ドイツ語質問箱

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入れ物 引用
  2004/11/1 (月) 21:38:56 - ssaito - No.1099312736
お願いします。

飲み物の量の表現には、

eine Tasse Kaffee
ein Glas Apfelsaft
eine Flasche Wein
eine Dose Bier

などがあるようですが、このような数量表現用の
入れ物に男性名詞のものはありますか。

返信1 返信-1
 2004/11/1 (月) 22:44:05 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099312736.1
言われてみますと、男性名詞の入れ物は少ないですね。
思いついたのは Becher 「コップ、カップ」と Masskrug 「マス目入りのジョッキ」
ぐらいでした。ein Becher Kaffee / Kaffeebecher、ein Masskrug Bier などというよう
に使います。Masskrug はちょっと特殊ですので、一般的に使うのは Becher ぐらいですね。

あとは eine Kanne Tee がありますが女性名詞です。
ein Seidel Bier は中性名詞です。

ちなみに、入れ物ではないですが、ein Schluck Wasser というのはあります(男性名詞)。
「一口」という意味です。余談ばかりですみません。 (田中)

返信2 返信-2
 2004/11/2 (火) 08:52:22 - ssaito - No.1099312736.2
返信有難う御座います。

そうしますと、冠詞類は

Ich trinke einen Becher Kaffee.

となるのですか。
テキストの例は女性、中性だけで判らなかったのです。

※ ein Schluck Sake は 一掬の酒 というところでしょうか。

返信3 返信-3
 2004/11/2 (火) 08:47:03 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099312736.3
はい、そうです。たとえば Cafe などに行くと、「コーヒー」にも Tasse や Becher の
ものがあり、金額が違っています。
 Tasse Kaffee EUR 1,50
 Becher Kaffee EUR 2,50
という具合です(この金額は適当)。
ですから、注文の際には、Ich haette gern einen Becher Kaffee. などと言えばよい
わけです。

返信4 返信-4
 2004/11/2 (火) 09:18:21 - ssaito - No.1099312736.4
解りました。有難う御座いました。

発音について 引用
  2004/10/31 (日) 09:54:13 - era - No.1099184053
前々から、気になっている質問です。

traurig などのigの部分は、普通、「イヒ」と発音され、(南ドイツなどでは「イク」でしょ
うか)それらを格変化させるとき、traurige trauriger などとなりますが、その時のige、
iger の発音は、「イヒェ」、「イヒャー」となるのでしょうか。それとも発音どおり「イ
ゲ」、「イガー」となるのですか。ネイティブの発音を聞いてもまちまちなので、おそらくどれ
が正しいということはないのでしょうが、標準的にはどうなのか教えてください。

また、動詞の語尾が、igtになると発音はどうなるのでしょうか。

返信1 返信-1
 2004/10/31 (日) 12:54:07 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099184053.1
次の3つの子音字は、語末もしくは子音字の前では清音、母音と結びつくと濁るという規則が
あります。ここでいう「濁る」とは、乱暴に言ってしまえば、/g/ なら ga, gi, gu, ge,
go というように、「ローマ字式」(g+母音)に発音すればよいということです。

(左:語末または子音字の前=清音 − 右:母音の前=濁る)
/b/ lieb − lieben
    schrieb − schreiben
/d/  Kind − Kinder
    Freund − Freunde
/g/  Tag − Tage
    traurig − traurige (Geschichte)

つまり、ご質問の traurig を例にとると、Ich bin traurig. のように、traurig に語尾が
つかない場合は「清音」(ご指摘のとおり「イヒ」)で、eine traurige Geschichte
(トラウリゲ)や ein trauriger Mann (トラウリガー)のように、母音が後ろに来ると
ローマ字式になります。
 他にも、

Koenig (王)- Koenigin (女王)
neunzig (90)- neunziger (90年代の、90番台の)

ですから、動詞の語尾が -igt の場合は「ィクトゥ」、-ige(n) の場合は「ィゲ(ン)」。

besichtigen - er besichtigt
steigen - er steigt
entschuldigen - er entschuldigt
fliegen - er fliegt

返信2 返信-2
 2004/10/31 (日) 16:19:02 - era - No.1099184053.2
綴りどおりに読むのが普通ということですね。ありがとうございました。
それともう一つ
jederなどのJの発音(外来語のJという意味ではなくて)を、英語やフランス語のような発音
をする人もいるのですか。または、どこかの訛りでしょうか。
わたしの持っているCDを聞いていると、たびたびそのような現象(?)が起きています。
GENGHIS KHANの歌を聞いているときもJedes を「ジェーデス」と発音している部分
もありました。

返信3 返信-3
 2004/10/31 (日) 20:25:22 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099184053.3
"Dschinghis Khan" を聴いてみました。jedes は2回登場しますが、

1) Sie trugen Angst und Schrecken in jedes Land
2) Und jedes Weib, das ihm gefiel, das nahm er sich

