ドイツ語質問箱

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やめて頂きたいのですが 引用
  2013/7/11 (木) 20:53:00 - Kaninchen - <メール送信> - No.1373543580
こんばんは、田中雅敏先生。お久しぶりです。お元気ですか?

タイトルの独訳に
Ähm...Ich wünschte,wirklich,du wurdest das lassen !
という独文が日本の人気漫画家の某コミックのドイツ語版にあったのですが、
wurdestが理解困難です。
どのような仕組みでwurdestが現れるのか?直訳するとwurdestはどのように訳される
のか、wünschteは接続法U式の「外交話法」ですよね?
教えて頂ければ幸甚です。
宜しくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2013/7/12 (金) 18:25:53 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1373543580.1
直接的に「やめて!」というと角が立つときに、「やめてもらえたら嬉しいんだけど」と
遠回しに言うわけですね。これを「外交話法」とか「婉曲話法」と呼んでいるわけです。
これは要するに「非現実話法」ですから、接続法U式が使われます。

ご指摘の文も wurdest ではなく würdest ではないかと拝察します。

ich wünsche ではなく ich wünschte (できることなら〜であることを願いたいものだ)
du wirst ではなく du würdest das lassen!(できることなら君がそれをやめる)
⇒「できることなら、君がそれをやめてくれることを願いたいものだ。」

返信2 返信-2
 2013/7/12 (金) 19:27:27 - Kaninchen - <メール送信> - No.1373543580.2
こんばんは、田中雅敏先生。

Ach,,komisch.Also ausgesprochen finde ich den Satz einen Druckfehler.
この度は、時期的にお忙しく、過酷なお天気の中、お早いご回答をして頂き、
厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
お体にお気を付けください。では。Bis dann !(^-^)

esについて 引用
  2013/6/24 (月) 00:02:00 - ボビコ - <mie@coffee.ocn.ne.jp> - No.1371999720
こんにちは。以前にも質問させていただき、たいへん助かりました。またどうぞ、よろしくお願いいたします。ふたつあるのですが、まず、次の文にあるesを、どのように訳したらいいのかわかりません。   er pflückte den Duft—und die's sahn, verziehn es ihm nicht.   彼は香りを摘んだ—  そしてそれを見た者たちは、彼をゆるさなかった。意味はだいたい左記のようになるかと思われますが、ここで es がどのような役割をしているか教えてください。主語なのか、何を受けているのか、全くわかりません。仮主語であっても、Celanの詩語なので、es は何らかの役割をしているかと思われます(フロイトのesのような)。二つめの質問は、やはりCelanの詩からなのですが、   Unendlich hor ich den Stein in dir stehn.の最初の「無限の」の Unendlichは「石」にかかっていくとみていいでしょうか?Unendlichの後は行換えされています。ご回答お待ちします。

返信1 返信-1
 2013/6/25 (火) 07:06:29 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371999720.1
> er pflückte den Duft ― und die's sahn, verziehn es ihm nicht.
> 彼は香りを摘んだ―  そしてそれを見た者たちは、彼をゆるさなかった。

この中だけで判断するのでしたら、es は dass er den Duft pflückte を指すのではない
かと思います。die's sahn の es は目的語でしょう。die が主語で、動詞が複数形
sahen になっています(sahn は sahen のことです)。同様に、 verziehn es ihm nicht
の es も目的語です。

なお、die's sahn の die が何を指しているかは、ここからだけではわかりません。訳し
てくださっているように die Leute, die es sahen, verziehen es ihm nicht の意味な
のか、またなぜここで sahen が後置されているのかもわかりません。定動詞後置は従属
節(副文)に使うのですが、die's sahen が副文だとして、どの主文に従属しているので
しょうか。

> Unendlich hor ich den Stein in dir stehn.
> の最初の「無限の」の Unendlichは「石」にかかっていくとみていいでしょうか?

hor は hör でしょうか(höre ich)。den Stein in dir stehn (その石が君の中にある)
というのが不定詞ですので、もし unendlich が「石」にかかるのでしたら
den Stein unendlich in dir stehn となるはずですので、この unendlich は hören に
かかると見たほうが良いと思います(「無限に(絶えず)…が聞こえる」)。

