん現代ではあまり使われていないかとは
思うのですが、私もいつか自分で(詩など書ける能力が養われた暁には)
この「ザクセン2格」を使ってみたいものです。
ところで「ザクセン2格」ということは、ザクセン地方の発祥(?)
なのでしょうか?もともとはザクセンだけで使われていた文法(方言)
が全国に広まったものなのでしょうか?
今でもザクセンのお年寄りはこういう使い方をしているのでしょうか。
(先に挙げた民謡も今ではドイツ国内はもとより全世界で歌われていますが
もともとはザクセンの歌だったということが判りますよね。
本当に興味深いです。)

返信3 返信-3
 2004/9/25 (土) 12:21:47 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1095909250.3
「ザクセン」という名は、たしかに現在のドイツの「ザクセン州(ザクセン地方)」に残って
いますが、「ザクセン2格」の「ザクセン」の由来は「土地・地方」というよりは、むしろ
「ザクセン人」に由来します。ゲルマン民族の中のアングロ人、サクソン人、ジュート人が
使っていた言葉が現在の英語の祖先(=アングロサクソン語)です。
 現在の英語にも普通に見られる "today's horoscope(今日の星占い)" の "'s"(アポスト
ロフィー + s)が、本来の「サクソン属格」そのものです。標準ドイツ語では、"Horoskop
von heute" というふうに言うしかありません("heutes Horoskop" などとはもちろん言えな
い)。しかしながら、ザクセン2格を使えば、"des Tages Horoskop" と表現することが
できます(※)。
 このように、アングロサクソン語でごく一般的に使われていたこの(前から後ろに向かって
修飾する)属格形のことを「ザクセン2格(サクソン人の2格)」と呼び、現代ドイツ語で
標準的な後ろから前に向かっての2格修飾形と区別しているのです。
(※)実際には、Tageshoroskop というように一語で済ませてしまいます。「日替わり星
占い」
 今回の民謡も、その発祥はどこか分かりませんが、おそらくサクソン人たちの歌だったと
言うことでしょうか。 (田中)

遺伝子組換え食品 引用
  2004/8/11 (水) 12:37:44 - 川村眞章 - <メール送信> - No.1092195464
田中様

先日から、遺伝子組換え食品をドイツ語で何と言うのか調べておりますが、今だ見つけることが
出来ません。 本屋で販売されている辞書には載っていないので、自分で調べることが出来ませ
んでした。 

よろしくお願申し上げます。

川村

返信1 返信-1
 2004/8/11 (水) 20:53:14 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1092195464.1
こんにちは。テクノロジーの進歩と共に、様々な科学用語についていかないと
いけないですね。
「遺伝子組換え(技術)」のことは、ドイツ語で Genmanipulation といいます。
Gen = 遺伝子
Manipulation = (株価などの)操作
「遺伝子組換え食品」のことは、食品 Nahrung, Lebensmittel などを
使って genmanipulierte Nahrung (遺伝子操作された食品)などというようです。
(genmanipulieren = (動詞)遺伝子操作をする)
参考リンクとしては、たとえば
http://www.netlink.de/gen/home.htm
などがあるようです。 (田中)

返信2 返信-2
 2004/9/24 (金) 12:56:49 - 川村眞章 - <nanyomk@skyblue.ocn.ne.jp> - No.1092195464.2
田中 様

遅くなりましたが、質問にご丁寧に答えていただきありがとうございました。

川村

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