2回目のほうで、たしかに「ウン ジェーデス・・・」と歌っていますね。このグループの
メンバーの出身地を調べようと思ったのですが、見つかりませんでした。しかし、このグ
ループ「Genghis Khan」は、フランスの"Grand Prix d' Eurovision de la Chanson"
(シャンソン・ユーロヴィジョングランプリ」なるもののためにメンバーの一人である
Ralph Siegen の呼びかけで結成されたようですので、どこかフランス語圏に近い地域の
出身なのかもしれません。あるいは別にフランス語圏には近くないが、シャンソン大会
のために結成されただけなのかもしれません。
 たしかに、フランス語では /j/ を「ジュ」と発音しますね。上の "Dschinghis Khan"
の歌詞だけしか検証していませんので何とも言えませんが、(おそらく違うと思います
が)上の歌詞で、und jedes という歌詞になっていますから、und の d と、jedes の
je が連続して発音された可能性もあるかなと思いましたが、おそらくこの場合でも
「ウン イェーデス」となるのが標準的でしょうから、よほど /d/ を強く発音するような
地域でない限り、/dje/ 「ジェ」という連続体は考えにくいですね。
 そうすると、やはりフランス語の影響のある地域では、/j/ の音が全般的に「ジュ」と
なるのかもしれません。Genghis Khan の他の曲でも「ジェ」が頻発しているのでしたら、
なおさらです。
 いずれにしても、私個人的には /j/ を「ジュ」という音で発音されているのを聞いた
ことがありませんので何ともいえません。ごめんなさい。
 なお、余談ですが、ベルリン地方では、ganz gut が janz jut 「ヤンツ ユートゥ」の
ように発音されます。つまり g → j に置き換えられます。しかし、この場合も「ジュ」
という音にはなりません。ベルリン・ポツダム地方は、プロイセン王国の首都で、フリー
ドリヒ大王が大のフランス好きだったことで有名ですが(ポツダムに、サンスーシ宮殿
Sans Souci というのがあります。sans = ohne, souci = Sorge で、いずれもフランス語
です。ドイツ語に訳せばOhne Sorge 「憂いなし」です。日本語で「無憂宮」と訳される
こともあるのはそのため。フリードリヒ大王は、自分の宮殿にもフランス名をつけている
わけですが)、さすがに方言がフランス語訛りになるほどの影響はなかったようです。

返信4 返信-4
 2004/11/1 (月) 17:33:05 - era - No.1099184053.4
CDまでわざわざ聞いていただいて、感激です。ほかの歌ではないようでした。ちなみに、「今
すぐ覚える音読ドイツ語」という本のCDのA25番でのJEDERも「ジェーダー」と発音されて
いました。

返信5 返信-5
 2004/11/1 (月) 18:20:34 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099184053.5
そうなると,やはりフランス語からの影響でしょうか。というのは,教材などに吹き込む
ドイツ語ネイティブ話者は,オーストリアやスイス出身者であることも少なくないからです。
ドイツ語検定(独検)の聞き取りテストでも,ごく稀に,オーストリア訛りのドイツ語が
混じって聞こえることがあります。もちろんほんの僅かなものですので,聞き取りテスト
の難易度に支障はありませんよ。
スイスなら,フランス語に影響をうける地域もあるでしょうし。そもそも,スイスドイツ語
では,「ジェーダー」と発音しているのかもしれません。スイスドイツ語には詳しくあり
ませんので,どなたか知識のある方がフォローしてくだされば助かるのですが。
いずれにせよ,標準ドイツ語では「イェーダー」であることだけはたしかです。

Niederlande 引用
  2004/10/31 (日) 17:24:39 - ssaito - No.1099211079
お願いします。

辞書を見ますと、 Niederlande( オランダ ) は
「 複数 」となっていますが、ベルギーやルクセンブルクを
意識している訳ですか。

英語の the Netherlands は通例単数扱いということですが、
ドイツ語は単数として扱うことは全く無いのですか。

返信1 返信-1
 2004/10/31 (日) 19:34:29 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099211079.1
はい、die Niederlande は常に複数扱いです。これは、Lande というのが das Land の
複数形だからです。Land の複数形は Laender が一般的ですが、Lande という形も
一部残っています。従って、ドイツ語では die Niederlande という名称を使う場合は
複数扱いです。もし単数形を使いたい(?)場合には Holland という語を使えば良い
でしょう。これはオランダの通称ですが、die Niederlande と同じように使えます。
(Holland は Japan や China などと同じで通常は無冠詞で使いますが、性は中性
名詞です。また、その語源は Holt + Land で、holt は古いゲルマン語で「木(
現代ドイツ語の Holz に相当)」です。「木の国」

なお、オランダ語でも、「オランダ」は Nederlanden で、複数形です。英語も、the
Netherlands と -s がついていますので元来は複数形だったのでしょうが、現在は
単数扱いになっているだけのことでしょう(ひとつの国名として単数形扱いしてし
まった)。ドイツ語やオランダ語では、いまだに複数扱いです。