返信2 返信-2
 2013/6/26 (水) 22:32:11 - ボビコ - <mie@coffee.ocn.ne.jp> - No.1371999720.2
田中先生



さっそくのお返事、どうもありがとうございました。

es が目的語であることが、よくわかりました。



また、先生が補助線を引いてくださった die や sahen

について、これからよく考えます。



とりいそぎお礼まで申し上げます。
























返信3 返信-3
 2013/6/27 (木) 03:56:52 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371999720.3
はい、また何かひらめきがありましたら、書き込んでいただければと思います。
Celanの詩は専門家でなければ(予備知識がなければ)読むのは難しいのですが、私でわ
かる範囲のことはお答えできるようにします。

返信4 返信-4
 2013/6/28 (金) 19:46:01 - ボビコ - <mie@coffee.ocn.ne.jp> - No.1371999720.4
ご親切ありがとうございます。お言葉に甘えて、またどうぞよろしくおねがいいたします。(なぜか、うまく改行等ができず、余計なスペースができてしまいもうしわけありません)。

「絵画についてのドイツ語文」 引用
  2013/6/26 (水) 15:51:29 - deutsches Bier - <メール送信> - No.1372229489 - 返信コールON
こんにちは、続けて質問させて頂きます。

前文からの流れがあり、タイトルについての題材に以降しています。
- Überhaupt ist das mit der Sprache so eine Sache.
- Die Titel passen sich dem Land an, in dem die Bilder entstehen.

「総じて、言葉は1つの道具。
タイトルは、作品が成り立つ為に、その土地(感)に順応させる」

- Und die Malerin? Sie nistet sich im hiesigen Idiom nicht so ein, als sei sie
darin zuhause, nutzt und bereichert sie aber in ihrem Sinn.

ここでは、”als sei sie darin zuhause, nutzt und bereichert sie aber in ihrem
Sinn.”の部分が接続法1式(間接話法)になっていて、この文の作者が作家から聞いた事
を引用しているのではと、思いました。
また、ここのalsは従属の接続詞で過去の出来事(故郷にいた時)を差していると考えま
した。

訳としては、無骨ですが、ざっくり以下の様に解釈しました。
「それでは、作家は?
彼女は当地(異国からドイツへと彼女は移住しています。ここで私は、hiesigenをドイツ
と解釈しました。)の言葉の言い回し(慣用成句)に執着する(巣つくる)事はない。彼
女が故郷にいた時、彼女の感覚の中で、慣用成句(Idiom 言葉の言い回し)を使用し増
大させている」


宜しくお願い致します。

返信1 返信-1
 2013/6/27 (木) 04:47:01 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1372229489.1
> 前文からの流れがあり

というのは、前回の「ある女性画家が『人間には肉体があるという変え難い事実がある中
で、肉体の呪縛からいかにして逃れるか』を表現しようとしている」という話の続きとい
う理解でよろしいでしょうか?

> - Überhaupt ist das mit der Sprache so eine Sache.

この文の das が、上述のこと(「肉体の呪縛からいかにして逃れるか」を表現するこ
と)を指していると思います。それを、言葉で(mit der Sprache)で表現するのが一つ
の形である、ということではないでしょうか。eine Sache は「ひとつの核心的なテー
マ」ということかと思います。so は「まあ」とか「いわゆる」とか、そういうニュアン
スでしょうか。(⇒「総じて、『それ』を表現するときに、それを言葉(言語)で持って
表現するのが、まあ一つの形であるといえる。」)

> - Die Titel passen sich dem Land an, in dem die Bilder entstehen.