さて、この国名の語源(なぜ複数形になっているのか)ですが、

> ベルギーやルクセンブルクを意識している訳ですか

元々、Nederlanden という語は、 <Neder-(低い)landen(国landの複数形)>
という語の成り立ちからも分かるように、ベルギーやルクセンブルク、フランス北部を
含む(壮大な)「低地帯諸地方」を指す言葉でした。この時点では、まだ国名ではな
く、単に「地理的な土地」を指すのみ。ですから、低地帯諸地方を包含して複数形で
表現していたわけです。
 現在の「オランダ王国」の基になったのは、1815年のウィーン条約によるものです。
当時は、現在のベルギーも領土に含まれていました(南部ネーデルラント)。しかし
1830年にベルギー王国が独立し、現在のオランダの領土が確立しました。
(実際のオランダ領は、カリブ海のアンティル諸島・アルバ島も含まれます)
 元来は「地理的な土地」の名称を指していたものが、国名として用いられたという
ことです。

同様に、地理的に諸地方・州・島を包含するために国名が複数形になっているものに
アメリカ合衆国(die USA = die Vereinigten Staaten von Amerika)やフィリピン
(Philippinen)がありますが、それと似た理由です。

返信2 返信-2
 2004/10/31 (日) 21:23:37 - ssaito - No.1099211079.2
国名の成り立ちにまつわる、空間の広がりと歴史のロマンを
感じるお話を有難う御座いました。

略語の記述 引用
  2004/10/30 (土) 13:50:11 - ssaito - No.1099111811
お願いします。

Wir fahren mit ICE nach Lipzig.

を手書きする時、略語の ICE(Inter City Express) は
印字通りのゴシックで ICE と書くのですか、あるいは
筆記体の大文字で I C E と一文字ずつ書きますか。

返信1 返信-1
 2004/10/30 (土) 21:33:20 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099111811.1
略語は、単に印字通りに書けば良いですよ。ICE, VW, GmbH, NATO など。
ただし、zum Beipiel → z. B. など、語句の略は「.」(Punkt)をつけて、かつ
空白をあけます。


返信2 返信-2
 2004/10/31 (日) 05:46:59 - ssaito - No.1099111811.2
有難う御座います。やはり印字の通りで良かったのですね。
いままで略語も筆記体で書いていたのですが、なにか抵抗が
有ったのでお伺いしたのです。

> zum Beipiel → z. B. など、語句の略は「.」(Punkt)
をつけて、かつ空白をあけます

は、 Punkt を付けるのは知っていましたが、空白を入れなくては
ならないのだとは知りませんでした。
しかし、辞書を見ますと見出しの語句は 「 z.B. 」 とくっついていますが、
訳があるのでしょうか。

返信3 返信-3
 2004/10/31 (日) 12:09:53 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1099111811.3
お手元の辞書では z.B. とくっついているのですね。不思議ですね。
"Beispiel" をひいたときに(つまり B の項)、zum Beispiel(略 z.B.)というように
空白なしで書かれている場合はあるでしょう(辞書の紙幅の関係で、間を詰めてある場合
があるから)。
しかし、Z の項で、z. B. のところを調べると、見出し語として空白をあけて z. B. と
なっていてほしいところです。というのは、zum Beispiel は、もともと zum と
Beispiel の2つの語から成っていますので、略語にしたときにも元が2語であることが
わかるように z. B. とするのが普通だからです。
空白がない場合は、何か紙幅の都合か、ワープロの均等割付などの理由(z. と B. の間に
空白があると、その行が均等割付されたときに間が大きくあいてしまって間延びすること
がある)などが影響しているのかもしれませんね。

返信4 返信-4
 2004/10/31 (日) 13:07:43 - ssaito - No.1099111811.4
再返信有難う御座います。

NHKのテキストを探してみましたら、

Du hast noch Probleme mit dem Hoerverstehen,
z. B. Diktaten, nicht wahr?

とちゃんと一文字空けてありました。漫然と見ていては
ダメですね。

辞書( コンサイス、三省堂 )では、
z.D.(略)zur Disposition、 z.E.(略)zum Exempel
などとみなくっついていました。
辞書は印刷の技術的或いは経済的な問題なのですね。

bisschen の発音 引用
  2004/10/26 (火) 11:39:33 - ssaito - No.1098758337
お願いします。

bisschen の発音ですがラジオで聞いていますと、
人によって「 ビッシェン 」、「 ビスヒェン 」と
二通りあるように聞こえます。

辞書を見ますと、 Biβchen は「 ビスヒェン 」の
ようですが、 biβchen には発音の指示表記がありません。

上記二通りの発音のいずれが標準なのでしょう。
発音の違いによる響から卑近、上品の別とか伝わって来る
語感の違い、語気の強弱などはありますか。

返信1 返信-1
 2004/10/26 (火) 16:00:20 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098758337.1
bisschen の発音は,
(ここをクリック)
です(発音記号を画像にして掲載しています)。

これは,bisschen が,Bissen(「一口(分ほどの食べ物・食事)」という意味)の
縮小名詞形である Bisschen が「不定数詞」に品詞変換されて用いられていることに
由来します。ご存知のように,名詞の語尾に -chen をつけると,「小さな・かわいい〜」
という意味の中性名詞を作ることができます。das Haus → das Haeuschen,
die Kanne → das Kaennchen
(-chen が付く際,アクセントのある母音がウムラウト可能ならばウムラウトする)
ちなみに,メルヘン Maerchen も,Maer「話・物語」に -chen がついたものです(語源
の上では)。今では,完全に Maerchen がひとり立ちしています。

ですから,本来は「ビッシェン」と発音するパターンは“反則”です。しかし,
biss'chen であるはずの語の成り立ちを超えて,bis'schen という区切り方をすると,
たしかに「ビッシェン」と発音されます。これは,完全に「音節」で分けてあります
(bis で一音節,schen で一音節)。人によっては,こっちの「音節で分けよう!」パタ
ーンで発音するということですね。

つまり,
@語の成り立ち・歴史を考えて,標準的かつ本質的なのは biss'chen「ビスヒェン」
 (公式の発音記号もこっちのタイプ)
A語の成り立ちの重要性は薄れ,音節で分けてしまう発音方法 bis'schen「ビッシェン」

の2通りが共存してしまっています。ちなみに,たいていのドイツ人に言わせると,
「『ビッシェン』と発音するといかにも外国人の発音」だそうです。ですから,ひょっと
すると,ラジオから聞こえてくる「ビッシェン」の発音も,実はアナウンサーが外国人の
場合なのかもしれません(ドイツでは,テレビでもラジオでも,外国からドイツに来て
職についた人たちがたくさんプロとして仕事をしていますので,これは大いにありえま
す)。

なお,現在のドイツ語正書法では,bisschen は -ss- で書きます。β(エスツェット)を
使うのは,直前の母音が長母音・二重母音のときだけです。それ以外の短母音の後にくる
ss は,従来はたしかにエスツェットで書いていたものでも現在は ss で書くことになって
います。たとえば,Ich habe gehoert, dass ... の dass など(短母音なので -ss-)。
この「新正書法」(Neue Rechtschreibung)の動きは,まだまだ熱い議論が交わされてい
ますので今後も注目してみてくださいね。
http://www.duden.de/index2.html?neue_rechtschreibung/aenderungen/aenderungen.html

返信2 返信-2
 2004/10/26 (火) 16:42:29 - ssaito - No.1098758337.2
早速の御説明有難う御座います。

「 ビスヒェン 」と発音するよう習慣付けたいと
思いました。

返信3 返信-3
 2004/10/28 (木) 13:04:32 - Das Schiri - No.1098758337.3
横レスですが、もう一つ発音に関する疑問があって、いい機会と思い書かせてください。
naechst の発音なんですが、どの辞書を見ても発音は「ネヘストゥ」もしくは独独には
「nehest」と書いてありますが、何人かのドイツ人の発音を聞いていると、英語風に,
また 「chs」は「クス」と発音するという法則にしたがって「ネクストゥ」と発音していま
す。
ドイツ語教師のドイツ人でさえ、このように発音しています。おそらく「nehest」でも間違い
ではないのでしょうが、これはどういうことなのでしょうか? やはり発音にも流行、廃りみた
いなものがあるのでしょうか?

余談ですが、私も「bisschen」を「ビッシュン」と発音していましたが、やはりほとんどのド
イツ人は「ビスヒェン」(ヒはあんまり強く発音してませんね)でした。

返信4 返信-4
 2004/10/28 (木) 15:26:25 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098758337.4
この問題は,実はわたしもずっと長い間疑問でした。naechst の発音は,正式には辞書に
ある通り ここ
です。つまり,あえてカタカナで書くと「ネヒィストゥ」ということになりますか。
しかし,実際の言語使用では,naechst は「ネクストゥ」と発音されることのほうが多
く,ご指摘のとおり非常に多くのドイツ人が「ネクストゥ」と発音していますし,私も
「ネクストゥ派」です(※もちろん,授業では,正式な「ネヒィストゥ」を使っていま
す。日常会話では「ネクストゥ」を使っているという意味です)。
 しかし,辞書に「ネヒィストゥ」と発音するように記号が明記されている以上,naechst
は正式にはそのように発音されるはずです。ただ,実際のところ往々にして「ネクストゥ」
と発音されるのは,これもご指摘のとおりですが,/chs/ が [ks] と発音されるという
理由に牽引されたものでしょう。
 つまり,この現象にきちんとした説明を与えようとすると,次のようになります(あく
まで仮説ですが)。
・ルール@
「ドイツ語では,3連子音 /chs/ は [ks] と発音される(たとえば キツネ Fuchs
[fuks])」
・ルールA
「ただし,ルール@が適用されるのは,語彙的にはじめから /chs/ が含まれているときに
限る。つまり,形容詞 nah の最上級を作り出す(「派生」と言いますが)結果として,た
またま /chs/ という3連子音ができあがったときは,[ks] という発音ではなく,元の
発音に忠実に,/ch/ の発音 + /s/ の発音 という組み合わせになる。

そうすると,nah → naechst は,たまたま nah + st という組み合わせになっただけ(
もちろん nah の部分は naech に変音しています)。同様に,hoch 高い の最上級を作る
派生でも,hoch + st = hoechst となりますが,/chs/ はたまたま派生の結果です。
ですから,辞書にあるように「ヘヒィストゥ」となるのです。※ちなみに,この hoechst
も,実際は「ヘクストゥ」と発音されるほうが多い。