副文の in dem は in は前置詞、dem は先行詞 Land を指す関係代名詞です。
つまり、副文の中に先行詞 Land を戻して解釈すれば、"in dem Land entstehen die
Bilder (その国でこれらの絵画が成立した)" となります。これを主文とあわせると
⇒「これらのタイトルは、これらの絵画が成立した国(の価値観)に適応したものとなっ
ている」

> - Und die Malerin? Sie nistet sich im hiesigen Idiom nicht so ein,
> als sei sie darin zuhause, nutzt und bereichert sie aber in ihrem Sinn.

als sei ... のところは、ob が省略されています。ご指摘のとおり、als は接続詞です
から、本来この文(副文)は定動詞後置にならなければならないので、"als ob sie
darin zuhause sei" となります。この「als ob + 接続法」は「まるで〜であるかのよう
に」という意味で用いられます。ところが、動詞が接続法になっていることで「まる
で〜」の部分が表されているところから、ob は省略されることがあります。ob が省略さ
れたばあい、その部分に定動詞が置かれ、本来の副文の語順とはずれるわけですが、わざ
とずらした定動詞が、「obが省略されている」ということを教えてくれている、というわ
けです。

> hiesigenをドイツと解釈しました

「異国からドイツへと彼女は移住してい」るとのことですので、この hiesig はドイツの
ことで良いと思います。

> Sie nistet sich im hiesigen Idiom nicht so ein,
> als sei sie darin zuhause, nutzt und bereichert sie aber in ihrem Sinn.

nicht so の so が als [ob] ... と呼応していますので、「彼女はまるでここがわが故
郷であると言わんばかりにこの地(ドイツ)の言葉の言い回し(←うまい訳ですね)に安
住する(執着する)つもりはない。」

次の nutzt und bereichert sie の sie (目的語) は、die Sprache でしょうか。Idiom
だと中性名詞ですよね。意味的には die hiesige Sprache のように使ってあるような気
もしますが。(⇒「この地の言語を自分なりの解釈で使い、またドイツ語が持つ本来の意
味をさらに豊かに拡張して使っている」)

よくわからないのですが、この人(die Malerin)は画家ですから、絵画で自分の世界観
を表現しているのですよね?ということは、「絵画はことばである」という論理で解説さ
れているとみて良いのでしょうか?(Sprache と Bilder の関係は?)つまり、ここでい
う「ことば」というのは比喩的なもので、「絵画」を鑑賞する人は、絵を見て、それを頭
の中でことばに置き換えて(変換して)解釈する。それをドイツ人であれば総じてこう受
け取るであろうという受け取り方があるが、この画家は、自分からドイツの価値観・世界
観に歩みよることはしていない。それどころか、自分流の表現方法を貫いており、彼女が
ドイツで活躍することによって、ドイツの世界観、表現方法に新たな次元を提供してい
る」ということでしょうか。

Sprache というとわかりにくいですが、Idiom という語が使われていますので、おそらく
はそのような「ドイツに特有の感じ方(で絵画を鑑賞する)」のことではないかという印
象はあります。「絵画の題名だけはその地(ドイツ)の価値観に順応させたものになって
いる」とありますので、それは題名だけで、絵画が訴えようとしていることは、ドイツの
感覚にあわせるつもりはない、ということでしょうね。

「絵画についてのドイツ語文の和訳」 引用
  2013/6/25 (火) 00:12:36 - deutsches Bier - <メール送信> - No.1372086756
先日は迅速なお返事、ありがとうございました。
続けて、「絵画についてのドイツ語文の和訳」を質問させて頂きます。

sie inszeniert die Sehnsucht, das Gefängnis des eigenen Körpers abzustreifen,
der unhintergehbaren Leiblichkeit zu entrinnen, der Anhaftung des Fleisches
nicht auf Gedeih und Verderb ausgeliefert zu sein.

※冒頭のsieは、作家をさしているかと思います。

- sie inszeniert die Sehnsucht, das Gefängnis des eigenen Körpers abzustreifen,
「彼女は自分の身体の拘束を脱ぎ去る事への欲望(憧れ)を表現する(演出する),」

-, der unhintergehbaren Leiblichkeit zu entrinnen
-, der Anhaftung des Fleisches nicht auf Gedeih und Verderb ausgeliefert zu sein.

この2つのderは des eigenen Körpers の関係代名詞という事でしょうか?
だとすると、

「身体が、ゆるがない好きな事(?...Lieblichkeit)から逃れる事、
身体が、肉体を(肉体の付着? Anhaftung des Fleisches)を運を天にまかせてなすがま
までいない事」


続けると、
「彼女は、好きな事を拒もうとしなすがままでいない自分の身体の拘束を、脱ぎ去る事へ
の欲望を表現する」

という訳を考えました。

全体的に文学的な比喩が多いテキストだと、ドイツ人の方が言っていたのですが、
比喩表現を損なわない程度でなるべくわかりやすく、訳そうと思っています。

宜しくお願い致します。



返信1 返信-1
 2013/6/25 (火) 14:02:04 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1372086756.1
> sie inszeniert die Sehnsucht, das Gefängnis des eigenen Körpers abzustreifen,
> der unhintergehbaren Leiblichkeit zu entrinnen, der Anhaftung des Fleisches
> nicht auf Gedeih und Verderb ausgeliefert zu sein.

名詞 Sehnsucht は nach 〜 という前置詞句を伴って、「〜へのあこがれ」ということを
表現しますが、ここではそれが省略されています。
⇒ sie inszeniert die Sehnsucht danach, ... zu不定詞

das Gefängnis から、最後の zu sein までは、3つのzu不定詞句が列挙されています。こ
れは、その「あこがれ、憧憬」の中身です。

1) das Gefängnis des eigenen Körpers abzustreifen
「自分自身の体という(がんじがらめの)牢屋を脱ぎ去ること」
2) der unhintergehbaren Leiblichkeit zu entrinnen
「存在を無視することのできない肉体性(※)から免れること」
3) der Anhaftung des Fleisches nicht auf Gedeih und Verderb ausgeliefert zu sein
「肉体が備わっているという事実に無条件に身を委ねてしまうわけではないこと」

の3つです。いずれも、人間には肉体があるという変え難い事実がある中で、肉体の呪縛
からいかにして逃れるか、という共通したことを言ってありますので、3つありますがま
とめて要点は一つですので、Sehnsucht は単数形のままなのでしょうか。そうすると、

> この2つのderは des eigenen Körpers の関係代名詞という事でしょうか?

これら3つのzu不定詞句は並列(同格)ということになります。
少なくとも、zu不定詞句ですので関係代名詞ということはないと思います。いずれも、女
性名詞3格の定冠詞です。

なお、※印の Leiblichkeit ですが、leiblich (肉体の) の名詞形ではありますが、どの
ように訳せば良いのかわかりませんでしたので、抽象名詞として「〜性」としてありま
す。もっと良い訳語があると思いますが、浮かびませんでした。

返信2 返信-2
 2013/6/26 (水) 06:38:25 - deutsches Bier - <メール送信> - No.1372086756.2
お返事ありがとうございます。
文法も、とてもわかりやすく自分の中で解釈できました。

KörperとLeiblichkeit、体(身体)と肉体を使い分けている点に興味を持ちました。
また、田中先生の訳も、この2つの違いをふまえた表現になっていて、
すごく納得しています。

ありがとうございました。

sich3 II bewusst sein の dessen は? 引用
  2013/6/23 (日) 14:38:54 - Kaninchen - <メール送信> - No.1371965934
こんにちは、田中雅敏先生。週末の午後いかがお過ごしでしょうか。

出典:SANSHUSHA Hundert Fragen über Japan 2003 S.95 JAPANISCH

...Es ist daher durchaus möglich,daß ein Ausländer,der eine Japanischlehrin
hatte, die sogenannte "Frauensprache"spricht,
ohne sich dessen bewußt zu sein.
訳:したがって女性から日本語を習った外国人の男性が、自分では知らずに女性言葉を
使っているということもおおいにあり得るわけです。
の文ですが、sich3 Ubewusst Uを意識している、自覚している、納得している、
気づいている、という意味は了解済みなのですが、
dessen がどの単語を受けているのか、理解できません。ein Ausländerでしょうか?
それとも?教えて頂ければ幸甚です。
宜しくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2013/6/23 (日) 18:11:56 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371965934.1
ご指摘のとおり、この dessen は sich bewusst sein の(2格)目的語です。
男性名詞であればたしかに ein Ausländer を受けていそうですが、指示代名詞の das の
2格であると考えればいかがでしょうか。この場合の das は中性名詞を受けるものではな
く、指示代名詞ですので、直前の内容全体(「日本人女性から日本語を習うことで自分が
いわゆる女性の言葉づかいを身につけてしまっていること」)を指すのです。