このように,「派生の結果」として出来上がった子音連続は,それぞれの発音が保持され
ます。たとえば,他の例を挙げると,Jubilaeum 「ユビレウム」(記念祭)という単語。
もし,ドイツ語の二重母音のルール aeu 「オイ」(Verkaeufer, haeufig など)に従う
ならば,「ユビロイム」と発音されてもおかしくないですよね。しかし,これには
派生の歴史があって,ラテン語の jubilate 「主をほめたたえよ」(動詞)と,中性名詞
をつくる語尾 -um が結びついてできた語です。「ほめたたえるべき日(→記念日)」
なお,Jubilate 「喜びの日(復活祭後の第三日曜)」という語もここから来ています。
話を戻すと,この Jubilae + um という語形成の結果として,/aeu/ という連続体が
できたからといって,「オイ」とは発音しないということです。

つまり,これが,naechst が「ネヒィスト」と(正式には)発音される理由だと思われ
ます。そこに,/chs/ = [ks] というルール@が必要以上に(過剰に!)適用され(その
ほうが発音しやすいというのもある)「ネクストゥ」という発音が好まれるのでしょう。

発音法の「流行,廃り」というものがあるとすると,やはり誰でも発音しやすいほうに
流れていきますので,「ネクストゥ」のほうが新しい発音法であるということになり
ます。これは,日本語の「ラ抜きことば」と同じです。楽なものが好まれます。

参考になれば幸いです。(田中)

返信5 返信-5
 2004/10/29 (金) 21:42:45 - katze - <メール送信> - No.1098758337.5
こんにちは!お話に交ぜてくださーい。
私の知り合いには標準ドイツ語を話す地方より方言を話す地方の出身者が多いせいか、
「ネクストゥ」が例に漏れずよく聞かれます。しかし・・・。他にも興味深いことが。
彼らは「Nichts」を「ニクス」と発音します、ハッキリと。(「t」はどこ行っちゃった
んでしょう?!)
翻って、「sechs」を「ゼッヒス」と、これまたハッキリと発音しています。
「ch」が全部「ク」に統一されるのならまだ話がわかるのですが、こういう逆転現象っ
て・・不思議です。
日本語で例えるならば江戸っ子の「ひ」と「し」が見事に逆になるような感じでしょう
か。ちなみに上に挙げた彼らの出身はOberoesterreichです。

返信6 返信-6
 2004/10/30 (土) 11:43:00 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098758337.6
なるほど、面白いですね。
でも、「逆転現象」とは言えないかもしれません。

まず、 nichts を「ニクス」と発音するのは、方言というよりは、くだけた言い方
(俗語、話し言葉)だからです。これは、ドイツ全域、オーストリア・スイスは
全域かどうかはわかりませんが、かなりの広い地域で「ニクス」は使われています。
これは nichts から "t" が抜け落ちて nichs になり、/chs/ が「クス」と発音
されるのに伴って「ニクス」になったというkatzeさんの説は、ほぼ間違いないで
しょう。しかし、今では nix と書かれることもあるぐらい、定着してしまった
言い方です。
 Das macht nix. または Macht nix. 「問題ないよ」
辞書にも、nix = nichts と載っています。

次に sechs を「ゼッヒス」と発音する方言ですが(これは方言ですね)、「ゼッ
ヒス」と発音する方言話者には、/chs/ を「クス」と発音するルールは役に立たな
いようです。彼らは sechs の /ch/ を忠実に発音しています。というのは、
/ch/ は、直前に e という母音が来たときには「ヒ」(すなわち「エッヒ」)と
発音されます。たとえば、echt(本当の)「エッヒトゥ」、Becher(カップ)
「ベッヒャー」などです。sechs /sech/「ゼッヒ」+ /s/「ス」
私の Salzburg 出身の知人も、「ゼッヒス」と発音していますが、他にも、
標準ドイツ語では発音されない(長音記号)/h/ も忠実に(律儀に?)発音して
います。gehen「(標準)ゲーエン」/「(方言)ゲーヘン」
Ehe「(標準)エーエ」/「(方言)エーヘ」
※もちろん、/h/ の後ろに母音が来たときに ha, hi, hu, he, ho と発音するだ
けで、Ahnung を「アハヌング」などと発音するという意味ではありません。
どうやら、オーストリアの人たちは(ドイツ南部も含めてか)/h/ や /ch/ の
発音は“そのものの原音”を大切に読むということが言えそうです。他にも、
/s/ + 母音 も、オーストリアの人たちは、標準ドイツ語のように濁った s に
せず、清音のまま発音している向きもあります。Ich bin satt.「サットゥ」
とか、gesehen「ゲセーヘン」などはよく耳にします。sehen「セーヘン」と
いうのを聞いたときには、「こいつは関西人か」と思うかもしれません。とい
うのは冗談で、/s/ は、“そのものの原音”は清音の s ですので、原音どおり
に読むのがある地域の特徴だとしたら、satt は「サット」ですし、/chs/ は
/ch/ の部分が「ヒ」ですので、「ヒス」になるということではないでしょうか。