そのことを知らず知らずにしてしまっている、という理屈です。

返信2 返信-2
 2013/6/23 (日) 19:49:43 - Kaninchen - <メール送信> - No.1371965934.2
今晩は、田中雅敏先生。

これは、これは、早速のご回答を誠にありがとうございます。
指示代名詞の中性 das dessen dem das のdessen でございましたか。
いやあ、ぼくの些細な質問で、楽しいご家族団らんのひと時をお邪魔して
謹んで御礼申し上げます。では、失礼致します。

Das werde ich i h m nie vergessen. 引用
  2013/6/15 (土) 12:43:46 - Kaninchen - <メール送信> - No.1371267826
こんにちは、田中雅敏先生。

指示代名詞Aすでに言及されている名詞を受けて)そのこと
ですが、
※Die Quellen: SANSHUSHA ,Deutsch-Japanisches Wörterbuch 3.Auflage
Er hat mir viel geholfen.
Das werde ich ihm nie vergessen.
彼は私をずいぶん助けてくれた。
そのことを私は決して忘れない。 という文章が掲載されておりますが、
Das が全文の内容を受けていることは了解済みなのですが、
ihm が何故置かれているのか、皆目見当もつきません。ihmを教えて頂ければ幸甚です。
宜しくお願いいたします。

返信1 返信-1
 2013/6/15 (土) 15:52:34 - Kaninchen - <メール送信> - No.1371267826.1
Guten Tag,unser Lehrer Herr Tanaka Masatoshi!
出典が抜けていたことをお許しください。

上記の独和辞典の Sehen Sie Seite 344, Zeile 10 !
Schönes Wochenende !

返信2 返信-2
 2013/6/16 (日) 06:08:45 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371267826.2
> Er hat mir viel geholfen.
> Das werde ich ihm nie vergessen.

この ihm (3格) は、いわゆる「所有の3格」というもので、典型的には

Ich habe mir die Hände gewaschen. (私は自分の手を洗った。)

などに見られる身体部位の「所有」を表す表現があります。

ご質問の Das ... ihm も、「所有の3格」の一種と言え、「彼の(=彼がしてくれた)そ
のこと」という意味で das と ihm の間には das, was er mir gemacht hat (彼が私にし
てくれたこと) のような関係が成り立ちます。

この「所有の3格」は、今回の「何故置かれているのか」=「なくても構わないのではな
いか」というご質問ですでにご指摘があるように「自由な3格 (freier Dativ)」と呼ばれ
ています。ですから、引用されている文の ihm は、追加的に置かれているもので、もち
ろん ihm 無しでも構いません。

返信3 返信-3
 2013/6/17 (月) 06:12:24 - Kaninchen - <メール送信> - No.1371267826.3
おはようございます、田中雅敏先生。

これはこれは、am geschwindigstenなご回答をして頂き、恐縮です。
そうですか。そのような「Dat.」だったのですね。この度はありがとうございました。
これからも宜しくお願いいたします。

返信4 返信-4
 2013/6/17 (月) 11:02:48 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371267826.4
宣伝になってしまうのですが、
「自由な与格(3格) freier Dativ」につきましては、私も一部を執筆(第2章担当)しま
した書籍『講座ドイツ言語学 第1巻―ドイツ語の文法論』の第7章(藤縄康弘著)に詳しく
載っております。もしよろしければお手に取ってご覧ください。

岡本順治・吉田光演(共編)
『講座ドイツ言語学 第1巻―ドイツ語の文法論』(ひつじ書房, 2013年)

日本語への翻訳 引用
  2013/6/16 (日) 01:42:14 - deutsches Bier - <メール送信> - No.1371314534 - 返信コールON
こんにちは。
私は3年前にドイツ語勉強の際にこの質問箱でお世話になり、
今ベルリンで生活をしています。
今、絵画作品についてのドイツ語文を日本語に翻訳している最中で、しばしばまたお世話
になるかと思いますが宜しくお願い致します。

以下の文の日本語訳を考えています。
うまく繋がらなく、いい表現にならず困っています。

※前文からの流れで、
sieはBilder(絵画の作品)を差していると思います。

- sie sträuben sich gegen Beschreibungen, zelebrieren regelrecht ihre Gänsehaut.
それらは説明的な描写に逆らって、.....(このうえなく、鳥肌を逆立てる?)

- Sie lösen so viel aus, dass es einem die Sprache verschlagen kann, die im Kopf
pausenlos hämmernden Erklärungsangebote sich versagen.

それはとても多くの感覚を呼び起こす、1つの言葉をまひさせる、頭の中で休みなく打ち
続ける説明的課題を断念する

すみません、現在、支離滅裂な和訳ですが、宜しくお願い致します。





返信1 返信-1
 2013/6/16 (日) 08:07:00 - 田中雅敏 - <mail@X-seminar.net> - No.1371314534.1
> ※前文からの流れで、sieはBilder(絵画の作品)を差していると思います。
> sie sträuben sich gegen Beschreibungen, zelebrieren regelrecht ihre Gänsehaut.
> それらは説明的な描写に逆らって、.....(このうえなく、鳥肌を逆立てる?)

Beschreibung は、誰が beschreiben しているのでしょうか?「絵画」が描写するのであ
れば、ihre Beschreibungen となりそうなところですが、無冠詞になっていますので、不
定の複数形ですね。ということは、「絵画を鑑賞する人間たち」でしょうか。鑑賞した人
がさまざまに「描写」する。その描写には、当然、評価(Bewertungen)も含まれること
でしょう。「それらは、様々な評価(描写)を受けようとも、それに抗って堂々と存在す
る。」

他方、Gänsehaut についている ihre は誰を指すのでしょうか。「絵画が鳥肌を立てる」
ことは(比喩的にも)ないと思いますので、「鑑賞する人間たち」でしょうか。
zelebrieren というのは「厳かに挙行する」という意味でしょうが、ここでは「鳥肌を立
たせる」ぐらいの意味になるでしょうか。「このうえなく鑑賞する人々の鳥肌を立たせ
る」⇒「それら(の絵画)を鑑賞した人は、例外なく(言い過ぎ?)感動のあまり鳥肌が
立ってしまう」(※なお、本来の日本語としては、「鳥肌が立つ」のは「恐怖」のみで、
「感動のあまり鳥肌が立つ」というのは、新しい日本語だと言われています。念のため。)

ちなみに、以下の一文は、上述の一文の直後に続くものでしょうか?そうであれば、
ihre Gänsehaut zelebrieren をさらに詳しく説明していると考えられますね。

> Sie lösen so viel aus, dass es einem die Sprache verschlagen kann, die im Kopf
> pausenlos hämmernden Erklärungsangebote sich versagen.

"so 形容詞 ... dass 〜" で「そんなにも<形容詞>であるので、その結果〜である」とい
う構文です。

また、einem は、verschlagen の非人称用法の3格目的語で、einer (ある人) の3格で
す。「ある人から言葉を奪ってしまう」⇒「人は言葉を失う」

dass の中身は、(1) es kann einem die Sprache verschlagen, (2) die im Kopf
pausenlos hämmernden Erklärungsangebote versagen sich です。

「それらはとても多くのことを呼び起こす(ほど圧倒的なので)、人は(それらの絵画を
目の前にすると)言葉を発することができなくなり、頭の中で休みなく打ちつづける説明
しようとする気持ちも働かなくなってしまう。」

それぐらい、ここで述べられている絵画の存在感が圧倒的である、ということでしょう。

ベルリンで素敵な毎日を過ごされますことを祈念しております。

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