/ch/ は、もともと“統一的な”発音がありませんので、その辺は仕方がないです。
a + ch 「ハ(喉の奥から息を出すハ)」 (例)Bach, Dach
u, o 「ホ(同)」 Buch, Loch
i, e + ch 「ヒ(口蓋で音をならす)」 ich, Pech
これだけでも、乱暴に言ってしまえば3通りあります。

いろんな音韻ルールが、本来の持ち場を超えて“過剰に”適用されたり、また
本来適用されるべき音韻ルールが適用されずに“原音のまま”になったり…と
様々な現象がありますね。方言やら話し言葉では、辞書や教科書で学ぶもの
以外のものにたくさん出会え、戸惑うこともありますが、本当に面白いと思い
ます。 (田中)

Tuer 引用
  2004/10/26 (火) 17:23:55 - ssaito - No.1098778818
お願いします。

ドイツ語とは離れますが、
ドイツでは Tuer や Tor はどちら側に開く
ようになっていますか。部屋や家の内側ですか外側ですか。

いまの住まいは長谷工の建てた家ですが、玄関は外側へ
向かって開き、部屋の扉は廊下から部屋の中へ開くように
なっています。
また、学生時代の寮は廊下から部屋の中へ向かって開く
ようになっていました。

テキストの挿絵では Tuer は廊下の方へ開いていましたので、
ドイツではこれが一般的なのだろうかと気になったのです。

返信1 返信-1
 2004/10/26 (火) 19:02:53 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098778818.1
そんなにたくさんの家を見てきたわけではありませんので,たまたま私が知っている
家や学生寮や大学の建物がそうなだけかもしれませんが,玄関は外側へ向かって開くよう
についています(一軒家・学生寮・大学の建物のすべてにおいて,メイン玄関は外側へ
開く)。次に,個別の部屋のドアですが,こちらはすべて廊下・通路側から内側へ開く
ようについています(家の中のリビングやダイニングルーム,個室などの部屋すべて,
学生寮ですと個人個人の部屋の扉がこれに相当します)。

ということは,

> 玄関は外側へ向かって開き、部屋の扉は廊下から部屋の中へ開くように
> なっています。
> また、学生時代の寮は廊下から部屋の中へ向かって開く
> ようになっていました。

私が知っている限りのドイツの建物も,この記述とまったく同じ仕組みですね。自分のホ
ストファミリーの家などを含めて,自分の知っている10ぐらいの家を思い起こしてみま
したが,どれも同じです。

> テキストの挿絵では Tuer は廊下の方へ開いていましたので、

これは珍しいかもしれませんね。少なくとも,玄関はさておき,個室のドアが内側へ
開くのは,防犯上有効だからと言われていますね。不審者がドアをこじ開けて中へ入ろう
とするとき,外側に開くドアだと,中にいる人(住人)は必死にドアノブを持ってドアを
開けられまいと引っ張っていなくてはなりません。その点,内側に開くドアだと,たと
えば,ドアの内側すぐのところに重いタンスやベッドを移動させてきて置けば,ドアは
開きません。また「つっかえ棒」なども有効でしょう。押し入り強盗などから身を守る
には,内側へ開くドアのほうが有効です。---- じゃあ,なぜメイン玄関は外側に開く
のでしょうね(素朴な疑問)。メイン玄関で防犯するのが一番良いと思うのですが,
何か意味があるのでしょうかね ----。
 それでも,外側へ開くドアもあるのでしょうから(それが一般的でないにせよ。もし
かするとこちらが一般的かもしれませんが),テキストの挿絵も間違いではないのでしょ
うね。 (田中)

返信2 返信-2
 2004/10/26 (火) 20:48:28 - ssaito - No.1098778818.2
思い出を煩わしてまでお答えいただき有難う御座います。

そうしますと、ドイツは日本と似たような建築ポリシーなのですね。
建築学の国際的な系列があるのだろうかと思ったりしました。

ドイツ語から逸れてしまいすみませんでした。

ein bisschen 引用
  2004/10/25 (月) 17:01:51 - ssaito - No.1098691311
お願いします。

A : Sind Sie nicht muede?
B : Doch, ein bisschen.

と言う会話がテキストにありますが、 B の返事を全文書くと
どうなりますか。

ein bisschen は副詞句ですか。
Doch, ich bin ein bisschen muede.
とか、または

bisschen は辞書を見ると、無変化の形容詞となる場合が
あるようですが、
Doch, ich habe ein bisschen Muedigkeit.

とかとなるのでしょうか。

ein bisschen が副詞句の場合は、それぞれの品詞は
なんと呼称されますか。

返信1 返信-1
 2004/10/25 (月) 22:56:46 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098691311.1
はい、B の全文は、
 Doch, ich bin ein bisschen muede.
です。

ein bisschen は、文法上は「不定数詞」ということになっています。これは、ein paar
や einig- と同じ品詞で、4つとか10個という具体的な数量は指さず、「2・3の」と
か「数個の」など、不定(幅があって数量が定まっていない)の数を表すものです。
まぁ、広い意味で「数詞」というわけです。

その用法としては、仰るとおりで、副詞的なもの、及び形容詞的な働きがあります。
「副詞」「形容詞」の定義は以下のとおりです:

(1)副詞的 = 動詞や副詞を修飾する
 Ich bin ein bisschen muede.
 Das ist ein bisschen (zu) teuer. 「ちょっと(値段が)高い(高すぎる)」
 Ich moechte mich ein bisschen hinlegen. 「少し横になりたい」
 Koennen Sie bitte noch ein bisschen warten? 「もう少しお待ちになっていただけま
すか」

(2)形容詞的 = 名詞を修飾する
 Ich habe ein bisschen Hunger. 「少しの空腹がある=少しお腹がすいた」
 Man kann von dem bisschen Brot nicht leben. 「これっぽっちのパン(食料)
   では生きていけない」

(田中)

返信2 返信-2
 2004/10/26 (火) 05:27:50 - ssaito - No.1098691311.2
response 有難う御座います。もうちょっとお願いします。

挙げて頂きました例文、

> Man kann von dem bisschen Brot nicht leben.

の dem bisschen も数詞ですか。
定冠詞を使って、「 これっぽっちの 」という限定感のある場合も
「 不定数詞 」という呼称となりますか。

返信3 返信-3
 2004/10/26 (火) 10:53:25 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098691311.3
> Man kann von dem bisschen Brot nicht leben.

> の dem bisschen も数詞ですか。
> 定冠詞を使って、「 これっぽっちの 」という限定感のある場合も
> 「 不定数詞 」という呼称となりますか。

説明が足りなかったかもしれません。bisschen という語そのものが「不定数詞」です。
そこに ein がついたり、定冠詞がついたりします。通常は、ein bisschen という形で
あたかも「決まり文句」のようになっており、ein bisschen でもって「不定数詞」と
呼ぶこともあります。ただ、bisschen だけでも「不定数詞」であることを補足させて
ください。
 ですから、dem bisschen Brot のような場合は、
「その・そんな・こんな」dem 定冠詞
「ほんの少しの」 bisschen 不定数詞
「パン」Brot 名詞
という組み合わせです。これは日本語でもわかるように「*こんな*これっぽっちのパン
じゃ・・・」という「こんな」というニュアンスがほしいので定冠詞(ここでは dem)
が使われており、別に「こんな」というニュアンスは必要なければ ein bisschen Brot
で良いというわけです。

(例)肯定文と否定文にしてあるのには深い意味はありません:
Von ein bisschen Brot kann man doch leben. 「少しのパンでも人は生きていけるもの
だ」
Von dem bisschen Brot kann man doch nicht leben. 「こんなこれっぽっちのパンでは
生きていけない」

返信4 返信-4
 2004/10/26 (火) 11:20:14 - ssaito - No.1098691311.4
response 有難う御座います。

> 「その・そんな・こんな」dem 定冠詞
「ほんの少しの」 bisschen 不定数詞
「パン」Brot 名詞
という組み合わせです。
> 「*こんな*これっぽっちのパンじゃ・・・」という「こんな」
というニュアンスがほしいので定冠詞(ここでは dem)
が使われて・・・

で納得しました。

名前 引用
  2004/10/24 (日) 14:52:14 - ssaito - No.1098597134
お願いします。

日本では、男は「 太郎 」女は「 花子 」と名前には定番がありますが、
ドイツでも Frank, Katrin などとテキストではあるように見えます。
他にはどんなものがありますか。
それらの名前には何か意味が込められていますか。
日本のように名前にはドイツでも最近の傾向と言うのはあるのでしょうか。

返信1 返信-1
 2004/10/24 (日) 19:39:01 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098597134.1
日本の「太郎/花子」ほど,定番とされる名前はドイツにはないでしょうね。うちの大学
の書類には「広大花子」などと書いてありますが,大学名や銀行名を姓として使うなんて
いうのもドイツにはないでしょう(Hans Post : Deutsche Post の何らかの書類の見本に
ある見本の人名のつもり。…でも,このようなものはないはず)。
 たしかに Frankさんや Katrinさんはたくさんおられるでしょうから,典型的な名前の
一つでしょう(実際,私自身の知り合いに,ちゃんと(?)いました。Frankさんに Katrin
さん。どちらも)。他には,男性ですと Hans, Peter, Michael, Thomas, Oliver, Franz,
Daniel など,女性なら Petra, Andrea, Daniela, Ulrike, Julia など色々あって,どれ
が定番かは決められません。
 ちなみに,西洋の名前は,聖人・偉人や神話の中の神の名前などに由来するものが多い
でしょう。面白いのは,365日,毎日に何らかの名前がついていることです。複数個の
名前が対応している場合もあります。参考までに↓
 http://www.autobahnkirche.de/info-container/hk/ueber-jahr-kurz.html
随分とこの伝統は失われてきましたが,今でも地方によっては(特にカトリック圏か),
子供が自分の名前のついた日にプレゼントをもらいます。自分の誕生日とは別にです。
たとえば Matthias マティアス君は2月24日が誕生日でなくても,何かちょっとした
お菓子などをもらいます。
人名の語源については,たとえば,
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061494376/
『世界人名ものがたり―名前でみるヨーロッパ文化』(梅田修)講談社現代新書 \693
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469012645/
『ヨーロッパ人名語源事典』(梅田修)大修館書店 \5,670
などがあります。
 たとえば,上で出てきた Matthias という名前は,
"Gabe Jahwes" というヘブライ語の名前から来ているようです。"Jahwe" はヘブライ語
で「神(ハヤヴェ)」ですので,「神から与えられし者」という意味になります。
そのほか,以下のサイトに,多少は名前の由来が説明されているようですので,ぜひ
見てみてください。
 Beliebte-Vornamen.de <http://lexikon.beliebte-vornamen.de/>
このサイトには,他に,人気の名前(Hitliste)や,逆に珍しい名前(seltene Vor-
namen)なども紹介されてあって,面白いです。ちなみに,このサイトによると,
2004年の人気の名前トップ3は,男子が 1. Tim / 2. Luca / 3. Tom
女子が,1. Lina / 2. Hanna(h) / 3. Anna だそうですよ。 (田中)

返信2 返信-2
 2004/10/24 (日) 21:09:05 - ssaito - No.1098597134.2
数々の information を有難う御座います。

一年中の日々に人の名前を配してあるのは驚きです。
人気の Hanna を探してみましたが、見付かりませんでした。
2003年10月〜2004年3月のNHKラジオドイツ語講座の
テキストの教材は Hannas Zauberstock という題名でした。

形容詞の名詞化 引用
  2004/10/22 (金) 16:40:03 - ssaito - No.1098430803
お願いします。

形容詞は大文字書きして名詞的に用いることが出来、
特に中性の場合は語尾 -es を付けて、

etwas Wichtiges, nichts Besonderes, etwas Schoenes, …

などとなるそうですが、形容詞が -e で終る場合は s だけ付けるのですか。
-e で終る形容詞は在りますか。

返信1 返信-1
 2004/10/23 (土) 05:22:44 - ssaito - No.1098430803.1
すみません。訂正です。

質問文中の、

> 形容詞は大文字書きして名詞的に用いることが出来、



形容詞は、最初の文字を大文字書きして名詞的に用いることが出来、

として下さい。

返信2 返信-2
 2004/10/23 (土) 17:05:33 - 田中雅敏 - <mtanaka@hiroshima-u.ac.jp> - No.1098430803.2
外来語起源の形容詞に、末尾が -e で終わる形容詞が多いです。orange, beige(ベージュ)
など。これらの場合、基本的に語尾変化はありません。
 etwas Orange / etwas Beige
それでも、etwas Oranges はたまに見かけますので、原則的に -e で終わる形容詞は
場合によって -s だけつけることは可能なようです。ただし、etwas Beiges は少なくとも
見たことがありません。その他の外来語起源のものは、rosa(桃色)や lila(紫色・ライ
ラック色)など、-s はつきません。etwas Rosas などとは言わない。
ただし、これらは、-farbig という形態素をつけることで、うまく変化させることが
できます。
 etwas lilafarbiges 「紫色のもの」

ドイツ語の形容詞は、変化語尾がつくことで「格」や「性」などの情報をあらわすこと
からも分かるように、語尾変化することがとても大きな役割を担っています。これらの
変化語尾というのは、-es や -en など、常に -e- という母音が絡んでいます。その
ため、形容詞の原形そのものが -e で終わることは、そこに続く変化語尾 -e- に大きな
支障となります。ですから、外来語起源のもの(もしくは、本来は外来語起源であるが、
そのことがもはや意識されていないものも含める)を除けば、ゲルマン起源のもの
で末尾が -e で終わるような形容詞はほとんどないのではないかと思います。形容詞では
なく副詞であれば、muede や gerne(gern の変異)もありますが、これらは語尾変化しま
せんので問題ありません。
 形容詞の分類に携わったことがありませんので、確信はありませんが、語尾が母音で
終わるような形容詞は外来語起源のものがほとんどなのではないでしょうか。そのような
ものは、語尾も無変化で用いられることはたしかです。
 ついでながら、ラテン語の habil(生きる・役に立つ・有能などの意味)を語源に持つ
形態素は、英語では -able です。英語の場合はこれで問題は生じません。しかし、同じ
ものがドイツ語に取り入れられると、まるで(見事に!?)語尾が -e で終わることを嫌
うかのように -abel となっています。そう考えると、あくまでもドイツ語ではその後に
続くであろう格変化語尾のことを考えたメカニズムになっていると言えないこともない
ですね。

※なお、たとえば komfortabel という形容詞を考えたときに(← -abel の語尾)、
ein komfortables Bett のように変化することがほとんどですが、これは
 komfort[able]s (つまり元が -able)なのではなく、
 komfort[abel]es (あくまでも -abel。そこに -es がついた)ものです。ただ、口調
   上の問題から、komfortab[e]les というように、1つ -e- が欠落するだけ。
(田中)

返信3 返信-3
 2004/10/23 (土) 20:30:11 - ssaito - No.1098430803.3
専門的な御説明有難う御座います。

どうも、パラパラと辞書をめくったところ -e で終る
形容詞が見付からなかった訳です。
ちゃんとした理由があったのですね。

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